利用可能性バイアスによって、

人はリスク評価を誤ります。

では、専門家による独裁が正解なのか？

というと、そんな単純でもないのです。

サウルとアロンは、

「待てない」という理由で、

共通の失敗を犯しました。

主にあるリーダーの資質は「気長に待てること」です。

「イメージ操作」も脳のバイアスのひとつですが、

テレビをたくさん見、政治に疎い人がイメージ操作されやすい、

という研究結果は私たちに市民としての責任を教えてくれます。

テレビを消し、政治について学びましょう。

サウルはアンモン人ナハシュとの戦いにおいて、

非常に立派な振る舞いをしました。

人は変わる、というのは私たちにとっても希望です。

ダニエル・カーネマンの『ファスト＆スロー』は名著です。

これ1冊読んでおくと、いろんなことに応用可能ですのでおすすめです。

サウルは他者から批判されたときに黙っていました。

後に彼は「自信のなさ」によって破滅していきますが、

その萌芽がここに見られます。

お金で健康と時間を買う、というのは賢いお金の使い方です。

また「タイムバケット」というメソッドは非常に役に立ちます。

サウルはサムエルから油そそぎをうける際、

荷物の影に隠れていた、と聖書は伝えています。

このことは、サウルの後の失敗を予兆するような出来事だった、と見ることもできます。

アリとキリギリスでいうと、

アリ的な部分も、キリギリス的な部分も両方大切です。

サウルはろばを探していました。

そのサウルを神は探していた、という二重構造から学びます。