カフエマメヒコ井川啓央の「いかひこ深夜便」

カフエマメヒコ井川啓央の「いかひこ深夜便」

By カフエマメヒコ井川啓央の「いかひこ深夜便」ArtsPerforming ArtsFood
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カフエマメヒコ井川啓央の「いかひこ深夜便」 episodes

  • イカハゲ深夜便 vol.4
    今週の井川さんのはなし ~25分ごろ
    今週は、自分の良いところだけを出すについて。情報が簡単に手に入る時代になった代わりに、訳知り顔になって、まだ始める前から絶望したり、諦めたりしすることが多いのはつまらないですね。また情報を鵜呑みにして人間に対して端から絶望してるのもつまらない。人間なんてくだらないものですが、良いところがあるのも人間ですね。ところが、そういう清い自分を振る舞おうとすると、そんなの、嘘っぱちだ、とばかりに自主規制してしまってはいけません。負も正もあるのが人間ですが、あえて負なんてさらけ出すことはないんじゃないでしょうか、というはなしです。
    今週のお便り~35分ごろ
    今週のテーマは「あなたと私の秘密」。それぞれに良いお便りでしたが、今週採用されたのは四通。イカハゲネーム イカっ子さんのお便りは先の話に通じます。
    お便り1
    イカハゲネーム:さとみ「おばあちゃんには絶対言わないでよ」母は少し笑いながら言いました。知りませんでした。母が若い頃にバイクに乗っていたなんて。誤解なきように書いておきますが、暴走族とか、レディースとか、そっち系ではなくて、あくまで硬派なライダーだったそうです。ホンダのCBX250(シービーエックス250)にまたがり、山へ海へ、颯爽と駆け抜けていたんだそうです。「こんなの知ったらおばあちゃん卒倒しちゃうわね」ここで話題にのぼった、私の母の母にあたる人というのが、度が過ぎる程の心配性なんです。例えば、学校のプールの授業。危ないという理由と母の身体が少し弱いという理由で、小学校から高校まで一回もやらせてもらえなかったそうです。そんなわけで、バイクに乗っていたなんて知ったら卒倒して寝込んでしまうことでしょう。当時実家に住んでいた母、もちろん自分の家にはバイクを置けません。なので近くに車庫を借りてそこに置いていたそうです。車検や税金のお知らせのハガキなんかも、自分の家に届かないように工夫していたそうです。したたかなもんです。「こっそりやる時っていうのは慎重になるものよ」母はニヤりとしながら言いました。親子の間柄、隠しごとはないほうがいいっていうのが正論だけど、まあ正論だけじゃやってらんないわよね、というお話です。
    お便り2
    イカハゲネーム:キコ大学生のころ私は、家庭教師のバイト代のほとんどを旅行のために使っていました。学生最後の春休みは、ほとんど日本にいなかったような気がします。ずっと行きたかったネパールに、行ったときのこと。すでに数カ国まわっていた春休み、かなり疲れも溜まっていて、トレッキングのスタート地点となる町まで移動する日の朝に体調を崩しました。動かない身体を引きずりつつ、ニアーニアーといわれる山小屋までなんとか歩き、体も冷えてたので勧められるがまま五右衛門風呂に入れてもらったら、湯当たりしました。絶望的にキツくて、せっかく地元の人がごはんを作ってくれていたのに、もうその場に行くこともできず、目も開かない状態でベッドに突っ伏していました。夜中に、何度も目が覚めました。でも、目が覚めたのかどうか、確認ができません。真の闇というのは、目を開けてもつぶってみても、違いがわからないのです。何度も目を開け、闇を確認してはまたつむり、ただ朝の光が射すことだけを待ちました。そしてやってきたその瞬間、眠りから覚め、視線の先で最初に目が合ったのは、ヒマラヤでした。山って、あるんじゃなくて、いるんです。アンナプルナ連峰のとんがりは、雪の濃淡と形の繊細さが際立ち、朝日が直接当たってる面だけは雪の白が、少しピンクがかって見えました。本当に、息をするのを忘れます。音がないのも、印象的でした。目覚めた瞬間、それが目の前にいて、なんだかもうずっと見られてたのかと思ったらちょっと恥ずかしくなるくらいの気分でした。
    お便り3
    イカハゲネーム:ぽこ山ぽん太46歳で私のおばあちゃんになってしまった祖母は、映画女優のように美人で、女子校時代、祖母を慕う後輩から先輩までたくさんの恋文をもらうような人でした。天然パーマもプロがセットしたかのような自然なウェーブで、いつも綺麗にお化粧して、お洒落にもこだわりがありました。極めつけは、孫達に「おばあちゃん」とは呼ばせず「ママ」と呼ばせていました。小学四年の夏休み。そんな元祖美魔女な祖母の秘密を知ってしまいました。祖母の家に泊まっていた夏休みの朝。いつもより早く目が覚めてしまった私は、顔を洗うために洗面所へ。そこには口を大きく開けた祖母が!声も出ず見ていたら、入れ歯をパコッと装着したのです!あのママが!まるで普通のおばあちゃんみたいに入れ歯をしていたのです!びっくりして間抜けな顔した私に気づいた祖母は、一瞬、不機嫌そうに眉間にシワがよりました。すぐに笑顔を作った祖母は、笑顔だけど、ドスの効いた低い声で「内緒だからね」と言いました。 なんだか魔女に呪いをかけられたような気分でした。明け方に見る夢は悪夢が多いと言うけれど、ゾクっと怖かったのを覚えています。2年前にその祖母が死んで、思い出話をしていたら、娘達にも入れ歯を隠していたらしく、祖母が病気をするまで、目撃したのも知っていたのも私だけ。入れ歯は、お洒落で美人な祖母の大きな大きな秘密だったのです。あなたと私、祖母と私のたったひとつの秘密でした。
    お便り4
    イカハゲネーム:イカっ子お腹が痛いから摩って欲しいと、息子が真夜中に訴えてきました。今はもう22才になる息子が14才の時のことです。それは大変と思って布団に横になっている息子の側に行き、お腹をさすって様子を見ていると、そのうち息子はシクシクと泣き出しました。「そんなに痛いなら病院へ行こうか」と言うと、息子は首を振って、自分の身の上に起きている事を話し始めました。息子はいじめとは言いませんでしたが、親として胸が痛む内容ばかり。家では明るく振る舞い、何事もなかったかのように学校に行けてたことを偉いとさえ思ったぐらいです。息子が信頼していた先生に相談したところ、「それはからかわれているだけだよ」と。先生は思い込みだよと言ったそうです。「こんな時は人気のある先生ほど頼りにならないと思ったよ。」と息子は言いました。大人としてとても突き刺さる言葉だと思いました。ところが息子は恨みがましく言うのではなく、「最近イライラをぶつけてしまってごめんね」と謝りました。そして、「あいつらを殴ってやろうかと思ったけど、そんなことに力を使うのは勿体ないと思ってやめたんだ。」と言いました。自分の置かれた状況を冷静に判断して、握った拳を自ら納めた息子に打たれた私は、「その強さがあれば、大丈夫。必ずその力が活かされる時が来るから。」と伝えて、どうか息子の頑張りが報われる日が来ますようにと願い、お腹をさすり続けました。息子は安心したのか、聞いてくれてありがとうと眠りにつきましたが、私自身もかつては誰にも相談出来なかった胸の内を持て余していた10代の頃を思い出していました。今、私はこうやって息子の悩みを聴くという形で、かつての自分が癒されているのだと感じると共に、息子によって、10代の頃、自分がいつかなろうと誓った親にしてもらっているのだと思わずにはいられませんでした。私が慰められてるのに、お礼まで言われてしまったねと。なのでこのエピソードは私と息子との対話でもあり、かつて少女だった頃の私との、胸の内でなされた対話でもあるのです。
    梅田くんとのはなし~50分ごろ
    梅田くんが、マメヒコと関わってもう何年にもなります。このお店いいな、と思ったのは、メニューに書いてあった井川さんの言葉、「洗濯代行します」でした。
    あんたのお名前なんてーの?~55分ごろ
    https://www.facebook.com/groups/IKAHAGE.radio/ で集まったお名前の由来をご紹介しています。亮摩■名前の由来由来は全くわからず、、親戚が大阪で商売をしていて、とある占い師さんを贔屓にしていたとかで、ぼくを含めた姉妹はみなその占い師さんに名前をつけてもらっています。坂本龍馬のファンとかそんなことは全くないようです、、、。余談ですが、実家の裏山は高見山という小高い丘で、同じ集落に高見さんが30件以上おられます。そんなわけで屋号で呼びあうこともあり、うちは昔、藍染を生業にしていたので紺屋(こうや)と呼ばれています。利美■名前の由来出雲大社(大阪分祠)にて名付けてもらいました。電話などで漢字を説明するときは利益の利に美しい、外国人に説明するときにはcleverとbeautyでToshimi、と言っています。高校の時、利光という苗字の男の子がいて、好きでもなんでもなかったのですが、この人とは結婚できないなあと思いました(笑)健太■名前の由来「健やかに太く(逞しく?)」育って欲しいということでこの名前です。一時期、人気ランキング的なやつで連続トップだった名前なので、同性同名がたっっっくさんいます(笑)兄が「太郎」というので、ウチは基本的に命名に関してはヒネらない方針のようです。おかげさまで、名は体を表し、健康に育ってますが、最近は太り過ぎなのが悩みです。。藍子■名前の由来青は藍より出でて藍より青しという言葉を母親が好きだったみたいです。美香■名前の由来学校の授業...
    1 hr 6 min
  • イカハゲ深夜便 vol.3
    今週の井川さんのはなし ~30分ごろ
    今週は、アウフヘーベンについて。テーゼがあり、アンチテーゼがあり、ジンテーゼがある、そういう弁証法を提唱したのはドイツの哲学者ヘーゲルです。両極端を行き来しているうちに、新しい発想が生まれ、物事が進む。カフエの経営のときはそうしている井川さんですが、こと小説を書くときにはアウフヘーベンにならないといいます。テーゼがなく、アンチテーゼが弱い現代を舞台にした小説を書こうとすると、とても書きにくい。ストーリーではなく描写になってしまうなー、というおはなしです。
    今週のお便り~35分ごろ
    今週のテーマは「もしもあの時好きだと言えてたら」。それぞれに良いお便りでしたが、今週採用されたのは三通。あいかわらず面白いのはイカハゲネーム さとみさんのお便りです。
    お便り1
    イカハゲネーム さとみ
    もしもあの時、ダメ押しで、もう一度好きだと言えてたら。
    大学1年の冬のことです。秋の終わりに好きだった先輩に告白し、見事フラれてしまった私は、ある噂を聞きました。
    先輩が女の子にフラれたらしい、と。お相手は私と同級の女の子です。フラれてやんの。ざまあみやがれ。きっと私の告白を断ったバチがあたったんだ。
    ちょっとスッとした気持ちにならないでもありません。
    とは言え、とは言ってもです。なんだか不憫な気もしてきます。傷心の先輩、きっと、ただでさえ下がり気味の眉をもっと、それはもうもっと下げて困った顔をするのでしょう。
    すごくいいじゃない。色気あるじゃない。失恋で弱ったところを、ここでもうひと押しすれば、私に振り向いてくれるかも?!
    いやいや、そんなことするもんですか。ここで押したら女がすたるってもんです。
    そもそも、あの子が桜なら私はバナナ。タイプが全然違います。バナナは桜にはなれません。そもそもなる気もありません。桜を愛でたい男に食わせるバナナはありません。ああ!でも、先輩、花見もいいけど、バナナのほうも味見してみませんかーーー?!
    もしもあの時、ダメ押しで、もう一度好きだと言えてたら。たぶんもう一度フラれていたことでしょう。私が先輩の好みに合わせて自分を曲げることがイヤだったように、先輩も失恋で傷心だったからといって、私に振り向いてくれることはなかったと思います。
    そういう頑なさが好きだったんですよね。
    お便り2
    イカハゲネーム:ぱたぱた卵
    井川さん、こんにちは。改変後の深夜便も、楽しく聴いています。
    あのとき好きと言えてたら、で思い出すのは、わたしが高校3年生の7月のできごとです。
    ワタシは高専という専門性のある学校に通っていて、14教科5日間のテスト期間をむかえていました。その3日目の深夜、家の電話が突然鳴ったのです。
    携帯電話ではなく家の電話に自分への電話はかかって来ることはありませんでしたが、
    なんとなく自分への電話ではないかとよぎり、電話に出てみました。
    電話の向こうは、小学校時代、仲の良かった友人からでした。
    彼はワタシとは違い、私立中学に通っていました。電話口で彼は「今から会えない?」と突然ワタシを誘ったのでした。
    テスト期間まっただ中だったワタシは、「今日は難しいけど、来週なら会えるよ」と返事をし、次に会う約束もとくにせず、その電話はそれで切りました。
    その友人の訃報が届いたのは、それから1週間後のことでした。
    人間が生きていくなかで、誰とも繋がりを感じることができず、みんなに忘れ去られていると感じるとき、人は自殺するように思います。
    思春期の頃は、気分や体調の波等などで、割合とすぐに、死んでしまいたい、消えてしまいたいと思いがちです。それでも死なない、支えとなるものは果たしてなんでしょうか。
    ワタシは心配性な母から、「あなたが死んだらわたしは悲しくて、どうしていいか分からない、だから先には死なないで欲しいの、外出先では気をつけて」と送り出される日もあって、自分の命は自分一人のものではないらしいと感じていたので、思春期の波も、乗り越えられました。
    「あなたのことを大切に思っている、好きだ、という他者からの関心、好意、愛情」を感じていれば、自ら死を選ぶことは少ないように思います。
    あの日、友人はワタシにそれを確かめたかったのかなと思いました。わたしは夜中でも彼に会って、「お前は生きている、変わらず友達だ、好きだ」、と伝えればよかったと。
    そのことを彼が亡くなって初めて気が付いたのです。あの時、会って好きだよと言えていたら。彼は死なずに済んだのかもしれないし、変わらず死んでいたのかもしれない。それは分かりません。
    でもわたしはその友人のことを生涯、忘れません。そのことを彼に伝えることはできないのですが。
    お便り3
    イカハゲネーム:キコ
    私は、ずっと一緒に住んでいた父方の祖母のことが大好きでした。でも直接、そう言葉で伝えたことはありません。なぜなら一緒にいるときは、好きかどうかなんて考えたこともなかったからです。
    両親が共働きでしたので、学校から帰ると家にはいつも祖母がいてくれました。
    朝ごはんは母が作り、夕ごはんは祖母が作ってくれました。両親が仕事から帰ってくると、入れ替わるように祖母がお風呂に入り、あがるとすぐ「お先にー」と言ってそのまま寝室に行くのが常でした。
    だから小さい頃は、お年寄りは早く寝るものなんだと思い込んでいましたが、年齢とともにそれが、祖母と母のお互いの気遣いによる住み分けだったんだとわかりました。
    私はこどもの頃、父の手はいちばん下の妹の、母の手は真ん中の妹の、祖母の手は私のもの、と思ってました。だから、家族全員で出かけるときは、そんな風に手をつないでました。
    そういうものと思ってたつもりですが、祖母がなんとなく申し訳なさそうだったのも知っていました。私が思ってることをあまり口に出す方ではなかったせいか、祖母はあえて口に出し、よく褒めてくれました。でも、私にはそれがまっすぐ受け止められなくて、結果、褒められたのに怒りだすという、とても奇妙なやり取りをほんと飽きずに繰り返してました。
    私にとっておばあちゃんは、そんなひねくれた自分の態度をそのまんま受け入れてくれる人でした。そして懲りずに、ずっと相手をしてくれる人でした。だから、好きに決まってます。
    でも、言葉にはしなかった。そんな後悔は、今も増えるばっかりです。
    梅田くんとのはなし~45分ごろ
    梅田くんが、マメヒコと関わってもう何年にもなります。このお店いいな、と思ったのは、メニューに書いてあった井川さんの言葉、「洗濯代行します」でした。
    あんたのお名前なんてーの?~55分ごろ
    https://www.facebook.com/groups/IKAHAGE.radio/ で集まったお名前の由来をご紹介しています。
    啓子(けいこ)
    ■名前の由来
    道を啓く、啓子と言います。金中心の学歴社会の…上っ面の看板ばかりが重視される生きづらい社会から、一人ひとりの尊厳が重んじられる、自律・自立出来る社会を目指したい、短時間勤務だって、複職だって、半農半Xだって、ええじゃないか。
    時間的に奴隷のように拘束される働き方、生き方ではなく、主体的な人生を送りたい!という気持ちで、道を啓いて生きたいと思っています♪
    麻理子(まりこ)
    ■名前の由来
    母親が「まりちゃん」という呼び名で呼びたかったら、漢字は麻のほうが珍しいからということしか知らずです。実際には「まりちゃん」とは呼ばれた記憶が無く、「まり」と呼ばれて育ちました。
    貴之(たかゆき)
    ■名前の由来
    前提として、辻家は総画21画、というしきたりがあります(幸せになるらしいです。父も弟も21画。おかげさまで幸せです♪)辻が6画なので、残り25画で良き名前を、と祖父が提示した案の中で「貴い」人に育ってほしい、という思いから貴之、と名付けられました。
    個人的には苗字も好きです。
    「辻」は「交差点」という意味(例:札の辻など)。「幹事力」を活かし、ヒトとヒト、ヒトとコトを結びつける「交差点」としてさまざまな機会を作り、そこを通る前後でポジティブな変化を生じさせることが氏名、もとい使命、だと思っています。
    夏月 (なつき)
    ■名前の由来
    意味はほぼなく、夏に生まれて、月が綺麗だったから。以上なのです。親が「なっちゃん」というあだ名が可愛いから、「なつき」とか「なつみ」とかにしたかったそうで音の響きと、その生まれた日のお空の気分、といったところでしょうか笑
    夏月はどう頑張っても、「なつつき」か「かづき」としか読めないので、ふりがなを振るときに、どっちに「つ」を付けるか問題があります。「なつ き」なのか、「な つき」なのか。
    江美(えみ)
    ■名前の由来
    私は「江美」といいます。当時フィギュアスケートで渡辺えみさん(?)がテレビにたくさん出ていたから、と聞いたことがあります。
    ハワイに短期留学していたとき、どこかの店員さんに「どういう意味なの?」と聞かれ、「Beautiful River」と答えたのだけど、そちらのほうが気に入っています。美しい川。淀みなく流れている感じ。どちらかというとひらがなの「えみ」の方が好きかもしれない。(由来じゃなくなっちゃった)
    大喜(たいき)
    1 hr 6 min
  • イカハゲ深夜便 vol.2
    今週の井川さんのはなし ~30分ごろ
    今週は、伊丹十三さんのエッセイから、判断のヒトと発想のヒトについて。発想のヒトでもあり、判断のヒトでもある井川さんですが、それはどちらもやりたがっているからだろうと、よく言われてしまいますが、本当はどちらかだけやれたら良いのになと思ってもいるのです。そんな悩みは伊丹十三さんも持っていたらしいとエッセイから見つけました。(週刊文春「原色自由圖鑑」/伊丹十三より)
    今週のお便り~40分ごろ
    今週のテーマは「衣替えの想い出」。それぞれに良いお便りでしたが、今週採用されたのは三通。あいかわらず面白いのはイカハゲネーム さとみさんのお便りです。
    お便り1
    イカハゲネーム さとみ中学時代の学校指定ジャージの話です。私の通っていた学校では、夏はハーフパンツ、冬は足首の部分がすぼまっている長ズボンタイプのジャージをはきます。この足首部分のすぼまりが超絶クソダサい!というのが当時の我々の共通見解でした。足首部分はダボッとさせるのがカッコよかったのです。ですので、すぼまった足首部分を引っ張ったり、叩いたり、はたまた漫画本を入れて一晩寝かせたり、みんな涙ぐましい努力を重ねていました。その中でも、ジャージの加工に最も情熱を捧げていたのがミキティーでした。ミキティーのジャージの足首は、もう、ビロンビロンの極みでした。当然先生からの指導が入ります。それでも、ミキティーはめげずに足首を拡張し続けていました。一方、私はというと、寒風吹きすさぶ東北の地で、ひと冬ハーフパンツを貫きました。私も足首がすぼまったクソダサジャージはイヤだったのですが、人から理不尽に指図をされるのはもっとイヤ。先生から服装ごときでネチネチ指導されるのなんてイヤイヤのイヤだったからです。ミキティーにはミキティーの、私には私の美学がありました。私のやり方はちょっと日和ってたけど。衣替えというお題がきて、ふと、そんなことを思い出しました。
    お便り2
    イカハゲネーム キコさん
    衣替えという言葉は、
    いまだにワクワクしてしまいます。
    特にこの季節の、衣替え。
    金木犀の香りがセットになって、
    記憶を呼び起こします。
    子供の頃、衣替えは一大行事でした。
    母の「やるよー」という掛け声に、
    私たち三姉妹は、各々のたんすから、
    春夏物をぜーんぶ持ってきて、
    自分の前にボーンと山盛りにします。
    すると母が、別の場所にしまっていた
    3人分の秋冬物を、
    まとめてボーンと持ってきます。
    去年と同じ服なのに、
    秋冬物のなんと可愛く見えること。。
    もう、長袖っていうだけで可愛いのです。
    当時、私たちの服は
    ほとんど父が買っていました。
    父は私たち三姉妹に
    とにかくおそろいを着せたがり、
    いつもまとめて買ってきました。
    だから衣替えのとき、
    私たち3人の前には、
    サイズ違いの、同じ服が並びます。
    一年経てば着れない服も出てくるので、
    まずは3人でファッションショー。
    サイズをみるだけなのに、
    とにかく着たくて仕方ないんです。
    ここが衣替えいちばんの盛り上がり。
    ひとしきり楽しんだあと、
    服を畳んでしまうという
    地味な作業が残りますが、
    私はここがいちばん好きでした。
    翌日たんすを開けたとき、
    これらの服がそこに整然とあることを
    想像し、
    その瞬間を震えるほど楽しみに、
    親にあきれられるくらい丁寧に
    たたんで仕舞っていた、
    そんな衣替えの思い出です。
    お便り3
    イカハゲネーム:くつなっこ私はモノを捨てるのが苦手なので、衣替えのたびに服がたまっていく気がします。「次に取り出すときに、着ないと思ったら捨てよう」と保管するのですが、出すときには「まだ着れるかも」と思ってしまい、結局袖を通さずに「来年は着るかも」と1年寝かす、の繰り返しです。1シーズン着なかったら捨てる、ということをルール化すればいいのでしょうが、もったいないオバケに取り憑かれているのか、これがなかなかできないのです。ちょうど、秋冬物に衣替えのシーズンなので、このお便りが採用されたら、思い切って断捨離したいと思います!
    あんたのお名前なんてーの?~50分ごろ
    https://www.facebook.com/groups/IKAHAGE.radio/ で集まったお名前の由来をご紹介しています。道生(みちお)■名前の由来自分の道を生きてほしい、という感じかと推測してます。親に聞いたことないので…。今さら聞けない…。病院に向かう途中で生まれた(道で生まれた)のでは?とか、路上生活もまたよし(道で生きる)とか?諸説あります(ない)。ららは■名前の由来ララララ〜と歌い、ハハハハッと笑ってくれるようにみたいです☺️余談ですが、いつも友達や知り合いに由来を教えると「その通りになったね」と言われます。私は自分の名前気入ってます!!順子(じゅんこ)■名前の由来 「順」が「従順」から来ているらしく、平凡でも幸せに、だったかな? 名は体を表してないなぁ一彦 (かずひこ)■名前の由来「子」が一般的に女性を表すように(知子、幸子、みたいな)、「彦」は一般的に男性を表します。七夕は織姫と彦星の話でしたね。で、一は文字通り一番、最初の意味。つまり、長男だって単純な意味です。一人っ子だけど戸籍上は長男ですからね。なんて安易な笑笑。一番を目指せという意味も含まれているとかいないとか。美苗■名前の由来おもしろくなくて…姉が香苗(かなえ)で、そんな感じで、私が美苗です。画数は確認した、と聞いてます。功記(よしのり)■名前の由来自己紹介では「成功を記す」とか言ったりもしますが、実際には金沢(父の実家)のお寺さんに頼んで付けてもらったと両親からは聞いてまして、その文書は手元にあるもののまともに見たことがなかったので、本日読んでみました。ほとんど読めませんが、読み取れたことを打って見ますと「熊崎姓名学奥義に則り天地無上の霊峰たる大運神の玄理に照らして、、、最良の吉名なる、、、」だそうです。画数で決められた名前ですね。
    イカハゲ先生 ~59分ごろ
    イカハゲネーム:せとかちゃん(4歳)
    この前、公園で遊んでいたらヘビが出てきました。パパが「あっちに行け!」とヘビを足で蹴ると、スルスルスルっと、ものすごいスピードで木の上に登って行きました。でも、ヘビは足がないのに、どうしてあんなに早く逃げられるのですか?私は手も足もあるのに、あんなに早く木には登れません。
    井川さんの一枚
    「あんたのお名前なんてーの?」に、娘のららはからお便りが来ていますね。彼女の名付け親はボクなので、その解説をしました。そんな彼女がまだとても小さかったころ、ハタケマメヒコの近くの柏の森で撮った、秋らしい写真を今週の一枚とします。
    【お知らせ】テーマのお便りを募集しています。また毎週月曜深夜生放送用のなんてことない雑談や井川さんへの質問や、お便りは、投稿フォームから受け付けておりますが、マメヒコに行った際に便箋にしたためて、お店のポストに投函するのもまた良しです。【今週のテーマお便り】10/20〆切で、「もしもあの時好きだと言えてたら」再来週10/27〆切で、 「あなたと私の秘密」【随時募集】「ちょっと聞いてよ、井川さん」自己紹介代わりに聞かせてほしい「あんたのお名前なんてーの?」チビッコからの疑問質問なんでも答えちゃう「教えて!イカハゲ先生!」ホームページからだけでなく、マメヒコ店舗でもお便り投函できますので、どしどしお便りお寄せください!
    1 hr
  • イカハゲ深夜便 vol.1
    今週の井川さんのはなし
    今週は、クレームについて。WEBニュースを見てると、ネガティブなニュースがイヤでも眼に入ってきますね。なるべく見ないようにしている井川さんですが、見てしまうと、イロイロト云いたくなる性分なようでして。
    今週のお便り​
    「辛かったとき支えてくれた作家、作品へのお礼状」
    お便り1
    イカハゲネーム くつなっこ私は新卒で出版社に入社し、希望していた雑誌の編集の仕事を始めまし   た。その後、ご縁があり違う業界へ転職したのですが、編集者時代は新卒らしく、仕事の楽しさと大変さを同時に味わった思い出があります。私が働いていたのはIT 系の出版社だったこともあり、編集者は男性が多く、女性の編集長がいませんでした。夢にあふれていた新卒の私は、「自分が初の女性編集長になったりして」とバリバリ仕事に向かう日々で、忙しくはありましたが、それ以上にやりが   いを感じていました。仕事の評価は、担当した記事が読者アンケートで支持されたかどうかが全てです。そして、編集者全員が持ち寄った企画が会議にかけられ、次の特集や連載が決められます。企画が通れば自分の担当するページが増え、その分、給料も上がるという明快な方針でした。しかし、新人がそうそう簡単に仕事で成果を上げられるものではありません。逆に、ちょっと調子の良い時には先輩社員から妬まれて、あからさまに足を引っ張られることもありました。そんなときは、残業中の深夜に、オ   フィスのあった赤坂の坂道を泣きながら一周したものです。仕事には慣れてきたものの、なかなか自分の成長が実感できず、辛い時期でした。そんなときに出会ったのが安野モヨコさんの描く「働きマン」という漫画です。「働きマン」は、週刊誌の編集部で編集長を目指し、バリバリ働く女性  が主人公で、その周囲の人物を含め、さまざまな仕事観が描かれています。たまたま自分と境遇の似た主人公だったので、私も彼女と同じように悩み、また仕事によって心動かされることで、ずいぶん勇気付けられました。  社会に出て働き始めたとき、この作品に出会えてよかったと思います。それ以来、「働きマン」は仕事人としての私のバイブルです。
    お便り2
    イカっ子生涯一冊しか本を持つことが許されなかったのなら選ぶ一冊があります。その本との出会いは、ある TV 番組を通じてでした。その時、私は失業中で住むべき家もなく、仕事が見つかるまでは家も探  せない状態の為、ウィークリーマンションで生活していたのです。その 2 年前、トランク 1 つでダンスの勉強の為に NY に行きました。そして同じトランク1つで日本に戻ってきたのです。本当はまだ NY にいたかったけれど、潮時だと感じて帰国したのです。自ら、全てを振り切るように日本を飛び出した手前、北海道に住む両親  や、千葉で結婚した姉、友達にも簡単には頼れない。なんとかしなければと思っていました。その狭い殺風景なウィークリーマンションの一室で、分厚い求人誌を見な  がら私は溜息をついていました。この求人誌の中に興味をそそられる仕事は何 1 つない。身体は疲労骨折を二箇所も抱えて、好きなダンスも出来ない。  でもそんな事を言ってる場合ではありませんでした。所持金は尽きかけて、タイムリミットは 1 カ月を切っていました。行き詰まる想いと夜の静寂に耐え切れずに TV を付けたのです。TV には高齢のアメリカ人の紳士が画面いっぱいに映り、誰かと対談していました。その老紳士の知的な佇まいに惹かれて、最初はなんとなくTV を観ていました。しかしその紳士がただならぬことを言っていることに気付き、番組が終わる頃には、紳士の言葉によって息を吹き返したような気持ちになり、活力を取り戻しました。その対談が書籍化されていることを知り、翌日、本屋に駆け付けてその一冊を購入したのです。それは、神話学者のジョーゼフ・キャンベルと、ジャーナリストのビル・モイ  ヤーズによる「神話の力」というタイトルの本でした。私が観た番組は、ジョーゼフ・キャンベルの追悼番組だったのです。  対談場所は大好きだった、NY の自然史博物館。私は直接、紳士から遺言を授かったような気持ちになりました。「最も暗い時にこそ、光がやってくる。」という一節があるのですが、その言葉通り、もしあの時、私が行き詰っていなかったらこの一冊に出会えた  のだろうかと思います。あれから 20 数年経った今も、この本の力は色褪せることなく、どのページを開いても響く言葉が見つかる、私にとっての運命の一冊なのです。
    お便り3
    イカハゲネーム ワトソンマンわたしの支えになった作品は、井上雄彦さんの「SLAM DUNK」です。わたしは母方からは久しぶりの孫、父方からは初孫として大切に育てら れてきました。しかし幼稚園に通うようになると、右耳の聞こえが悪いせいもあって皆についていけない、家ではちやほやされるわりに自分は劣っていると感じる ようになりました。小学校に入学すると下町と高級マンションの子供たちが混ざり合うような 学校で、様々な習い事や経験をつんだ同級生と一緒になり、ますます劣等感を感じていたときに読んだのが、「SLAM DUNK」でした。「SLAM DUNK」では、背が小さい、背が大きい、初心者、バスケは上手だがコミュニケーションがうまく取れない、人柄は良いが試合には出れない、 一度ドロップアウトしてしまった等々各キャラクターはそれぞれ悩みや弱点を抱えていました。けれどもその中で自分にできること、弱みであるが故の強みなどを発見し てバスケットボールをする姿に勇気をもらいました。わたしもバスケットボールを始め、学校生活でもできないことよりも、何ならできるか、何が得意なのかに目が向くようになり、少しずつですが輪の中に入ることができるようになり、みんなのできることでみんなができているのだと感じられるようになりました。少年だった僕に選択肢をくれた「SLAM DUNK」と井上雄彦さんには感謝してもしきれないくらいに感謝しています。
    井川さんの一枚
    ハタケの朝、靄がかかりました。 台風が去って気温がぐんと下がったからです。 デントコーン畑に、朝もやの粒が光っています。 日常の中にも見落とさなければ、天国のような景色があると思います。 きっと天国にはボクラのような日常があるのではないでしょうか?
    【お知らせ】ディレクターがホイホイテーマを募集したのに、みなさんががっちりいいお便りで応えてくださったので、木曜収録版のテーマお便りの募集が一週ずれます。今週10/11は「衣替え」をお送りする予定です。来週10/15〆切で、「もしもあの時好きだと言えてたら」〆切来てたし、投稿できなかったなぁという方、ぜひお寄せ下さい。再来週10/22〆切で、 「あなたと私の秘密」 を募集します。毎週月曜深夜生放送用のなんてことない雑談や井川さんへの質問や、作り上げるものへの感想など、随時募集中です。お便りは、投稿フォームから受け付けておりますが、マメヒコに行った際に便箋にしたためて、お店のポストに投函するのもまた良しです。【今週のテーマお便り】今週10/11は「衣替え」をお送りする予定です。来週10/15〆切で、「もしもあの時好きだと言えてたら」再来週10/22〆切で、 「あなたと私の秘密」【随時募集】「ちょっと聞いてよ、井川さん」季節の献立や暮らしの智恵を教えてください「イカハゲ暮らしの手帖」自己紹介代わりに聞かせてほしい「あんたのお名前なんてーの?」チビッコからの疑問質問なんでも答えちゃう「教えて!イカハゲ先生!」ホームページからだけでなく、マメヒコ店舗でもお便り投函できますので、どしどしお便りお寄せください!
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