光る君へ第10回「月夜の陰謀」を見終わったばかりのおぎたまの感想、それは「ヤマを外した受験生の気持ち」です。
「光る君へ」の放送前から「ここは出る!」「絶対出る!」と言い切っていた「花山天皇の退位」ですが、まさかこういう形になろうとは…!「史実は史実、ドラマはドラマ、大鏡は大鏡」という言葉を改めて心に刻みたいと思います。
それにしても、柄本道長(藤原道長・柄本佑さん)と吉高まひろ(まひろ・吉高由里子さん)の文通からの流れ、そして一晩の逢瀬・・・。「いや、NHKさん、午後8時台ですよ?」とか「そんなあばら家で?天井に穴空いてますが?」とか突っ込みたいところはいろいろありますが、たまは柄本道長(藤原道長・柄本佑さん)に対して盛大にブチ切れてしまったようです。
二人の間を行き来したであろう矢部乙丸(乙丸/矢部太郎さん)と本多百舌彦(百舌彦/本多力さん)にも思いを馳せつつ、今日もつぼねにやってきました。
※おぎたまは史実は史実として、ドラマはドラマとして大いに楽しみたいと考えています。
※この配信は終始ネタばれ注意回です。「光る君へ」の放送を純粋に楽しみたい方は、番組をご覧になった後に視聴なさるのをお勧めします。
古今和歌集・仮名序:平安貴族必読の一冊、古今和歌集の冒頭にある巻頭文に「和歌とはなんぞや?」という問いに対して端的に答えています。渡辺行成(藤原行成・渡辺大知さん)はそれを引き合いに出して道長に説明したのです。ちなみに原文は「心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて、言ひい出せるなり(おぎ訳:気持ちを見たものや聞いたものに託して言葉にしたものです)」。
陶淵明(とうえんめい):中国・南北朝時代の詩人。宮仕えに疲れて故郷で農業に従事した自然大好きおじさん。「田園詩人」と言われた。
大鏡(おおかがみ):平安時代後期に成立した歴史物語。おぎが「絶対に出る」と言い切った(けど出なかった)あのセリフも載っています。
戦車:タロットカード大アルカナⅦのカード。物事の勢いがある時、迷わず進むべき時によく出る。逆位置に出るとそれが暴走したり、努力の方向が違うことなどを表す。
※おぎがわかりやすく概要を説明したものにつき、テストで書いてもマルはもらえませんので要注意!
https://spotifyanchor-web.app.link/e/Z57Yf6PvSHb
もお聞きいただき、ニヤリとしていただければこれ幸いです。
思ふには忍ぶることにぞ負けにける 色には出じと思ひしものを 古今和歌集503
おぎ訳→好きな気持ちを隠せない。我慢できないんだ。
既に自ら心を以て形の役と為す、奚ぞ惆悵として独り悲しまん 陶淵明・帰去来辞
おぎ訳→今までやりたくもない仕事をしてたんでしょ?こうなったからにはくよくよしててどうなるの?
※以降、道長は古今和歌集の和歌を、まひろは陶淵明の帰去来辞の一節を贈りあいます。
「光る君へ」NHK 公式HP https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/pyVjX9MK7y/bp/pypArLlaNJ/
【ドラマをもっと楽しむコラム】をしへて!佐多芳彦さん 藤原兼家が運ばせた「剣璽」とは?
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/peJQwlM8x2/
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/blog/bl/ppzGkv7kAZ/bp/py1JNRe4o6/
※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。
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