・周囲から圧迫を受け信仰を捨てようとしていた王に、神は預言イザヤを通してしるし(処女降誕の預言)を与え、励まそうとした。
・迫害下にあるクリスチャンたちに、主イエスはヨハネを通して「大きなしるし」を与える。これがクリスマスの意味に光を当て、私たちを励ます。
1)「神の民」のシンボル~一人の女(妻)のイラスト(幻)~
・黙示録は、歴史に起こる出来事を、通常の描き方ではない方法で描くことで、私たちが向き合う現実を違う角度から見せ、その意味を説き明かすことを目的にしている。
・「太陽をまとう」…箴言4:18等が元のアイデアで、義の道を生きる者の象徴
・「月を足の下に」…「月に仕える(=偶像礼拝)」の逆転、夜の闇への勝利
・「十二の星の冠」…十二も星も神の民の象徴。冠は勝利者に与えられるもの
・神の民の苦しみは、新しい平和な世界、そこに至る者を産み出す苦しみ。
・クリスマスとは、産みの苦しみに終わりがあることを確かに告げる。
2)惑わされ、迫害される「神の民」~赤い竜のイラスト(幻)~
・赤い竜は悪の勢力。7は「完全」や「全体」を意味し「王冠」は権力の象徴である。世界に悪がはびこり、平和が失われる理由。
・天の星=神の民。「三分の一」とは三交代で奉仕した祭司の一組(奉仕を外れて眠っていた組)を用いた象徴だと考えられる。
・神の民が、光の役割を果たせなくなることが象徴的に描き出される。
・生まれてくる「子」を食べようと竜はスタンバイしている。
3)生み出される「神の国」~引き上げられる男の子のイラスト(幻)~
・「鉄の杖をもってすべての国々の民を牧する」のは、キリストだけではなく、教会のメンバーに対して約束されている。
・「苦しむ神の民」から生まれる「神の子」は、イエス様だけではなく、私たちをも意味している。「神の妻」は誘惑されるが、神の愛を受けて「神の子」を自らの内に形づくり、生み出す。
・「女は男の子を産んだ」という表現はイザヤ 66 章に元のアイデアがあり、「男の子」は「国」のシンボルである。
・「みもとに引き上げられる」とは、御国を産む苦しみが無駄にならないことを表現している。再臨において報われ、最大のクリスマスとなる。
・1260日は 7年の半分。荒野において、私たちは守られ養われ、悪は砕かれる。