リスナーさん。議事録です。
議題と内容
1. Netflixドラマ「ガス人間」の概要・位置づけ
Netflixオリジナルドラマとして話題作・ランキング上位を記録
サンクチュアリ、地面師たち、地獄楽と並ぶ「Netflixオリジナルの強いドラマ枠」との認識
元となる原作は1960年の映画「ガス人間第一号」
原作との相違点:ガス人間の発生経緯、名前、役割設定などが大幅に異なる
原作ではガス人間は「ガスガスの実を食べた人間」的な存在であり、今回のようなシステマチックな仕様ではない
2. ドラマ「ガス人間」のストーリー・設定への評価と疑問点
基本プロット:権力者に虐げられたキョウコが、自分をかばってくれたガス人間(レンおじさん)を使い復讐するという話
ガス人間の起動システム:「愛しのエリー」(サザンオールスターズ)をかけると動き出すという設定への疑問
ホワイトセンター:キョウコが閉じ込められていた施設だが、時代設定が不明瞭(戦前・戦後風の監獄なのに、外では携帯電話が使われている)
無風(バンド):メンバーが都知事(三浦)、警視総監(ピエール瀧)、ヤクザの親分(竹之内豊)にそれぞれ就いていた設定
敵側の動機・格の低さ:無風の目的・思想がチープで視座が低く感じられた。強大な野望(例:プルトンのような世界支配)が見えなかった
吉田(警察内部の敵方人物):なぜ内通しているかの背景説明が不足
ガス人間が殺人マシーンになった理由が不明瞭。隕石が特殊燃料であるなど、より強固な動機付けがあれば説得力が増したと指摘
3. 登場人物・サブプロットへの評価
広瀬すず(YouTuber)パート:キャッチーさはあったが、メインの復讐ストーリーとうまく噛み合っていなかった
林遣都(兄)の動機:妹の顔を直すために金を稼ぐという動機があったが、それが物語のエネルギーに十分に結びついていなかった
広瀬すずの告発配信シーン:都知事告発のくだりの流れが不自然・説明不足
山田涼介:ハンマーで棺を叩くなど強烈な印象を残した
オバタ所長:「良心が残っている悪役」として描かれているが、それが過剰・説明的すぎると感じた
ラストシーンの作戦:小栗旬が危機的状況の中でキョウコが提案した「いい考え」の作戦が、結果として有効とは思えない内容だったと批判
4. 演出・音楽・オープニングへの評価
シーン単位での面白さ:個々のシーン・カットの引きは強く、次を見たくなる瞬間は存在した
オープニング映像:DNAがガスになり街を駆け抜け崩壊する映像から、大規模なディザスターを期待させるが、実際の内容と乖離していた
「いとしのエリー」の使用過多:劇中で流れすぎており、効果が薄れた
時代設定と音楽の不一致:80〜90年代的な音楽(サザン等)が流れるが、時代設定が明確でないため機能していない
ドミノ・ピタゴラスイッチ演出:キョウコが毎回行う演出だが、必要性に疑問
映像のリッチさ:地上波よりクオリティが高く見える映像ではあるが、物語が追いついていないと評価
5. 原作(1960年映画「ガス人間第一号」)との比較
原作ではガス人間が日本舞踊家(八千草薫)に恋をし、公演資金を得るため銀行強盗を繰り返す
警察が舞台を囲む中、観客のやじを飛ばした者をガス人間が殺害し騒然となる
最後は八千草薫がライターで火をつけガスが爆発して終幕
今作で林遣都が火をつけるシーンは原作へのオマージュと推測
今作ラストシーンの「蒼井優の形をしたガスが出現」という演出は、ガス人間というジャンルの「あり」な活用と評された
6. 総評・まとめ
個々のアイデアやパーツはおもしろいが、1本の作品としての軸が不明瞭
「SFかけるグロ」として絶賛する視聴者もいるが、クオリティが高そうな雰囲気に騙されている面があるのではないかと指摘
もう一度見たいとは思えない仕上がりとの評価
第1話でモーリー・ロバートソンが宙で爆発するシーン、およびガス人間が「あなたたちを殺していきます」と宣言するシーンが最も強烈で印象的だったと評価
シーズン2示唆の電話シーンは不要だったとの意見