2024年年5月14日放送分
担当は中川信子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
名護市が老朽化している市役所庁舎の
移転・建て替えの基本方針を固め、
県立北部病院と名護商業高校跡地周辺を
有力候補地としていることが9日、分かりました。
現庁舎の保存を望む声もあり、
市は一部保存やデジタル保存などを検討します。
現庁舎は海岸に近接し、
候補地は市港にある現庁舎よりいずれも高台に位置します。
市がまとめた報告書によりますと、
市は今年度中に有識者や市民らで構成する検討組織を設置し、
基本方針を最終決定します。
現庁舎は市制施行10周年の記念事業として
1981年に建設されました。
象設計集団によるデザインで、
56体のシーサーが設置されるなどの斬新的な意匠で、
81年に日本建築学会賞を受賞しました。外を囲むコンクリートの花ブロックと
ブーゲンビレアが一体となった容姿は
「インスタ映え」すると観光客からも人気があります。
市は新庁舎の検討に向けて、
去年10月に市民アンケートをウェブと紙面で実施しました。
回答者598人のうち現庁舎の更新について
76・6%が「別の場所に移転して建て替え」と回答し、
現在地の建て替えではなく移転を求める声が多くありました。
移転した場合の候補地としては72・6%が「災害などの被害を受けにくい、
安全なエリア」と答えました。
現庁舎について市民アンケートでは
「建物を残したい」が40%、
「建物は残さずに敷地を活用したい」は39・1%でした。
市は「文化的価値がある建物として保存活用を望む声がある一方、
耐震不足・維持管理費等を懸念する意見もある」としており、
一部保存やデジタル保存などを検討します。
新庁舎の本体工事費用は概算で
115億4300万円から121億8500万円です。