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ほとんどの野生動物は家畜になれなかった/アフリカの人々がシマウマを乗りこなすことはなかったのはなぜか/「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はみなそれぞれに不幸である」/つまり、成功にすべての要素が必要なとき、失敗の原因は多様となる/アンナ・カレーニナの法則を家畜化の理解に応用/エサ、成長速度、繁殖、性格などがすべてクリアされなければならない/シマウマの問題はただ気性が荒いだけ/実験動物(モデル生物)にもアンナ・カレーニナの法則/そして研究プロジェクトの成否も。
朗読した部分は以下の文献を元に一部省略・改変しています:『銃・病原菌・鉄』ジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳
■ 出演 鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力 泉 北斗 website ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書
ジャレド・ダイアモンドも家畜と栽培作物の品種改良を研究/ダーウィンの「無意識の選抜」を復習/野生植物の「リスクヘッジ」がいつの間にかに消失/『銃・病原菌・“馬”』の内容をざっくりと/ユーラシア大陸は東西に長く、広い/作物は日長と温度が似ている東西へ伝播した/人口が増えた社会では家畜からの感染症が流行し、免疫が獲得されていった/そうでない集団と出会ったとき、何が起こったか。
言い間違いの訂正:4:47あたり(誤)「人為選択(淘汰)」→(正)「自然選択(淘汰)」
朗読した部分は以下の文献を元に一部省略・改変しています:『銃・病原菌・鉄』ジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳
■ 出演 鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力 泉 北斗 website ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書
子どもはどこからか知識を得て、まるで生まれつき知っていたかのように、地球が丸いことを受け入れている。そしてサルからヒトが生まれたことも。一方で、進化のメカニズムについては想像すらできない。神様が生き物を作ったとしたら、その神様はだれが作った? 地球の年齢はどのくらい? ネイティブ土佐弁とともにお楽しみください。
■ 出演 鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力 泉 北斗 website ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書
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欅坂46「アンビバレント」とアイドルグループの動的平衡/ドミニカではなくドミニカ共和国/多くのメジャーリーガー/タヒチではなくハイチ/映画「ミラクルバナナ」/ひとつの島でふたつの国が生まれた経緯/極悪な独裁者が過激な森林保護/人生も歴史も一貫性を保つように進むわけではない/大規模な比較も詳細なケーススタディも、どちらも大事。
朗読した部分は以下の文献を元に一部省略・改変しています:『歴史は実験できるのか』ジャレド・ダイアモンド、ジェイムズ・ロビンソン編著、小坂恵理訳
■ 出演 鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力 泉 北斗 website ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書
太平洋の島々の「文明崩壊」を比較研究/島の面積が小さいほど、大陸からの距離が遠いほど、森林破壊は進行する/「歩くにはこの世で最悪の場所」マカテアが森を守った/江戸時代に森林が守られた環境的・政治的な要因/映画化されたバウンティ号の反乱/楽園タヒチとパンノキの味/辺境のピトケアン島での文明崩壊/人々が愚かで先見性が無かったわけではなく、森林破壊のリスクという悲運を背負っていた。
朗読した部分は以下の文献を元に一部省略・改変しています:『文明崩壊』ジャレド・ダイアモンド著、楡井浩一訳
■ 出演 鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力 泉 北斗 website ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書
島の生物地理学の平衡理論によると、生物は絶滅してもよい? 「進化リテラシー」の問題/ひとつの大きい面積の自然保護区がよいか、複数の小さい面積の自然保護区がよいか?/ダイアモンドとシンバーロフがここでも大論争/カヌーを持たないイースター島の先住民たちはどうやって島に渡った?/なぜモアイ像は作られ、そして破壊されたのか?/「無駄な」建造物はハンディキャップ理論で説明できる?/秀吉の大阪城と黄金の茶室、長宗我部元親の服従/イースター島における文明崩壊
朗読した部分は以下の文献を元に一部省略・改変しています:『文明崩壊』ジャレド・ダイアモンド著、楡井浩一訳 /『夏草の賦』司馬遼太郎著
参考にしたウェブサイト:「むしのみち」(島嶼生物地理学の理論を保全へ応用:SLOSS 論争とは)
■ 出演 鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力 泉 北斗 website ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書
島の生物地理学の理論を検証したふたつの歴史的な研究。ひとつ目は、ジャレド・ダイアモンドによる、カリフォルニア沖の島々に生息する鳥を対象にした解析。50年前の調査結果と比較することで、島によっては半分くらいの種類が入れ替わったことが明らかになりました。ふたつ目は、ウィルソンとシンバーロフによる、フロリダのマングローブに生息する節足動物を対象にした実験。今では実行できないような豪快な方法で、「動的平衡」を実証しました。
参考にした論文:Diamond JM (1969) Avifaunal equilibria and species turnover rates on the Channel Islands of California. PNAS 64, 57-63.
■ 出演 鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力 泉 北斗 website ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書
分子生物学が興隆した1960年代、アリ研究者のウィルソンとカリスマ理論家のマッカーサーが最強タッグを組み、「島の生物地理学の理論」が爆誕。この理論は、経済システムで需要と供給の関係から均衡価格が決まるように、島の面積や位置に応じた絶滅と移入の関係から生息できる種数が決まることを予測しました。島で鳥の調査をしていたジャレド・ダイアモンドも大きな影響を受けます。とはいえ、ニッチや競争をベースとする従来の自然観と、それとは対照的に「どの種類にも優劣はない」ことを仮定する島の生物地理学の枠組みは、研究者個人の中でどのように共存していたのでしょうか。早世したマッカーサーが若きダイヤモンドに託したアンビバレントな理論のエモい科学史!
参考にした論文:Wilson EO (2010) Island Biogeography in the 1960s. Losos JB & Ricklefs RE (eds) The Theory of Island Biogeography Revisited. Princeton University Press
■ 出演 鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力 泉 北斗 website ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書
パプアニューギニアの周辺の島々で鳥を調査したダイアモンドは、近縁な種類どうしは同じ島に生息していないというパターンを発見し、「チェッカーボード分布」と名付けました。これは、島に分布する生物のメンバーが競争によって規定されるという生態学者の信念を具体的な形にしたアイデアでした。ところが、観察されたチェッカーボード分布は競争を仮定しなくてもランダムな移入だけで説明しうるという意見が出てきます。若き日のダイアモンドは、生態学の根幹である競争についての大論争で中心的な人物となったのでした。
参考にした論文:Diamond JM (1973) Distributional ecology of New Guinea birds: Recent ecological and biogeographical theories can be tested on the bird communities of New Guinea. Science 179, 759-769.
■ 出演 鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力 泉 北斗 website ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書
新シーズンのテーマは文明崩壊!『銃・病原菌・鉄』の著者であるジャレド・ダイアモンドはもともと一流の生物学者でした。現代の知の巨人として知られる彼が鳥類の生態学者として解明したこと、そしてそのアプローチを人類の栄枯盛衰の理解に応用したことについて紹介していきます。
今回のエピソードは、パプアニューギニアでのフィールドワークから生まれた、生物学と言語学が融合した研究について。現地の人々がどのように鳥や蝶を名付けていたのか、それが西欧の分類学の体系とどのように関係しているのか。ダイアモンドの分野横断的なアプローチが光る研究です。
参考にした論文:
■ 出演 鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力 泉 北斗 website ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書
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