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洞天とは何か、仙境とは何か、壷中天とは何か。ひょうたん宇宙の謎を追いながら、ロルフ・スタン『盆栽の宇宙誌』に寄り道しつつ、中国人が描いた別世界のヴィジョンを読み解いていきます。入院中の松岡正剛による本人にとっても予期せぬ千夜千冊絶筆となった一夜。昇仙したセイゴオは今ごろ永遠の時空を遊んでいるに違いありません。(これが本当の意味での最後の「おっかけ」になってしまいました。松岡正剛逝去前の収録であることをご了承いただき、お聞きいただければと思います。)
▼お便り募集▼
https://form.run/@eel-1632188361
▼当該千夜千冊▼
1850夜 三浦國雄『中国人のトポス』
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今回のオツ千は番外編として、8月12日に逝去した松岡正剛を偲び、追悼オツ千をお届けします。
オツ千を松岡正剛が初めて聞いた日のエピソードに始まり、坊主と小僧が厳しくディレクションを受けたシーン、そして二人が松岡正剛から受け取ったことで最も大事にしていることなどをいくつもの思い出と共に交わします。立ち上がる面影に対して、愉快にも哀切にも触れながらのオツ千になりました。これまで100夜ほどおっかけてきて、残りは1700夜。松岡正剛へのオツ千追悼完遂宣言です。
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流言、伝聞、飛語、風説、風評、デマ、醜聞、ゴシップ、陰口、都市伝説、フェイクニュース、バズ。噂話は古代から中世、近代、現代まで世の中を翻弄し続けてきた。この噂やゴシップは、猿の毛づくろいに代わって言語と共に発生し、発達してきたという大胆な仮説を唱えたのが当夜の一冊だ。言語発生のいくつもの仮説を確認しつつ、編集工学が提唱するエディティングモデルの交換と重ねて考察します。
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▼当該千夜千冊▼
1849夜 ロビン・ダンバー『ことばの起源』
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予告なく始まった縮冊篇千夜。第一弾は『聖と呪力の人類学』でした。spirit possession=憑依とは、霊が憑くのか、魂が脱げるのか。憑依、エクスタシー、トランスといった「意識の例外状態」という謎は、現代にも残されたままになっている。もののけ、妖怪にふれながら、日本の根源にあるハツクニシラス・スメラミコトのルーツを追っかけます。
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1848夜 佐々木宏幹『聖と呪力の人類学』
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米国最初のファンタジーOZから20世紀アメリカが始まった。竜巻に巻き込まれたドロシーと脳のないかかし、心のないブリキの木こり、勇気のないライオンの旅と見せかけのオズ大王の物語。誰もが知る『オズの魔法使い』のお話には、負の装置と擬という「知のしくみ」が秘められていた。幼き日を振り返りつつ、坊主と小僧がOZしているオツ千。どうぞお楽しみください。
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1847夜 ライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』
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ダイコトミーではなくA、BorC。あらかじめ欠陥があるものを「世界」と名づけたとするグノーシスが示してきたのは、「orC」の世界たちを語る方法であった。ヘッセもドストエフスキーも、PKDもタルコフスキーも、いやいや唐十郎も椎名林檎も電気グルーブもグノーシスなのである。「世界」(モデル)と「世界たち」(ヴァージョン)との複雑な関係ごと語る編集グノーシスに坊主と小僧が迫ります。
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イクトゥアルポク、ティヤム、ヒラエス。北極で音連れを待つ思い、その人に出会った自分の目の輝き、失った場所や存在しない場所への郷愁。他の言語では言い表せない言葉をイラストレーションと合わせて見開きで愛らしい一冊に仕立てられた。小僧と坊主も原著のなかでお気に入りの言葉を選びながら、体の中でほたほたと蝶々が舞うような感覚を味わった。心地良い読後感と共にオツ千も味聴してください。
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▼当該千夜千冊▼
「あの松岡正剛」の辻褄が合わなくなってきた状況から始まった千夜の冒頭。その深い要因には“第二の脳“としての腸の驚くべき機能とそこで活躍するマイクロバイオームの問題があった。腸ー脳相関関係、微生物語がもたらす内臓感覚のキーワードは「サリエンシー」。情報を再注目、再表象する編集感覚と身体感覚にフォーカスを当てていきます。
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▼当該千夜千冊▼
ジーン・ウルフ、ジョン・クロウリー、グレッグ・イーガンに継ぐSF作家テッド・チャン。しかし、誰とも味わいが違う、問いを投げかけられた読後感をもたらす作家といえるかもしれません。30年間で2冊の中短篇集しか発表していない寡作作家でもあるチャンの『息吹』が今回の千夜になります。その極上の寿司ネタ短編をつまみながら、独自の「アブタクティブな校閲」のワサビから刺激された思考を交わし合っていきます。さて、みなさんは『息吹』にどのように問感応答返するでしょうか。
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