<アクションと交換概念>
:エクスチェンジ・アビリティ
チャット・インタビューから
言語の交換で、相手の力量がわかる?
認識のズレは、次元の違い
プロならツーカー
アクションのエクスチェンジ・アビリティ=交換能力
:交換概念
交換=エクスチェンジとは、アクションの独自性として、独自概念として位置付けられるべきものである。
アクションとリアクションは、本来交換関係にある。
それは等価交換である。
以心伝心、目配せも交換概念の一つ。それを交換と捉えるかどうかの問題であり、実際には行われてきたことである。
:動作交換論
モーション・エクスチェンジ
動作交換とは、キャッチボールではない。
サーブに対して、レシーブを交換する、と考える概念である。
サーブに対して、それを必ず決められたとおりレシーブしなくてはならない。それを以て、交換が成立したと考えるわけだ。
的確にレシーブできなくては、交換が成立していない、もしくは不自由分であるということになる。
等価交換だから、相手の動作クオリティーに対して、同等のクオリティーでレシーブしなくてはならない。
そのために等価交換成立のためには、クオリティーの低い方に高い方がクオリティーを合わせる場合も出てくる。
:交換の網の目
時空間に張り巡らされた交換の網の目、それが交換概念である。
それはおそらく演技空間にも適応される概念であろう。
ゆえに俳優でなくてはならないのである。
究極的には、他者と共同で行う対運動は、全てが交換の網の目に捉えられていると考えるべき。
だからその網の目をどれだけ捉えることができるか。そして相手が捉えた交換の網の目を、自分が受けて返し、交換を成立させることができるか。ここに表現としての完成度が掛かっている。
それは言い換えれば、表現の濃淡とも言えるもので、濃い方が即ち情報量が多いということになる。
攻防という単純ね振り付けされた動作の交換=振り付けをなぞって覚えて、やるだけでは表現として未熟なのは、交換が最小限であるから。
理想は、お互いが交換の網の目を張り巡らし、それを受け切り成立させることである。
:多様な交換+まとめ編
動作交換=モーション・エクスチェンジ
基本となる最重要概念
運動量交換=モメンタム・エクスチェンジ
運動量の直接的なやりとりに左右されず、表現としての視覚的効果に合わせて行う運動量の交換。保存原則、発生原則がこれに当たる。
利用原則は、より高度なバージョンであるが、モメンタム・エクスチェンジは、これがメイン。別名パワー・エクスチェンジ
グループ・エクスチェンジと、インディビジュアル・エクスチェンジ
他者と行う動作交換が基本。しかし慣れれば、個人的にも出来るようになる。
振り付けをするとは、まさにインディビジュアル・エクスチェンジすることであり、それができなくては振り付けとして成立しない。
エクスチェンジ・アビリティ
交換能力
立回り表現における動作を単なる運動ではなく、表現として充実させる能力。
その際の交換という意識を持ち、相手と通じ合わせることまで含む。
また交換によって、相手の力量を読む能力も含まれる。