「東京都内で初の緊急銃猟実施 クマ1頭を駆除 高尾駅から約8キロ…周辺では約70世帯が生活 クマが“人里に依存”専門家警鐘」 後ろ脚をわなに挟まれた1頭のクマ。必死でわなを外そうともがいています。28日午後3時半ごろ、東京・八王子市小津町で、設置されたわなにツキノワグマの成獣がかかっていると警察から市に連絡がありました。八王子市はマニュアルに沿って、捕獲したクマに対して東京都で初めてとなる緊急銃猟を行いました。クマが出没した小津町は、都内有数の行楽地である高尾山の玄関口、高尾駅から約8kmの距離にあります。クマがわなに引っかかった現場の近くには民家もあり、人の生活圏となっています。町内会長によりますと、クマが捕らえられた場所の周辺では約70世帯が暮らしているということです。周辺では度々、クマの目撃情報があったといいます。町内会長・山下さん:前に(クマ)が道路を横断するのをドライブレコーダーに映っていて、街の行事や清掃デーなどあるが、「クマが出たのを見た」というと、親のクマもだいたいいるからすぐ中止したり…。今回、クマが現れた地域には普段からシカやイノシシの被害が多く、トラばさみを設置していました。このわなに、今回のクマは引っかかったということです。専門家は、2025年に人里で餌を得た経験を持つクマが、2026年も再び出没する可能性を指摘しています。岩手大学農学部・山内貴義准教授:2025年、非常にブナの実が大凶作。東北・北海道ですが大凶作で、大量にクマが里に下りてきた。人里のエサ資源にかなり依存している。人里の一部が生息域の一部になっているような個体が街中に出ているのでは。8月、北海道・斜里町の知床で撮影されたクマの映像。撮影者は「声を出しても驚く様子などはなく、かなり人間慣れしていると感じた」といいます。また9月10日、北海道・滝上町で、車道をまるで散歩するかのようにゆっくりと歩く2頭のクマが目撃されました。人に慣れてしまったクマの相次ぐ出没。2025年10月には、秋田・大仙市で当時82歳の女性が散歩していたところ、突然現れたクマ1頭に襲われる被害が起きています。