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第238回 Shall we dance?


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このポッドキャストは、コンビニの人材育成を支援するこんくり株式会社とビジネスの自走化を支援するActionCOACHの提供でお送りいたします。

第238回は「Shall we dance?」と題してお送りいたします。

安: では大竹さん、今日もよろしくお願いします。

大竹:お願いします。

安:今回のテーマ「Shall we dance?」ですが、これはどのようなお話なんでしょうか?

大竹:はい、ありがとうございます。これ、日本ではあまり使われない言葉なんですけど、海外のBNIに行った時に聞いた言葉で、すごく大好きな言葉があるんですけど。1to1の話なんですけどね。1to1をする時に「1to1ダンスカード」っていう言い方をするんですよね。この表現が、僕はすごい好きで、1to1の本質を表しているんじゃないかなと思ったので、今回ちょっと取り上げてみたいなというふうに思いました。

安:なるほど。「1to1ダンスカード」という名前の何かがまずあるってことなんですか?

大竹:例えばグローバルコンベンションに行った時に、世界中のメンバーの人たちがそこかしこで皆さん1to1をされてるんです。その話し込んでいるところの横に、「1to1ダンス中」みたいな感じで札が立ってるんです。そうすると、「あ、あの人たち1to1中だから、あまり今話しかけない方がいいな」ってことがわかるんですよね。

安:そうなんですね。

大竹:この「ダンス」っていう表現がすごくいいなと思っていて、1to1っていうのは、相手と踊るダンスのようなものなんだと。つまり、自分のことばっかり言っても、相手のことばっかり聞いても、やっぱダンスって楽しくないと思うんですよ。押したり引いたり、自分が前に出たり、相手が前に出たりっていうふうに、交互に、やっていくことによってダンスって、成り立つものだし、楽しいものだというふうに思うので、ダンスをするように1to1をしましょうっていうことなんだろうなっていう風に思うんですよね。

安:なるほど。まさに相手のペースを考えながら、同じように、流れるように動きを取りましょうみたいな。

大竹:そうですね。ジャズとかも、近いのもしれないですけど、セッションするっていう感じですかね。相手の音に合わせて、自分も合わせて音を出していったりとか、今度は自分がリードして相手もそれに合わせていくとか。そういうパートが行ったり来たり、主従が入れ替わったりしながら、一つの曲を創り出していくっていう感じだと思うんですけど、それが1to1にも言えるっていうことだというふうに思うんですよね。

安:ダンスという言葉は海外では割と当たり前に使われる言葉なんでしょうか。確かに日本ではあまり馴染みがないというか。ダンスといえばもう「踊る」というような印象があるんですけど。

大竹:そうですね。割とこれ使われる表現なんだというふうに思うんですよね。でも、ダンスって考えると、結構私は、気楽というか。要はダンスって考えた時に、相性がいい人もいれば、たぶん悪い人もいると思うんですよ。なんかペースが合わないなみたいな人もいると思うんですよね。ダンスって、いろんな相手と踊ることでたぶん上達していくものなのかなっていうふうに思いますし、楽しく踊れた人とは、たぶん何回も踊りたくなるものなんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。それが、繰り返しの1to1につながっていくっていうのも、すごくダンスで表現すると分かりやすいなっていうふうに思うんですよね。

安:そうですね、確かに。楽しければまたやりましょうねって、次の日程を決めて、その日の1to1は1回終わるけれども、またそのほかの次のタイミングが来たら、また続きを話せたりだったりとか、少し間が空いたので、新しいビジネスチャンスの話とか、最近の近況報告とか、そういったことが話せると、どんどん、その人との関係性も深まっていくと思いますし、そこから新しいビジネスチャンスにつながるかもしれないし、リファーラルなどにつながるかもしれないですもんね。

大竹:そうですね。「また次のダンスの予約をしましょうね」っていうところで、最初は、息が合わない部分もたぶんあると思うんですね。お互いのことを知らないので。でもだんだん、相手のことを理解してくると、ダンスするペースっていうんですかね、そのやりとりがどんどん息が合ってきて、最後は、本当シンクロするような感じでダンスを踊れるようになるのかなっていうふうに思うんですよね。

安:確かに。そういう1to1がダンスのようにできたら、すごくその時間はとても充実した時間になるだろうなと思うんですけど、逆に大竹さんからご覧になって、この1to1の仕方はちょっとダンスではないかもなと思うような、やり方というと、ちょっと固執してしまうのであまり良くはないかもしれないんですが、こういうのだとどうなんだろうっていう、あまり適切ではないようなやり方って何かありますか。

大竹:そうですね。ものすごく四角四面というか、手続き的っていうんですかね。「じゃあ、私がまず30分話しますね。」「じゃあ30分経ちました。はい、今度あなたのターンです。どうぞ。30分。」「では、今後リファーラル出し合えるように頑張りましょう。」みたいな。なんかそういうこう、ものすごく杓子定規な感じ。これ、ちょっとダンスとしてはすごく面白くないのかなっていうふうに思うので、せっかく1to1シート、いろんなシートがあって、準備ができるような形になっているので、やっぱりどうダンスをするかっていう、例えば、どんな質問を投げるかっていうのも、相手との踊り方を考える一つの、要素だというふうに思うので、手続き的に、「はい、私の番が終わったら、あなたの番。」みたいな、そういう形はあんまり、私は、好きじゃないなっていうふうに思うんですよね。

安:なるほど。そうですね。効果的な1to1の方法っていうのは、私がメンバーとしてBNIを活用するようになってから、少しずつ変化してきているように感じていまして、より今の、推奨というんでしょうかね、いいよって言われているやり方って、確かにまさにダンスをしているかのように、お互いが興味を持った部分を深掘りして、相手に質問をして、それに対して回答をする。そこからまた違う話になったり、深掘りがさらに深まったりする、というところを重要視しているように感じています。昔はそういうちょっと杓子定規的なやり方が結構多かったのかなっていう気が私自身もしているんですけど、事前に1to1のシート、略歴シートやGAINSシートなどをもらって、少し読んだ状態で当日を迎えると、結構私の中の興味だったりとか、「あ、これもう少しよく分からないから聞いてみようかな」と思う部分を質問して、回答してもらいながら、相手のことを理解して、それがリファーラルにつなげられるっていうことがよくあるんですよね。まさにそういうところを大事にできるような1to1がダンスというイメージにもつながるのかななんて思いました。

大竹:まさにそうだと思いますね。相手のことを理解するのに、自分がいつも話していること、用意してきたことを話すだけだと、その人のこと、本当には分からないと思うんですよね。でも、お互い質問をし合うことによって、相手がどういう質問をするかによって、相手の価値観ってやっぱ違ってくるなと思うんですよね。人によってたぶん興味を持つところって変わってくるので、「あ、この人はこういう質問をしてくるっていうことは、この部分にすごく興味を持ってるんだな」っていうことで、相手のことをより深く理解できる。何を話すかよりも、何を質問するかによって相手を理解することはできるのかなというふうに感じています。

安:ありがとうございます。何か大竹さんの方で具体的なダンスをしているなという例とか、具体的なエピソードって何かありますか?

大竹:そうですね。ダンスも、踊り方って多分色々あると思うんですよね。だから、当然、リファーラルについて話し合うっていうことも、大切なことだと思うんですけど、あんまりそれに縛られすぎない方がいいのかなっていうふうに思うんですよね。例えば、最近読んだ本の学びについてお互いにシェアをするとだったりとか、自分の会社の、例えばマネジメントの悩みを、ちょっと相談をしてみるだったりとか、今取り組もうとしてる新しいビジネスの話をするとだったりとか、もしくは、趣味の話とかで、お互いのエネルギーを充電をする、そういう時間にするだったりとか、最新の情報交換をするとだったりとか、もしくは、もっと信頼関係が深まってきたら、家族についての悩みを、ちょっと打ち明けてみるだったりとか、お互いの未来の、例えば10年後の夢について語り合ってみるだったりとか、あとは、過去の痛みについて、ちょっと分かち合うだったりとか。信頼関係の段階によって、踊り方ってどんどん変えていってもいいのかなと、話す内容って変えていってもいいのかなっていうふうに感じてます。

安:ありがとうございます。確かに毎回同じ話をするのではなくて、よりその話が広がっていたり深まっていたりすることによって、お互いの信頼関係により磨きがかかるというか。それでお互いを信頼できるようになっていくようになり、相手のことを、好きになれるようになってくるのかなというふうに思いました。ちょうど、前の236回で「もっと1to1でもっとビジネス」の再配信をしましたけれども、あそこでは回数を重ねることによって、リファーラルの質なども、もちろんリファーラルの件数なども増えていくっていう相関関係のお話がありましたけども、ただ単に回数を重ねればいいというものではないというところが、まさに、今回のダンスというところに表れているのかなというふうに思いました。

安:それではそろそろ終わりに近づいてまいりましたが、大竹さんからメンバーの皆さんへメッセージはありますか。

大竹:今回、1to1ダンスカードっていう話で、「ダンスをするように1to1をしましょう」という話だったんですけど、ダンスをする相手を1人ずつ増やしていくっていうことが、大事なのかなというふに思っていて、これがもっと1to1のダンスをより上手に、いろんな人とセッションしながら踊れるようになったら、もっとBNIの活動って楽しくなっていくんじゃないかなっていうふに思うんですよね。この踊り方があまりうまくないと、1to1が、やらなきゃなんないことというか、タスクのようになっていってしまう。でも、自分の踊り方次第、あと踊れる種類をどんどん増やしていくと、「あ、この人とはこういう話をしよう」「この人とは、違う話をしよう」みたいな感じで、いろんな踊り方を覚えることによって、BNIの活動が、もっともっと楽しめるようになってくるんじゃないかなっていうふうに思っています。

安:ありがとうございます。まさに私も複数回メンバーの方と1to1をすることも多いんですけれども、毎回やはり楽しみがあると言いますか、その人の話を聞いて、近況報告などを聞いて、刺激を受ける部分もありますし、逆に自分の最近の話をすることによって、相手の方に何か新しいきっかけやチャンスを提供できるなんていうこともよくあるので、ぜひダンスをするように、一緒に、まさに「Shall we dance?」の世界ですね。一緒にダンスをするように1to1をしていきたいなと改めて思いました。大竹さん、ありがとうございました。

大竹:ありがとうございました。

安:最後までお聞きいただきありがとうございます。今回のお話はいかがでしたでしょうか。皆さんからのご意見やコメント、本当に励みになります。よろしければInstagramやYouTubeで発信しておりますので、公式サイトと合わせてぜひコメントを残していただけると嬉しいです。皆さんの声が次回のトピックや内容をより良くしていくための大切なヒントになるかもしれません。一緒にこのポッドキャストを成長させていけたらと思っています。それでは次回もオフィシャルBNIポッドキャストでお会いしましょう。See you next week.

第238回 Shall we dance?BNI Japan Official Podcastで公開された投稿です。

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