- マドンナの写真集の後半部分では、写真の意図や含まれる深い意味について丁寧に解説されている
- 写真集のタイトルに「マドンナの発見」と書かれていることから、発見の概念が重要なテーマになっている
- 写真集はポルノグラフィックなヌードだけでなく、繊細な美しさが隠されており、私たちがその繊細さを発見する必要がある
- 20世紀末の現代社会は、すべてが裸になるような露骨さへの執着が増大している時代である
- わかりやすさが重視される風潮があり、より露骨で単純化された表現が求められがちである
- しかし、繊細さやニュアンスを感じ取ることが重要であり、そのためには自分の感度を磨く必要がある
- 翻訳家の柴田元幸さんは、原文の持つ作品の声や雰囲気を繊細に感じ取り、それを活かした翻訳をする
- 直訳ではなく、原文の良さを生かした自然な日本語訳を心がける
- 翻訳の上手さは学生時代の悔しい経験から来るエネルギーであり、自分で作品を翻訳してみることが大切だと説く
- 現代の大学は物事の奥の深さを発見する場所だと思われていない
- しかし、物事の奥の深さを発見するのは大学だけでなく、人生の過程で少しずつ獲得していくものである
- 年を重ね、様々な経験を通して、繊細さや奥の深さに気づくようになる