互ひとみのラジオ

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互ひとみのラジオ episodes

  • 朗読『黒蜥蜴』#12令嬢変身 江戸川乱歩

    応接間でピアノを弾く早苗の背後に黒トカゲの魔の手が迫っていた、ちょうどその頃。

    警護のため廊下に立っていた二人の書生は、応接間から物音がしなくなったことを不審に思い始めていた。

    そこに早苗の様子を伺いに彼女のばあやがやってくる。

    書生たちを𠮟りつけ、ばあやが応接間の扉を開けると、

    そこいたのは早苗ではなく、異臭を放って長椅子に倒れ込む浮浪者だった。


    原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

    BGM:『Evidence』稿屋 隆DOVA-SYNDROME

    10 min
  • 朗読『黒蜥蜴』#11 クモと胡蝶と 江戸川乱歩

    岩瀬親子が大阪に戻って半月。

    屋敷の警備を厳重にしたり、早苗の監視を増やしたり、黒トカゲの誘拐予告に対してできる限りの警戒を続けた効果なのか、いまだ怪しい人影は現れていない。

    黒トカゲは誘拐を諦めたのではないか。そんなふうに屋敷の人間たちが気を緩めはじめた、ある日。

    以前から注文していた椅子とソファのセットが応接間に届けられた。


    原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

    BGM:『Time limit』Heitaro Ashibe DOVA-SYNDROME

    17 min
  • 朗読『黒蜥蜴』#10 怪老人 江戸川乱歩

    黒蜥蜴の逮捕に失敗したことを悔やむ明智は、東京から大阪の自宅へ帰る早苗に同行し、護衛を続けることにした。


    一方その頃、同じ大阪市内。

    夜の街を暗い顔をして歩く一人の女性がいた。



    原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

    BGM:『押し寄せる不安』Make a field Music

    DOVA-SYNDROME

    24 min
  • 朗読『天才になりそこなった男の話』坂口安吾

    坂口安吾には、変わった友人がいた。

    「頭を強く打つと天才になる」という謎すぎる論理を信仰しており、坂口安吾が学生時代に交通事故にあったことをひどく羨み祝福するのだ。

    そんな彼が、ついに4か月前、自動車に轢かれて頭を強く打った。


    原稿:坂口安吾『天才になりそこなった男』青空文庫

    BGM:『for rain』shimtone  DOVA-SYNDROME

    10 min
  • 朗読『黒蜥蜴』#9名探偵の敗北 江戸川乱歩

    黒トカゲの誘拐計画は失敗した。

    ドアの前には、保護されて戻ってきた早苗と警察官、岩瀬氏と明智が立っている。逃げ道はない。

    しかしこの窮地に追い込まれながらも、彼女は動揺せず、かえって君の悪い笑い声をあげた。


    警官が黒トカゲを捕まえようと近づくと、彼女は叫んだ。

    「明智さん、右のポケットをさわってごらんなさい」


    原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

    BGM:『灰色の脳細胞』Heitaro Ashibe

    DOVA-SYNDROME

    14 min
  • 朗読『黒蜥蜴』#8名探偵の哄笑 江戸川乱歩

    早苗が誘拐された。明智たちが早苗と思って監視していたのは、早苗に見せかけた人形の首だったのだ。

    明智を見放して警察へ通報しようとする岩瀬氏。名探偵の名を嘲り笑う緑川夫人。

    明智は探偵として、これまで受けたことのないほどの恥辱を受けた。

    しかし、まだ明智は諦めなかった。

    一縷の望みをかけて、彼はあるものを待っていた。


    原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

    BGM:『渦巻くシナプス』かずちDOVA-SYNDROME

    22 min
  • 朗読『清貧譚』太宰治

    むかし江戸に、美しい菊を育てることを生きがいにしている貧しい男がいた。馬山才之助。32歳。独身。

    ひょんなことから家を間借りさせてやることになった陶本姉弟は菊づくりがとても上手く、才之助はライバル心を燃やしていく。

    一方の姉弟は才之助に恩を返すべく、あの手この手で彼を貧乏から救おうとするが、才之助の厄介なプライドはそれを許さない。

    面倒くさい男才之助と、なんとしてでも彼を幸せにしたい姉弟の闘いが、今始まる…!!


    原稿:太宰治『清貧譚』青空文庫

    BGM:『Une brise』んぃん 

    DOVA-SYNDROME

    39 min
  • 朗読『黒蜥蜴』#7暗闇の騎士 江戸川乱歩

    電報によって誘拐の時刻が今夜12時と判明した今、明智は岩瀬親子の部屋で監視を続けている。

    そこに早苗を心配して訪ねてきた緑川夫人も参加して、時間がくるのを待つことになった。

    密室であるこの部屋に賊が忍び込めるはずはないと気楽に過ごす明智に、夫人は忠告する。二人はこの事件についての賭けをしているからだ。

    もしも犯人を捕まえたら夫人は宝石を全て渡し、失敗したら明智は探偵を廃業する。

    明智にとっては冗談半分でかわしたはずの賭けは、夫人によって知らぬ間に現実味をおびていくのだった。



    原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

    BGM:『足跡迷路』かずち DOVA-SYNDROME

    15 min
  • 朗読『黒蜥蜴』#6一人二役 江戸川乱歩

    周囲の警戒が緩んだ隙をついて、緑川夫人は早苗を自分の部屋へと誘い込む。そこには、手下の雨宮潤一が早苗を誘拐するべく潜んでいた。

    しかし、計画が成功したと思われる物音がドアの向こうから聞こえた数分後、部屋から現れたのは、夫人ではなく早苗だった。


    原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

    BGM:『蒼の月夜のバルカローレ』秦暁 DOVA-SYNDROME

    19 min
  • 朗読『黒蜥蜴』#5 女賊と名探偵 江戸川乱歩

    夕食後のホテルのラウンジでは多くの客が、くつろいだ時間を過ごしている。

    そのなかに黒トカゲが狙う獲物、岩瀬早苗がいる。

    彼女の周囲には彼女を守ろうと警戒する父親の岩瀬庄兵衛、そして彼が護衛役に雇った名探偵、明智小五郎の姿があった。

    この事件にあまり乗り気ではない明智とは反対に、早苗の友人である緑川夫人は興味津々とばかりに彼らのそばに座っている。



    原稿:江戸川乱歩『黒蜥蜴』青空文庫

    BGM:『モンテカルロ』秦暁 

    DOVA-SYNDROME

    12 min

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