「どうして自分はこのなかにいないのだろう。(中略)楠本さんの漫画に登場するひとになりたい。かめのちゃんではなく、カノンでもなく、ナジでもなく、Kでもなく、わたしがわたしとして登場したかった。ありふれた日常を離れて、かっこよく耽美に生きたかった。」
『線と言葉 楠本まきの仕事』《君は僕じゃないし 僕は君じゃない:三角みづ紀》より引用
「彼女の作品は、それを通じて、少数派を自認する少女同士が繋がるための隠れた護符のようなものだった。まだゴスロリもヴィジュアル系もバンギャという言葉もない頃である。」
『線と言葉 楠本まきの仕事』《楠本まき論 解放と連帯のメディアとしての少女漫画:藪前知子》より引用
今回のエピソードシリーズ(第35回)では、楠本まき先生の『致死量ドーリス』という作品を取り上げて語っていきたいと思います。
前編、と題された本エピソードについては、「90年代生まれの私がどのようにして本作にたどり着いたのか?」という出発点から、ゼロ年代育ちの自分が、10代の時に出会った映画『下妻物語』、『KERA』など、青文字系雑誌に代表されるようなカルチャーについて、自身の経験と今回行ったアンケートを参考に語っています。
【今回のエピソード収録につきまして、アンケートに協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。】
The Cure『Japanese Whispers』(1983)
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◆第35回前編の用語集、詳しい解説、補足のnoteはこちら。
https://note.com/lnt91/n/n81a2c305895d
https://note.com/lnt91/n/nfc4ea4954c03
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