マインドフルネスの中でも、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)というプログラムでは、45分の練習が必要になります。今回はなぜ45分のトレーニングが必要かという観点について、MBSRの座る瞑想というトレーニングを題材にして、より実践的な側面からお話ししています。マインドフルネスは「無になる」と勘違いされがちですが、そんなことはありません。むしろ浮かんでくる考えや感情について、優しく関わっていくことがマインドフルネスを育んでいきます。そして、そのトレーニング自体がご自身への優しさや他者への優しさ、そして自己受容などに繋がっていくのではないかと思います。マインドフルネスに重要な「ありのままに存在する」という練習の具体論についても触れています。

待つこと・耐えることはとても重要なことだと思います。曖昧さに耐えきれず状況を変えようとしたり、他者を操作しようとしたりすると、かえって状況が悪化することがあるのではないかというお話をしています。その背景には、理想の状態と、そうではない状態のGAPに耐えきれず、状況を変えたくなるという動機があるのではないかと思います。しかし、緊張している時や子どもがケンカをしている時、キャリアが停滞しているように感じる時や部下が思うように動かない時など、理想の状態に今すぐ変えようとしすぎることで状況が悪くなることが、実際は多いのではないかと思います。マインドフルネスというのは、この「変えたくなる衝動が沸いていることに気づく練習」そして「待つ練習」でもあります。

行動を変えたい、習慣を変えたいという時に、皆さんはどのような方法で行動変容をされるでしょうか？本質的な行動変容の為に、マインドフルネスによる身体の感覚や思考、感情などへの”気づき”が助けになるという観点でお話しをさせていただいてます🐘