こんにちは、ひでだんラジオです。
今日は辻村深月さんの『傲慢と善良』という本を読んで、すごく考えさせられたことをお話ししたいなと思います。
この作品は、婚活アプリをきっかけに出会った男女を軸に、結婚とか人間関係とか、もっといえば「生き方そのもの」を問い直してくる、そんな物語です。
一見、婚活がテーマのように思えるんですけど――実際読んでみると、親との関係だったり、働き方の選択だったり、恋愛や友情だったり、人生のあらゆる場面に通じる問いが詰まっていて。
「私のこの考えって、ほんとうに“常識”なのかな?」
「それとも、ただの傲慢?」
「“善良であること”に縛られすぎてない?」
……そんな問いが、自分の中にずっと残りました。
たとえば、会社員で働いてると「安定してて正解」みたいに言われるけど、いざフリーランスになると「冒険しすぎ」って言われたりするじゃないですか。でも本当は、どっちが正しいかじゃなくて、「自分にとってどんな生き方が合ってるか」のほうが大事なはずで。
でも私自身、自己評価が低いくせに、どこかで自己愛が強い……そんなジレンマをずっと抱えてきました。
「これが正しいことだから」って信じて選んできた道が、今の自分の気持ちに合ってない。けど、それを手放すのが怖い。正しさにしがみついてる自分がいる――そういう“矛盾”というか“不合理さ”に、すごくハッとさせられました。
気づけば、「人生には正解がある」って思い込んでいたんですよね。
でもそれって、結構傲慢な考え方なのかもしれないなって。
親の期待に応えるために自分を押し殺して生きるとか、誰かの価値観に生殺与奪を握られた状態で「これが幸せだ」って思い込んでるとか。そういう構造って、実はあちこちにある。
そして、親子でも恋人でも友人でも、関係性の中で「これが正しい」って押しつけ合うと、そこにあるのは愛じゃなくて、支配とか、依存なのかもしれません。
そう考えたときに、私は改めてこう思いました。
「自由には責任が伴う。だからこそ、自分の答えを、自分で選び取るって大事だな」って。
最近は、
断捨離と投資とか、
依存と自立とか、
習慣と挑戦とか。
一見、相反するように見えるものが、実はすごく近い場所で揺れ動いてるんだなと思うことが多くて。
その揺らぎの中に、“しなやかさ”を持っていたいなって思います。
皆さんはどうでしょう?
「これは自分にとっての“正解”だ」と思って選んでること、本当に自分の感情に合ってますか?
「善良でいよう」とするあまり、自分を縛りつけていませんか?
今日はそんな問いを、静かに投げかけながら終わりたいと思います。
それでは、また次回のひでだんラジオでお会いしましょう。