CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー【ライセンスフリー素材音源 700曲(ラストシンフォニー)】

CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー【ライセンスフリー素材音源 700曲(ラストシンフォニー)】

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CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー【ライセンスフリー素材音源 700曲(ラストシンフォニー)】 episodes

  • エルガー:《エニグマ変奏曲》 Op.36 - 第9変奏 「二ムロッド」 [2020][IR] / Elgar: Variations On An Original Theme, Op.36 "Enigma" - 9. Nimrod (Adagio)
    ♪友人とベートーヴェンを語り明かした夜の思い出
    ある日のこと、エルガーがピアノに向かい、とりとめもなく旋律を奏でていると、
    ひとつの旋律が夫人の注意を引き、「もう一度聴かせてほしい」と頼まれました。
    その旋律こそが『エニグマ変奏曲』全体の基となる主題になりました。
    エルガーはこの主題から次々と、即興的に変奏を弾き始め、
    それぞれの変奏を友人たちの音楽的な肖像としてまとめました。
    たとえば、第1変奏は夫人のキャロライン・アリス・エルガーを表し、
    譜面には「第1変奏 L'istesso tempo "C.A.E."」と頭文字を記すといった具合です。
    ただ、はっきりとは人物名を記さず、楽曲全体を通した隠し主題があるという理由から、
    『独創主題による変奏曲(Variations on an Original Theme for orchestra)』という
    正式名称よりも『エニグマ(謎の)変奏曲』という通称が一般化しています。
    14の変奏からなるこの変奏曲の中でも、もっとも高い人気を誇り、
    単独の演奏会用ピースとしても取り上げられるのが、第9変奏「二ムロッド」です。
    二ムロッドとは出版社勤務の友人イェーガーにエルガーがつけた愛称で、
    彼の高貴な人柄がその音楽を通して描き出されています。
    エルガーとニムロッドはある夜に、ベートーヴェンの緩徐楽章について語り合いました。
    その時の記憶が第9変奏「二ムロッド」に反映されています。
    それだけにこの音楽には崇高な気高さがあります。
    背後にうしろで手を組みたたずむベートーヴェンの姿が透けて見えるかのようです。
    尚、今回からベルリンフィルハーモニー大ホールの音響をリバーブに使用しています。
    過去にはウィーン・コンツェルトハウスの音響をメインに使用していましたが、
    今後は近代的なオーケストラサウンドが堪能できるベルリンフィル大ホールの音響で録音していきます。
    参考として、新しい音響で録音した演奏(ハイライト)をお聴きください(mp3)
    ♪ブルックナー:交響曲第8番 第1楽章より
    ♪ブラームス:交響曲第4番 第1楽章より
    ♪ベートーヴェン:交響曲第7番 第2楽章より
    ♪ワーグナー:楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第1幕への前奏曲より
    ♪チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」第1楽章より
    ♪ラフマニノフ:パガニーニの主題による変奏曲 第18変奏より
    ♪ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵「キエフの大門」より
    エルガー:《エニグマ変奏曲》 Op.36 - 第9変奏 「二ムロッド」 [2020][IR]
    Elgar: Variations On An Original Theme, Op.36 "Enigma"
    9. Nimrod (Adagio) [7:59]
    Elgar-Enigma-Variations-9-Nimrod-2020.mp3
    Elgar-Enigma-Variations-9-Nimrod-2020.mp3
    2 min
  • オンライン特別プログラム - ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Sergey Rachmaninov:Piano Concerto No.2 in C minor, Op.18
    ラフマニノフは身長2mに達しようかという大男でした。
    彼がピアノの前に座ると、ピアノがまるでおもちゃのように見えたといいます。
    この長身と長い指を活かした演奏はダイナミックでピアニストとしても注目の存在でした。
    小さい頃から神童と持て囃され、学生時代から発表した自作曲も次々と高評価を受け、
    ラフマニノフはピアニスト・作曲家として前途洋々とした道を歩んでいました。
    ところが1897年、24歳の秋、順風満帆の彼の音楽家人生に大きな壁が立ちはだかります。
    ペテルブルクで初演された交響曲第1番が悪評を受け、彼は一気に自信を消失しました。
    生まれつき繊細で神経症気味だったラフマニノフは、ショックでひどいうつ状態に陥り、
    創作意欲も失せ、音楽家人生も終わったと危ぶまれるほどになりました。
    各種の治療を試みたものの事態は一向に改善されず、絶望的な状況は続きました。
    こうした様子を見て心配した彼の友人が紹介したのが、精神科医ニコライ・ダール博士です。
    ラフマニノフは1900年1月から4月まで連日のように博士のもとへ通い治療を受けました。
    これが功を奏しラフマニノフの症状は徐々に好転していきました。
    ダール博士が施したのは一種の暗示療法でした。
    博士は「あなたは今に世界に知られる傑作を書くことになる」とラフマニノフに言い続けました。
    失われていた創作意欲を取り戻し始めたラフマニノフは、ついには新作の着手を決意しました。
    こうして作曲を再び開始した復帰第一作が「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」です。
    ラフマニノフは手始めにまず第2楽章から取り掛かり、次いで第3楽章を仕上げました。
    そして最後に時間をかけて第1楽章を完成させました。
    1901年10月27日、27歳の時、モスクワで彼自身のピアノとモスクワ・フィルハーモニーの演奏により、
    「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」は初演され、すぐさま大絶賛を浴びました。
    その後、1905年にはこの曲にグリンカ賞が贈られ、ラフマニノフの名は不動のものとなりました。
    英国映画「逢いびき」で使用され、米ロック歌手エリック・カルメンの「All By Myself」に
    引用されたことでも知られる第2楽章は、ラフマニノフが復帰で最初に着手した楽章ということもあり、
    強度のうつ状態にあった彼の精神状態が少なからず反映されているといわれています。
    冒頭の弦楽による和音の進行は、彼が尊敬した先輩チャイコフスキーの交響曲第5番第2楽章を思わせ、
    その後も同じように祈りにも似た、切実で精妙な調べが続いていきます。
    特に終結へと向かう10:36からの展開は美しく、すべての悲しみが洗い流されるかのようです。
    ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 第1楽章 [2020][VR]
    Sergey Rachmaninov:Piano Concerto No.2 in C minor, Op.18
    I. Allegro moderato [11:09]
    Rachmaninov-PianoConcerto-No2-1st-2020-VR.mp3
    Rachmaninov-PianoConcerto-No2-1st-2020-VR.mp3
    ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 第2楽章 [2020][VR]
    Sergey Rachmaninov:Piano Concerto No.2 in C minor, Op.18
    II. Largo [12:01]
    Rachmaninov-PianoConcerto-No2-2nd-2020-VR.mp3
    Rachmaninov-PianoConcerto-No2-2nd-2020-VR.mp3
    ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18 第3楽章 [2020][VR]
    Sergey Rachmaninov:Piano Concerto No.2 in C minor, Op.18
    III. Allegro vivace [12:33]
    Rachmaninov-PianoConcerto-No2-3rd-2020-VR.mp3
    Rachmaninov-PianoConcerto-No2-3rd-2020-VR.mp3
    *第2,3楽章は約13年ぶりの新演奏・新録音です。
    *音源にはアルゴリズムリバーブとVR(3D・立体音響)処理を施しています。
    12 min
  • オンライン特別プログラム - チャイコフスキー 交響曲第5番 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - P.I.Tchaikovsky:Symphony No.5 in E minor, Op.64
    交響曲第5番を書いた頃のチャイコフスキーは、ひどく疲れていました。
    まるで創作意欲がなく、楽想も気分も何も湧きませんでした。
    作曲に先立ち彼は支援者のメック夫人に、次のように書き送っています。
    「それほど年を取ったとは思いませんが、年を感じ始めました。
    私は近頃、疲れます。夜、ピアノを弾くことも本を読むことも苦労になりました」
    こうした状況を打破するためか、第4番から10年ぶりに取り掛かったのが第5番です。
    ベートーヴェンの第5番「運命」と同じく、苦難との闘いとそれに対する勝利が描かれています。
    しかし、主人公には「運命」のようなたくましさはなく、ナイーブで傷つきやすい姿があります。
    その分、生身の人間には共感できる部分が多く、また甘美な旋律は彼ならではのものです。
    第1楽章の冒頭では、クラリネットが全楽章を貫く陰鬱な主題を奏でます。
    困難に見舞われても、それに立ち向かう気力もなく、仕方なくとぼとぼと歩き始めます。
    その嘆きは次第に大きくなり、苦しさを叫ぶ絶叫は頂点に達します。
    第2楽章は短調のほの暗い弦楽合奏に始まり、やがて夢幻的な旋律をホルンが奏でます。
    続く主題もこの上なく美しく、ふたつの主題は旋律作家チャイコフスキーの真骨頂です。
    最近、この楽章は「祈り」を表現していると感じています。
    苦しい状況にあっても、どうか心には安らぎがあるようにという願いです。
    しかし、美しい旋律のあとにも、過酷な運命の主題が再び襲い掛かってきます。
    第3楽章は一時、すべてを忘れて憩いの時を持つワルツです。
    主人公は楽しかった過去の思い出に浸っているかのようです。
    しかしここでも、最後に運命の主題が静かな影を落とします。
    そして第4楽章の冒頭では、第1楽章の運命の主題が長調に転じて演奏されます。
    しばらくは各楽器により明るい気分が表現されますが、その後にまたも闘いが開始されます。
    音楽は様々な変遷を経たのち、最後にオーケストラ全体での勝利の行進になります。
    短調だった第1楽章の第2主題もコーダで長調になり、金管が高らかに謳いあげます。
    そして最後に念を押すように、全体が「タタタタン」とリズムを踏みしめて締めくくられます。
    「タタタタン」はベートーヴェン「運命」の主要な動機でもあります。
    チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64 第1楽章 [2020][VR]
    Peter Ilyich Tchaikovsky:Symphony No.5 in E minor, Op.64
    I. Andante - Allegro con anima [16:51]
    Tchaikovsky-Symphony-No5-1st-2020-VR2.mp3
    Tchaikovsky-Symphony-No5-1st-2020-VR2.mp3
    チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64 第2楽章 [2020][VR]
    Peter Ilyich Tchaikovsky:Symphony No.5 in E minor, Op.64
    II. Andante cantabile, con alcuna licenza [15:11]
    Tchaikovsky-Symphony-No5-2nd-2020-VR2.mp3
    Tchaikovsky-Symphony-No5-2nd-2020-VR2.mp3
    チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64 第3楽章 [2020][VR]
    Peter Ilyich Tchaikovsky:Symphony No.5 in E minor, Op.64
    III. Valse (Allegro moderato) [6:48]
    Tchaikovsky-Symphony-No5-3rd-2020-VR2.mp3
    Tchaikovsky-Symphony-No5-3rd-2020-VR2.mp3
    チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 Op.64 第4楽章 [2020][VR]
    Peter Ilyich Tchaikovsky:Symphony No.5 in E minor, Op.64
    IV. Finale (Andante maestoso - Allegro vivace) [13:36]
    Tchaikovsky-Symphony-No5-4th-2020-VR2.mp3
    Tchaikovsky-Symphony-No5-4th-2020-VR2.mp3
    *第1,3,4楽章は14年ぶりの新演奏・新録音です。
    *「田園」「未完成」に引き続き音源にVR処理(3D・立体音響)を施しています。
    17 min
  • オンライン特別プログラム - シューベルト 交響曲第8番「未完成」 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Franz Peter Schubert:Symphony No.8 in B minor, D.759 "Unfinished"
    シューベルトとベートーヴェンは同時代のウィーンに生きた作曲家です。
    生年はベートーヴェンが27年先ですが、亡くなったのはわずか2年も違いません。
    そんなシューベルトは友人の引き合わせで、最晩年のベートーヴェンに会ったことがあります。
    病床でシューベルトの楽譜に目を通したベートーヴェンはページをめくり声をあげました。
    「シューベルトのうちには神のひらめきがある」
    また、友人とシューベルトを前にして、ベートーヴェンはこう賞賛しました。
    「シューベルトは私の魂をもっている。今に世界にその名を知られる人だ」
    ベートーヴェンが亡くなったのはそれから間もない1827年3月26日のことでした。
    シューベルトの「未完成」は長らくベートーヴェンの「運命」と人気を二分する、
    レコードや演奏会でも定番の交響曲の組み合わせでした。
    「運命」「未完成」「新世界より」を3大交響曲とする演奏会もあります。
    それだけに「未完成」がもつ音楽の佇まいは立派で、まさに名曲の趣きがあります。
    本来、4楽章であるべき交響曲が2楽章で終わっているため「未完成」と呼ばれるものの、
    内容は2楽章でも充分に完結しており、この後に何を付けても役不足になりそうです。
    ブラームスはこれについて「天才の直感で途中で筆を置いたのだろう」と言っています。
    しかし、「未完成」が世に出たのはシューベルトの死後37年が過ぎてからでした。
    彼をベートーヴェンに引き合わせた友人のヒュッテンブレンナーが所蔵していたのです。
    シューベルトは絶えず貧困に苦しんだ人で、亡くなった時はほとんど餓死状態でした。
    楽譜一枚を買うことさえできず、ピアノもないため、友人たちのピアノを借り歩いたほどです。
    「私の音楽は私の才能と貧乏の産物ですが、自分が一番苦しいときに作った音楽を、
    世間の人は好むらしい」とシューベルトは言っています。
    1828年11月19日、「このようなところにはいられない。ここにはベートーヴェンはいないんだ」
    とうわごとのようにつぶやくと、シューベルトは31年の短い生涯を終えました。
    彼の父や兄たちはお金を出し合い、彼の墓を敬愛するベートーヴェンのそばに置きました。
    ところで、日本における新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向を見せ、
    25日にも首都圏の緊急事態宣言が解除されようかという方向に向かっています。
    世間では自粛ムードも薄まり、徐々に人出も多くなりつつあるようです。
    これは多くの日本人の超常的な意志と努力の賜物だと思います。
    しかし、一方で実際の医療現場では、現在も医療スタッフの闘いが続いているようです。
    医療従事者たちは自らの生活を犠牲にし、生命をかけて任務にあたっています。
    また今も、患者とその家族が苦しみの最中にあります。
    こうした現状を見ると、まだまだ気を引き締めなければならないと感じました。
    医療現場がかつての落ち着きを取り戻したときに、初めて収束と言えるのかもしれません。
    焦点:「解除の日」遠い医療現場、聖マリアンナ病院の葛藤
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200522-00000102-reut-asia
    シューベルト:交響曲 第8番 ロ短調 D759 「未完成」 第1楽章 [2020][VR]
    Franz Peter Schubert:Symphony No.8 in B minor, D.759 "Unfinished"
    I. Allegro moderato [12:25]
    Schubert-Symphony-No8-Unfinished-1st-2020-VR.mp3
    Schubert-Symphony-No8-Unfinished-1st-2020-VR.mp3
    シューベルト:交響曲 第8番 ロ短調 D759 「未完成」 第2楽章 [2020][VR]
    Franz Peter Schubert:Symphony No.8 in B minor, D.759 "Unfinished"
    II. Andante con moto [11:43]
    Schubert-Symphony-No8-Unfinished-2nd-2020-VR.mp3
    Schubert-Symphony-No8-Unfinished-2nd-2020-VR.mp3
    *第2楽章は14年ぶりの新演奏・新録音です。
    *「田園」に引き続き音源にVR処理(3D・立体音響)を施しています。
    13 min
  • オンライン特別プログラム - ベートーヴェン「田園」バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - L.V.Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "Pastorale"
    交響曲第6番「田園」は、ベートーヴェンの9つの交響曲の中でも異質な存在です。
    「英雄」「運命」「第九」などの有名曲は、いずれも男性的な強さ、困難に立ち向かう意志を描いていますが、「田園」にはそうした闘争の姿はなく、自然への感謝と穏やかな心境のみが表されています。
    ベートーヴェンは「田園」について、「自然の描写というより人間感情の表現」と説明しています。
    ベートーヴェンは自然が見せる様々な表情を通して、人生そのものを描いているのです。
    第6番「田園」は、全くタイプの違う第5番「運命」と同時進行で作曲されました。
    そしてどちらも1808年、38歳の年に書き上げられ、その年の12月にウィーンで同時に初演されました。
    コンサートでは、第1部で「田園」、第2部で「運命」がベートーヴェン自身の指揮で演奏されています。
    ベートーヴェンは激しい闘争の「運命」と、静かでやすらかな「田園」の二面性をもって、
    様々なできごとが起こる人間の人生を総括的に描こうとしたのかもしれません。
    そして人間には、強さとやさしさの両面が必要だと伝えているような気がします。
    「運命」と「田園」を作曲した頃のベートーヴェンは、耳疾の療養のために、しばしばウィーン郊外の
    ハイリゲンシュタットに居を構え、そこで作曲の作業を進めました。
    朝は日の出とともに作曲を始め、午後2時頃まで仕事を続けると、その後はウィーン近郊を
    日が暮れるまで、時には夜中までをかけて延々と散歩で歩き回っていたといいます。
    毎日のように、自然の中を散策したベートーヴェンはそこからインスピレーションを受け、
    おそらくは歩きながら作曲の構想を頭の中でまとめていたのかもしれません。
    ベートーヴェンは親しいドロスティック男爵夫人に、「誰か、私より田園生活の好きな人がいるでしょうか?色々な木々や茂みは、私の心の疑問に答えてくれるようです」と書き送っています。
    第2楽章「小川のほとりの情景」には次のような説明がついています。
    「さらさらと流れる小川のせせらぎにも似た弦楽器の音。そして、それを伴奏にしてきれいな懐かしい旋律は、時には初夏の野辺を照らす太陽のように、また楽し気に飛び交う小鳥の群れようにも聴こえるでしょう。やがてフルートがナイチンゲールの声を吹き、オーボエがうずらの鳴き声をまね、クラリネットはカッコウの歌をうたいます」
    「田園」を作曲した頃のベートーヴェンは、ほとんど聴覚を失くしていました。
    ですから第2楽章の最後に奏でられるナイチンゲールの声も、うずらの鳴き声も、
    カッコウの歌も実際には聴こえていませんでした、ベートーヴェンはそれらを心の耳で聴き、
    想像をめぐらせ、音符にして譜面に書き留めていたのです。
    ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」 第1楽章 [2020][AR/VR]
    Ludwig Van Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68
    I. Allegro ma non troppo(田園に着いた時のさわやかな気分) [13:41]
    Beethoven-Symphony-No6-1st-2020-AR-VR.mp3
    Beethoven-Symphony-No6-1st-2020-AR-VR.mp3
    ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」 第2楽章 [2020][AR/VR]
    Ludwig Van Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68
    II. Andante molto mosso(小川のほとりの情景) [14:10]
    Beethoven-Symphony-No6-2nd-2020-AR-VR.mp3
    Beethoven-Symphony-No6-2nd-2020-AR-VR.mp3
    ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.68 「田園」 第3楽章, 第4楽章, 第5楽章 [2020][AR/VR]
    Ludwig Van Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68
    III. Allegro(農民たちの楽しい集い) - IV. Allegro(雷雨・嵐)
    - V. Allegretto(羊飼いの歌・嵐のあとの感謝と喜び)[19:05]
    Beethoven-Symphony-No6-3rd-4th-5th-2020-AR-VR.mp3
    Beethoven-Symphony-No6-3rd-4th-5th-2020-AR-VR.mp3
    *今回から音源にVR処理を追加し、より音響の立体感と距離感が増しています。
    実際のコンサートホールの客席に近い感覚になっていると思います。
    14 min
  • オンライン特別プログラム - ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Antonin Dvorak:Symphony No.9 in E minor, Op.95 "From the New World"
    今回も引き続き特別プログラムでお届けします。
    交響曲第9番「新世界より」はドヴォルザークが作曲した最後の交響曲。
    「新世界」とはこの曲が作曲されたアメリカのことで、故郷ボヘミアへの想いが込められています。
    1892年、ニューヨークに新設されたナショナル音楽院の院長に招かれたドヴォルザークは、
    故郷をしばらく離れることになるこの任務を快く引き受けました。
    彼は大の鉄道ファンだったため、アメリカに行けば好きなだけ鉄道を見れると思ったのです。
    妻子を連れて初めてアメリカに渡ったドヴォルザークは、当初はそこでの日々に満足していましたが、
    やがてすぐに故郷ボヘミアが恋しくなり、極度のホームシックにかかってしまいました。
    素朴な人情家の彼にとって、機械文明のアメリカはあまり馴染める場所ではなかったようです。
    そこでドヴォルザークはアメリカでありながらボヘミア人が多く住み、
    ボヘミアをそのまま移したようなアイオア州のスピルヴィルという地区に暮らすようになりました。
    「新世界より」を始め、弦楽四重奏曲「アメリカ」やチェロ協奏曲などの名曲は、
    スピルヴィルで過ごした2年間のうちに書き上げられました。
    これらの曲には5音階(ペンタトニック)の旋法が多用されており、
    ドヴォルザークがアメリカの黒人霊歌や原住民の民謡に影響されたのを物語っています。
    「新世界より」を象徴するのは何と言っても第2楽章のラルゴです。
    のちに弟子のフィッシャーが合唱曲「Going Home」に編曲して大人気になりました。
    日本でも「遠き山に日は落ちて―」の歌詞で知られる「家路」として有名です。
    イングリッシュホルンで奏でられるどこか寂しい旋律を通じてドヴォルザークは、
    遠く離れた懐かしい故郷ボヘミアへの想いを切々と表現しています。
    「新世界より」はまた、交響曲としてはかなり速い作業で作曲が進められました。
    アメリカに来た翌年の1893年1月10日にスケッチが着手され、5月24日には完成しています。
    そして、その年の12月16日にアントン・ザイドルが指揮する
    ニューヨーク・フィルハーモニック協会の演奏会で初演されました。
    ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」 第1楽章 [2020][VR]
    Antonin Dvorak:Symphony No.9 in E minor, Op.95 "From the New World"
    I: Adagio - Allegro molto [12:54]
    Dvorak-Symphony-No9-From-the-New-World-1st-2020-VR.mp3
    Dvorak-Symphony-No9-From-the-New-World-1st-2020-VR.mp3
    ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」 第2楽章 [2020][VR]
    Antonin Dvorak:Symphony No.9 in E minor, Op.95 "From the New World"
    II: Largo [14:05]
    Dvorak-Symphony-No9-From-the-New-World-2nd-2020-VR.mp3
    Dvorak-Symphony-No9-From-the-New-World-2nd-2020-VR.mp3
    ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」 第3楽章 [2020][VR]
    Antonin Dvorak:Symphony No.9 in E minor, Op.95 "From the New World"
    III: Scherzo (Molto vivace) [8:17]
    Dvorak-Symphony-No9-From-the-New-World-3rd-2020-VR.mp3
    Dvorak-Symphony-No9-From-the-New-World-3rd-2020-VR.mp3
    ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」 第4楽章 [2020][VR]
    Antonin Dvorak:Symphony No.9 in E minor, Op.95 "From the New World"
    IV: Allegro con fuoco [12:05]
    Dvorak-Symphony-No9-From-the-New-World-4th-2020-VR.mp3
    Dvorak-Symphony-No9-From-the-New-World-4th-2020-VR.mp3
    *第3楽章は13年ぶりの新演奏・新録音です。
    *第2楽章および両端楽章も演奏と音響を改めた新録音です。
    *全楽章を3D・立体音響の音源に差し替えました。6/5
    13 min
  • オンライン特別プログラム - ブラームス 交響曲第1番 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Johannes Brahms:Symphony No.1 in C minor, Op.68
    今回も通常とは違うスタイルでお届けします。
    交響曲第1番はブラームスが22歳で作曲に着手してから、21年もの歳月をかけて完成した力作です。
    全部で4曲あるブラームスの交響曲の中でもひと際力強く、たくましさがあり、
    困難に怯まずに立ち向かっていこうという前向きなエナジーに満ちています。
    4曲を並べて聴くと、明らかに1番だけが異質の精神性を持っていることがわかります。
    ブラームスは先人ベートーヴェンの巨大な交響曲群を意識するあまり、
    それを超えなければならないと推敲に推敲を重ねました。
    前の3つの楽章は約10年でスケッチを終えたものの、
    第4楽章の完成には更に10年もの月日を費やさなければなりませんでした。
    それだけにこの曲は、交響曲史上でも特筆すべき壮大さと感動的で充実した内容を持っています。
    指揮者のハンス・フォン・ビューローはそれを「ベートーヴェンの第10交響曲」と表現しました。
    その言葉の通り、第1番には普段のブラームスには見られないような気迫が感じられ、
    音楽的には後期ロマン派の香りが漂うものの、根底に流れる強い意志力はベートーヴェンそのものです。
    第1楽章はあたかも運命の鉄槌が振り下ろされるかのようなティンパニーの序奏に始まり、
    その後はオーボエとチェロが沈みきった心を表現すると、意を決して困難との闘いが始まります。
    この闘いは外部の敵が相手というより、くじけそうな自身の弱さとの闘いとも思えます。
    第2楽章は穏やかなやすらぎの音楽で、過酷な戦闘の合間のひと時の休息です。
    第3楽章も激しさはない箸休め的な小品で、最後には希望を象徴する第4楽章の主題も見え隠れします。
    そしてこの交響曲では最も長い演奏時間を要する第4楽章が始まります。
    長い闘いの果てに訪れた、希望の兆しを表すかのようなアルペンホルンの主題(3:22)は感動的で、
    あたかも遠い水平線か雲海の彼方から、ゆっくりと昇り始める朝の太陽のようです。
    また、ベートーヴェン第九の「歓喜の歌」に似た主題も胸に沁みるものがあります。
    交響曲第1番はベートーヴェン「運命」と同じくハ短調で始まりハ長調で終結する、
    「苦悩を突き抜けて歓喜へ至れ」というベートーヴェンのモットーをも感じさせています。
    ブラームスが最初の交響曲でいかにベートーヴェンを強く意識していたかがわかります。
    終楽章の最後は交響曲史上最大と言われるスケールの大きなコーダを迎え、
    闘いの完全勝利を告げるファンファーレが鳴り渡ると、畳み掛けるように凱歌が続きます。
    そして念を押すようにハ長調に転じた和声が踏みしめられ、全曲が輝かしく締めくくられます。
    ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 第1楽章 [2020][VR]
    Johannes Brahms:Symphony No.1 in C minor, Op.68
    I. Un poco sostenute - Allegro [15:06]
    Brahms-Symphony-No1-1st-2020-VR.mp3
    Brahms-Symphony-No1-1st-2020-VR.mp3
    ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 第2楽章 [2020][VR]
    Johannes Brahms:Symphony No.1 in C minor, Op.68
    II. Andante sostenuto [9:27]
    Brahms-Symphony-No1-2nd-2020-VR.mp3
    Brahms-Symphony-No1-2nd-2020-VR.mp3
    ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 第3楽章 [2020][VR]
    Johannes Brahms:Symphony No.1 in C minor, Op.68
    III. Unpoco allegretto e grazioso [5:18]
    Brahms-Symphony-No1-3rd-2020-VR.mp3
    Brahms-Symphony-No1-3rd-2020-VR.mp3
    ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68 第4楽章 [2020][VR]
    Johannes Brahms:Symphony No.1 in C minor, Op.68
    IV. Adagio - Allegro non troppo ma con brio [19:10]
    Brahms-Symphony-No1-4th-2020-VR.mp3
    Brahms-Symphony-No1-4th-2020-VR.mp3
    *第2楽章、第3楽章は14年ぶりの新演奏・新録音です。
    *両端楽章も演奏と音響を改めた新録音です。
    *全楽章の音源を3D・立体音響に差し替えました。6/5
    16 min
  • オンライン特別プログラム - ベートーヴェン「第九」バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor, Op.125
    今回は通常の形を変更した特別なプログラムです。
    第4楽章「歓喜の歌」の合唱のイメージがあまりに強い「第九」ですが、
    実際は前半の二つの楽章にかけて、個人の内面の激しい闘いが描かれています。
    「運命」「コリオラン」「エグモント」など、ベートーヴェンにはこうした勝利に向けての闘争を描いた
    短調の音楽がいくつもありますが、わけても「第九」の第1楽章は別格です。
    約15分以上におよび、ひたすらに胸を引く裂くような闘いが続きます。
    第2楽章になってもそれは変わらず、過酷な運命はこれでもかと襲い掛かってきます。
    しかし主人公はそれに怯むことなく、時にユーモアさえ見せながら気丈に立ち向かうのです。
    第3楽章は一転して、天上界か、あるいは心の奥の安らかな場所を描いたような穏やかな音楽です。
    最初のテーマは宗教的な祈りを思わせる旋律、次のテーマは愛や感謝を思わせるあたたかな旋律です。
    この二つのテーマが入れ替わり変奏を繰り返し、満ち足りた時間を紡いでいきます。
    特にワルツの変奏で軽やかにスウィングする場面(11:29)は感動的です。
    しかし、この安楽にも金管が「眠ってはならない」と警鐘を鳴らすのです。
    そして第4楽章では過去の三つの楽章が否定され、低音弦が提示する「歓喜の主題」に
    あたかもフラッシュモブのように各楽器が賛同していき、ついには盛大な全体合奏に至ります。
    その後はベートーヴェン自身が書いた冒頭の「おお友よ、もっと快い歌をうたおうではないか」
    という呼びかけが歌詞付きでバス歌手により再現されると、それに呼応して合唱が歌い始め、
    オーケストラと合唱による壮大な「歓喜の歌」のシンフォニーが繰り広げられていきます。
    ベートーヴェンは「第九」作曲のごく初期の段階で、声楽(頌歌)を加えることをイメージしており、
    「管弦楽編成は通常の十倍の大きさで」とスケッチにプロットを記入しています。
    「第九」には人生に訪れる過酷な試練の闇とそれとの闘い、また打ち勝つための揺るがない意志、
    不動の中心(精神的)、ユーモア、大胆不敵さ、心のやすらぎ、祈り、統一、希望、光、愛、感謝、
    覚醒、再起、連帯、調和、平和といった要素が凝縮されています。
    現在、世界を覆う厳しい状況に最も求められる音楽だと思います。
    天はベートーヴェンという器を通し、音楽という言葉で人々に語り掛けているのかもしれません。
    ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」 第1楽章 [2020][AR]
    L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor, Op.125
    I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso [19:10]
    Beethoven-Symphony-No9-1st-2020-AR.mp3
    Beethoven-Symphony-No9-1st-2020-AR.mp3
    ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」 第2楽章 [2020][AR]
    L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor, Op.125
    II. Molto vivace [10:40]
    Beethoven-Symphony-No9-2nd-2020-AR.mp3
    Beethoven-Symphony-No9-2nd-2020-AR.mp3
    ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」 第3楽章 [2020][AR]
    L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor, Op.125
    III. Adagio molto e cantabile [18:29]
    Beethoven-Symphony-No9-3rd-2020-AR.mp3
    Beethoven-Symphony-No9-3rd-2020-AR.mp3
    ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」 第4楽章 [2020][AR]
    L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor, Op.125
    IV. Presto-Allegro assai [25:30]
    Beethoven-Symphony-No9-4th-2020-AR.mp3
    Beethoven-Symphony-No9-4th-2020-AR.mp3
    ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱」 第4楽章 [KARAOKE]
    L.V.Beethoven:Symphony No.9 in D minor, Op.125
    IV. Presto-Allegro assai [18:11]
    Beethoven-Symphony-No9-4th-2020-KARAOKE.mp3
    Beethoven-Symphony-No9-4th-2020-KARAOKE.mp3
    *第4楽章の合唱は著作権が消滅した音源をミックスしています。
    *カラオケはご自身の歌や楽器演奏を加えて公開するなど、ご自由にお使いください。
    20 min
  • ホルスト:組曲『惑星』 Op.32:第4曲 木星、快楽をもたらす者 / Gustav Holst:The Planets Op.32:IV. Jupiter, the Bringer of Jollity
    ♪国を超えて愛される「木星」の主題
    グスターヴ・ホルスト(Gustav Holst / Gustavus Theodore von Holst, 1874年9月21日 - 1934年5月25日)は、イギリスの作曲家。最も知られた作品は、管弦楽のための組曲『惑星』ですが、全般的に合唱のための曲を多く遺しています。イングランド各地の民謡や東洋的な題材を用いた作品、また、吹奏楽曲などでも知られています。
    大管弦楽のための組曲『惑星』(わくせい、The Planets)作品32は、ホルストの作曲した代表的な管弦楽曲です。この組曲は7つの楽章から成り、それぞれにローマ神話に登場する神々にも相当する惑星の名が付けられています。「木星」中間部の旋律は、イギリスの愛国歌、またイングランド国教会の聖歌となっています。
    ホルストの代表曲として、ホルスト自身の名前以上に知られており、近代管弦楽曲の中で最も人気のある曲の1つです。イギリスの管弦楽曲を代表する曲であるとも言えますが、むしろイギリス音楽とは意識されず、その枠を超えて親しまれている曲でもあります。ただし、特殊楽器の多用や女声合唱の使用などが実演の障壁になることも多く、全曲を通しての演奏の機会は必ずしも多いとはいえません。
    この作品は惑星を題材としていますが、天文学ではなく占星術から着想を得たもので、地球が含まれないのはこのためです。西欧ではヘレニズム期より惑星は神々と結び付けられ、この思想はルネサンス期に錬金術と結びついて、宇宙と自然の対応を説く自然哲学へと発展しました。この作品は、日本語では「惑星」と訳されてはいますが、実際の意味合いで近いのは「運星」です。
    それぞれの曲の副題は、かつては「…の神」と訳されていましたが、近年では本来の意味に則して「…をもたらす者」という表記が広まりつつあります。かねてよりホルストは、作曲家アーノルド・バックスの兄弟で著述家のクリフォードから占星術の手解きを受けており、この作品の構想にあたり、占星術における惑星とローマ神話の対応を研究しています。
    初演当初は好評をもって迎え入れられましたが、同時代の作曲家の意欲的な作品(ドビュッシーの『海』やストラヴィンスキーの『春の祭典』など)と比較してやや低水準と見なされた本作品は、ホルストの名とともに急速に忘れられる道をたどることになり、一時は英国内の一作曲家のヒット作という程度の知名度に甘んじるようになりました。
    今日のような知名度を獲得するのは、1961年頃にヘルベルト・フォン・カラヤンがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会で紹介したことがきっかけです。カラヤンは続いて同じオーケストラでレコードを発売、鮮明な録音もあって大ヒットとなり、この曲は一躍有名になりました。それ以後、近代管弦楽曲で最も人気のある作品の一つとして知られるようになりました。
    *音響にアルゴリズムリバーブを使用した新演奏、新録音です。
    音の鮮明さと立体感を実現するため、管楽器+打楽器群と弦楽器群に分けて録音したあと、それぞれに深度の異なる音響をかけて、最後にミックスしています。
    ホルスト:組曲『惑星』 Op.32:第4曲 木星、快楽をもたらす者 [2020][AR]
    Gustav Holst:The Planets Op.32
    IV. Jupiter, the Bringer of Jollity [8:35]
    Holst-ThePlanets-Jupiter-2020.mp3
    Holst-ThePlanets-Jupiter-2020.mp3
    9 min
  • ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調 第3楽章 / Joseph Anton Bruckner:Symphony No.8 in C minor:III. Adagio
    ♪祈りにも似た美しく崇高なアダージョ
    アントン・ブルックナーの交響曲第8番ハ短調は、ブルックナーの作曲した10曲目の交響曲です。演奏時間80分を越すこともある長大な曲で、後期ロマン派音楽の代表作の一つに挙げられます。
    交響曲作家であるブルックナーの作品中でも極めて完成度が高く、充実した内容をもっています。わけても演奏時間25分におよぶ第3楽章アダージョの美しさは比類なく、ブルックナー音楽の最高峰と言っていい至極の名品です。
    ブルックナーはこの交響曲以降、ベートーヴェンの交響曲第9番と同様の第2楽章にスケルツォ、第3楽章に緩徐楽章を置く楽章配置を採用するようになりました。
    作曲が開始されたのは、交響曲第7番の初演準備をしていた1884年7月で、1887年夏に第1稿が完成しています。しかし、「私の芸術上の父」と敬愛した指揮者ヘルマン・レヴィから「演奏不可能」と言われたブルックナーは落胆し、第8番の全面改訂を決意。
    まず1889年3月4日から5月8日にかけて第3楽章が改訂され、続いて第4楽章の改訂が年7月31日まで行われました。さらに第2楽章スケルツォが改訂され、そして第1楽章、1890年3月10日に改訂は終了しました。これが「1890年・第2稿」であり、現在の演奏はほとんどこの稿を採用しています。
    ブルックナーは同時期に交響曲第4番、第3番の改訂も行っています。この時点で第9番の作曲もある程度が進んでいましたが、この晩年の改訂期のために中断を余儀なくされ、結局未完に終わっています。
    交響曲第8番の初演は1892年12月18日、ハンス・リヒターの指揮によりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会で行われました。ヘルマン・レヴィは当初マンハイムでカペルマイスター(楽長)を務めていたフェリックス・ワインガルトナーをブルックナーに推薦しました。
    ところが、ワインガルトナーは全く返事をせず、ブルックナーから再三の要請を受けた後、1891年4月に辞退の手紙を書きました。そのため初演指揮者が見つからない時期がありました。そこでリヒターが1892年度のウィーン・フィル定期演奏会で初演することが決まったのでした。
    初演時のウィーン楽友協会の大ホールには、ヨハネス・ブラームスやフーゴー・ヴォルフなどの著名な音楽家たちも聴衆として訪れました。全曲中で特に第2楽章スケルツォと第3楽章アダージョが好評を受けました。ヴォルフは初演の1週間後に、この作品の成功を「闇に対する光の完全な勝利」と評しています。
    日本初演は1959年、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の東京公演にて行われました。
    *このアダージョ楽章はサイト開設以来15年にして初録音、初掲載になります。
    現在、世界を取り巻くパンデミックの状況にもっとも響く音楽だと思い、制作に専心しました。
    ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調 第3楽章
    Joseph Anton Bruckner:Symphony No.8 in C minor:III. Adagio [26:11]
    Bruckner-Symphony-No8-3rd-Adagio.mp3
    Bruckner-Symphony-No8-3rd-Adagio.mp3
    27 min

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