お聴きいただきありがとうございます。列島全土を旅した経験をもとに、特に印象に残っている光景のひとつである「北海道・小麦畑の平原」を音楽にあらわしました。肌で感じたフィーリングという素材を丸ごと出しておりますので、想像で作られたものよりも近い距離感でお聴きいただけるかと思います。旅をテーマにすると壮大な舞台がイメージされがちですが、実際は何もかもが手元にあり、そこはかとない寂しさと形容しがたい解放感の中で小さな世界をひとつずつ模索していく地道かつささやかなものです。大規模なオーケストラは風景そのものを猛々しく精緻に描くことができますが、風景を前にしたひとりの人間の心情を表現するにはどうしても距離が離れてしまい、空気の隔たりや疎外感など「自分とは関係の薄い世界」といった印象を受けかねません。自己の小ささとそびえる風景の大きさに葛藤を抱きながらも一歩ずつ進んでいく旅の手触りを出すには、風景よりも人そのものを主役として扱う必要があります。「旅される風景」ではなく「旅をするもの」に重きを置いて、能動的な近景の表現につとめました。

様々なVLOGがある昨今、新しい出発や冒険への旅立ちをイメージして制作しました。

お聴きいただきありがとうございます。誕生日というかけがえのないテーマについて、「星」を題材とした感謝の曲を作りました。流れ星は毎日数えきれないほど落ちてくると言われ、目に見えないものまで含めると毎秒のように降り注いでいます。どこかで誰かが生まれるとき、その瞬間にも空の先で流れ星が輝いています。燃え尽きた星が生まれ変わるかのように、またこの星のどこかに新たな誕生日が芽ばえます。星という字は生まれた日と書きます。生まれるたびに星が降り、星が降るたびに人が生まれる。ややメルヘンチックな解釈ですが、流れ星の終わりに人のはじまりがあると考えたとき「生まれ日」と「星」の親和性があらわとなり、この小さなアイディアが、ふとしたイメージを音楽へと昇華させる一歩目になりました。旅立つことについて「人が星になる」という慣用句があります。しかしながら、その逆である生まれについて「星が人になる」と表現することは一般的ではありません。根源的に星を見据えつつ、それでいて前世もやはり人でありたいという純粋な願いが感じられ、これが表現的シンプレックスの基盤にあるように思えます。慣用句の一通性を思うに、星であることは希望であり、同時に悲しみでもあるのかもしれません。希望と悲しみ双方に深く関連する第一のファクターとして、私たちは感謝という玲瓏たる情緒を持ちます。「ありがとう」と思うこころにこそ星を凌駕する光がやどり、人を人たらしめる輝きがまた新たな感謝の礎となり、この循環の結晶として象徴的に明らかとなるものものこそが誕生日なのだと、すこしばかり幻想的に捉えてみるのも妙味を感じられるのではないでしょうか。彗星のように過ぎ去る日々の中で、子が親に向ける「生んでくれてありがとう」というきもちを、親が子に向ける「生まれてきてくれてありがとう」という思いを、この日だけはまっすぐににあらわすことができます。誕生日という概念が人類に根付くようになったのは、一年に一回くらいはすなおに感謝を伝える日がほしいからなんじゃないかなと思いました。言葉にするのが気恥ずかしければプレゼントという手があります。包装は星がおすすめです。

ラジオで流れていそうなBGMを意識して制作しました！

明るさと暗さのあるBGMをイメージして制作しました。

ぼやぼやした、朝。今日はどんな感じの1日になるのだろう。あー、清々しい朝だなぁ。

同じテーマのループになっています。スポーツのひたむきな戦いを思いながら作成しました。ラジオでのスポーツニュース時、激しい戦いBGMにいかがでしょうか？

深夜ゆったりしたい時に聴けるような落ち着いた曲です。

ラジオの背景として制作したため、声と被る中音や長い音を減らし、低音量で再生されることを意識しました。独特なリズムの楽しさを心がけ、打楽器だけで五つのチャンネルを設けています。繊細な打楽器や裏の音のシンプルさもお聴きいただけると嬉しいです。

深夜3時ぐらいにラジオで流れてそうな感じです。