Cobe.fm 本好きコンサル2人の読後感想戦

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By Miki Watanuki/Nozomi TanakaArtsBooks
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Cobe.fm 本好きコンサル2人の読後感想戦 episodes

  • レイ・ブラッドベリ『華氏451度』 #2

    「私には関係ない」の射程って、どこまで届くんだろう? 今回のPart2では、モンターグの奥さんの無関心から始まって、“他人への関心のなさ”が支配する社会の怖さがじわじわ語られていきます。

    本を読むこと、それは他者を理解しようとすること。 本を燃やす仕事をしていた主人公が、他人の感情を想像し始めたときに何が起きるのか? そこからの展開が、現代の空気ともリンクしてしまうのが『華氏451度』のすごさ。

    政治的な話題にも話が及び、「見た目で投票するって、もしかして私たちも…?」とゾッとする瞬間も。さらには“スロームーブメント”や“ユーモアの居場所”の話題へと広がり、本の外側にも思考が飛び火します。

    早さと深さ、両方を手に入れたい私たちにとって、このディストピアは決して他人事じゃないかもしれません。


    23 min
  • レイ・ブラッドベリ『華氏451度』 #1

    「ランチ6000円!?」のアイスランド話から始まる今回。のぞみの旅先エピソードをきっかけに、人間のちっぽけさや“どうでもいいことで怒ってたな〜”という気づきがこぼれ出します。そして話題は自然と、課題本『華氏451度』(レイ・ブラッドベリ)へ。

    本を読むことが禁じられ、本を燃やす仕事=ファイヤーマンが存在する世界。 “速度”が人間らしさを奪っていく様子や、「月を見上げる」ことさえ特別になる日常。クラリスという少女の存在が、何かを思い出させてくれます。

    のぞみとみきが、それぞれに印象に残ったシーンを持ち寄って語り合ううちに、「読む」ってなんだろう、「気づく」ってなんだろう、とちょっと考えたくなる時間に。

    本に火をつける話だけど、じんわり心に火がともるPart1です。


    21 min
  • 李禹煥『両義の表現』#3 ~言葉では届かないこと、身体でひらくこと

     「世界との通信の仕方を磨くって、どういうことだろう?」 そんな問いが、コンサルの現場や読書体験を越えて、だんだんと身体の感覚にまでにじんでいきます。

    『両儀の表現』をめぐる読書会、最終回。 今回は、言葉の限界と他力の気配、呼吸や空間との関係、そして「ただ在る」ということについて語り合いました。

    言葉は便利で、鋭くて、でもときに他者を“モノ”化してしまう。 だからこそ、「言葉は承認しかできない」という問いは刺さります。 でも、そこで終わらずに、ふたりは言葉を使いながら、言葉を越えるもの—— 身体のアンテナ、気づきの感度、静かな関係性の成立について考え続けます。

    会議で時計回りに歩くワークショップから、コルビュジエ建築における光と風、 そして「ただ居ること」の可能性まで。 李禹煥の作品世界と、わたしたちの日常が、またしてもふとした瞬間に重なり合う読書会です。

    22 min
  • 李禹煥『両義の表現』#2 ~“他力”と“開かれる次元”の入り口で

     「“不二”って知ってる?」 そんな問いかけから、ふたりの会話はまた少し深いところへ。

    『両儀の表現』のなかで繰り返し語られる、「自己」と「他者」、「作品」と「環境」、「語ること」と「語らないこと」。 一見分かれているようで、ほんとうは切り離せないものたち。 ふたりは自分の経験——演劇や資料づくり、スポンサーとの関係、ビジネスの言葉選び——をたどりながら、それらの“あわい”に何かが立ち上がる瞬間を探ります。

    後半では、“他力”という言葉を手がかりに、 「努力」や「自分だけの力」では触れられない、静かな助けの感覚にふれる場面も。 李禹煥の言う「自己の限定と身体の連関」とは、自分の輪郭を薄め、世界にひらくということ——?

    “考える”と“感じる”のあいだをたゆたうような、静かで豊かな読書の時間。どうぞご一緒に。


    29 min
  • 李禹煥『両義の表現』#1 ~“いいもの”って、ちゃんと説明できる?

    今回読んだのは、現代アーティスト・李禹煥の『両儀の表現』。 のぞみがなんとなく「気になる」と手に取ったこの本が、意外にも深く、そしてしずかに迫ってくる一冊でした。

    中学生のテニス選手にスポンサーとして関わる中で感じた“期待とプレッシャー”。 演劇プロジェクトの「振り返りの場」から見えてきた、人が言葉を紡ぎはじめる瞬間。 そうした日常のエピソードと本の内容が、じわじわ重なってきて…

    「いいものってなに?」「主張ってどう見える?」「何かを支えるって、どういうこと?」 そんな問いを、肩肘張らずに話しています。

    石は置かれているだけ。けれどその背後に、関係性や意図が立ち上がってくる—— そんな表現をめぐる読書と雑談の記録です。

    24 min
  • E・H・カー『歴史とは何か』 #3

    読了感「ハードだった!」――それでもふたりは、語らずにはいられなかった📘🔥

    Podcast『歴史とは何か』の最終回となるPart3では、みきとのぞみが「歴史の語り方」そのものを巡って、脱線と想像力をフル稼働。How to本形式ならもっと読めたかも…?というみきの提案から、物語化とファシズムの危うい関係へと議論はスライドしていきます。

    📚 話題はどんどん広がり…

    • 歴史教育が“物語”になりすぎる危険性

    • ワークショップ型の歴史授業は可能か?

    • 「歴史嫌いを量産する教育」への違和感

    • 好きすぎる人に歴史は任せるべきか問題

    • ポストモダン的な歴史の表現方法とは?

    • 「正確は義務であって美徳ではない」という名言に救われる瞬間

    読書体験としてはしんどかった、けれど読んだからこそ見えてきた「歴史との向き合い方」。ふたりが歴史に距離を取りながらも、今の世界をどう捉えるか、その足がかりを見つけていく様子は、まさに“読む”ことの本質的な面白さを伝えてくれます。

    🎁 そして次回の課題本は、現代アートの巨匠・リー・ウーファンの『両儀の表現』。 アートと哲学、表現と沈黙のあわいを、みきとのぞみがどう読み解くのか――ぜひお楽しみに。

    25 min
  • E・H・カー『歴史とは何か』 #2

    「歴史って、そもそも何を“事実”と呼べるんだろう?」 E.H.カーの講義録『歴史とは何か』をめぐる読書会、後編では、のぞみが歴史哲学のパラダイムにじわじわと惹かれ、みきは「変数が多すぎてわからん!」と全力で抵抗(!?)。

    のぞみは、自身の学部時代の経験や身近にいた“趣味の歴史家”たちの話を通して、「歴史家の仕事とは何か」を解きほぐしながら、自分も恩恵を受けていることに気づいていく。一方のみきは、歴史に対してリアリズムで向き合い、「ほんとにそんなに意味あるの?」という素朴かつ根源的な問いをぶつけ続けます。

    👀 話題のハイライト:

    • 地域の歴史マニアは“歴史家”なのか問題

    • 経済史とゲーム理論の意外な相性

    • 社史と歴史はどこが違う?

    • 17世紀の恋愛相談コラムに学ぶ、歴史家の“発掘力”

    • 「歴史のちゃかし方」から見る未来への布石

    • トランプと宗教とポスト・トゥルースの世界をどう読むか?

    📚 歴史にロマンを感じる人も、苦手意識がある人も、きっと自分なりの「歴史との向き合い方」を見つけたくなる。 そんな“読んだけどよくわからない”という感想すらも含めて味わえる、濃密な知的雑談回です。

    25 min
  • E・H・カー『歴史とは何か』 #1

    今回は、E.H.カーの名著『歴史とは何か』をめぐって、みきとのぞみがいつにも増して知恵熱気味に語り合います📚🔥

    のぞみはゴールデンウィークの慌ただしさや初めてのゴルフ体験からスタートし、AIとの対話で関西弁人格が生まれたエピソードまで披露。対してみきは、人と会うのは2日に1回がベストという繊細な感性とともに、歴史に対する“変数が多すぎてついていけない”苦手意識を赤裸々に告白します。

    「歴史って因果関係だけじゃなくて、もっとダイナミズムだよね?」 「EHカーって、実証主義を否定しつつ、歴史をどう捉えようとしたんだろう?」 「ポストモダン的な視点で歴史を読むのって可能?」

    ――など、読解に苦しみながらも、それぞれの読書体験やAIとの創作実験(!?)を通じて「歴史」という大きなテーマにユニークな切り口で迫ります。

    のぞみのディープリサーチと、みきの“読んだ先から遠ざかっていく感覚”の交錯は、まるで歴史そのものの迷宮のよう。もはや「歴史とは何か」をめぐる自分史!

    📘読んだけどわからなかった人、読んでないけど気になってる人、歴史がちょっとニガテな人こそ、ぜひどうぞ。


    25 min
  • バイヤール著『読んでいない本について堂々と語る方法』 #3

    最終回は、読書体験をめぐる深い自己対話へ。 「ハムレット読んでないおじさん」に自分を重ね、ミキさんは“曖昧さを受け入れられない自分”にも素直に向き合います。 一方、のぞみさんは「内なる図書館」「内なる書物」という本書の核心的概念を受け取り、 読書とは他者ではなく、自分自身との対話であることを力強く肯定していきます。

    読んでない本でも、忘れてしまった本でも、自分の中に刻まれた“設置面”を信じていい── そんな自由で誇らしい読書観が、ふたりの間にあたたかく広がる回となりました。

    27 min
  • バイヤール著『読んでいない本について堂々と語る方法』 #2

    今回のトークでは、本書の中でも特に印象的なコンセプト「内なる図書館」にフォーカス。 自分の中に積み重ねた知識や体験こそが大切なのだと気づき、ミキさんは読書観が解き放たれる喜びを語ります。 一方、のぞみさんは本書で紹介される「屈辱ゲーム」に大興奮。 読んでいない本をカミングアウトする遊び心に、自由な知的遊戯の可能性を見出していきます。

    ふたりの「内なる図書館」の違い、並べ方、価値観の温度差も味わい深く、 読書だけでなく、世界との関わり方そのものを見つめなおす回となりました。

    26 min

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コンサル×アートでフリーランスっぽく働くみき(左)と、コンサル・リサーチ会社を経営するのぞみ(右)の二人で、1冊の本を実際に読んで感じたこと、思ったことをふんわり楽しく話します。ビジネス書から戯曲・小説、SF、ノンフィクションまで幅広く取り上げています。読書が好きな人、本が好きな人、学びが好きな人、ぜひお耳に合いましたら。

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