Sign up to save your podcastsEmail addressPasswordRegisterOrContinue with GoogleAlready have an account? Log in here.
April 22, 2021オルペウスのたて琴ギリシア神話の中の、美しくも哀しいお話です。英語のMortalは『死すべきもの』という意味ですが、同時に『人間』を表した言葉でもあります。これは人間が人間を定義する言葉として、理解できるかもしれません。この考え方が定着するまでに、私たちの祖先は『永遠の生』をどれほど願ったことでしょう。この神話も、愛する人をもう一度この世に引き戻したい、という願いから生まれたお話でしょう。似たお話が古事記にもあります。...more10minPlay
April 21, 2021しょじょ寺の狸ばやし千葉県のむかし話。日本の昔話の中には、狸や狐が多く出てきます。両方とも化ける化かすという点は似ていますが、性質は違っています。狸は人懐っこくて寺の和尚さんや村人のところへ遊びに来ますが、そのわりに孤独で寺の裏山にひっそりと暮らしています。また化け方も下手で、どこか、まの抜けたところがあります。義理人情にあついのですが、大抵報われずじまいです。その人間らしさが、千葉県木更津市富士見の證誠寺の和尚さんと狸の昔話を生み出したと言えるでしょう。『證誠寺の狸ばやし』は、この昔話を元に大正8年に、野口雨情が作詞し、中山晋平が作曲しました。...more11minPlay
April 21, 2021みにくいあひるの子アンデルセンの童話には、自伝的な部分が多分に含まれていますが、中でもこの作品は、アンデルセンの生涯そのものを表現しているように思えます。貧しい靴屋の子として育った彼は、14才の時にデンマークの首都コペンハーゲンに旅立ちました。なんとかして舞台に立ちたいと思ったのですが、俳優になる望みも歌手になる望みも断たれ、絶望のどん底に陥りました。そこで劇場の支配人のコリンという人に見出されて大学にまで通うことができました。卒業後、旅に出て、その旅の印象から『即興詩人』が生まれて評判となり、それから童話作家として世界的な名声を得るようになりました。「僕がみにくいあひるの子だった時は、こんな幸せがこの世にあるなんて、夢にも考えたことはなかった」という感慨は、そのままアンデルセンの感慨なのでしょう。...more11minPlay
April 20, 2021八郎潟の八郎秋田県のむかし話。八郎が田沢湖の辰子姫を訪ねるお話は、秋の彼岸から翌年の春の彼岸までの、湖に氷がはる間だそうで、田沢湖で冬籠りをすると伝えられています。その時に持って行った松明の燃え残りを捨てたのが、半分黒い木根尻鱒だと言われています。自然を結びつけた雄大な昔話ですね。...more14minPlay
April 19, 2021いばら姫このお話はグリム童話の中にあるのですが、それより100年前のペローの童話集にも同じ話があります。でも、その二つを読み比べてみると、その違いがわかります。物語としてどちらが美しいかと言えば、きっとグリム童話の方でしょう。つまり、100年間人から人へと語り伝えられているうちに、話から無駄が削がれ、簡潔で力強いものになったようです。...more10minPlay
April 18, 2021花咲かじいさん岐阜県のむかし話。このお話の原型は『雁とり爺』と思われます。灰をまいて枯れ木に花を咲かせるのは、焼畑農業で山の草木を焼いた灰で作物を育てるところから来たのでしょう。良いおじいさんは動物を限りなく愛するのに対し、悪いおじいさんは殺したり臼を焼いたりします。作物を作り出した昔の人々は、こうした心を憎み、懲らしめたのです。...more14minPlay
April 18, 2021ドン=キホーテスペインの作家セルバンテス(1547-1616)の書いた風刺小説です。セルバンテスは貧しい外科医の子どもとして生まれ、正規の教育も受けずに育ちました。16才で兵士となり各地で転戦、帰国の途中に海賊に襲われ、5年間の奴隷生活を強いられました。1584年(37才)に18才年下の農家の娘と結婚、翌年処女作『ラ・ガラテーア』を出版。その後も多くの作品を発表しましたが、生活は苦しくて、小麦買入係、役人となりましたが、公金を預けた銀行が破産したために入獄。そして出獄後、極度の窮乏生活の中で書き上げたのが、この作品です。セルバンテスは、シェークスピアと同じ日に亡くなりました。...more10minPlay
April 17, 2021鶴の恩がえし山形県・新潟県のむかし話。空を自由に飛び回る鳥を、大昔の人たちは神聖なものと考えていました。ロシアでは、幸せを授けてくれる白鳥のペンダントになり、日本では鶴となって、新潟県佐渡、山形県南陽市などで語られて来ました。南陽市では、漆山にある珍蔵寺の伝説となっています。...more10minPlay
April 17, 2021王さまの耳はろばの耳ユーゴスラビアの民話ですが、ギリシア神話の中にもある有名なお話です。このお話の面白さは、どこにあるのでしょう?一つは、王様の耳がロバの耳だったということでしょうか。もしオオカミやライオンの耳だとしたら、恐ろしいばかりですが、ロバの耳なので、なんだか可愛らしさが加わりますね。もう一つの面白いところは、人間は、自分の発見した驚きを周囲の人たちに言いたいという、本能的なものがあるということではないでしょうか。この床屋さんの悩みは、十分理解できますね。いつの時代も、隠し事はどのようにしても隠しきれないと、伝えています。...more10minPlay
April 16, 2021一休さん京都のむかし話。このお話は『和尚と小僧』という題でも語られています。子どもが知恵を働かせて、大人に勝つ話です。昔の人たちは、見たところ弱そうなもの、小さいものに勝たせて、自らを励ましたのでしょう。一休さんはその代表になりました。一休さんは応永元年(1394年)京都に生まれ、のち小松天皇の皇子と言われますが、わけがあって安国寺の小僧となりました。一休さんの育った時代は、乱れに乱れていました。一休さんは、このような世の中を直さなければならないと『とんち』を使って教えを広め、人々を励ましました。それが、各地に『和尚と小僧』の話になって、今も語り継がれているのです。...more11minPlay