Share 実験4号の漫荼羅漫談
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By 実験4号
The podcast currently has 39 episodes available.
店長仕事で忙しいグッドゴリラさんの代わりに、曙太郎さんに来ていただきました!今回は『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~』と「メタ読み」の話をしています。
<お便りフォーム>
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeE8ayQ4JTbm1xMo7svTp9sIHfLtn5OAStH7-S_FezY6nkCHQ/viewform?usp=sf_link
グッドゴリラさんがなんか話したいことがあるようです!
みんなスペシャルを読もうよ、こんなPodcast聞く前にさ
実験が今年読んだマンガでオススメのやつをアレしています。
今年見た映画を思い返して良かったねの話をしています。トップガン、ドライブ・マイ・カー、RRR、NOPE、すずめの戸締まりとか見ました。
半年ぶりくらいに収録をしました。今後ともまたよろしくお願いいたします。軽く近況報告をしています。
hoshi368さんにゲストに来ていただきました。(ep14.5以来1年ぶり)
7/11発売のジャンプの話とかをしています。
見た目に社会経験が追いついていないのか、社会経験に見た目が追いついていないのか、よくわからなくなっています。
○三浦糀「アオのハコ」が読めない:読めるラブコメと読めないラブコメ
・実験がラブコメを読めない理由を一緒に考えてみよう!(読んでないマンガの話していいんですか?)
・実験が読める恋愛マンガ①桜井のりお「僕の心のヤバいヤツ」:スクールカースト主題のビターな話かと思ってとっかかりが大丈夫だった、桜井のりおのギャグ好き、中学校が舞台、市川の性欲がきちんと描かれる
・読める恋愛マンガ②:阿賀沢紅茶「正反対な君と僕」1話目で交際をスタートしているので、恋愛の駆け引きというより、「人間と人間が関係性を深める」というテーマに普遍性があっていい
・読めない恋愛マンガ①:筒井大輔「僕たちは勉強ができない」絵はかわいいかもしれんけど、脱臭された性欲とハプニングエロの組み合わせが「ウッ」ってなってしまう→GG「懐かしくね?」実験「え!?!?」
・読めない恋愛マンガ②:ミウラタダヒロ「ゆらぎ荘の幽奈さん」面白いってめっちゃ聞くんだけど、ハプニングエロが出てくるっぽいなってだけで避けちゃう→GG「コガラシさん(主人公)はマジの"漢"っすよ…!!」
・読めない恋愛マンガ③:古味直志「ニセコイ」お色気はあんまりなかった気がするけど、ヒロインレース感が嫌で手が出ない→実験「宮本るりさんの見た目好きなんだよな」GG「あああ~~~わかりやす~~~~い」
・読める恋愛マンガ③:山本崇一朗「ふだつきのキョーコちゃん」山本崇一朗の作品1個読んどくかで読んだ、もうバレてると想うけどヒロインの造形がめちゃ好き…(委員長キャラでヒロイン珍しくない??)
・読める恋愛マンガ④:とよ田みのる「ラブロマ」とよ田作品に共通しているけど、性欲への向き合い方(必ずセックスを描く)に誠実さを感じる
・読める恋愛マンガ⑤:「好きな子が眼鏡を忘れた」絵が良すぎる、中学生、主人公の感性ツイッター過ぎませんか?
・読めない恋愛マンガ④:桂正和「I"s」超頑張って全部読んだけどキツすぎて売った、先輩に怒られた思い出、好きなヒロインとかいない…
・読める恋愛マンガ⑥:おきらくボーイ「はじめラブコメ オガべべ」恋という概念を知らず性欲だけ認識している原始人が恋をする物語、おもしろギャグも読める!→GG「2001年宇宙の旅みたいな…」実験「モノリス出て来ないから!!」
・読めない恋愛マンガ⑤:高野苺「orange」モロ少女漫画、ちょっとSFミステリー仕立ての縦軸が気になったけど、雰囲気がきつくてダメでした
・読める恋愛マンガ⑦:「サバエとヤったら終わる」性欲が露骨で逆に好感が持てる、ギャグがおもろ
・読めない恋愛(?)マンガ⑥:吉田貴司「やれたかも委員会」逆にグロテスクな性欲?読んでないんですけどね…
・その他:ペス山ポピー「実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。」作者頑張って生きて…
○結局何がOKなん?
・恋愛ばっかりやってるマンガきついかも:恋愛じゃない縦軸が欲しい!→少年バトル漫画で描かれるラブっていいよね
・ヒロインレースかなり嫌かも:好きの矢印が分散したり集約したりということに余り現実味を感じない、性欲ならわかるんだけど…
・エロ漫画はOK?→主題が違うのでOK!(純粋なものが好きなのかも?)
・GG「同時に女性を複数人好きになったことある?」実験「そもそもほとんど女性を好きにならない…」→これってただの性欲じゃね?という割り切りが発生しちゃう、そもそもとして人が大嫌い!
・今交流がある人達、マジでありがとう
・GG「家族愛・友愛とかも含む愛情を自覚的に発露させて行動することは?」実験「そもそも親しい人にも対応が雑なので、よくわかんない」
・「正反対な君と僕」は性欲薄いよね→GG「僕はあれは"健全な性欲の発露"だと考えてます」実験「なるほど?」
・中野でいち「hなhとA子の呪い」性欲を嫌悪する主人公→実験「素晴らしい作品です…」
・実験「なんかこれいつの間にか恋愛相談になってます!?!?」
○GGの恋愛観
・GG「ヒロインレースをやる男主人公、全員抱け!!!」実験「全員抱け!?!?!?」→アンチヒロインレース思想
・理想的な男性キャラ、範馬勇次郎(バキ)、レックス(胎界主)→実験「恋愛の話してるときにレックスの名前を出すな!!!」
・強い「性欲」を制御する「愛」という捉え方:性欲を超えて誠実であろうとするキャラクターに魅力を感じる
・渡辺ペコ「1122」夫婦が同意のもとにそれぞれ恋人を作る→GG「夫婦は契約なのでOK」
・実験「性欲が枯れた後に残るものってなんなの?」→GG「情、家族、金、いろんな物があると思うよ」
・実験の恋愛感:時と場合によって関係性が変化していくことに対して耐えられない?→ある種の関係の永遠性に対する幻想、却って関係を切れるという逃げ道を作りたくなる
・菊池成孔 feat. 岩澤瞳の「普通の恋」はいい曲です
前回の続きっぽいやつです。
○何かを得ようとしてマンガを読むという態度
・ワンピースを読むことで「仲間の大切さ」を学ぶことができるかもしれないが、「仲間の大切さ」を知るためにワンピースを読む人ってなんか変じゃね?(ていうか「仲間の大切さ」を知ろうとするってどういう状況??)
・「自分が鑑賞した作品は意義あるものだ」と言いたい気持ちが、「マンガから得られる何か」を重視する気持ちを生んでしまうのではないか、それは最終的に「自分は価値ある存在である」と言いたいということではないか
・漫画を読んで人間性が陶冶されていくことへの期待:実験「このPodcastだってそういうものの延長線上にあるわけです」
・「グラデーション」という考え方:便利だし妥当性が高いと思うけど、それでまとめるのも芸がないよね
・文学史についていろいろくっちゃべってますが、適当です、間違ってたら指摘してください
・「物語の本質」というものは抽出できるのか?:例え考証に誤りがあったとしても、”『アドルフに告ぐ』は戦争の悲惨さを描いた作品である”ということは言えそうではあるが…→構造主義的な考え方?(よくわかってません)
・ワンピースの「本質」とは?:いろんな描写の軸があるが、ルフィの成功物語と言っちゃうこともできる?
・作品を十全に楽しむということ:すべての描写の軸を拾っていくことだろうか?「バトルかっけー!!」でめちゃくちゃに感情をぶち上げることの価値は?
・GG「映画見てるとこのCGってどうやっているんだろう?みたいな好奇心が湧いていろいろ調べたりとかはありますね」→知識の話でもあるし、演出を楽しもうとするという話でもあるし…
・作中の政治描写を見て政治を考えるくらいだったら政治学の勉強したほうが良くない?
・実験「演出という要素は作品の根幹という気がしますね」→暴力的に演出が凄まじい作品、市川春子『宝石の国』(ちょうど無料公開中でした)
・ギャグ漫画はとても純粋な作品形式なのではないか→至高の虚無=純粋である『ボボボーボ・ボーボボ』
・作品を鑑賞するってどういうことなんだろう?????
※一回録音に失敗しているのでメンタルを折られているのですが、グッドゴリラ氏の丁寧な対応により無事再録完了しました
○「知識を学習できる漫画」の功罪
・田素弘『紛争でしたら八田まで』面白いよねえ:スパイサスペンス的作劇+魅力的なキャラクター+食事描写+世界中の社会知識
・手塚治虫『アドルフに告ぐ』の時代考証は雑?「ティーガー戦車が党大会で登場するはずがない」「ユーゲントの少年による(当時においても)違法な処刑の描写」など?(我々はよくわかっていません)→『ブラック・ジャック』と同じくらいのリアリティラインかと思って読むと痛い目に会う?
・問題点は現在においても『アドルフに告ぐ』が「歴史を学べる名作」として伝えられていること
・読者の想定するリアリティラインと作者の想定するリアリティラインに齟齬があると困ったことになる!
・シリーズ日本の歴史などは、バージョン更新に伴って知識が更新されるから問題ない(関係ないけどあおむら純の作画いいよね)
・山田芳裕『へうげもの』古田織部と千利休について知るには良い漫画だが、織田信長と豊臣秀吉を知る出発点がここだとまずい(そんなことあるかね?)
・「面白い」は「危うい」!!
・松井優征『逃げ上手の若君』ジャンプで稀有な「歴史漫画」:GG「一応フィクションとして読んでるけど…」実験「でも"鎧はマジで重い"みたいな描写は本当だと思ったでしょ?」GG「むう…」→気づかぬうちに漫画から「学習」してしまっているということ
・マンガを勉強のとっかかりとすることはアリだけど、あくまでとっかかりでしかないことを自覚できるか?
・日本財団(当時)の「これも学習マンガだ!」プロジェクト:今までの議論を考慮すると非常に危うい企画という企画がする→マンガを権威づけることで、「我々が嗜むマンガという文化は尊いものである」というステートメントとなるわけだが、それを無邪気にやってよいものか
○マンガで学習することは「悪」か?
・『紛争でしたら八田まで』は監修(東京海上リスクコンサルティング株式会社)がついているのだから、そこで出てくる知識を全部疑ってかかるのも非合理
・正しくなくとも世界が広がる「功」の面:ブラッディ・マンデイみてプログラマを目指す人
・インターネットで専門的な議論をする際に参考資料がフィクションだと…
・「歴史研究」という営み自体も事実から歴史観というフィクションを想像/創造する行為:実験「E・H・カーの『歴史とは何か』でそんな感じのことを言っていたような気がしなくもないです」GG「読んでみようかな?」実験「僕が読んでないので読まなくていいです!(?)」
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