士師のエフデは左利きのエフデと呼ばれいますが、

彼は右手が不自由だったという説もあります。

ここから「障害者」に対する神の温かいまなざしを見ます。

アーティストと旧約の預言者には共通点があります。

士師記は反逆と主の救いの連続ですが、

その最初の反逆が起きたのが、

ヨシュアたちの世代が死んだときだった、というのは教訓的です。

CCM　コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックは、

神について歌っていますが、

神の光に照らされたこの世界については歌えない、

と著者は批判します。

士師記に繰り返されるパターンから、

私たちが生活の中に、罪に小さな場所を明け渡すと、

最後には完全に罪に支配される、という警告を学べます。

レンブラントは、

聖書を題材にして描くという当時の主流に反し、

洗濯女など社会の下層の人々を描き批判されましたが、

著者はそのような姿勢こそむしろ福音的だと主張します。

ヨシュアの有名な「私と私の家は主に仕える」

からは、信仰の単位が個人ではなく家族、ということが分かります。

本書はこの5年ぐらいで読んだ信仰書で、

随一の面白さでした。

新しいシリーズにお付き合いくだされば幸いです。

ヨシュアは一般のイメージとは違い、

非常に謙虚なのが彼の特徴でした。

その謙虚さは、彼の頑固なまでの神の律法への従順から来ています。

私たちが生涯勉強し教養を蓄えるのは、

他者の贈与に気づくためなのです。