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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
業務改善やDXの話になると、どうしても数字のきれいさに引っ張られます。工数を何割削減できるか、いくらコストが下がるか、どれだけ効率化できるか。もちろんそれは大事です。ただ、その数字だけを見て判断してしまうと、会社の中にいる人の動きや感情、これまで積み上げてきた仕事の重みが見えなくなり、結果として組織を不幸にすることがあります。
今回の回で語られていたのは、まさにその危うさです。表面的な情報だけではなく、現場のグラデーションを持った情報に触れたうえで判断しないと、決断は極端になりやすい。DXやWeb活用を進めるときほど、この視点が欠かせません。
たとえば、「この業務は90%削減できます」「この工数は半分になります」と言われれば、会社全体としてはよい話に見えます。しかし、その業務を担っている人たちが今どう働いていて、削減されたあとに何が起きるのかまで見えていなければ、判断は片手落ちになります。
その部署の人たちは、空いた時間で何を担うのか。自分たちの仕事が無駄だったと受け取られないか。急な変更で不安や反発が生まれないか。こうしたことは、数字の資料だけを見ていてもわかりません。実際にその部門の中に入り、人が動いている様子を見て、複雑さを理解して初めて見えてくる情報です。
現場の情報を持っていると、同じ施策でも進め方が変わります。導入するかしないかの二択ではなく、導入する前に何を説明しておくべきか、その後の役割をどう設計すべきか、誰にどんな配慮が必要かまで考えられるようになります。
もし部門単位で仕事が減るなら、次に使ってほしい力を先に示すこともできます。本当に厳しい判断が必要な場面でも、次につながる支援や説明の仕方を考えられます。要するに、決断の中身だけでなく、決断の渡し方が変わるのです。ここが、乾いた情報だけで判断したときとの大きな違いです。
特にWeb、デジタル、DX、AIといったテーマは、苦手意識のある人ほど単純化して捉えたくなります。難しい分野だからこそ、数字や分かりやすい言葉だけで判断したくなる気持ちは自然です。ただ、その単純化が強すぎると、人を置き去りにした施策になりやすくなります。
だからこそ、提案する側も受ける側も、現場の手触りを取り戻す努力が必要です。別部署を体験してみる、現場へ見に行く、上の立場の人ほど雰囲気を感じに行く。そうした行動を通じて、人の側の情報を持ったうえで判断することが、結果としてDXを素直に根づかせる近道になります。
数字として正しいことが、そのまま会社にとってよいことになるとは限りません。DXや業務改善では、表面的な情報だけで決めるほど、人の側の痛みや変化が見えなくなります。現場に入り、複雑な情報を受け取り、そのうえで判断する。このひと手間があるかどうかで、同じ施策でも組織にもたらす結果は大きく変わります。会社を前に進めるためにも、乾いた正しさだけで物事を決めないことが重要です。
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株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/
投稿 [22/11/07] ドライな情報だけで判断するとウェブ活用やDXは会社を不幸にする は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
今回の話は、JR東日本とKDDIの「空間自在ワークプレイス」というサービスを見て、これからのウェブ会議に本当に必要なものは何かを考える回でした。製品そのものを買うべきだという話ではなく、あの見え方や体験が、なぜ会話を増やし、コミュニケーションの質を変えそうなのかを掘り下げています。
このサービスでまず印象的なのは、相手が等身大、あるいはそれ以上に感じるほどの大きさで映し出されることです。ただ画面が大きいというだけでなく、向こうの部屋とこちらの部屋がそのままつながっているように見える。私も、写真や動画を見た瞬間に、会話量が増えるのは直感的に分かると話していました。
普段のウェブ会議は、どうしても小さな窓の中で相手と話している感覚になりがちです。資料を見ながら、画面の一部で顔を見て、音が届く。その便利さはあっても、実際の会議にある空気感や間の取り方までは再現しきれていません。だからこそ、この「つながっている感」は単なる見た目以上の意味を持ちます。
今回の話で製品から引き出されていた本質は、没入感でした。相手がその場にいるように感じられるかどうかで、会話の質が変わる。そこに関わる要素として、まず挙げられていたのが画角です。顔だけのアップではなく、その人がいる空間まで映すことで、空気感が出やすくなります。
加えて、回線品質や音声品質も大きな要素です。音が途切れる、相手の声が欠ける、映像が引っかかる。こうしたことが起きると、会話は途端にぎこちなくなります。逆に、4K相当の映像を安定して流せるだけの回線や、クリアな音声があると、話しやすさはかなり変わるはずだという見立てでした。
もう一つ面白い指摘だったのが、フレームレートの話です。30fpsと60fpsでは、見たときの自然さや臨場感がかなり違う。ゲームや動画で感じる差が、そのままウェブ会議の没入感にも効いてくるのではないか、という話でした。向こう側の動きが滑らかになるだけで、現実感が一段上がるという感覚です。
さらに、空間オーディオのように、左にいる人の声は左から聞こえる、といった音の位置づけも重要視されていました。誰が話しているか分かりやすくなるだけでなく、ひとつの会議室の中に集まっている感じが出てきます。映像だけでなく、音もまた没入感を支える重要な部品だと分かります。
もちろん、こうした専用設備は簡単に導入できるものではありません。価格も場所も限定される中で、すぐ全社導入という話ではないと明言されていました。ただ、この製品は「目指すべき姿」を見せてくれるという意味で価値があります。
今できることとしては、ノートパソコン付属の狭いカメラだけで済ませず、もう少し引いた画角で撮ることを考える、音声環境を整える、回線品質を見直す、会議ツールを選ぶときに映像圧縮や滑らかさも見る、といった改善があります。高価な仕組みを入れなくても、方向性が見えるだけで会議の設計は変わってきます。
より良いウェブ会議に必要なのは、ただ映って話せることではありません。相手がその場にいるように感じられる画面の大きさ、空間まで映す画角、途切れない音声、滑らかな映像、音の位置づけ。そうした没入感の設計があってこそ、会話の量や質が上がっていきます。今回の製品は、その未来像をかなり分かりやすく見せてくれる事例でした。
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株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
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投稿 [TOPIC/22/10/27]JR東の製品から見えた「ワンランク上のウェブ会議に必要な物(from空間自在ワークプレイス)」 は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
今回のテーマは「デザイン経営とは何か」です。ただ話の結論は、あえてその言葉を使う必要性は薄いのではないか、というものでした。少し強い言い方にも聞こえますが、内容を丁寧に追うと、ただ否定しているのではなく、どこを実際の現場として受け取ればよいかを整理し直している回です。
私自身、当時話題になったときにも調べ、今回あらためて見直したうえで、やはり分かりにくいと感じたと話していました。特許庁や経済産業省が関わる資料や発言をたどっていくと、出てくる定義は「ユーザーの声にもっと耳を傾ける」「使う人が誰で何を欲しているかを知る」「反復改善しながら解決策を生み出す」といった内容です。
ここだけを聞くと、やっていることはかなり素直にマーケティングです。ユーザーを起点に考え、ニーズを踏まえて商品やサービスを改善し、反応を見ながら回していく。これは新しい名称をかぶせなくても説明できる話で、むしろそう言ったほうが中小企業には伝わりやすい、という整理でした。
この言葉がややこしくなる理由として、デザインという語感が持つ日本でのイメージも挙げられていました。デザインと言うと、どうしてもグラフィックデザインやプロダクトデザインの印象が強くなります。そのため、提案を受ける側も、見た目を整える人や制作担当者を想像しやすくなります。
しかし、紹介されていた定義の中での「デザイン責任者」は、製品やサービスが顧客起点で考えられているか、ブランド形成に資するかを判断し、業務プロセスの変更まで構想する人です。これは、少なくとも一般的な意味でのデザイナー像とはかなり違います。むしろマーケティング責任者や事業責任者に近い役割であり、ここでデザインという言葉を使うこと自体が誤解を生みやすい、という見立てです。
では全部が無意味かというと、そうではありません。語られていた中身のうち大事なのは、社内だけで企画して一方向に流すのではなく、市場の反応を見ながら改善を重ねることです。ウォーターフォールとアジャイルの対比にも触れられていましたが、要するに市場の声を聞き、PDCAを回しながら商売をしていくべきだ、という話です。
この部分には強く同意していて、そこができていないなら早くそういう企業に変わっていく必要がある、と話していました。だから今回のお伝えしたいことは「デザイン経営は気にしなくてよい」では終わりません。名前はさておき、ユーザー理解と反復改善はきちんとやろう、という着地です。
中小企業や小規模事業者にとって重要なのは、流行の概念をそのまま採用することではありません。提案の言葉が立派でも、結局何をするのかがマーケティングや商品開発の話なら、そこを正面から考えたほうが分かりやすく、実装もしやすいはずです。
経営の一貫性、メッセージと商品や接客の整合性、顧客起点での改善。こうしたことは確かに大事ですが、それを実現する役割や体制は、自社の実情に合わせて考えればよいのであって、無理に「デザイン経営」という看板で理解しなくてもよい、というのがこの回の実際の現場的なメッセージでした。
「デザイン経営」は耳触りのよい言葉ですが、中身をたどると、かなりの部分はマーケティングや商品開発の話として読むほうが自然です。中小企業が本当に意識すべきなのは、新しい概念に乗ることではなく、顧客の声を起点に考え、反応を見ながら改善を続けることです。名前に振り回されず、その本体だけを実際の現場へ持ち帰ることが大切です。
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投稿 [TOPIC/22/10/23]「デザイン経営」とは何か?新しい・大事な考え方なのか? は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
今回の話は、カスタマーハラスメントという言葉が広がること自体は大事であり、声を上げられる流れも望ましいという前提を置きながら、その一方で実際の現場では気をつけるべき点がある、という内容でした。短い回ですが、顧客対応をどう守り、どう硬直化させないかという論点がはっきりしています。
一つ目の注意点として語られていたのは、カスハラという言葉が強く共有されることで、現場が特別対応をしにくくなる可能性です。本来なら、相手の事情や状況を見て柔軟に対応したほうがよい場面でも、余計なトラブルを避けるために一律で線を引きやすくなる。そうした硬さが出る点には注意が必要だ、という話でした。
顧客対応は、ただルール通りに断れば済むものばかりではありません。実際には、例外的に受けたほうがよいこともあれば、逆にきっぱり断るべきこともあります。その判断余地が狭くなりすぎると、顧客体験も現場の納得感も損ないやすくなります。
二つ目の注意点は、言葉ができることで、本来は連続しているものがゼロかイチかに分かれて見えやすくなることでした。対人間のやり取りには、もともとかなりのグラデーションがあります。少し言い方がきつい、急いでいて余裕がない、単に伝え方が不器用である、明らかに度を越している。これらは全部同じではありません。
にもかかわらず、ひとつの強い言葉が広がると、すべてを同じ箱に入れてしまいやすくなります。そうなると、本来なら丁寧に見極めるべきケースまで、機械的に処理してしまう危険があります。だからこそ、現場ではあくまで総合的に判断し、グラデーションを前提にした姿勢を保つことが勧められていました。
もちろん、こうした慎重さは、ひどい相手への対処を曖昧にするためのものではありません。話の最後でも、ひどい人は実際にいるのだから、そういうときにはちゃんと身を守る、守ってあげる対応をしていくべきだと明言されていました。
つまり今回のポイントは、カスハラを軽く見ることではなく、言葉の正しさと運用の乱暴さを分けて考えることです。守るべき人を守りながらも、顧客対応全体を単純化しすぎない。その両立が大切だという回でした。
カスタマーハラスメントという言葉が広がることには意味がありますし、現場が声を上げやすくなるのは良い流れです。ただ、その言葉によって顧客対応が必要以上に硬直したり、グラデーションのあるケースまでゼロかイチで処理したりすると、別の問題が生まれます。守るべき場面ではしっかり守る。そのうえで、対人対応は総合判断で進める。この姿勢を崩さないことが大事です。
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代表取締役・コンサルタント 中山陽平
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投稿 [TOPIC/22/10/19]カスハラ(カスタマーハラスメント)はNG…しかしWebマーケティング上気をつけるべき2つの事 は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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