文学ラジオ第200回の紹介本
『雨雲の集まるとき』
ベッシー・ヘッド著、横山仁美訳、雨雲出版
https://rainclouds-pub.stores.jp/items/67dd3c60b5a95931e1ccabf8
パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。今回は翻訳者・雨雲出版の横山仁美さんをゲストに迎えています。ぜひお聴きください!
【今回の内容】
作品紹介200回/ゲストに横山仁美さん/1960年代ボツワナが舞台/読みやすく、わかりやすい物語/登場人物たちの魅力/ベッシー・ヘッドについて/作品概要/世界での評価/代表作は難解な『力の問題』/帯の推薦文は斎藤真理子さん/表紙のイラストは弟の横山旬さん/ボツワナ共和国について/南アフリカのアパルトヘイト/解放や分断など多様なテーマ/善悪、人間、不条理など人生哲学が語れれる/謎多き神の存在/農業開発への取り組みがお仕事小説としても勉強になる/ネタバレ無しでストーリー紹介/作中で描かれる民族間の差別/穀物の名前/南アフリカで政治犯として捕まったマカヤは一般的なモデル/ボツワナの日没の風景/物語の終わりに思うこと/次回予告
▼参考情報
帯の推薦文を斎藤真理子さんに依頼された経緯は横山仁美さんのnoteでお読みいただけます。
ーー『雨雲の集まるとき』出版~翻訳家 斎藤真理子さんにつないでくれたもの
https://note.com/africanwhale/n/nc3800e4a90b2
作品のモデルとなったボツワナの村(現在は廃村)について横山仁美さんのYouTube番組で紹介されています。
ーー農村開発の夢 ボツワナ廃村への旅
https://www.youtube.com/watch?v=_ThA44LYrUk
▼お知らせ
『雨雲の集まるとき』刊行記念展 (2025年7月24日~8月4日)が開催されます。
《ベッシー・ヘッドの南アフリカ時代からボツワナでの22年間、作家としての活躍の様子を写真でお見せするほか、特別に当時のボランティアから入手した実際の1960年代ボツワナ農村の非常に貴重なカラー写真、雨雲出版を設立して28年越しに本書の出版を実現した版元・訳者<横山仁美>のベッシー・ヘッド作品の翻訳出版に至るまでの道のりを写真展示します。》
ー開催概要ー
『雨雲の集まるとき』刊行記念ギャラリー展
会期:2025年7月24日(木)~8月4日(月)
会場:本で旅するvia(荻窪)2階ギャラリー
東京都杉並区天沼 3丁目9ー13(荻窪駅 徒歩6分)https://via-ogikubo.com/
主催:雨雲出版
■7/26 (土)15:00-20:00
オープンセッション(ご予約不要)
横山が在廊しています。お好きな時間にお越しください
■7/27(日)11:00-12:30
トークイベント1(参加費無料・ワンドリンクオーダー)
「ベッシー・ヘッド」「作品のこと」「翻訳出版のこと」「アパルトヘイト」等について各回別の内容のお話 *ご参加希望の場合はご連絡ください
■8/2(土)15:00-20:00
オープンセッション(ご予約不要)
横山が在廊しています。お好きな時間にお越しください
■8/3(日)18:30-19:30
トークイベント2(参加費無料・ワンドリンクオーダー)
「ベッシー・ヘッド」「作品のこと」「翻訳出版のこと」「アパルトヘイト」等について各回別の内容のお話 *ご参加希望の場合はご連絡ください
★オープンセッションはご来場の皆さまと自由に対話するお時間です。
★トークイベントでは、現地での動画などをお見せしながらお話します。
刊行記念展の詳細や『雨雲の集まるとき』のその他情報については横山仁美さんの各種SNSをご覧ください。
X、Instagram、note、YouTube等で『雨雲の集まるとき』で検索!
▼『雨雲の集まるとき』の雨雲出版のオンラインサイトでもご購入いただけます。
https://rainclouds-pub.stores.jp/
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版元サイトより
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「ただ、自由な国に暮らすのがどういうことなのか、感じてみたいんです。そうしたら、僕の人生の邪悪なものが正されていくかも知れない」
アパルトヘイト時代、南アフリカ。政治犯として刑務所で二年間を過ごしたジャーナリストの青年マカヤは、国境近くに隠れて夜を待っていた。闇に紛れて国境フェンスを乗り越え、新たな人生へ踏み出すために。たどり着いたのは独立前夜の隣国ボツワナの村ホレマ・ミディ。農業開発に奮闘する英国人の青年ギルバートと出会い、初めて農業・牧畜に携わることになったマカヤ。しかし、非人間的なアパルトヘイト社会の南アフリカとはまるで違う、自由の国であるはずのボツワナにも抑圧者は存在した。マカヤはこの国の抱える人種主義や抑圧の問題、人間の善悪、そして干ばつの苦しみを目の当たりにする。深い心の闇を抱えたマカヤは、やがて村人との出会いで傷ついた自らの心を癒していくが……。
「人間がもっとも必要としているのは、他の生命との関わりあいだ。もしかすると、ユートピアもただの木々なのかもしれない。もしかすると」
南アフリカ出身の重要作家ベッシー・ヘッドが、亡命先ボツワナで発表した1968年の長編第一作、待望の邦訳。アパルトヘイトの抑圧から逃れ、自由を求めて国境を越えた青年マカヤは、ボツワナ農村の開発に関わりながら、差別や抑圧、人間の善悪を目の当たりにする。貧困、開発、宗教、民主主義、ジェンダー、部族主義と向き合い、鋭い筆致で人間の本質を描いたアフリカ文学の傑作。
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