「イクメン」=育児を積極的に楽しむ男性が増えているそうです。
私の時代は、男は手伝いませんでしたので、評判が悪かったですね。
男性と食育を結びつけた場合、男性はライフステージごとに食育の在り方が違ってきます。
たとえば、20代30代の若い世代の場合、
一人暮らしで食生活が乱れ、朝食を食べなくなる男性が増えています。
また、脂肪分や糖分・塩分が多い食生活になりがちですので、気をつけましょう。
結婚して家庭を持つようになると、子どもに対する食育も男性の大切な役割です。
今は、男女平等という考え方ですが、確かに「人権」という意味ではそうあるべきです。
しかし、男性と女性には性差があり、我々が「哺乳動物」であることを考えると、
子育てに関する役割は男女で違ってきます。分担しながら担うことが大切です。
男性の子育て世代は、働き盛りでもあります。
毎日残業で、平日は家族といっしょに食事ができないという男性も多いと思います。
食の環境については、社会全体のワーク・ライフ・バランスと関連していますので、
お父さんだけではどうしようもないことも多いと思います。
しかし、「心がけ」や「意識」は大切です。
まずは「食」に対して興味を持つこと。この意識が高い家庭では食育がうまくいきます。
さらに、男性も年齢を重ねていくと、メタボの問題が出てきます。
運動で代謝を高め、いい加減な食べ方をやめて、自分で自分の健康を守ることが大切です。
いまだに、食育というと「子どもだけのもの」と思っている方が多いんですね。
年齢や性別に関係なく、一人ひとりが食に対する意識と知識を持つことが「食育」です。
食育には男性が活躍できるフィールドがまだまだたくさんありますので、
がんばってほしいと思います。