今回は名著「嫌われる勇気」の”全ての苦しみは人間関係の中にある”というメッセージを題材に、マインドフルネスがその苦しみを受容していく為に、どのように助けになるかなどの話しをしています。物事をありのままに見たり、そして”課題の分離をする”ということが重要になるという点や、課題の分離に重要なマインドフルネスの”気づき”などに触れています。そして、人間関係やセルフケアに大切な”二本の矢”という概念についてもお話しています。1本目の矢が刺さって、ただそれだけにしておけばよかったということ、皆さん心当たりはないでしょうか？🏹

「瞑想がうまくできていない」といった気持ちや「瞑想ができるようになるのか？」というご質問をいただくことがよくあります。今回の放送では「うまくいかない時こそ、マインドフルネスが育つ瞬間」という点や「まずは練習しているそのことを認めていく」「自分自身への優しさを向け、そして周囲に優しさを体現することも練習」などの観点でお話をしています。

マインドフルネスのプログラムの中でも、身体を動かすエクササイズが取り入れられているプログラムがあります。今回の放送では、一般的なヨガとマインドフルネスの文脈の中で取り扱うヨガとの違いや、私にとってマインドフルネスで取り扱うヨガがどのように助けになっているかというお話をしています。(一部は本当にあくまで”私にとって”という観点です。)

今回の放送では「コンパッションって何？」という方や「マインドフルネスとどう違うの？」という点について、概念的な側面と実践的な側面から触れています。そして、違いについて話してはいますが、マインドフルネスとコンパッションは切っても切り離せない関係です。「どうして、マインドフルネスとコンパッションは切っても切り離せない関係なのか？」という点についても言及しています。

マインドフルネスストレス低減法のプログラムでは、対話をしながら学びを深めていくスタイルをとっていきます。その対話に困難さや不快さを感じるというお話を、参加者の方からお聞きすることがあります。今回の放送では、対話の重要性や、人とのマインドフルな関わりの中で、私自身どのようにマインドフルネスが深まることの助けになったかなどの点について触れています。

不快な出来事があった時、身体の感覚に戻ることとその感覚がいずれは消えていくことを認識すると、不快な感覚に反応せず、そのまま過ぎ去るのを待つことができるという時があります。

瞑想を続けてみてどうだったか？という点について、よくお悩みとして聞く以下の4つの観点から触れています。

①怒りのコントロール

②傷つきやすさや相手の些細な発言に反応してしまう

③ネガティブ思考や反芻(同じことを繰り返し考える)思考への対処

④やりたいことがわからない

マインドフルネスを通じて「イライラを鎮めたい」「不安を減らしたい」「緊張を和らげたい」という話をよくお聞きすることがあります。人によっても、置かれている状況によっても異なりますが、私自身にとってはネガティブ感情が鎮まることもあります。また逆に、強い不安などがある時に、それを鎮めようと頑張って瞑想をしたりすると、かえって不安が強くなることもあります。大切なのは、そういった体験を通じて、自分自身にあったケアの方法を知ることと、日常的に気づきの土壌を耕すことなのではないかと思います。マインドフルネスは、辛い時にそれを鎮めてくれている鎮痛剤という側面だけではないと思います。(もちろんそういった側面もあります。)大切なのはネガティブな状況に飲み込まれそうになった時に、そのことに気づいて適切な選択をする為に、日々トレーニングすることなのではないかと思います。ネガティブな体験が過ぎ去ると、どうしてもネガティブケイパビリティを高めるなどの取組はどうでもよくなります。そして、またネガティブなことが訪れた時に助けが欲しくなると思います。しかし、マインドフルネスも万能薬ではないので、どんな状況でもご自身を助けてはくれません。大切なのはマインドフルネスがご自身を助けてくれるというスタンスでなく、ネガティブな状況でも自分自身の足で立ち続ける為のトレーニングかもしれません🏋️

今回の放送では、2月に行ったマインドフルネスリトリートに関するお話をしました。うまく言語化ができず恐縮なのですが、リトリートでの体験は本当に何ものにも変え難い貴重な体験でした。5日間、デジタルデバイスに触れず、言葉というツールを使わず、心で繋がっている仲間とありのままに存在し、ただその場にいることを共有するということは、本当に自分自身へのギフトになりました。そして、他の放送でも何度もお話ししている「どこかへ向かい続けることが自分を傷つけている」ということを、リトリートを通して本当に痛感しました。他にも「最後の瞬間の一呼吸」や「カメムシは可愛くなるのか？🤔」などの点についても触れています。