9月のはなしv2.mp3
毎月朔日はその月のおはなしを。
「長月」は、「夜長月(よながつき)」を短縮して「長月」に。
秋分を過ぎて日が短くなり、夜がだんだんと長くなっていく様子を表したというのが有力です。
ほかにも「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり「ながつき」に転じたという説など。
そして9月9日金曜日は 日本における重陽の節句。
「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べたりして無病息災や長寿を願います。
また、9月9日に雛人形を再び飾り、長寿の願いを込める「後(のち)の雛祭り」は、雛人形の虫干しの意味合いも兼ねていました。
9月の浮世絵は歌川広重「月に雁」をピックアップ。
冴え冴えと輝く満月、静かに流れる蒼い雲、そして舞い降りる三羽の落雁。
茶席での伝統的な和菓子でもある「落雁」。
「落雁」は「空から舞い降りる雁」であり、秋の季語でもあります。
ほか。
次回は処暑の末候
「禾乃登(こくものすなわちみのる)」
9月2日更新です。