
Sign up to save your podcasts
Or


「ブラック」と聞いて深い甘さを思い浮かべたら、最初のベルガモットの明るさが意外に感じられるかもしれません。クラブ ブラック オードトワレは、インセンスがジャスミンに温かさを添え、バニラや樹脂、木の質感が余韻をつくるウッディ・アンバーです。3つのキーノートを手掛かりに、甘さがどのように現れるか耳でたどってみてください。オードパルファムでは新たにミルラが掲げられ、選ぶ視点も変わります。秋冬の涼しい夜やデートに向くという利用者の声を踏まえ、ニットやジャケットに合わせる場面も思い浮かべられる一本です。
ブラック ウードという名から、濃く重い木の香りを想像しますか。アールフレグランスがこの一本に重ねたのは、水墨画の濃淡が生む透明感です。耳を傾けながら、ベルガモットからゼラニウム、ローズ、イリスを経て、沈香と白檀を含むラストへ向かう構成をたどってみてください。
調香師の村井千尋が大切にする日本の美意識や、石庭のそぎ落とした豊かさも香りを知る手がかりになります。ローズとウードを使う作品との違いを考えると、花が占める位置も見えてきます。香り方は控えめで持続は長め。秋冬、家で近い距離から静かに香りを楽しみたい日には、どう感じるでしょうか。
甘い果実と煙を思わせる木の香りは、ひとつになるとどんな表情を見せるでしょう。バイレードのルージュ カオティックは、夜をテーマにしたナイトヴェールズの一本です。ベルガモットとブラックカラントにサフランが重なる始まりから、プラムとプラリネの甘い中心、パピルスとパチュリが支えるベースへ。甘さと粗削りな木が同居する構成は、ブランドの「矛盾を祝福する」という言葉にも重なります。音声では、この移り変わりをたどりながら、果実やスパイスを共有する三つの香水との違い、展示ケースになる箱の仕掛けにも触れます。秋冬のデートやパーティーを思い浮かべ、まず少量を肌で試したくなる香りです。
明るい柑橘と温かな木の香りが、どうして「受容と主張」につながるのでしょう。メゾン マティンのエスプリ ドゥ コントラディクションは、タンジェリンの新鮮さとシダーウッドの温かさを対にしたオードパルファムです。ブラックペッパーのある始まりから、ジンジャーやアイリスの根を挟み、ベチバーとシダーウッドへ。調香師クリスチャン・ヴァーモレルと、ブランド最初の六作品の一つという背景も聞きどころです。春夏の日中に軽快だという利用者の声を手掛かりに、仕事の日と休日の昼、どちらでまといたいか想像しながら聴いてみてください。
家庭用洗剤を思わせるボトルを見て、どんな香りを想像しますか。モスキーノのフレッシュクチュールは、ベルガモットとマンダリンの明るさから、ラズベリー、ホワイトピオニー、オスマンサスの果実と花へ進むオーデトワレです。終盤には軽い木とホワイトパチョリが重なり、弾けるような始まりから穏やかな余韻へ移ります。バラ中心の香水や、シャネルのチャンス オー フレッシュとの違い、日用品の形を香水にした発想、アルベルト・モリヤスの名前が挙がる調香の背景も聞きどころ。春夏の日中やオフィスで使うなら、どの瞬間の香りが好きか、想像しながら聴いてみてください。
「500年」という名前から、どんな香りを思い浮かべますか。エタ・リーブル・ドランジュの500イヤーズは、ルネサンスの物語を重ねた、ローズが主役のオードパルファムです。ベルガモット、カルダモン、サフランの入口から、ローズとウードへ。最後は木とスエードの落ち着きが残ります。調香師セシル・マットンの仕事、遠近法と「第三の道」という物語、ローズとウードを使うほかの作品との違いも聞きどころ。秋冬の夜、厚手のニットやウールの服で出かける前に、肌でゆっくり試してみたくなる一本です。つけはじめのローズを強く感じる人は、近い距離では量を控えめに。
東京を冠するル ラボのガイアック 10。ガイアック ウッドの乾ききらない木の深みに、4種類のムスクが柔らかく重なる、肌近くで楽しむ香りです。シダーとオリバナムは、主役を押しのけずにほのかな陰影を添えます。
同じ素材を使うローズ31との違いや、東京では通年、毎年8〜9月には世界でも購入機会があるという販売の仕組みも聞きどころ。秋冬の日常やオフィスで静かにまといたい人には、距離感も選ぶ手掛かりになります。強く香らせたい人は、まず自分の肌で確かめてみてください。
ゆったり耳を傾けながら、緑茶の香りを思い浮かべてみてください。今回の香水はエラムのめまい。「めまい」という名前から想像する強さとは違って、主役は甘さを抑えた緑茶です。
聞きどころは3つ。ひとつ目は、グリーンティーにベルガモットとレモンが重なる明るい始まりから、ピオニーやマグノリアの花、シダーウッドとベチバーの木と土へ移る香りの流れ。ふたつ目は、綿菓子とバニラが甘い同じエラムの1830や、緑茶が主題の定番の香水との違い。みっつ目は、春から夏の日常に、性別を問わず使える使いどころです。「かつて海の向こうから来た感情は」で始まる短い詩も、あわせて味わってみてください。
「喝采」という華やかな名前の香水に添えられていたのは、拍手を浴びる人ではなく、いつも同じカフェのおなじ席でセリフを覚える、誰にも気づかれない役者の物語でした。今日の一本は、パフュームオイルファクトリーの喝采のゆくえ。ベルガモットとライムの明るい柑橘に乾いたシダーが添えられ、グレープフルーツのほろ苦さとムスクのやわらかさを経て、最後に革の香りが残ります。タンバリンズのベルガ サンダルや、同じシリーズの27番「待ち人のシナリオ」との違い、番号を日付に見立てる贈り方もお話ししています。仕事の日やひとりのカフェ時間を思い浮かべながら、ゆっくり聴いてみてください。
茶の香水と聞いて、どんな香りを思い浮かべますか。ルイ・ヴィトンのティー ストームは、レモングラスの明るさから始まり、マグノリアとグラース産ローズセンティフォリアの花が広がる一本。ティーアコードには、干し草と蜂蜜をほのかに思わせる木のような温かみがあります。
耳を傾けたいのは、中国の茶の芸術から生まれた水と風のある景色、同じブランドのイマジナシオンとの違い、そして薬局の瓶を思わせる共通の香水瓶に中国の鼻煙壺のシルエットを融合させたボトル。利用者の声では、季節は春夏、時間帯は昼、場面はオフィスが多く挙がっています。明るい日中に似合う茶の香りを、思い浮かべながら聴いてみてください。
From the publisher's feed