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テレワークのほうが楽だと感じることと、テレワークで力を発揮できることは、少し違います。通勤がなくなるのはうれしい。でも、仕事が進むのは人がいるオフィスかもしれません。働き方を選ぶときは、この二つを分けて考えてみてください。
私自身は、一人で考えてアウトプットするほうが集中できます。ただ、人と話すのが嫌いなわけではありません。お客さんとお話しするのは好きですし、そうでなければこの仕事はしていないと思います。人づきあいの好みだけで、自分に合う仕事の環境は決まらないんですね。
一人で仕事をする。大勢がいるオフィスで仕事をする。気心の知れた数人と同じ空間で仕事をする。私は、自分に合う環境を考えるときに、まずこのくらいの分け方をするとわかりやすいと思っています。厳密な人の分類ではなく、自分の経験を振り返るための目安です。
学生のころの勉強を思い出してみてください。一人で勉強したほうがはかどったのか、教室や予備校の自習室にいるほうがやるべきことを進められたのか。それとも、友達の家に数人で集まるのがよかったのか。楽しかった場所と、実際に勉強が進んだ場所は違うかもしれません。
仕事でも同じで、その環境にいたとき、集中できたか、必要な仕事を終えられたかを振り返ってほしいんです。私の場合、一人で考えると集中が続き、出来上がるまでの時間も短く、ストレスも少ない。だから一人の環境が合っていると考えています。
一方で、人がいるから頑張れる方もいます。それぞれに合う環境があるので、テレワークを進める会社が上で、オフィスで働く会社が下、という話にはしないほうがいいですね。会社として実現できる働き方の範囲も、向き不向きとは別に考える必要があります。
一人で集中できる方でも、そのまま任せておけばうまく回るとは限りません。時間を区切って次の仕事へ移れる方もいれば、面白いことに延々とのめり込んでしまう方もいるからです。
絵を描くのが好きな方が、朝から晩まで描き続けるような感じですね。仕事そのものはしていても、予定していた別の仕事に手がつかない。そうなると、スケジュール全体が崩れてしまいます。
私も、のめり込むと気づいたら外が暗い、ということがあります。そこで、カレンダーと腕時計のアラームを使い、終わる五分前と終わる時間に知らせてもらっています。自分の気合いだけで何とかしようとせず、外の力を借りるわけです。
テレワークの時間管理では、予定どおりに切り上げて、次へ移れるかを見てください。苦手なら、時間を知らせる仕組みや、タイミングを確認してくれる人を用意する。一人で集中できるという長所を生かしながら、苦手な部分を補えばいいと思います。出社しただけで、仕事を切り上げられるようになるとも限りません。
コミュニケーションはどの働き方でも大事ですが、離れて働くときに特に意識したいのは、自分の言動を相手がどう受け取るかです。
たとえば、ドアを強く閉めると、本人は何とも思っていなくても「怒っているのかな」と感じることがありますよね。言いたいことや自分の気持ちと、相手が受け取る印象は必ずしも一致しません。
チャットやビデオ会議では、その場の雰囲気をつかみにくくなります。「この人はいつも怒っているように見える」「ふざけているように感じる」と受け取られても、本人にはそのつもりがないことがあります。社内のやりとりでも、お客さんとオンラインでお話しするときでも、ここには気を配りたいですね。
伝えたつもりで終わらず、相手の立場からその言い方がどう見えるかを考えることです。ただし、相手の気持ちを勝手に悪いほうへ想像し続ける必要はありません。伝わり方にずれがあれば知らせ合う。言われて初めて気づき、直せることもあります。生まれつきの向き不向きだけで決めなくていい部分です。
テレワークにはITに詳しい人しか向かない、という考え方には、私はあまり賛成しません。使う仕組みやルールが整っていて、わからないことを聞けるなら、利用する人全員が技術的な問題を一人で解決する必要はないからです。
それよりも、新しいやり方に取り組もうとする姿勢があるか、会社が使いやすい仕組みを用意できるかを考えたいですね。最初から詳しくないという理由だけで、家で働く必要がある方の可能性を狭めてしまうのはもったいないと思います。
働く場所についても同じです。旅行が好きだからテレワーク向き、いつも違う場所で働けるから成果が出る、とは限りません。違う刺激から発想を得る仕事には意味があっても、場所に慣れる手間のほうが大きい仕事もあるでしょう。
本人に合う環境と、道具や周囲の支援で補える課題を分けて考えてください。育児などの生活上の事情、会社として可能な範囲も踏まえて、上司や人事の方と相談する。時間の区切り方と相手への伝わり方を確かめながら、力を発揮できる働き方を探していくのがいいと思います。
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株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/
投稿 第331回:テレワークに向いている?成果を出せる環境と時間管理・伝え方を見直す は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、ゴールデンサークル理論をWebサイトや情報発信にどう生かすかを、よくある誤解も含めて整理します。大事なのは、きれいな理念を掲げることではなく、その理念が商品やサービスまで本当に繋がっているかどうかです。
ゴールデンサークル理論というと、「消費者は企業の理念なんて気にしていないのだから、Why はもう古い」という受け止め方をされることがあります。確かに、お客さまがまず知りたいのは、自分の課題を解決してくれるのかどうかです。この点はその通りです。
ただ、似たような商品やサービスが並ぶ中で、毎回スペックや条件だけを細かく比較して判断する人ばかりではありません。そこで効いてくるのが、なぜその会社がその事業をしているのか、他の活動とどう繋がっているのかという物語です。目の前の商品が、企業全体の考え方の一部として見えると、同じ商品でも受け取られ方が変わります。
問題は、Why を掲げているのに、そこから先が落ちてこないケースです。トップページでは社会を良くする、地域を支える、中小企業を助けるといった言葉が並んでいるのに、商品説明に入ると急に普通のカタログ表現だけになる。この状態では、せっかく作った Why が価値として伝わりません。
本来は、Why があるからこの事業をしている、こういう支援をしている、だからこの商品やサービスもこの形になっている、という流れが必要です。私が強調していたのもここで、Why は別枠の飾りではなく、What の中に含まれていなければ意味がないという点でした。
もう一つ見直したいのが、経営理念の作り方です。昔からある企業の理念は、外に向けた価値訴求よりも、社内統制や行動指針として機能してきたものが少なくありません。信用第一、誠実に行動する、といった言葉は大切ですが、それだけでは外部に対して何を実現したい会社なのかが見えにくいことがあります。
そのため、過去の理念を参考にしすぎるより、自社は社会にどんな価値を出すのかをゼロから考え、その内容が従業員、協力会社、商品、サービスまで一貫しているかを確かめる方が、今の発信には合いやすいはずです。理念の抽象度が高いこと自体は問題ではなく、末端の What まで抽象的なままなのが問題です。
自社サイトや案内資料を見るときは、まず一番上にあるメッセージが、商品説明や事例紹介、サポート体制まで自然に繋がっているかを見てください。もし途中で切れているなら、理念を言い換えるより先に、商品側の説明に「なぜこの形なのか」を戻した方が効果的です。
見映えの良い言葉を増やすより、Why が How を通って What に落ちているかを確かめる。その方が、共感だけで終わらず、選ばれる理由として機能しやすくなります。
ゴールデンサークル理論の価値は、理念を格好良く語ることではなく、企業の考え方を商品やサービスの形にまで落とし込めることにあります。お客さまは Why だけを見て買うわけではありませんが、Why がきちんと包含された What には、比較を超える魅力が宿ります。だからこそ、自社のメッセージが浮いていないか、最後の提供物まで繋がっているかを改めて見直すことが重要です。
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投稿 [22/06/13]そのゴールデンサークルは繋がっているか? は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
情報収集は大事だと分かっていても、日々の業務に追われていると、どうしても今すぐ必要な情報だけを追いがちです。ただ、それだけでは経営に効く情報収集にはなりません。今回の話の中心にあるのは、経験則が通じにくい時代だからこそ、未来の姿から逆算して情報を集める必要がある、という点です。
しかもその情報収集は、ただニュースを眺めることでは終わりません。自分たちの可能性を狭く見ず、集めた情報を言葉にし、あとから見返せる形にして初めて、経営判断につながっていきます。
まず前提として置かれていたのが、今の延長線上に未来はないかもしれない、という感覚です。今の受注状況なら数年は大丈夫だろう、これまでこうだったから今回も同じだろう、という考え方・方向性は、変化が大きい時代には危ういものになります。
実際、コロナや紛争、円安や資源高のように、多くの企業が想定していなかったことが次々に起きています。だからこそ、情報収集でもまず必要なのは、自分の中にある「いつもの考え方・方向性」を一度オフにすることです。経験が不要なのではなく、経験を絶対視しないことが重要です。
次に大きかったのは、自社を今の事業内容だけで規定しないという視点です。中小企業ほど、自分たちはこの仕事をする会社だ、ここから先には入れない、と考えやすいものです。しかし本当に見るべきなのは、今売っているものそのものよりも、その背景にある強みです。
たとえば製造業なら、作っている製品だけでなく、設計の精度を保てる人材や、特定の条件に対応できる加工体制のようなものが本当の資産かもしれません。Webやデジタルの仕事でも同じで、今の肩書きや提供サービスだけでなく、自然にできていることの中に別の価値が眠っている可能性があります。
そこで必要になるのが、10年後20年後に自社をどういう姿にしたいのかを先に置くことです。その未来像があると、今何を調べるべきか、どこに可能性があるかが見えやすくなります。業界地図のような資料も、単なる業界知識ではなく、自分たちが入り込める余地を探すための道具として使えます。
目の前の仕事だけを見ていると、情報収集は守りに寄ります。未来から逆算すると、情報収集は攻めの行動に変わります。
情報収集を経営に役立てるうえで欠かせないのが、言語化です。頭の中で分かったつもりになっていても、文字にしないと考えはすぐ曖昧になりますし、あとから振り返ることもできません。
外に向けて発信するのが難しければ、社内向けでも、自分だけが見るメモでも構いません。それでも文章にして残しておくと、自分が何をどう見ていたかが積み上がります。過去の記録を見返したときに、自分の考え方がどう変わったか、何を得て何を失ったかも見えてきます。
最初は批判が怖い、見られ方が気になる、という不安もあるかもしれません。ただ、それを上回るだけの学びがあるという実感を、この回で強くお伝えしました。
情報収集は、思いついたときだけやっても力になりません。日常の中に組み込み、気づいたら集めている状態まで持っていく必要があります。ただし、その前に未来の姿を意識することと、経験則のスイッチをオフにすることが欠かせません。そこが抜けると、自分に都合のいい情報だけを集めてしまうからです。
そして集めたものは、一か所にまとめておくことが大切です。メモでも、保存ツールでも、やり方は何でも構いません。重要なのは、あとから見返せることです。情報を集めるだけでなく、蓄積し、比較し、変化を読み取れるようにしておくことで、経営判断に使える材料になっていきます。
経営目線の情報収集でまず必要なのは、経験則を絶対視しないことです。そのうえで、10年後20年後の自社の姿を先に描き、自分たちの陣地を小さく決めつけずに情報を見ることが重要になります。
さらに、集めた情報を習慣的に取りに行き、文字にし、一か所に残して見返せるようにする。そこまでやって初めて、情報収集は単なる知識の摂取ではなく、未来のシナリオを作るための経営行動になります。
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投稿 第330回:「経営目線の情報収集」を行う時のポイントとは? は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
コアアップデートのたびに、順位が上がった下がったという話は出ます。ただ、個別の順位変動を追うだけでは、これからのコンテンツ作りの方向までは見えません。今回の変化を見ていて強く感じたのは、ひたすら記事を積み上げる時代はかなり厳しくなってきた、ということです。
ここで言いたいのは、もうコンテンツを作らなくていいという意味ではありません。そうではなく、新規追加だけを正義にしていた考え方を改め、自社の専門領域を濃く保ち続ける運用へ軸を移すべきだ、という話です。
これまでのコンテンツ施策では、関連語を広く拾い、記事数を増やし、入り口をたくさん作るやり方がよく使われてきました。立ち上がりの段階では意味のある方法ですし、実際にそれで伸びた時期もありました。
ただ、今回の変化を見ると、その延長線上でただ量を増やし続けるのは危ういと感じます。業種名と二語目を組み合わせた説明記事を量産するような形は、アクセスがごっそり落ちる可能性が高まっています。
一方で、今回よく伸びていたのは、既存のコンテンツをきちんと手入れしているサイトです。情報を最新版に直す、統計や事例を追加する、リンク切れをなくす、似た内容を統合する。こうした地道なメンテナンスをしているサイトのほうが、ページ数が少なくても全体の評価が伸びていました。
これは大きな示唆です。コンテンツは作った瞬間に資産になるのではなく、手を入れ続けて初めて資産として機能する。逆に言えば、放置された記事は、過去の自分を助けてくれる営業担当にはなりません。
広く浅く網羅するより、自社の専門領域について、濃く、きちんと更新されているページを持つほうが効率がいい。そう感じる場面が明らかに増えています。量より密度、追加より維持管理。この重心移動を受け止めたほうがよさそうです。
新しく作ること自体を否定する必要はありませんが、その前に今あるものを見直すほうが効果的なケースが増えています。
もう一つ大きいのは、サイト全体のテーマとの整合性です。ニュースを出すべきサイトはニュースに強く、専門情報を出すべきサイトは専門情報に強い。逆に、そのサイトらしくない内容は評価されにくくなっているように見えます。
つまり、書けることを書くのではなく、自社が本来語るべきことを書く必要があるということです。雑多に何でも扱うより、専門性の文脈の中で積み上げるほうが、これからはずっと重要になります。
番組内でも触れたように、情報の受け取り方そのものが変わっています。テキストだけでなく、動画や音声の形で摂取したい人が増えているなら、コンテンツもそれに合わせて出し方を考え直す必要があります。
ここでも重要なのは、単に媒体を増やすことではありません。自社の専門性を、相手が受け取りやすい形へ変換できるかどうかです。中身が薄いまま形だけ変えても意味はありませんが、濃い内容があるなら展開の余地は大きいはずです。
コアアップデートは、発表された瞬間にすべてが確定するわけではありません。浸透には時間がかかります。だから、落ちたからといってすぐ大きくいじるのではなく、まずは全体が落ち着くまで様子を見ることも大切です。
その上で、戻らないのであれば、上がったサイトと何が違うのかを見比べる。個人の感想ではなく、きちんとデータを見ている情報を参考にする。この冷静さが、余計な遠回りを防ぎます。
今回の変化から見えるのは、コンテンツをただ増やせばよい時代ではない、ということです。自社の専門領域を外さず、既存の記事を更新し、統合し、濃く保つ。そこに軸を移したほうが成果につながりやすくなっています。
コンテンツは置いておけば資産になるものではありません。今の時代に合う形へ手入れし続けて、初めて資産として働きます。だからこそ、これからのWebコンテンツ作成は、新規追加の発想から育成の発想へ切り替えるべきです。
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投稿 第329回:2022年5月下旬のGoogleコアアップデートから見えるこれからのWebコンテンツ作成のあり方 は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
家具市場が伸びている理由として、リモートワークや在宅時間の増加はよく挙げられます。もちろんそれも一因ではありますが、今回の話では、そこだけに原因を寄せてしまうと見落とすものがあるとしています。
焦点になっているのは、もっと心理的な側面です。人はなぜ家具にお金を使うのか。なぜ家の中を整えたくなるのか。その背景を、自分と外界との境界、自分を確認するための空間という観点から掘り下げています。
コロナで家にいる時間が増えた、リモートで背景が見えるようになった、単身世帯が増えた。こうした説明は分かりやすいものです。ただ、家具市場はここ十年ほど伸び続けており、一時的な事情だけで片づけるには無理があります。
しかも、リモート会議では背景をぼかしたり、白い壁を選んだりするのが普通で、家の中が常に見られているわけでもありません。だから「見られるから整える」だけでは足りない。もっと深いところに理由があるはずだ、というのが今回の出発点です。
ここで出てくるのが、個室や部屋は自分の延長になりやすい、という考え方・方向性です。人は自分の好きなものに囲まれると、それを通じて自分を感じやすくなります。逆に、気に入っている持ち物や空間を否定されると、自分自身を否定されたように感じることもあります。
家具は単なる道具ではなく、その延長線上に置かれます。どんな机を置くか、どんな椅子に座るか、どんなテイストでそろえるか。そこには機能だけでなく、「自分はこういう人間だ」という確認作業が含まれています。
子どもが個室を持つと自分の好きなもので満たしたくなる感覚や、古民家を借りたり買ったりして自分色に染めたくなる感覚は、まさにその表れです。
この背景には、インターネットによって自分の比較対象が急に広がったこともあります。かつては身近な範囲の中で、自分が何者かをある程度つかみやすかったものが、今は全国、もっと広い範囲と無意識に比べられるようになりました。
そうなると、自分を保つための支えが必要になります。そのとき、人は自分の内面を外に投影できる場所を求めます。家や部屋は、そのための分かりやすい器になります。ファッションや外出先で表現していたものが、動きづらい時期を経て、より生活空間へ寄ってきたと考えると納得しやすいところがあります。
今回の言い方を借りれば、自分の外と中の境界が外に広がり、その一部として部屋がより重要になった、ということです。
もう一つ面白いのは、人は完全にオリジナルな空間をいきなり作るのは難しい、という視点です。まずはテイストのそろった家具や、インスタグラムで見た雰囲気のよい部屋のような、既存の型に乗ります。そのうえで、少しずつ自分らしさを重ねていく。
今の家具店がテイストごとに提案をそろえ、そこで「こういう感じいいな」が生まれやすくなっているのは、この心理とうまく噛み合っています。単に安いからではなく、自分の方向性を分かりやすく選べることも、伸びている理由の一つとして見えてきます。
この考え方・方向性に立つと、今後伸びやすいもののヒントも見えてきます。自分の内面を外に投影できるもの、ありたい自分を演出できるものです。機能や品質だけでは差がつきにくい商品ほど、そうした役割をどう持たせるかが重要になります。
つまり、3Cのような分析だけでなく、人が何に支えられ、何を通して自分を確認したいのかまで見る必要があるということです。定量的な分析では拾いきれない次の一手は、こうした心理の側から見た方が見つかりやすい。今回の話はそこを強く示しています。
家具市場の伸びを、コロナやリモートワークだけで説明しきれないのは、家具が単なる生活用品ではなく、自分を確認し、外に投影するための手段でもあるからです。家や部屋が自分の延長として重みを増したことで、そこに置くものへの意味も変わってきました。
だからこそ、これからの商品づくりや訴求でも、機能だけを見るのでは足りません。その商品が、相手にとってどんな自己表現の支えになるのか。そこまで踏み込んで考えることが、次の差別化につながっていきます。
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投稿 [22/05/27]家具業界の市場規模の伸びと結界の話をもう少し掘り下げてみる は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
AIはWebの世界を便利にする技術だ、と捉えられがちです。もちろんその面もあります。ただ、ここ数年の進化を見ていると、単なる機能追加では済みません。むしろWebという枠の内側と外側を分けていた壁そのものを壊していく存在として見たほうがしっくりきます。
この変化は、サービスを提供する側にも、社内で担当を置く側にも関係があります。今までならWeb担当者、Web活用、Webコンサルティングと分けて呼べたものが、だんだん実態に合わなくなっていくからです。
この流れは突然始まったわけではありません。たとえば昔のアクセス解析は、ログ解析に近い狭い話でした。それが次第にWeb解析となり、さらにデジタル全体を見る話へ広がっていきました。Webサイト作成も、サイト制作だけでは成果が出ず、顧客体験や導線全体まで考える仕事へ変わっていきました。
つまり、この業界はもともと自分たちの活動範囲を広げながらここまで来ています。Webという名前は残っていても、実際にはもっと広いことを扱っている。その流れを、AIが一気に前へ進めるのではないかというのが今回の話です。
従来の改善は、人間が仮説を立てて比べるのが基本でした。どこが問題か、どこを変えれば良さそうかを人が決め、その上でテストを回す形です。ところがAIは、その前段階である「そもそも何が効いているのか」まで見つけ始めています。
番組内でも触れたように、店頭の見せ方を分析する取り組みでは、どの要素が売上へ影響するかをAIが見つけ出していました。色や文字の大きさ、太さ、配置の比率など、人間が何となく重要そうだと思っていたレベルを超えて、思わぬ特徴まで拾い上げてくる。これはもう、Webの中だけの話ではありません。
これまでWebが特別だった理由の一つは、計測しやすく、改善を回しやすかったことにあります。ところがAIによって、リアルな売り場や接点でも同じような分析が進むなら、Webだけを特別扱いする根拠は薄くなっていきます。
画面の向こうだけが改善の対象ではなく、現実の接点も含めて一続きに考える時代へ寄っていく。そのとき、Webという区切りはだんだん説明しづらくなります。
AIと人間の役割分担を語るとき、行動は機械に読めても、価値観や態度は人間にしか分からない、という整理がよく出てきます。けれども、AIが人間の気づいていない特徴まで見つけ始めているなら、この線引きはかなり危ういはずです。
本人も意識していない判断基準や反応の癖を、機械の側が先に見つける可能性は十分あります。そう考えると、AIにできることと人間にできることをきれいに分ける発想そのものが、これからはあまり役に立たなくなります。
では人間の仕事がなくなるのかというと、そこも単純ではありません。AIはロボットのように人間の横に並ぶ存在というより、どう使うかで結果が変わる道具として見たほうが現実的です。
どこにAIを使うのか、何を学習させるのか、出てきた結果をどう読み解くのか、そしてそれをどう現場へ返していくのか。この流れはまだ人間の役割です。だから焦点は、AIにできないことを探すことではなく、AIを使ってよりよい結果を出せる人間になることへ移っていきます。
AIの進化は、Webという仕事を強化するだけではなく、その境界をあいまいにしていきます。これまでWebの中だけで成立していた計測や改善が、他の接点にも広がるからです。
だからこれから必要なのは、WebかWeb以外かで考えることではありません。AIをどう使えば、接点全体の理解と改善につなげられるかを考えることです。Webという言葉が残るとしても、中身はすでに別の広がり方を始めています。
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投稿 第328回:AIが進化すると、Web○○という言葉は過去の物になる は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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Core Web Vitalsという言葉だけが先に広まり、順位に効くらしい、高速化しなければ危ないらしい、と不安だけが大きくなっているケースは少なくありません。けれども、これを単なるSEOの恐怖訴求として受け取ると、判断を誤ります。
大事なのは、検索順位を劇的に動かす魔法の指標だと思わないことです。その一方で、だから無視していいとも考えないこと。来訪者にとって見やすく、使いやすく、ストレスの少ないサイトにする。その延長線上で取り組むのがちょうどいい位置づけです。
Core Web Vitalsは、検索順位にまったく関係ないわけではありません。ただ、それだけで順位が大きく跳ね上がるほど重い要因だと考えるのは危険です。ここを過大に煽って営業してくる話には、少し距離を置いたほうがいいでしょう。
一方で、来訪者にとって遅いサイトや、ボタンを押そうとした瞬間に位置がずれるサイトがストレスになるのは事実です。使いにくさが減れば、離脱が減り、見てもらえる情報量も増えます。だから目的は順位そのものではなく、お客さんへのもてなしを上げることだと捉えるのが自然です。
最初にやるべきなのは、うちのサイトは実際どうなのかを知ることです。ページの評価を見るツールはいくつもありますが、まず代表的な診断でトップページや重いページを確認すれば十分です。細かい改善案もそこに出てきます。
ただし、表示された指摘をそのまま全部追うと、何から始めればいいか分からなくなりがちです。そこで次に必要になるのが、効果の大きい順に考える視点です。
現場感として、特にWordPressのような仕組みを使っているサイトでは、レンタルサーバーの差がかなり大きく出ます。細かなチューニングやプラグインの追加を頑張るより、サーバーを変えた瞬間にまとめて改善するケースも珍しくありません。
画像の圧縮やキャッシュ設定ももちろん意味はあります。ただ、もともとの土台が遅いままだと、そこにかけた努力が一気に薄れてしまうことがあります。だから、技術的な小ワザを並べる前に、まず土台を疑う。この順番が大切です。
特にデータベースを使うサイトは、サーバー性能の差がそのまま体感速度へ出ます。古い契約をそのまま使い続けている場合や、なんとなくで選んだ環境に載っている場合は、まずそこを見直すだけで話が早いことがあります。
Core Web Vitals対策というと技術的な細工に目が向きがちですが、実際の現場ではもっと手前で決まることが多いのです。
この指標は、Googleが気分で決めた数字ではありません。人間がどのくらいの速さで反応を知覚するか、因果関係を感じるかといった研究を下敷きにしながら、さらに実際の利用データをもとに調整されています。
だからこそ、根拠のない押しつけだと思うより、人が快適だと感じる目安だと受け止めたほうが建設的です。数字の背景が分かると、単なる仕様対応ではなく、使いやすさの話として社内でも説明しやすくなります。
診断ツールの結果だけで判断せず、実際のスマートフォンや通信環境でも確かめることをおすすめします。オフィスの高速なWi-Fiで見た感覚と、外出先の回線で見た感覚はかなり違います。
本当にお客さんが感じる遅さや使いにくさは、現場の環境で見ないと分かりません。机上の数値だけではなく、実際の体験を確認してこそ、優先順位が見えてきます。
Core Web Vitalsは、順位を一気に上げるための特効薬ではありません。けれども、見に来てくれた人にとって使いやすいサイトに近づけるための良いきっかけにはなります。
そのとき大切なのは、小さな技術論から入らないことです。まず現状を知る。次に土台であるサーバー環境を疑う。さらに実機で体験を確かめる。この順番で考えると、対策はずっと現実的になります。
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投稿 第327回:中小企業にお勧めのCoreWebVitals対策・押さえたい情報と背景とは? は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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今回の話題は一見ばらばらです。問い合わせフォーム営業、メール配信のリスト、WordPressのシェア低下。ですが、通して流れているのは、反応した一部だけを見ていると全体を見誤る、という視点です。
目の前で数字が取れた、数が多い、導入実績がある。そうした分かりやすい指標だけでは、本当に起きていることは見えてきません。むしろ、反応しなかった多数や、離れていった人たちに目を向ける必要がある。今回の内容はそこに通じています。
最近、問い合わせフォーム営業が少し減ったのではないか、あるいは届きにくくなっているのではないか、という感触から話は始まります。検索結果やサジェストにもネガティブな言葉が増え、困っている人の声も表に出やすくなってきました。
つまり、やっている側が思っている以上に評判が悪くなっている可能性があります。しかも、比較サイトや肯定的な記事が増えているぶん、表面上はまだ成立しているように見える。ここがやっかいです。
法律で完全に止めるのは難しくても、受け取る側の不快感や印象の悪化は確実に積み上がります。だから「何件取れたか」だけで善し悪しを判断するのは危険です。
今回の中心にあるのが、千三つではなく、反応した3件より残りの997件を気にすべき時代だ、という考え方です。ダイレクトマーケティングでは、少数の反応を取れればよいという考え方・方向性が成り立つ場面もありました。
ですが今は、その裏でブランドへの悪印象や、将来の機会損失が積み上がりやすい環境です。問い合わせフォーム営業に反応しなかった997人は、ただ無反応だったのではなく、「嫌だな」「この会社とは関わりたくない」と感じているかもしれません。
その見えない損失を無視して、3件だけ見てしまうと判断を誤ります。少数の成果が出ていたとしても、全体としては削っている信用の方が大きいかもしれないからです。
この考え方・方向性はメール配信にもつながります。登録数が多い、何万件ある、といった数字は見栄えがよいですが、実際には古いリストや届いていないアドレスが大量に混ざっていることがあります。クリーンアップすると十分の一以下になるケースも珍しくない、という実感も語られています。
さらに問題なのは、配信停止が面倒だと受信者が迷惑メールボタンを押してしまうことです。そうなると、自社ドメインの評価が落ちていき、本来届いてほしい問い合わせ返信や通常のやり取りまで悪影響が出かねません。
ここでも、見ているべきなのは件数の大きさではありません。ちゃんと届く相手に、ちゃんと読まれているかです。数を誇る発想そのものが、もう古くなっているという指摘はかなり重いと思います。
後半のWordPressの話も、同じ構造で読めます。長くシェアが伸びてきたWordPressですが、最近は減少傾向が見え始め、そのことに危機感を持つ声も出ています。
ただ、その背景を考えると、今まで伸び続けていたこと自体がむしろ特殊だったとも言えます。そして実際の現場感としては、WordPressはそこまで使いやすくなっていない。ブロックエディターなど新しい仕組みが入っても、結局昔の編集画面の方がよいと言われることが多い、という率直な感覚があります。
一方で、Wixのようなツールは、あまりウェブに詳しくない人でもかなり自然に触れます。つまり、開発者や制作側から見た強さと、一般ユーザーから見た使いやすさは別です。WordPressのシェア低下は、そのずれが表面化してきた結果としても読めます。
制作側にとっては、WordPressはやれることが多く、なんとかしやすい道具です。ですが、実際に日々触る人にとってどうかを考えると、それだけでは選べません。だからこそ、小規模なサイトや最初の一歩ならWix、本格的な活用ならWordPressといった分け方が現実的になってきます。
ここでも大事なのは、一部の詳しい人の都合ではなく、多くの利用者がどう感じるかです。作る側だけの論理で道具を選ぶと、結局運用が続かなくなります。
問い合わせフォーム営業でも、メール配信でも、WordPressの道具選びでも、共通しているのは「目に見える一部の反応だけで判断しない」ということです。成果が出た少数の裏で、離れていく人、不快に感じる人、使いづらさで脱落する人がいないかを見なければなりません。
1000のうち3に反応があった、ではなく、残りの997はどう感じたのか。その視点を持つだけで、営業のやり方も、メール運用も、ツール選びもかなり変わってきます。今回の話題は違って見えて、実は全部そこにつながっています。
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投稿 [22/05/12]問合せフォーム営業どうなってる?1000のうち997を気にすべき、WPのシェアダウンについて、などなど は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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SNSはとりあえず始めたほうがいい、と言われがちです。けれども今の状況を見ると、とくに中小企業が準備なく飛び込む場所ではないと感じます。気軽に露出を増やせるように見えて、実際には火種の多い場になっているからです。
今回は、SNS全体を否定したいのではなく、付き合い方を見直したほうがいいという話です。どこに出るか、何を出すか、誰に見せるか。この整理をしないまま始めると、得られるものより消耗のほうが大きくなります。
以前のTwitterは、時系列で流れる情報の中に自分の発信を置いておける場所でした。ところが今は、おすすめ表示や関連表示の影響が強く、対立や攻撃的なやり取りが目立ちやすくなっています。少し目立っただけで、思わぬ方向から反応が集まりやすい場です。
広告やプロモーション枠も同じで、内容そのものより「広告であること」に反応されてしまうケースが珍しくありません。小さな会社が少し出稿しただけで、余計な攻撃や過去の発言の掘り返しを受ける可能性まであります。これでは、出したこと自体がリスクになりかねません。
SNSとひとくくりにせず、場ごとの性質を見ることが大切です。Facebookは売り込む場所というより、その人自身への信頼をゆっくり積み上げる場所に近い。個人として柔らかくつながり、そこから会社や商品への信頼へつなげる使い方なら意味があります。
Instagramは写真やビジュアルが中心の商材には相性が良く、食品、アパレル、宿泊のように見せ方が重要な業種には向いています。ノウハウ系でも図解の見せ方次第では十分使えます。ただし、こちらも荒れないわけではないので、慎重さは必要です。
逆に、言い争いや攻撃性が前面に出やすい場所には、無理に露出しないほうがいい。露出を増やすこと自体が目的化すると、場の性質との相性を見失います。
実際に現場を見ると、うまくいっている中小企業ほど、SNSを積極的に攻めの場として使っていません。更新情報や事例を淡々と流したり、Webサイトに埋め込んだ表示を見てもらう程度に抑えたり、もともとのお客さんや関係者に向けた使い方が中心です。
それでも営業に困っていない会社は少なくありません。口コミがしっかり回り、既存のお客さんとの関係も良好です。つまり、広い場で目立つことより、関係のある人に嫌われない形で存在していることのほうが、現実には効いているわけです。
WebサイトにSNSの導線を置き、すでに興味を持って訪れた人に見てもらう。このくらいの使い方は、ちょうどいい落としどころです。最初から不特定多数へ広げようとすると、反応の質をコントロールできません。
知っている人とつながる、既存のお客さんに近況を伝える、その延長で少しずつファンを増やす。この順番なら、SNSはまだ使えます。
この先は、誰にでも見える公開空間より、関係者や見込み客に近い範囲でつながる使い方のほうが合ってくるはずです。商売に関係のない人たちにまで無理に露出しない。これは守りではなく、今の環境に合った設計だと思います。
大企業のように、イメージそのものが資産になる会社なら広い露出にも意味があります。けれども多くの地域企業や中小企業では、そこから得られるプラスより、マイナスのほうが大きくなりやすい。だからこそ、最初から広く見せる前提を外したほうがいいのです。
今のSNSは、気軽に始めて成果を取りにいける場所ではありません。とくにTwitterは、場の空気そのものが荒れやすく、中小企業が正面から攻めるには危険が大きいと感じます。
それでもSNSが不要というわけではなく、関係のある人にだけ届くように使い方を絞れば意味はあります。広く露出することを目的にせず、誰に見せるのかを先に決める。その設計が、これからのSNS活用ではまず必要です。
こちらのフォームへどうぞ。
株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/
投稿 第326回:正直今のTwitterなどSNSは、準備無く気軽に手を出して良い場所ではない は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
Webやデジタル活用を学びたいと思っても、最初の一歩で迷う方は多いと思います。セミナー、書籍、資格、動画教材と入口はいくつもありますが、最初に大事なのは細かい技術を覚えることではありません。まずは、この世界がどういう地図になっているのかを、「かたより」すぎずに見渡せることです。
その意味で、今回おすすめしたいのがGoogleの公式教材サイトです。特に最初の一歩としては、全体像をざっくりつかむのにちょうどいい。無料で始められて、進捗も追いやすく、社内学習にも使いやすいので、これから学ぶ人にも勧めやすい教材です。
学び始めの段階で怖いのは、特定の考え方や手法に引っ張られすぎることです。最初の入口が偏っていると、その後の判断まで偏ってしまうんですよね。自分に何が必要かも分からないうちに、いきなり専門的な領域へ入ってしまうと、手法や用語だけを覚えて、実際には動けない状態になりがちです。
だからこそ、最初はフラットに全体を見渡せる教材が向いています。検索、広告、Webサイト、動画、顧客理解といった要素がどうつながっているかをつかめれば、その後に何を深掘りすべきかが見えてきます。
今回取り上げた教材は、正直に言えば内容は濃すぎません。けれども、その薄さがむしろ長所です。細かい正解や作り手の思想を押しつけるのではなく、「こういう観点がある」「こういう打ち手がある」と、考えるための材料を置くところで止めてくれるんです。
たとえば、Web上の拠点を作る話でも、WebサイトかSNSか、何を作るべきかを細かく断定しすぎません。訪問者に何をしてもらいたいのか、Webサイトを持つ意味は何か、他の手段でもできることは何かといった、判断の軸を先に渡してくれるんです。ここが実は大事で、学ぶ側が自社の事情に引き寄せて考えやすいのです。
この教材は、ただ見てクイズに答えて終わりにすると、もったいないです。おすすめしたいのは、学んだ内容と、自社ならどうするかをセットで書き出すことです。左に学んだこと、右に自社で考えること、という形でも構いません。
内容を理解するだけでなく、「この観点で見るとうちは何が弱いか」「今やっていることをどう直すべきか」まで考える。ここまでやって初めて、教材が実際の現場に変わります。
この教材は一人で進めてもいいですし、社内でのグループ学習にも向いています。たとえば今回ここまで進めるから、それぞれ事例を持ち寄ろう、といった形でディスカッションに使うと、単なる知識の共有で終わりません。
誰かが正解を教えるのではなく、自社の現状に照らして考える時間を作れるからです。ちょうどいいところで止まっている教材だからこそ、現場の会話が生まれます。
最初から技術やツールの深い話へ入ると、数値の定義や操作方法は覚えても、結局何をすべきかが分からないままになることがあります。それでは、ビジネスに結びつく動きにはなりません。
大切なのは、Webやデジタルの世界を自分で歩き回れる状態になることです。こういうことができるなら、自社では何を試すべきか。もっと知りたいツールや手法は何か。そうやって次の学び先を自分で選べるようになることが、最初の学習の役割です。
Web活用の学び始めでは、いきなり深い技術へ行くより、まず全体像をつかむことが大切です。その入口として、Googleの公式教材はかなり使いやすい選択肢です。
ただし、本当に価値が出るのは、教材を消化したときではなく、それをもとに自社はどうするかまで考えたときです。知識を増やすための学習ではなく、動ける視点を育てる学習として使う。そこまで含めて、この教材は最初の一歩として勧めやすいと感じます。
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株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/
投稿 第325回:Web活用法の第一歩を学ぶなら、Google公式教材サイト「デジタルガレージ」がオススメ は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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