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「sorae(そらえ)」は宇宙に関する最新情報や最先端の技術情報のニュースを配信しています。「sorae」という名前には、「宇宙へ行きたい」「宇宙を知りたい」「空を飛びたい」、「夜空の星を眺めたい」など、読者の「そら」に対する憧れや希望、知的好奇心に応えたいという想いが込められています。... more
FAQs about sorae:How many episodes does sorae have?The podcast currently has 1,428 episodes available.
April 26, 2024NASAが「宇宙ヨット」向けの次世代技術を実証へ 何が変わる?「NASAが「宇宙ヨット」向けの次世代技術を実証へ 何が変わる?」 日本時間2024年4月24日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の「Advanced Composite Solar Sail System」と呼ばれるミッションの超小型衛星「ACS3」が、ロケットラボの「Electron(エレクトロン)」ロケットで打ち上げられました。このミッションでは、将来のソーラーセイルに必要な技術をランドセル程度の大きさの人工衛星(12UサイズのCubeSat)に搭載し、宇宙で実証しようとしています。この技術によって、何が変わるのでしょうか?【最終更新:2024年4月24日13時台】ソーラーセイルは、宇宙で広げた帆が太陽光を受けた時に発生する太陽輻射圧を推進力として利用する技術で、「宇宙ヨット」とも呼ばれます。従来の宇宙機で使われてきた重く高価な推進システム(エンジンや推進剤を充填するタンク等)を必要としない点が大きな特徴です。ソーラーセイルを推進システムとして使う利点として、推進剤を使用せずに長期間のミッションを行える点や、ミッションを安価に実施できる点が考えられています。ソーラーセイルは帆が大きいほど、より多くの太陽光を受けて加速することができますが、その一方で帆を支えるブーム(ヨットで言うマストの部分)の材料や構造に制限がありました。NASAが実証しようとしているブームは柔軟なポリマーや炭素繊維でできていて、硬くて軽いという特徴があります。ACS3に搭載された帆を広げると、その大きさはシングルテニスコートの半分弱(約80平方メートル)にもなります。...more2minPlay
April 24, 2024【追記】JAXA月探査機「SLIM」3回目の夜を越すことに成功 着陸成功から3か月「【追記】JAXA月探査機「SLIM」3回目の夜を越すことに成功 着陸成功から3か月」 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2024年4月24日午前(日本時間・以下同様)、X(旧Twitter)の小型月着陸実証機「SLIM」プロジェクト公式アカウントにて、SLIMが着陸地点で3回目の越夜(夜を越すこと)に成功したと発表しました。【最終更新:2024年4月24日12時台】SLIMは2024年1月20日0時20分頃に日本の探査機として初めて月面へ軟着陸することに成功しました。ただ、2基搭載されているメインエンジンの1基で着陸直前に生じたトラブルによって想定外の速度や姿勢で接地することになったため、機体は太陽電池を西に向けて逆立ちしたような姿勢で安定しています。着陸直後に電力を得られなかったSLIMは一旦休眠状態に置かれましたが、太陽光が西から当たって太陽電池から電力を得られるようになった2024年1月28日以降は「マルチバンド分光カメラ(MBC)」による岩の観測が行われ、着陸地点が夜を迎えることから1月31日に再び休眠状態に入りました。...more2minPlay
April 22, 2024ULAがデルタIVヘビーの最終打ち上げに成功 デルタシリーズ運用に幕「ULAがデルタIVヘビーの最終打ち上げに成功 デルタシリーズ運用に幕」 アメリカの民間宇宙企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は2024年4月10日(日本時間・以下同様)、同社の「Delta IV Heavy(デルタIVヘビー)」ロケットによる打ち上げミッション「NROL-70」でアメリカ国家偵察局(NRO)の偵察衛星を打ち上げることに成功しました。デルタIVヘビーは今回のNROL-70が最後の打ち上げミッションで、ULAが今後運用するロケットは新型の「Vulcan(ヴァルカン、バルカン)」へ置き換わります。NROの偵察衛星を搭載したデルタIVヘビーは、2024年4月10日1時53分(アメリカ東部夏時間2024年4月9日12時53分)にアメリカ・フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地第37発射施設から打ち上げられました。ULAによると、発射から3分57秒後に2本のブースターを分離、発射5分55秒後に第2段エンジンの点火を実施、発射から6分37秒後にフェアリングの分離を行ったということです。打ち上げの様子はULAの公式YouTubeチャンネルで中継されましたが、NROからの要請により、フェアリング分離後に中継は終了しました。衛星に関する詳細な情報は公表されていませんが、ULAとNROは発射から約7時間後に打ち上げの成功を確認したと発表しています。...more2minPlay
April 19, 2024月周回有人拠点「ゲートウェイ」居住モジュールの製造が進行中 打ち上げは2025年以降「月周回有人拠点「ゲートウェイ」居住モジュールの製造が進行中 打ち上げは2025年以降」 こちらは月周回有人拠点「ゲートウェイ(Gateway)」で最初に打ち上げられるモジュールの一つ「HALO(Habitation and Logistics Outpost)」の主要構造です。トリノにあるタレス・アレニア・スペース(Thales Alenia Space)の工場で溶接作業が完了した後の2023年10月に撮影されたもので、2024年4月2日にアメリカ航空宇宙局(NASA)が紹介しています。ゲートウェイは米国が主導する月探査計画「アルテミス(Artemis)」の中継拠点となる宇宙ステーションで、月長楕円極軌道(Near-Rectilinear Halo Orbit: NRHO)と呼ばれる非常に細長い軌道上に構築されます。HALOはゲートウェイの居住モジュールの一つで、推進や発電などを担当するモジュール「PPE(Power and Propulusion Element)」と結合した状態で打ち上げられた後に、1年ほどかけて月長楕円極軌道に投入されます。打ち上げは2025年以降の予定で、ロケットはスペースX(SpaceX)の「ファルコン・ヘビー(Falcon Heavy)」が使用されます。ゲートウェイが最初に使用されるのはアルテミス計画で2回目の有人月面着陸が予定されている「アルテミス4(Artemis IV)」ミッションです。同ミッションでは4名の宇宙飛行士が有人宇宙船「オリオン(Orion、オライオンとも)」に搭乗し、欧州宇宙機関(ESA)から提供されるもう一つの居住モジュール「I-Hab」をゲートウェイまで運んで結合させます。ゲートウェイの拡張に成功したクルーのうち2名は月面に降りて探査活動を行う予定です。アルテミス4ミッションの後もゲートウェイの拡張は続き、エアロックモジュールなどが追加されることになっています。...more2minPlay
April 18, 20242021年にISSから投棄された人工物の一部が大気圏再突入後に米国の民家へ落下「2021年にISSから投棄された人工物の一部が大気圏再突入後に米国の民家へ落下」 アメリカ航空宇宙局(NASA)は2024年4月15日付で、米国の現地時間2024年3月8日にフロリダ州ネイプルズの住宅へ落下した物体について、国際宇宙ステーション(ISS)から放出された人工物の一部だったとする調査結果を明らかにしました。【最終更新:2024年4月17日16時台】NASAによると、回収された物体の寸法と特徴、それに材料の分析を行った結果、落下したのはISSで使用されていたニッケル水素バッテリーを廃棄する時に使用された金属製の部品の一部だと判断されました。こちらの画像には落下物の実物と金属製部品が並んで写っていますが、落下物はサイズなどの特徴が部品の支柱部分とよく一致するように見えます。ISSでは経年劣化にともなうバッテリーの劣化や発電能力の低下を補うために、古いバッテリーを新しいバッテリーに交換したり、新しい太陽電池アレイを増設したりする作業が数年かけて実施されてきました。ニッケル水素バッテリーの廃棄もその一環として行われたもので、今回の落下物は宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」9号機の曝露パレットに搭載された状態で2021年3月11日にISSから投棄されたバッテリーに関連しています(詳しい経緯は後述)。投棄時点で約2.6トンあった曝露パレットは2年~4年後に大気圏へ再突入すると予想されていました。...more2minPlay
April 17, 2024タレス・アレニア・スペースが「シグナス」補給船の新型モジュールを製造中 貨物搭載量が大幅増「タレス・アレニア・スペースが「シグナス」補給船の新型モジュールを製造中 貨物搭載量が大幅増」 タレス・アレニア・スペース(Thales Alenia Space)は2024年3月28日(日本時間、以下同)、同社が製造する「シグナス(Cygnus)」補給船の新しい与圧貨物モジュール(Pressurized Cargo Modules: PCM)の主要構造が完成したと発表しました。今回製造されたPCMはより多くの補給物資を国際宇宙ステーション(ISS)へ運搬するために従来のPCMを改良したもので、同社によると2024年秋に与圧試験が実施され、2025年には最終的な組み立てや統合作業が行われる予定です。【最終更新:2024年4月16日14時台】シグナスはアメリカ航空宇宙局(NASA)の商業輸送サービス(Commercial Resupply Service: CRSおよびCRS-2)の契約の下で、ISSに滞在中の宇宙飛行士が使用する生活用品、食料、実験器具といった補給物資を定期的に輸送するために運用されているノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)の無人補給船です。2013年9月18日に実証機が打ち上げられて以降、2014年1月10日の運用初号機から現在まで10年以上にわたって運用されています。機体はノースロップ・グラマンが製造するサービスモジュール(Service Module: SM)と、タレス・アレニア・スペースが製造する与圧貨物モジュール(PCM)で構成されています。エンジンや太陽電池を備えたSMはシグナス補給船の飛行を支える要素で、ISSへの自律ランデブーを行うための誘導・航法装置が搭載されています。また、係留中はISSのリブースト(軌道上昇)を実施するためにSMのエンジンを使用することも可能です。...more3minPlay
April 16, 2024スペースX、QPS研究所の衛星などを搭載したライドシェアミッションに成功「スペースX、QPS研究所の衛星などを搭載したライドシェアミッションに成功」 スペースXは日本時間2024年4月8日、同社の「ファルコン9」ロケットによるライドシェアミッション「Bandwagon-1」を実施しました。Bandwagonは中傾斜軌道へ超小型衛星を投入することを目的としており、日本の民間宇宙企業の衛星を含む11機の衛星が搭載されました。【最終更新:2024年4月16日15時台】「Bandwagon」はスペースXが新たに開始したライドシェアミッションで、軌道傾斜角45度・高度550〜605kmの中傾斜軌道への小型衛星投入を目的としています。同社が2021年から実施しているライドシェアミッション「Transporter」は太陽同期軌道(SSO)への小型衛星投入を目的としており、今回初めて実施されたBandwagonとは衛星を投入する軌道が異なります。11機の衛星を搭載したBandwagon-1ミッションのファルコン9は、日本時間2024年4月8日8時16分(米国東部夏時間2024年4月7日19時16分)に米国フロリダ州のケネディ宇宙センター39A射点から打ち上げられました。なお、ファルコン9の第1段機体は今回が14回目の使用で、発射約8分後に基地内の着陸エリアへ帰還することに成功しました。...more2minPlay
April 15, 2024ダークマター粒子の正体、銀河形成…宇宙の未解決問題を一石二鳥に解決する革新的な検出器「ダークマター粒子の正体、銀河形成…宇宙の未解決問題を一石二鳥に解決する革新的な検出器」 「一石二鳥(two-for-one deal)」ということわざは宇宙に関する未解決問題においても望まれるようです。米国SLAC国立加速器研究所がダークマター(暗黒物質)の探索用に開発した粒子検出器が、2030年代に運用予定のX線プローブ(観測衛星)「Line Emission Mapper(LEM)」に搭載されることが決まりました。銀河周辺物質(CGM: Circumgalactic Medium)や銀河間物質(IGM: Intergalactic Medium)から放射されるX線を正確に計測することが目的だといいます。LEMはスミソニアン天体物理観測所、米国航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センター、ロッキード・マーティン社が共同で開発中のX線プローブです。LEMのようなプローブクラスのX線観測衛星の開発は、米国国立科学アカデミーが10年毎に発表する天文学や天体物理学に関する評価報告書「Astro2020」においても重点化すべき項目だと評価されています。LEMが実現すれば、銀河から放射されるX線を従来よりも正確にマッピングできるといいます。関連記事・ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に続く望遠鏡は?米国の10年プログラム「Astro2020」(2022年2月21日)...more2minPlay
April 15, 2024日本人宇宙飛行士に2回の月面着陸機会 「アルテミス計画」与圧ローバー巡り日米間で署名「日本人宇宙飛行士に2回の月面着陸機会 「アルテミス計画」与圧ローバー巡り日米間で署名」 文部科学省の盛山正仁文部科学大臣とアメリカ航空宇宙局(NASA)のBill Nelson(ビル・ネルソン)長官は日本時間2024年4月10日、NASAが推進する月探査計画「Artemis(アルテミス)」における「与圧ローバによる月面探査の実施取決め」に署名しました。この取り決めにより、日本には日本人宇宙飛行士による月面着陸の機会が2回提供されることになります。【最終更新:2024年4月12日10時台】NASAのアルテミス計画は月面での持続的な探査活動や将来の有人火星探査を見据えた取り組みです。アメリカにとって1960~70年代に実施された「アポロ計画」以来となる有人月面探査が実施される予定で、月の南極の永久影に埋蔵されているとみられる氷(水の氷)の探査などが行われます。関連記事・アルテミス計画の記事一覧...more2minPlay
April 12, 2024火星での生命探査にパラダイムシフトを起こすか 米大学院生が提案する斬新なミッション「火星での生命探査にパラダイムシフトを起こすか 米大学院生が提案する斬新なミッション」 米国テキサス州で2024年3月11日から15日まで開催された第55回月惑星科学会議(LPSC)において、ノースカロライナ大学チャペルヒル校の大学院生が火星での斬新な生命探査ミッションを提案しました。現在火星で運用されているアメリカ航空宇宙局(NASA)の探査車「Curiosity(キュリオシティ)」や「Perseverance(パーシビアランス)」よりも、コストを抑えつつ効率的に生命の探査を行なえるようです。Alex Longo氏は修士課程に在籍中の大学院生でありながら、パーシビアランスの着陸地を選定する「Mars2020 Landing Site」の選考委員を13歳から5年間(2013年~2018年)務めるなど、すでに10年以上も宇宙探査に携わってきたキャリアをもつ人物です。Longo氏は3月14日に開催されたポスターセッションのなかで、従来の火星探査車による生命探査の非効率性を指摘し、より広範なエリアを低コストで実現できる火星生命探査ミッション「MARSE(Mars Astrobiology, Resource, and Science Explorers)」を提案しています。関連記事・火星探査車「パーセベランス」の目的地はかつて湖があったクレーター(2020年7月30日)・火星探査車「Perseverance」危険な障害物を避け着陸成功に導く2つの技術(2021年2月17日)...more2minPlay
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