CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー【ライセンスフリー素材音源 700曲(ラストシンフォニー)】

CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー【ライセンスフリー素材音源 700曲(ラストシンフォニー)】

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CMSL クラシック名曲サウンドライブラリー【ライセンスフリー素材音源 700曲(ラストシンフォニー)】 episodes

  • オンライン特別プログラム - モルダウ/クラシック名曲集 Vol.1 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Classical Music Best Selection Vol.1
    今回は夏休み期間中ということで、これまでのように交響曲まるごと1曲ではなく、
    様々な楽曲からいいところを集めたオムニバス形式でお届けします。
    中には1楽章すら完全ではないものもあります。
    ですが、とにかく楽曲中の美しい旋律に光を当てたいと思い、あえてそうした形にしました。
    モーツァルト:交響曲第25番 ト短調 K.183 第1楽章
    モーツァルトの生涯を描いた映画「アマデウス」で印象的に使用されて以来、
    一躍人気曲になった楽章です。
    モーツァルトは41曲の交響曲を書いていますが、短調は25番と40番のみでいずれもト短調です。
    冒頭のシンコペーションの主題は鮮烈で、シンプルながらインパクト大です。
    カリンニコフ:交響曲第1番 ト短調 第1楽章 提示部
    カリンニコフは若くしてこの世を去ったロシアの作曲家で、
    作品数は少ないものの、特に2つの交響曲によってその名を残しています。
    晩年の病床ではもはや自身で譜面を書くことさえできず、
    傍らにいた妻が口述筆記の形で、代わりに書いていたともいわれています。
    そう思いながらこの楽章の主題を聴くと、胸に迫るものがあります。
    ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 Op.27 第3楽章より
    交響曲の名曲として紹介されることが少ないラフマニノフの第2番ですが、
    ことに第3楽章の美しさは比類がなく、あらゆる交響曲の中でも屈指の名作です。
    ピアノ協奏曲第2番やヴォカリーズを書いたラフマニノフだからこその旋律美です。
    主題は米ロック歌手エリック・カルメンがシングルで引用したほか、
    月9ドラマ「ピュア」では挿入曲として用いられていました。
    ショパン:練習曲 第3番 ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」
    ショパン自身も気に入っていたというこの曲の旋律は、古今東西のクラシックの名旋律の中でも、
    片手の指に入るほど美しく、完成されています。
    ショパンほどに魅力的な旋律が多い作曲家もめずらしいですが、
    その中でも「別れの曲」と呼ばれるこのエチュードには特別なものがあります。
    エルガー:愛のあいさつ Op.12
    エルガーが愛する妻のために書いたピアノ曲で、後にヴァイオリン版でも有名になりました。
    特に説明の必要もないほどの人気曲で、ドラマ、CM、着信音など生活の至る所でも耳にします。
    今回は初めて主旋律をチェロで奏でてみました。
    スメタナ:連作交響詩「我が祖国」より「モルダウ」
    ボヘミアの歴史や伝説を背景とした交響詩「わが祖国」の2曲目で、特に有名です。
    「モルダウ(ヴルタヴァ)」とはスマヴァの森に源流を発し、山々の裾を流れ
    プラハを貫いて海へと至る河のことです。
    音楽では木々の葉から滴り落ちた雫が集まり流れとなり、やがて河の形をとり村々を抜け、
    村人の暮らしや自然を見つめ大河になり、最後は海へと合流していくまでが描かれています。
    1曲を通じてあたかもひとりの人生が表現されたかのような雄大な作品です。
    モーツァルト:交響曲第25番 ト短調 K.183 第1楽章 [2020][IR]
    W.A.Mozart:Symphony No.25 in G minor, K.183
    I. Allegro con brio [8:11]
    Mozart-Symphony-No25-1st-2020-IR.mp3
    Mozart-Symphony-No25-1st-2020-IR.mp3
    カリンニコフ:交響曲第1番 ト短調 第1楽章 提示部 [2020][IR]
    V.S.Kalinnikov:Symphony No.1 in G minor
    I. Allegro moderato [6:33]
    Kalinnikov-Symphony-No2-1st-2020-IR.mp3
    Kalinnikov-Symphony-No2-1st-2020-IR.mp3
    ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 Op.27 第3楽章より [2020][IR]
    Sergei Vasil'evich Rachmaninov:Symphony No.2 in E minor, Op27
    III. Adagio [4:52]
    Rachmaninov-Symphony-No2-3rd-2020-IR.mp3
    Rachmaninov-Symphony-No2-3rd-2020-IR.mp3
    ショパン:練習曲 第3番 ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」 [2020][IR]
    Frederic Francois Chopin:Etude No.3 in E major, Op.10-3 [4:16]
    Chopin-Etude-No3-2020-IR.mp3
    Chopin-Etude-No3-2020-IR.mp3
    エルガー:愛のあいさつ Op.12 (Cello) [2020][IR]
    Edward Elgar:Salut d'amour Op.12 [3:05]
    Elgar-Salut-damour-2020-IR-Cello.mp3
    Elgar-Salut-damour-2020-IR-Cello.mp3
    スメタナ:連作交響詩「我が祖国」より「モルダウ」[2020][IR]
    Bedrich Smetana:The Moldau (Vltava) from "My Country" [14:29]
    Smetana-Moldau-My-Country-2020-IR.mp3
    Smetana-Moldau-My-Country-2020-IR.mp3
    *オーケストラ曲はベルリンフィルハーモニー大ホールの音響を使用しています。
    *ピアノ曲と室内楽曲はオーストリアのエステルハージ宮殿ホールの音響です。
    アンコール -encore-
    ランゲ:花の歌 Op.39 [2020][IR]
    Gustav Lange:Blumenlied Op.39 [4:39]
    Lange-Blumenlied-2020-IR.mp3
    Lange-Blumenlied-2020-IR.mp3
    9 min
  • オンライン特別プログラム - ジョン・ウィリアムズ 映画音楽集 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - John Williams:Chinema Music (Star Wars etc.)
    『シンドラーのリスト』は、スティーヴン・スピルバーグ監督による1993年のアメリカ映画。
    第二次世界大戦時にドイツによるユダヤ人の組織的ホロコーストが東欧のドイツ占領地で進む中、
    ドイツ人実業家オスカー・シンドラーが1100人以上ものポーランド系ユダヤ人を自身が経営する
    軍需工場に必要な生産力との名目で絶滅収容所送りを阻止し、その命を救った実話を描いています。
    シンドラーは決して絵に描いたような善人の英雄ではなく、むしろ快楽主義に取りつかれた遊び人で、
    プレイボーイのライフスタイルを楽しみ、生きることをそのすべての面で享受していました。
    同時代の人たちから見てくれよく育ってきた人間とみなされて、上流社会の中で立ち回り、
    良い身なりをし、女性たちからももてはやされ、金銭を湯水のように使っていました。
    当初は戦争に乗じてひと儲けするためにポーランドにやって来たシンドラーでしたが、
    ポーランド系ユダヤ人たちに対するナチス党政権の度を越えた弾圧に不信感を募らせ、
    自らもナチ党であったにも関わらず、無力なユダヤ人住民たちを救うことに意識が転換していきました。
    やがて出来る限り多くのユダヤ人を救済したいという願望の下に、
    最後には全財産をこの目的のために投じただけでなく、自らの生命まで賭けようとしたのでした。
    彼の救済の行動は執念ともいえるもので、動きを怪しんだナチスの親衛隊に3度も逮捕されるも、
    時には収容所の看守に賄賂を渡すまでして、徹底した救済活動に身を投じました。
    戦後に事業に行き詰まり困っていたシンドラーを、彼に救われたユダヤ人たちはイスラエルに呼び、
    今度は反対に援助して彼の生活を支えたということです。
    映画で音楽を担当したジョン・ウィリアムズは、フィルムを観て自分には荷が重すぎると感じ、
    スピルバーグ監督に「この作品には自分よりもっと適任の作曲者がいると思う」と進言しました。
    しかし監督は、「知ってますよ、でもその人たちはみんなすでに故人なんです」と返しました。
    ジョン・ウィリアムズはこの作品でアカデミー作曲賞、英国アカデミー賞 作曲賞を受賞しました。
    サウンドトラックにおいて、メインテーマなどの主要なヴァイオリンソロは、ユダヤ人であり、
    20世紀の最も偉大なヴァイオリニストの一人と評価されるイツァーク・パールマンが演奏しました。
    尚、今回併せて公開した『スターウォーズ』と『E.T.』のメインテーマは、最近使用してきた
    ベルリンフィルハーモニー大ホールの音響を更に研究して、効果を最大限に引き出しました。
    過去に公開した音源に比べ、よりダイナミックで立体的なサウンドをお楽しみいただけると思います。
    ジョン・ウィリアムズ:映画「シンドラーのリスト」から メインテーマ
    John Williams:Main Theme from "Schindler's List" [4:07]
    CMSL Classical masterpieces Sound Library ・ ジョン・ウィリアムズ:映画「シンドラーのリスト」メインテーマ [2020][IR]
    ジョン・ウィリアムズ:映画「スターウォーズ」から メインテーマ
    John Williams:"STAR WARS" MAIN TITLE [6:07]
    CMSL Classical masterpieces Sound Library ・ ジョン・ウィリアムズ: 映画 《スター・ウォーズ》から メインテーマ [2020][IR]
    ジョン・ウィリアムズ:映画 E.T.のテーマ -The Flying Theme
    John Williams:The Flying Theme from "E.T." [11:06]
    CMSL Classical masterpieces Sound Library ・ ジョン・ウィリアムズ:映画 E.T.のテーマ -The Flying Theme [2020][IR]
    *作曲家の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです。
    *映画「シンドラーのリスト」メインテーマは初公開曲です。
    *後2曲は演奏内容をあらため、新たな音響(IR)で録音しています。
    アンコール -encore-
    ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ [2020][IR]
    M.Ravel:Pavane pour une Infante defunte [6:54]
    Ravel-Pavane-pour-une-Infante-defunte-2020-IR2.mp3
    Ravel-Pavane-pour-une-Infante-defunte-2020-IR2.mp3
    7 min
  • オンライン特別プログラム - ビル・コンティ 映画音楽集 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Bill Conti:Chinema Music (Rocky)
    映画「ロッキー」の主人公ロッキー・バルモアは、フィラデルフィアに暮らす無名のボクサーでした。
    才能がありながらもそれを活かそうともせず、4回戦ボーイとして日銭を稼ぐ日々。
    これといった目的も持たず、ただ自堕落に過ごすだけの生活でした。
    そんな彼にあるチャンスが舞い込みます。
    それは無敵の王者アポロが無名の選手を相手にしたイベント試合を行うというもので、
    その相手として何人かの候補の中からロッキーが選ばれたのです。
    最初はこれを拒否するロッキーでしたが、周囲の勧めや愛するエイドリアンのため、
    そして何より自分自身のために、この無謀な試合に挑むことを決意します。
    それまでとは打って変わって過酷なトレーニングにも耐え、
    自分の人生をかけた闘いに正面から向き合うロッキー。
    しかし、はなからアポロに勝てるはずがないとわかっていたロッキーは、
    とにかく最終15ラウンドまで闘いぬくことを目標とし、それをエイドリアンに告げます。
    試合ではアポロに激しいパンチを浴び、腫れ上がった顔でフラフラしながらも、
    ついにロッキーは王者アポロを相手に、互角の試合で全ラウンドを成し遂げます。
    判定にもつれ込んだ試合は結果として僅差でアポロの勝利となりましたが、
    そんなことには構わず、ロッキーはひたすらエイドリアンの名を叫ぶのでした。
    映画「ロッキー」の作曲を手がけたビル・コンティは、イタリア系アメリカ人の作曲家。
    主に映画音楽、テレビドラマ劇伴を手がけ、「ロッキー」の音楽は特に有名です。
    イタリア・オペラが流れる家庭に育ち、ナイトクラブでジャズを弾いた経歴もある彼は、
    名門ジュリアード音楽院で学士・修士を修得するも、しばらくは無名の作曲家でした。
    しかし、映画「ロッキー」の大ヒットにより、作曲家として一躍時の人となりました。
    「ロッキー」は当初、主演のスタローンの弟が音楽を手がけていましたが、
    思いもかけずめぐってきたチャンスをコンティは見事にものにしました。
    そして、1983年の映画「ライトスタッフ」でついに、アカデミー音楽賞を受賞します。
    このサントラで実質のテーマ曲として、人気が高いのが「イェーガーの勝利」です。
    4回に一度は死の危険が伴うという、テストパイロットの過酷な任務に果敢に挑み、
    パイロットとしての己の“正しい資質”が命ずるままに生きる主人公のチャック。
    そんな彼を象徴するような音楽が、勇壮な管弦楽曲「イェーガーの勝利」なのです。
    ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロッキーのテーマ」
    Bill Conti:Gonna Fly Now from "ROCKY" [2:53]
    CMSL Classical masterpieces Sound Library ・ ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロッキーのテーマ」 [2020][IR]
    ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロード・ワーク」
    Bill Conti:Going the Distance from "ROCKY" [2:45]
    CMSL Classical masterpieces Sound Library ・ ビル・コンティ:映画「ロッキー」から 「ロード・ワーク」 [2020][IR]
    ビル・コンティ:映画『ライトスタッフ』から 「イェーガーの勝利」
    Bill Conti:Yeages Triumph from "The Right Stuff" [1:33]
    CMSL Classical masterpieces Sound Library ・ ビル・コンティ:映画『ライトスタッフ』から 「イェーガーの勝利」 [2020][IR]
    *作曲家の著作権が継続中のため音源はストリーミング再生のみです。
    *全曲ともに演奏内容をあらため、新たな音響(IR)で録音しています。
    アンコール -encore-
    サティ:ジュ・トゥ・ヴ [2020][IR]
    Erik Satie:Je te veux [5:09]
    Satie-Je-te-veux-2020-IR.mp3
    Satie-Je-te-veux-2020-IR.mp3
    6 min
  • オンライン特別プログラム - ベートーヴェン序曲集 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Ludwig Van Beethoven - OVERTURES
    ベートーヴェンの管弦楽作品を堪能しようとする場合、真っ先に挙げられるのが、
    九つの交響曲であるのはもちろんのことですが、全部で11曲ある序曲にも、
    彼の交響曲レベルの感動と充足感をもたらしてくれる作品は少なくありません。
    ベートーヴェンが生涯に作曲したオペラは「フィデリオ」のみで、
    11曲中の4曲は「フィデリオ」から生まれています。
    その中の「レオノーレ序曲 第3番」を含む、代表作を3曲お届けします。
    序曲とは言え、3曲を通して聴くと40分近いので、
    あたかも交響曲を1曲聴いたかのような満足感を得ていただけると思います。
    コリオラン序曲 Op.62
    ブルタークの英雄伝に登場するローマの英雄コリオランを扱った戯曲家コリンの悲劇に、
    感銘を受けたベートーヴェンが1807年に作曲した演奏会用序曲です。
    ベートーヴェンは主人公コリオランの性格に、自らに通じるものを見出し、
    この序曲を通じて自己表現を試みたといわれています。
    ワーグナーは、「偉大な力、不撓の自信と熱狂せる反抗心が、憤怒、憎悪、復讐、
    破壊的な精神のうちに台頭する姿を眼前に髣髴たらしめる」とこの曲を評しました。
    エグモント序曲 Op.84
    ゲーテの悲劇「エグモント」に感激したベートーヴェンが、
    1809年から1810年にかけて作曲した、最もよく知られる彼の序曲のひとつです。
    導入では苦難に対して凛とした態度で臨む崇高な姿が描かれ、
    その後は過酷な運命との闘いと、最終的な勝利に至るまでが表現されています。
    「ベートーヴェンが大詩人の言葉から霊感を得て描き出した最初の一例である」
    とこの曲についてリストは語っています。
    レオノーレ序曲 第3番 Op.72b
    ベートーヴェンの唯一の歌劇「フィデリオ」は、計3回の修正が行われました。
    そして修正されるごとに新たな序曲が書かれ、つごう4曲が残っています。
    今日、歌劇の序曲としては「フィデリオ」が演奏されますが、
    この他に3つのレオノーレ序曲が存在しています。
    中でも第3番はベートーヴェンの序曲中で最もスケールが大きく、
    音楽の造りのバランスも良く、最大傑作と呼べる堂々たる佇まいがあります。
    歌劇「フィデリオ」の上演では、最後の場面の前に第3番が慣例で演奏されています。
    ベートーヴェン:コリオラン序曲 Op.62 [2020][IR]
    Ludwig Van Beethoven:CORIOLAN OVERTURE Op.62 [10:47]
    Beethoven-Coriolan-Overture-2020-IR.mp3
    Beethoven-Coriolan-Overture-2020-IR.mp3
    ベートーヴェン:エグモント序曲 Op.84 [2020][IR]
    Ludwig Van Beethoven:EGMONT OVERTURE Op.84 [10:51]
    Beethoven-Egmont-Overture-2020-IR.mp3
    Beethoven-Egmont-Overture-2020-IR.mp3
    ベートーヴェン:レオノーレ序曲 第3番 Op.72b [2020][IR]
    Ludwig Van Beethoven:LEONORE OVERTURE Op.72b [15:06]
    Beethoven-Leonore-Overture-2020-IR.mp3
    Beethoven-Leonore-Overture-2020-IR.mp3
    *ベルリンフィルハーモニー大ホールの音響を使用しています。
    *レオノーレ序曲第3番は13年ぶりの新演奏・新録音です。
    アンコール -encore-
    ショパン:前奏曲 第20番 ハ短調 Op.28 [2020][IR]
    Frederic Francois Chopin:Prelude No.20 in C minor, OP.28 [2:24]
    Chopin-Prelude-No20-2020-IR.mp3
    Chopin-Prelude-No20-2020-IR.mp3
    11 min
  • オンライン特別プログラム - ショパン ピアノ協奏曲 第1番 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - F.Chopin:Piano Concerto No.1 in E minor, Op.11
    生涯に2曲しか残されていないショパンのピアノ協奏曲のひとつです。
    第1番というものの、実際の作曲順ではこちらが第2番。出版順で番号が入れ替わっています。
    ショパンが故郷のポーランドを去る20歳の年に完成した作品で、骨太で重厚な曲調が特徴です。
    特に第1楽章は「これがショパン?」と思うほどに男性的で力強く、
    ドイツの古典派、ロマン派の王道をいくような品位と風格があります。
    初演は1830年10月11日、ショパン自らのピアノ演奏により行われました。
    このコンサートはウィーンへと旅立つショパンの告別演奏会で、
    ショパンの初恋の人である一歳下のソプラノ歌手、コンスタンティア・グラドコフスカが、
    白いドレス姿で髪にバラの花を挿して助演したと伝えられています。
    彼女はすばらしかったとショパンは書き記していて、最後に彼女から渡されたリボンを
    ショパンは終生にわたり手元に置いていたということです。
    ピアノ協奏曲第1番は「ピアノの詩人」として知られるショパンとしては、
    伴奏の管弦楽部分も充実していて、第1楽章でピアノが登場するまで4分もの時間を要しています。
    また、ショパン自身の自信作だったようで、その後のコンサートでも度々取り上げていました。
    第1楽章の印象的な主題が、都はるみの75年のレコード大賞曲「北の宿から」に似ている
    とも言われますが、作曲家の小林亜星氏は「特に本作をもとにして作曲したわけではない」と
    雑誌『ショパン』(2009年1月号)で語っています。
    第2楽章は一転して甘美で幻想的な音楽ですが、ショパン自身はこれについて
    「春の月のおぼろに霞んだ夜の瞑想」と説明しています。
    尚、漫画「のだめカンタービレ」では主人公の野田恵が、シュトレーゼマンの指揮により
    最初のコンサートのステージでピアノ協奏曲第1番を披露しています。
    ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11 第1楽章 [2020][IR]
    Frederic Francois Chopin:Piano Concerto No.1 in E minor, Op.11
    1. Allegro maestoso [20:36]
    Chopin-PianoConcerto-No1-1st-2020-IR.mp3
    Chopin-PianoConcerto-No1-1st-2020-IR.mp3
    ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11 第2楽章 [2020][IR]
    Frederic Francois Chopin:Piano Concerto No.1 in E minor, Op.11
    2. Romanze, Larghetto [8:12]
    Chopin-PianoConcerto-No1-2nd-2020-IR.mp3
    Chopin-PianoConcerto-No1-2nd-2020-IR.mp3
    ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11 第3楽章 [2020][IR]
    Frederic Francois Chopin:Piano Concerto No.1 in E minor, Op.11
    3. Rondo, Vivace [10:10]
    Chopin-PianoConcerto-No1-3rd-2020-IR.mp3
    Chopin-PianoConcerto-No1-3rd-2020-IR.mp3
    *全楽章ともに約12年ぶりの新演奏・新録音です。
    *ベルリンフィルハーモニー大ホールの音響を使用しています。
    アンコール -encore-
    フォーレ:組曲「ペアレスとメリザンド」 Op.80 - 第3曲 シシリエンヌ [2020][IR]
    Gabriel Urbain Faure:Pelleas and Melisande Suite 3. Sicilienne [4:05]
    Faure-Sicilienne-2020-IR.mp3
    Faure-Sicilienne-2020-IR.mp3
    21 min
  • オンライン特別プログラム - チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Peter Ilyich Tchaikovsky:Symphony No.6 in B minor, Op.74 "Pathetique"
    「傑作を書きました。これは私の心からの真実と申しましょう。
    私は今までにないほどの誇りと喜びと満足を感じています」(出版商ユルゲンソンへの手紙)
    「私は今度の交響曲の作曲に全精神を打ち込みました」(コンスタンチン大公への手紙)
    交響曲第6番「悲愴」はチャイコフスキーが最後に遺した一大傑作です。
    ベートーヴェンなどの古典様式を意識した前作の第5番とは違い、
    型にとらわれずに自らの作曲スタイルを自由に羽ばたかせています。
    その結果、チャイコフスキーの天才が臨界点を超えて発揮された名作になりました。
    交響曲第5番についてチャイコフスキーは「あの曲の中に潜む不自然さが私には気に入りません。
    なにか虚飾的な感じがします」と支援者のメック夫人への手紙でもらしていました。
    「悲愴」での一転したオリジナリティの爆発は、第5への不満の反動だったのかもしれません。
    チャイコフスキーの音楽は多分に感傷的で、それが常に作風を特徴づけていましたが、
    「悲愴」の場合は感傷を超えた慟哭、絶望までが感じられ、
    作曲家が極限の精神で自らの内奥の心をさらけ出し、明るみにしているのがわかります。
    作曲しながら目頭ににじんだ涙で楽譜が見えなかったという話もあります。
    「悲愴」を語るうえで個人的に連動して思い起こされるのがブラームスの交響曲第4番です。
    ふたりはロシアとドイツと国こそ違え、どちらも19世紀の同時代を生きた作曲家。
    同じ5月7日生まれで、愁いを含むどこか寂し気な作風も共通しています。
    さらにブラームスは交響曲第1番で、チャイコフスキーは交響曲第5番で、
    苦悩から歓喜へという「運命」に象徴されるベートーヴェンのモットーを踏襲しています。
    しかし最後の交響曲となった第4番と「悲愴」ではそうした縛りを離れ、
    自らの人生観や音楽的趣向を解き放っています。
    最終楽章が短調で締めくくられる構成も同じです。
    もっともチャイコフスキーはブラームスについて「尊敬しているが彼の音楽は嫌いだ」と語り、
    むしろグリーグが自分には身近でわかりやすく、血のつながりを感じると日記に書いています。
    3人は1887年12月20日、ライプツィヒのヴァイオリニスト、プロツキイの家で知り合いました。
    チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 Op.74 第1楽章 [2020][IR]
    Peter Ilyich Tchaikovsky:Symphony No.6 in B minor, Op.74 "Pathetique"
    I. Adagio - Allegro non troppo [21:15]
    Tchaikovsky-Symphony-No6-1st-2020-IR.mp3
    Tchaikovsky-Symphony-No6-1st-2020-IR.mp3
    チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 Op.74 第2楽章 [2020][IR]
    Peter Ilyich Tchaikovsky:Symphony No.6 in B minor, Op.74 "Pathetique"
    II. Allegro con grazia [8:37]
    Tchaikovsky-Symphony-No6-2nd-2020-IR.mp3
    Tchaikovsky-Symphony-No6-2nd-2020-IR.mp3
    チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 Op.74 第3楽章 [2020][IR]
    Peter Ilyich Tchaikovsky:Symphony No.6 in B minor, Op.74 "Pathetique"
    III. Allegro molto vivace [10:15]
    Tchaikovsky-Symphony-No6-3rd-2020-IR.mp3
    Tchaikovsky-Symphony-No6-3rd-2020-IR.mp3
    チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 Op.74 第4楽章 [2020][IR]
    Peter Ilyich Tchaikovsky:Symphony No.6 in B minor, Op.74 "Pathetique"
    IV. Finale. Adagio lamentoso [12:19]
    Tchaikovsky-Symphony-No6-4th-2020-IR.mp3
    Tchaikovsky-Symphony-No6-4th-2020-IR.mp3
    *第2楽章、第3楽章は約12年ぶりの新演奏・新録音です。
    *全楽章にベルリンフィルハーモニー大ホールの音響を使用しています。
    アンコール -encore-
    ボロディン:交響的絵画「中央アジアの草原にて」[2020][IR]
    Alexander Porfir'evich Borodin:In the Steppes of Central Asia [8:43]
    Borodin-In-the-Steppes-of-Central-Asia-2020-IR.mp3
    Borodin-In-the-Steppes-of-Central-Asia-2020-IR.mp3
    22 min
  • オンライン特別プログラム - ブラームス 交響曲第4番 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Johannes Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98
    ブラームスは作曲家として常にベートーヴェンを指標としていました。
    やるからにはベートーヴェンを越えねばと、作曲に21年もの歳月を費やした交響曲第1番は、
    「運命」と同じハ短調で、苦悩から歓喜へと至る同じ構成を持っています。
    第4楽章の「第九」を思わせる主題などから、「ベートーヴェンの交響曲第10番」とも呼ばれました。
    また、ブラームスの交響曲第2番は牧歌的で自然を思わせる曲調から「ブラームスの田園」と呼ばれ、
    男性的なたくましさもある交響曲第3番は「ブラームスの英雄」とも言われることがあります。
    つまり、ブラームスの全4つの交響曲のうち、前の3曲はベートーヴェン絡みで語られるわけです。
    ですが、最後の第4番ホ短調だけは、そうした関連付けは一切されていません。
    ブラームスがベートーヴェンの呪縛を離れて、初めて自己表現を全開にした作品とも言えます。
    最終楽章で勝利を高らかに謳いあげた第1番以降、ブラームスの交響曲は後にいく程暗くなっています。
    第3番でも後半のふたつの楽章は短調が主体で、第4番ではついに短調で全曲を締めくくっています。
    ベートーヴェンは気にせずに、「これが本当の私自身だ」と言わんばかりに、
    自分の人生観や音楽的趣向をめいっぱい詰め込んだのが、最後の交響曲第4番と言えます。
    ですから人によっては「沁みったらしくてついていけない」と感じるかもしれません。
    しかし、それまである意味、仮面をつけていたブラームスが、初めて自分をさらけ出したという意味で、
    彼の他の交響曲にはない真実味や誠実さが感じられるのも事実です。
    また、人生に少し疲れた人には、心に寄り添う優しさが慰めとなるかもしれません。
    交響曲第4番は最終楽章にバッハ以来使われなくなったパッサカリアという形式を用いるなど、
    古典派のベートーヴェン以上に古典的なところも注目すべき点です。
    ブラームスは第4番のあと、亡くなるまでの13年間に、二度と交響曲を作ることはありませんでした。
    そして死の床で彼自身が第4番を「最も好きな曲だ」と語ったということです。
    ≪こぼれ話≫
    ある時、一人暮らしのブラームスの隣家で火事が起こりました。
    ブラームスはすぐに消火活動にあたり、率先してバケツリレーにも参加しました。
    自身の家に火が燃え移りそうになっても「それどころではない」と目もくれず、
    隣家の消火に専心していたといいます。
    見かねた知人がブラームスの家に飛び込み、寸前のところで交響曲第4番のスコアを持ち出しました。
    信仰に厚く実直なブラームスらしいエピソードです。
    ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 第1楽章 [2020][IR]
    Johannes Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98
    1. Allegro non troppo [14:02]
    Brahms-Symphony-No4-1st-2020-IR.mp3
    Brahms-Symphony-No4-1st-2020-IR.mp3
    ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 第2楽章 [2020][IR]
    Johannes Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98
    2. Andante moderato [11:56]
    Brahms-Symphony-No4-2nd-2020-IR.mp3
    Brahms-Symphony-No4-2nd-2020-IR.mp3
    ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 第3楽章 [2020][IR]
    Johannes Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98
    3. Allegro giocoso, Poco meno presto [7:10]
    Brahms-Symphony-No4-3rd-2020-IR.mp3
    Brahms-Symphony-No4-3rd-2020-IR.mp3
    ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 Op.98 第4楽章 [2020][IR]
    Johannes Brahms:Symphony No.4 in E minor, Op.98
    4. Allegro energico e passionato, Piu Allegro [10:57]
    Brahms-Symphony-No4-4th-2020-IR.mp3
    Brahms-Symphony-No4-4th-2020-IR.mp3
    *第2楽章、第3楽章、第4楽章は約12年ぶりの新演奏・新録音です。
    *全楽章にベルリンフィルハーモニー大ホールの音響を使用しています。
    *第1楽章のノイズ(10:00付近)を修正しました。
    アンコール -encore-
    フォーレ:パヴァーヌ Op.50 [2020][IR]
    Gabriel Faure:Pavane Op.50 [6:44]
    Faure-Pavane-2020-IR.mp3
    Faure-Pavane-2020-IR.mp3
    15 min
  • オンライン特別プログラム - ブルックナー 交響曲第9番 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Anton Bruckner:Symphony No.9 in D minor
    交響曲第9番はブルックナーが最後に遺した大作です。
    作曲の半ばに亡くなったため、全4楽章の予定が第3楽章までの未完となっています。
    しかし、敬愛するシューベルトの「未完成」が2楽章のみで充分に成立しているように、
    ブルックナーの第9番も、この後に何も付け足す必要がないほどに音楽として完成しています。
    ブルックナーはこの曲を愛する神様に捧げました。
    通常、楽曲の献呈は支援者などの身近な人たちになされるもので、
    それを神様に対して行ったのは、おそらくブルックナーが初めてです。
    ブルックナーの音楽は不思議で、一般的な音楽のように「聴こう」と身構えると、
    つかみどころがなく、何が言いたいのかもわからず肩透かしをくらってしまいます。
    音楽は少し進むとそこで途切れ、まったく違うブロックが開始されます、
    これが延々と続くので、どうしても聴いていて身が入らないということもあります。
    しかし一度「聴こう」という態度をやめ、聴くのではなく音楽に身を浸す感覚になると、
    たちまちその魅力に気づき、そこから抜け出せなくなります。
    本場オーストリアのファンは、ブルックナーの長大な交響曲が終わると、
    またすぐに最初から聞き直したくなるということです。
    ブルックナーはお風呂に楽譜を持ち込み、湯船につかりながら作曲していました。
    ですから温泉に入るようにリラックスして、何も考えずに聴くのがいいかもしれません。
    ブルックナーの交響曲第9番は、名作第8番に続く「奥の院」とも言える究極の作で、
    音楽の深遠さは計り知れなく、地上世界を遥かに超えた宇宙的なスケール感があります。
    第8番にはまだ人間的な葛藤や孤独感などが感じられますが、
    第9番では徹頭徹尾、大自然や神羅万象、大宇宙の運行が描かれています。
    特に感動的なのは第3楽章で、信仰の極に達したかのような法悦は他に例えるものがなく、
    自身の死を前にした心境の深まりが、冒頭の輝かしいトランペットからも伝わってきます。
    ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 第1楽章 [2020][IR]
    Anton Bruckner:Symphony No.9 in D minor
    I. Feierlich misterioso [28:23]
    Bruckner-Symphony-No9-1st-2020-IR.mp3
    Bruckner-Symphony-No9-1st-2020-IR.mp3
    ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 第2楽章 [2020][IR]
    Anton Bruckner:Symphony No.9 in D minor
    II. Scherzo, Bewegt, lebhaft [10:47]
    Bruckner-Symphony-No9-2nd-2020-IR.mp3
    Bruckner-Symphony-No9-2nd-2020-IR.mp3
    ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 第3楽章 [2020][IR]
    Anton Bruckner:Symphony No.9 in D minor
    III. Adagio, Langsam, feierlich [25:20]
    Bruckner-Symphony-No9-3rd-2020-IR.mp3
    Bruckner-Symphony-No9-3rd-2020-IR.mp3
    *第2,3楽章は初出、第1楽章は演奏内容を改めました。
    *全楽章にベルリンフィルハーモニー大ホールの音響を使用しています。
    アンコール -encore-
    ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14 [2020]
    Sergei Vasil'evich Rachmaninov:Vocalise Op.34-14 [8:04]
    Rachmaninov-Vocalise-2020-IR.mp3
    Rachmaninov-Vocalise-2020-IR.mp3
    29 min
  • オンライン特別プログラム - ベートーヴェン「運命」バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - L.V.Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
    「ハイリゲンシュタットの遺書」と呼ばれる手紙があります。
    これはベートーヴェンが悪化する難聴への絶望と、それでも果たさなければならない芸術家としての
    使命感との間で揺れ動く心情を綴ったもので、甥であるカールと弟のヨハンに宛てられています。
    『…6年このかた治る見込みのない疾患が私を苦しめているのだ。
    物の判断も出来ない医者達のために容態はかえって悪化し、症状は回復するだろう
    という気休めに欺かれながら1年1年と送るうちに、今ではこの状態が永続的な
    治る見込みのないものだという見通しを抱かざるを得なくなったのだ。
    人との社交の愉しみを受け入れる感受性を持ち、物事に熱しやすく、感激しやすい
    性質をもって生まれついているにもかかわらず、私は若いうちから人々を避け、
    自分ひとりで孤独のうちに生活を送らざるをえなくなったのだ。
    耳が聞こえない悲しみを2倍にも味わわされながら、自分が入っていきたい世界から
    押し戻されることがどんなに辛いものであったろうか。
    …そのような経験を繰り返すうちに私は殆ど将来に対する希望を失ってしまい
    自ら命を絶とうとするばかりのこともあった。』
    (http://www.kurumeshiminorchestra.jp/beethoven_heiligenstaedt.html)
    新進気鋭の音楽家としてウィーンの社交界に登場したベートーヴェンは、
    自在な変奏による得意のピアノ即興演奏で名をはせた存在でした。
    後年のイメージとは違い、ベートーヴェンは社交好きで人とのつながりも多く、
    人々にもてはやされる日々は彼の心を高揚させました。
    しかし、30代になるにつれ、彼の耳は次第に具合が悪くなり、
    やがてはまともに人の声も聞きとれず、会話も困難になっていきました。
    音楽家として耳が聞こえなくなるという事態はあってはならないもので、
    ベートーヴェンはこの事実を悟られまいと社交界から遠のいていきました。
    元来、人付き合いを好む彼には、難聴と同じくらいに苦痛なことでした。
    (ベートーヴェンが散策した19世紀のハイリゲンシュタット)
    人々の前から姿を消したベートーヴェンは、療養でウィーン郊外のハイリゲンシュタットに居を構え、
    自然豊かなこの地で演奏よりも作曲に専念するようになっていきました。
    日の出と共に作曲を開始すると昼過ぎには切り上げ、午後は数時間をかけて周辺を散策しました。
    おそらく歩きながら楽想を練り、翌日には朝から譜面に書き留めていたものと思われます。
    『そのような死から私を引き止めたのはただ芸術である。私は自分が果たすべきだと
    感じている総てのことを成し遂げないうちにこの世を去ってゆくことはできないのだ。』
    芸術家としての使命感から自ら命を絶つことを思いとどまったベートーヴェンは、
    このような暮らしの中で後年に残る数々の名曲を生み出していきました。
    そうした作品のひとつが交響曲第5番「運命」です。
    過酷な運命に立ち向かい、人としての務めを果たすべく克服していく様を描いたこの曲は、
    作曲から200年以上を経た今も、逆境に苦しむすべての人を励まし鼓舞し続けています。
    遺書から6年が過ぎた1808年、「運命」は「田園」と共に作曲家自身の指揮で初演されました。
    「運命」の作曲に着手したのは、遺書を書いた1801年から1802年の頃とみられています。
    ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第1楽章 [2020][IR]
    Ludwig Van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
    I. Allegro con brio [10:29]
    Beethoven-Symphony-No5-1st-2020-IR.mp3
    Beethoven-Symphony-No5-1st-2020-IR.mp3
    ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第2楽章 [2020][IR]
    Ludwig Van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
    II. Andante con moto [12:34]
    Beethoven-Symphony-No5-2nd-2020-IR.mp3
    Beethoven-Symphony-No5-2nd-2020-IR.mp3
    ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67 「運命」 第3楽章 - 第4楽章 [2020][IR]
    Ludwig Van Beethoven:Symphony No.5 in C minor, Op.67
    III. Allegro - IV. Allegro-Presto [20:01]
    Beethoven-Symphony-No5-3rd-4th-2020-IR.mp3
    Beethoven-Symphony-No5-3rd-4th-2020-IR.mp3
    *ベルリンフィルハーモニー大ホールの音響を使用しています。
    *[IR]とはインパルス&レスポンシブの略です。
    11 min
  • オンライン特別プログラム - ブルックナー 交響曲第8番 バーチャルコンサート / Online Virtual Concert - Anton Bruckner:Symphony No.8 in C minor
    この4月からバーチャルコンサート・シリーズで公開してきた楽曲のほとんどには、
    あるひとつの共通項があり、それが一貫したシリーズのテーマにもなっています。
    それは楽曲の構成はいずれも、ベートーヴェンの交響曲「運命」がモデルになっていて、
    短調の第1楽章に始まり、同主調で長調の終楽章に終結することです。
    全編を通じて暗闇から光、苦難から勝利、絶望から希望へと至る変遷が描かれています。
    例えばベートーヴェン自身の「第九」はニ短調からニ長調、
    ブラームスの交響曲第1番はハ短調からハ長調、
    ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」はホ短調からホ長調、
    チャイコフスキーの交響曲第5番もまたホ短調からホ長調、
    そしてラフマニノフのピアノ協奏曲第2番はハ短調からハ長調という具合です。
    今回のブルックナーの交響曲第8番も、そうした「運命」モデルを踏襲した作品で、
    「運命」と同じくハ短調からハ長調という展開を通じて、闇に対する光の完全勝利を描いています。
    また、第8の第1楽章では「第九」第1楽章のタターンという動機が用いられ、
    「第九」と同じく第2楽章に短調のスケルツォ、第3楽章に緩徐楽章が置かれています。
    しかし、ベートーヴェンの場合は人間が主役として中心にあるのに対して、
    ブルックナーではむしろ大宇宙や大自然が前面に出て、
    その偉大さを前にして佇む人間存在の孤独さ、小ささが描かれています。
    ですから第8でも苦難に立ち向かう英雄像が見えるものの、闘争の末に勝利するというより、
    一旦はすべてを受け入れ、その上でそれらを超えていくというような懐の深さも感じます。
    第4楽章のコーダでは、それまでの楽章の主題が長調で混然一体となって絡み合い、
    否定しようもない完全な光の勝利が爆発するなか、圧倒的な威力で全曲を終結します。
    第1楽章の最後では短調で物寂しく響いた「ミレド」のフレーズ(正確には半音下降を含む)は、
    終楽章の最後ではオーケストラの全体合奏で華々しく「ミレド」と長調で演奏されています。
    ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 第1楽章 [2020][IR]
    Anton Bruckner:Symphony No.8 in C minor
    I. Allegro moderato [17:38]
    Bruckner-Symphony-No8-1st-2020-IR.mp3
    Bruckner-Symphony-No8-1st-2020-IR.mp3
    ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 第2楽章 [2020][IR]
    Anton Bruckner:Symphony No.8 in C minor
    II. Scherzo. Allegro moderato - Trio. Langsam [16:34]
    Bruckner-Symphony-No8-2nd-2020-IR.mp3
    Bruckner-Symphony-No8-2nd-2020-IR.mp3
    ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 第3楽章 [2020][IR]
    Anton Bruckner:Symphony No.8 in C minor
    III. Adagio. Feierlich langsam [26:55]
    Bruckner-Symphony-No8-3rd-2020-IR.mp3
    Bruckner-Symphony-No8-3rd-2020-IR.mp3
    ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 第4楽章 [2020][IR]
    Anton Bruckner:Symphony No.8 in C minor
    IV. Finale. Feierlieh, nicht schnell [26:17]
    Bruckner-Symphony-No8-4th-2020-IR.mp3
    Bruckner-Symphony-No8-4th-2020-IR.mp3
    *第2楽章は初出、第4楽章は12年ぶりの新演奏・新録音です。
    *全楽章にベルリンフィルハーモニー大ホールの音響を使用しています。
    18 min

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