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結婚相手を選ぶとき、「一番好きな人と結婚したい」と思いますよね。
でも僕は、長い結婚生活を考えるなら、「好きな人」以上に「嫌いにならない人」を選ぶことが大事だと思っています。
なぜなら、恋愛初期の「好き!」という強烈な感情は、ずっと同じ強さでは続かないから。
心理学では、恋愛初期の高揚感には「新奇性」が大きく影響すると考えられています。
付き合い始めは、全部が新しい。
初めてのデート。
ところが結婚すると、新奇性は当然減っていく。
初めての朝が、2473回目の朝になる。
しかも、その朝に「トイレットペーパー替えたの誰?」みたいな話が始まるわけです(笑)
だから結婚生活で本当に重要なのは、恋愛感情の強さだけではない。
僕はむしろ、「この人とチームを運営できるか?」だと思っています。
結婚って、かなり長期間にわたる共同プロジェクトなんですよね。
家事をどうする。
つまり必要なのは、コミュニケーション能力、問題解決能力、感情をコントロールする力。
そして何より、価値観が違ったときに話し合えること。
さらに、子どもが生まれるとチーム構成が劇的に変わります。
二人だけの恋愛チームだったところに、突然、24時間対応が必要な新人が加入してくる。
しかもこの新人、仕事はしない、お金も払わない、夜中に泣く(笑)
当然、夫婦の役割も変わります。
ここで大切なのが、心理学でいう「心理的柔軟性」
「夫はこうあるべき」
そんな固定観念にしがみつくのではなく、状況に合わせて役割を変えられるか。
仕事が忙しい時期は片方が多く家事をする。
強い夫婦は、最初から相性が完璧なのではなく、変化するたびにチームを再編成できる夫婦なんです。
だから結婚相手を見るとき、「どれだけドキドキするか?」だけではなく、
「問題が起きたとき、この人と話し合えるか?」
を見た方がいい。
さらに僕が大事だと思うのが、
「この人の嫌なところを、10年後も許せそうか?」
好きなところは、慣れます。
でも嫌なところは、放っておくと拡大鏡で見えてくる(笑)
結婚は「最高に好きな人を探すゲーム」というより、お互いが変わり続けても、一緒にチームを運営していける相手を選ぶこと。
恋愛は感情から始まる。
結婚している人も、これから相手を選ぶ人も、紙に一つだけ書いてみてください。
「この人と問題が起きたとき、私は安心して話し合えるだろうか?」
そして既婚者ならもう一問。
「今の家族構成に合わせて、夫婦の役割をアップデートできているだろうか?」
昔決めた役割を惰性で続ける必要はありません。
会社だって組織変更するんです。
家庭も、ときどき人事異動しましょう(笑)
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「運がいい人」には、ある共通点があります。
それは、親友以外の人とも、ゆるくつながっていること。
実はこれ、社会学の世界ではかなり有名な話です。
社会学者マーク・グラノヴェッターは、「弱いつながりの強さ」という考え方を提唱しました。
転職など、新しいチャンスにつながる情報は、いつも一緒にいる親しい友人よりも、
「昔の同僚」
といった、弱いつながりから入ってくることが多いと示したんですね。
これ、考えてみれば当然です。
いつも一緒にいる5人は、だいたい同じ世界を見ています。
場合によっては、同じ店で、同じメンバーで、同じ上司の悪口を言っている。
情報の多様性、ほぼゼロです(笑)
ところが、半年ぶりに会った知人は違います。
「そういえば、こんな会社が人を探してますよ」
突然、自分の世界にはなかった情報を持ってくる。
つまり、弱いつながりとは、自分の世界の外側につながる橋なんです。
心理学的に考えても、人間には「ホモフィリー」と呼ばれる、似た人同士でつながりやすい傾向があります。
価値観が近い人といるのは安心です。
ただ、安心できる人とだけ付き合っていると、自分の世界はどんどん閉じていく。
これはキャリアでも、ビジネスでも同じでしょう。
僕自身、人生を振り返ってみると、大きな転機ほど、
「たまたま紹介された人」
から始まっていたりします。
最初から、
「今日19時32分、この人との出会いによって人生が変わるぞ!」
なんて分かるわけがありません(笑)
だから僕は、運とは偶然そのものではなく、偶然が入ってくる入口の数でもあると思っています。
もちろん、すべての誘いに乗る必要はありません。
大切なのは、ときどき自分の人間関係の円から外へ出ること。
昔の知人に連絡してみる。
そんな小さな行動が、半年後、1年後の人生を変えることがあります。
運がいい人は、家で「いいこと起きないかな」と待っている人ではない。
偶然が起きる場所に、自分を置いている人。
宝くじより、よほど当選確率を上げられます。
スマホの連絡先やLINEを開いてください。
そして、「最近会っていないけれど、なんとなく気になる人」を一人だけ探す。
見つけたら、
「久しぶり!最近どうしてる?」
これだけ送ってみましょう。
用事なんてなくていい。
弱いつながりを、一つだけ温め直す。
そのたった1分のメッセージが、思いもよらない仕事や出会いにつながるかもしれない。
運を待つのではなく、運の入口を増やす。
今日も、自分から小さな偶然を起こしていきましょう。
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今日はちょっと耳の痛い話です。
優秀な人ほど、あるところで出世が止まることがあります。
なぜか。
それは、
「自分でやった方が圧倒的に早い病」
にかかるからです。
これ、仕事ができる人ほど重症です。
現場では、誰よりも仕事が速い。
当然、評価されます。
ところが、ここから問題が起きます。
部下に仕事を任せてみる。
すると、遅い。
横で見ていると、
「いや、それ違う違う」
となる。
自分なら30分で100点。
だったら自分でやった方がいいじゃん。
……これが罠なんです。
心理学的に考えても、人間は過去に成功した行動を繰り返したくなるものです。
特に優秀な人ほど、
「自分で考える」
ことで評価されてきた。
つまり、
「自分でやる=成功する」
という強烈な成功体験があるんですね。
しかも自分でやれば、達成感もある。
「俺、仕事したなあ」
という気持ちにもなる。
これが気持ちいい(笑)
でも、役職が上がったら、ゲームのルールが変わります。
プレーヤーの100点と、リーダーの100点は違うんです。
プレーヤーの100点は、自分が結果を出すこと。
でも、
リーダーの100点は、自分がいなくても結果が出ること。
ここを切り替えられるかどうか。
例えば、自分なら100点取れる仕事を、部下が最初は60点しかできなかったとします。
そこで取り上げるのではなく、任せる。
失敗する。
すると60点が65点になり、70点になり、やがて80点になる。
自分一人なら100点。
でも、10人が80点を出せるようになったら、チームとしては800点です。
100点対800点。
もう勝負になりません。
だからリーダーに必要なのは、
「短期的な非効率に耐える力」
なんです。
部下がモタモタしていても、手を出さない。
これ、子育てと同じです。
子どもが靴ひもを結んでいる横で、
「遅い!パパがやる!」
と毎回結んでいたら、
18歳になっても玄関でパパを待っています(笑)
仕事も同じ。
任せるというのは、
相手ができるようになるまで、あえて自分がやらないこと。
これも立派な仕事なんです。
だから、優秀なプレーヤーから優秀なリーダーになるとき、
むしろ、
これまで自分を成功させてきたやり方を、手放すこと。
そして、
「自分が活躍する快感」から「人が育つ快感」へ移行すること。
これがリーダーへの本当の昇進なのだと思います。
最後に、今日のおすすめ1分アクションです。
「自分でやった方が早い」と思っている仕事を、一つ書き出してください。
そして自分に聞いてみてください。
「これを、あえて誰かに任せるとしたら?」
今日、60点でもいいから一つ任せてみる。
あなたが100点を取ることより、
未来の組織にとっては、
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ぶっちゃけ、人生ってかなり「運」だと思うんです。
どんな親のもとに生まれるか。
自分ではコントロールできないことだらけです。
僕自身も振り返ると、人生を変えた出来事の多くは、綿密な人生計画から生まれたものではありません。
「あの人に会った」
そんな偶然の連続。
ただ、ここで大切なのは、「じゃあ人生は運ゲーですね」で終わらせないこと。
実は、科学的に「運をつかみやすくする方法」があります。
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ博士らが提唱した「計画的偶発性理論」という考え方。
キャリアは、最初に立てた計画通りに進むというより、予期せぬ出来事や出会いによって大きく形づくられていく。
だから重要なのは、未来を完璧に予測することではない。
「良い偶然が起きやすい場所」に、自分を置き続けること。
そのために重要だとされるのが、5つの姿勢です。
1つ目、好奇心。
2つ目、持続性。
3つ目、柔軟性。
4つ目、楽観性。
そして5つ目が、リスクテイキング。
要するに、運がいい人って、宝くじに当たり続けている人じゃないんですよ。
宝くじ売り場の前を通る回数が多い人。
もちろん、実際に宝くじを大量に買えという話ではありません(笑)
人に会う。
つまり、打席数を増やしている。
心理学的に考えても、人は自分が注意を向けている情報を認識しやすくなります。
「何か面白いことはないかな」と世界を見る人と、「どうせ何も起きない」と世界を見る人では、同じ一日を過ごしていても、拾えるチャンスが違ってくる。
さらに行動すれば、人との接点が増える。
だから僕は、
運そのものはコントロールできない。
でも、運に遭遇する確率はコントロールできる。
と思っています。
人生を変える出会いが、次の会食にあるかもしれない。
だから、人生を完璧に計画しすぎなくていい。
むしろ、ときどき計画からはみ出してみる。
運の神様も、ずっと家でNetflixを見ている人までは迎えに来てくれません(笑)。
スマホを開いて、「ちょっと気になっている人」を一人だけ思い浮かべてください。
そして、その人にメッセージを送る。
「久しぶりです。今度お茶しませんか?」
これだけ。
あるいは、気になっていたイベントに申し込む。
ポイントは、1分以内に偶然の入口を一つつくること。
人生は運。
でも、運を待つ人生と、運が起きる場所へ動く人生では、10年後にまったく違う景色が待っています。
さあ今日も、自分から偶然に会いに行きましょう。
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今日は、ちょっと危険なテーマです。
既婚者でも、配偶者以外の異性にふと惹かれることはある。
「この人、素敵だな」
すると脳内で、勝手に恋愛ドラマが始まります。
頼んでもいないのに(笑)
でも、ここで一つ考えてほしい。
あなたが惹かれているのは、本当にその人でしょうか?
心理学には「投影」という考え方があります。
「もっと認めてほしい」
そんな自分の中の願望や欠乏感を、たまたま目の前に現れた人に映し出していることがある。
しかも新しく出会った人には「新奇性」という強烈なスパイスがかかっています。
新しい人は、いいところしか見えていない。
一方、長年一緒にいる配偶者は、寝癖も、機嫌が悪い日も、冷蔵庫を開けっぱなしにするところまで知っている(笑)
つまり、他人の予告編と、配偶者のメイキング映像まで入った完全版を比較している。
そもそも公平な勝負じゃないんです。
神田昌典さんの『成功者の告白』では、こうした感情が動いたときに、すぐ行動せず2週間待つという趣旨の話が出てきます。
これ、すごく大切だと思います。
感情が高ぶっているとき、人はそれを「真実」だと思いやすい。
「この人こそ運命の人だ!」
いやいや、まだ3回しか会ってないかもしれない(笑)
だから、まず待つ。
すると高揚感が落ち着き、自分が相手の何に惹かれていたのかが見えてきます。
そして、
「あれ? この魅力、妻や夫にもあるじゃないか」
と気づくかもしれない。
あるいは、
「相手が欲しかったんじゃない。自分はもっと刺激のある人生を送りたかったんだ」
と、自分自身の課題が見えることもあります。
これは仕事も同じ。
今の会社より転職先がよく見える。
新しいものは欠点がまだ見えていない。
今あるものは欠点まで全部知っている。
だからこそ、感情のピークで人生を決めない。
もちろん、本当に環境を変えるべきときもあります。
でも、その前に一度、自分に問いかけてみる。
「私は、この人やこの機会の何に惹かれているんだろう?」
自由なのか。刺激なのか。承認なのか。優しさなのか。
外側の対象ではなく、自分の内側を見る。
紙かスマホに、
「最近、強く惹かれている人・モノ・機会は何?」
と書いてください。
その下にもう一つ。
「私は、それを通じて本当は何を求めている?」
これだけ。
隣の芝生が青く見えたら、引っ越す前に、まず自分の芝生に水をやってみる。
夫婦も仕事も人生も。
意外とまだ、十分青いかもしれません。
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人前で緊張する人には、実は共通点があります。
それは、「自分がどう見られるか」を考えすぎていること。
「うまく話せるだろうか」
こうやって意識が自分に向けば向くほど、緊張は強くなります。
では、どうすればいいのか。
答えはシンプルです。
意識を「自分」から「相手」に移すこと。
そもそも、スピーチやプレゼンの目的って何でしょうか。
自分をカッコよく見せることではありません。
目の前の相手に、何か一つでも価値を届けることです。
一つでも学びを持ち帰ってもらう。
そこだけに集中して話してみる。
「自分はどう見られているんだろう?」ではなく、
これだけで、緊張の質が変わります。
そして、もう一つ大切なのが、
「相手の反応を手放す」こと。
どれだけ準備しても、
すごく刺さる人もいれば、
全員に好かれる話なんてありませんし、
だから、そこまで背負わなくていい。
自分がコントロールできるのは、
準備すること。
ここまでです。
「貢献には全力を尽くす。でも、評価は手放す。」
これが、人前で自然体になるためのコツです。
緊張したときほど、自分を見ない。
そして結果をコントロールしようとしない。
意識を自分から相手へ。
この二つを覚えておくだけで、人前で話すときの緊張はずいぶん変わってきます。
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なぜ、経営者は圧倒的に成長するのか。
もちろん全員ではありません。
でも、長く経営を続けている人を見ると、ある共通点があります。
それは、最後は「自分の責任」として引き受けること。
社員に裏切られた。
どう考えても、「いや、それあなたのせいじゃないでしょ」ということまで起こります。
それでも経営者は、最後には自分で引き受けるしかない。
「なぜ見抜けなかったんだろう」
こう考え続ける。
だから、経営者は成長するんです。
ここで大事なのは、自責とは、自分を責めることではないということ。
「全部、俺が悪い」
これは自責ではなく、ただの自己攻撃です。
本当の自責は、
「この状況で、自分にできることは何だろう?」
と考えること。
心理学でいう「統制の所在」という考え方にも近いでしょう。
人生で起きることを、「自分ではどうにもできない」と考えるほど、人は受け身になりやすい。
逆に、「自分の行動によって変えられる部分がある」と捉える人は、行動を起こしやすくなる。
つまり、責任を引き受けるというのは、罰を引き受けることではありません。
人生の主導権を取り戻すこと。
一方で、成長しにくい人には共通する口癖があります。
「上司が悪い」
もちろん、本当に上司が悪いこともあります。
でも、それを言い続けて何が変わるのか。
他責って、実は一瞬ラクなんです。
自分は悪くない。
ただし、その代償は大きい。
責任を手放すと、一緒に人生のハンドルまで手放してしまう。
「上司のせいで人生がうまくいかない」と言った瞬間、自分の人生を変える権限まで上司に渡しているようなものです。
嫌いな上司なのに、人生の運転手までお願いしている。
それはちょっと、サービスしすぎです(笑)
だから私は、経営者という仕事は人を鍛えると思っています。
売上が落ちても最終責任は自分。
逃げ場がない。
でも、逃げ場がないからこそ、
「じゃあ、自分は何を変える?」
と考えるようになる。
採用を変える。
そして、その積み重ねによって人間の器が大きくなっていく。
不思議ですが、責任を引き受けるほど、人は自由になるんです。
責任と自由は反対ではない。
むしろ、セットです。
今日、ひとつだけ「誰かのせいにしていること」を紙に書いてみてください。
上司でも、会社でも、家族でも、景気でも構いません。
その下に、こう書きます。
「この状況で、自分が変えられることは何だろう?」
そして、1分以内にできる行動をひとつ決める。
メールを一本送る。
小さくていいんです。
人生のハンドルを取り戻すとは、大げさな決断をすることではありません。
「自分にできること」に意識を戻すこと。
最終責任者意識を持った瞬間から、人は環境の奴隷ではなくなる。
自分の人生を取り戻すとは、責任を取り戻すことです。
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「仕事はスピードが大事ですか? それとも、じっくり考えることが大事ですか?」
こう聞かれたら、私はこう答えます。
「両方です」
ちょっとズルい答えに聞こえますよね(笑)
でも、本当に優秀な人を見ていると、共通しているのがこれなんです。
相反する二つの要素を、同時に成立させる力。
仕事は速い。でも、雑ではない。
自分の意見ははっきり言う。でも、人の話もしっかり聞く。
大胆に改革する。でも、守るべき文化は守る。
直感で動く。でも、数字と論理でも検証する。
大きなビジョンを描く。でも、細部にもめちゃくちゃうるさい。
これ、実はかなり高度な能力です。
人間の脳は、基本的に「どちらか」に決めたがります。
白か黒か。
二択にすると、考えるのが楽だからです。
でも、現実の世界はそんなに単純ではありません。
経営でも人生でも、難しい問題ほど答えは「AかBか」ではなく、
「どうすればAとBを両立できるか?」
にあります。
たとえば、スピードだけを追求すると、仕事は速くても雑になる。
「とにかくやれ!」で進めば、短期的には成果が出るかもしれません。
でも、そのうちミスや不満が積み上がる。
逆に、慎重さだけを重視するとどうなるか。
会議して、検討して、資料を作って、また会議して……。
気づいたら競合がもう商品を出している(笑)
どちらか一方だけでは、どこかで限界が来るわけです。
経営学には、こうした相反する要求を同時に扱う「パラドックス思考」という考え方があります。
優秀なリーダーは、トレードオフを見たとき、すぐに片方を捨てません。
「AかBか」ではなく、「AもBも実現するには?」と考える。
ここが大きな違い。
たとえば、
「社員に優しくするか、厳しくするか」ではない。
人には優しく、基準には厳しくする。
「自分の意見を主張するか、相手に合わせるか」でもない。
自分の意見を持ちながら、相手の意見によって変わる柔軟性も持つ。
「自信を持つか、謙虚でいるか」でもありません。
自信があるからこそ、謙虚でいられる。
こう考えると、優秀さの正体が少し見えてきます。
そして面白いのは、この力は仕事だけではなく、人間的な魅力にもつながること。
魅力的な人って、ちょっと矛盾しているんです。
強いのに優しい。
自信があるのに謙虚。
真面目なのに、遊び心がある。
大胆なのに繊細。
話がうまいのに、聞くのもうまい。
こういう人には「深み」があります。
逆に、一つの特徴だけが極端に強いと、最初は魅力的でも、長く付き合うとちょっと疲れる。
ずっと熱血。
正論だけで24時間来られたら、こちらも少し休ませてほしい(笑)
だから私は、成熟するということは、自分の中に矛盾を抱えられるようになることでもあると思っています。
信念は持つ。でも、違う価値観も受け入れる。
前に進む。でも、引くべき時には引く。
自分を信じる。でも、自分が間違っている可能性も残しておく。
この「両方を持てる人」が、結局強い。
若いうちは、「どちらが正しいんだろう」と考えがちです。
でも経験を重ねるほど、問いそのものが変わってくる。
「どちらを選ぶか?」ではなく、「どうすれば両方できるか?」
スピードと熟考。
大胆さと繊細さ。
自信と謙虚さ。
改革と伝統。
直感と論理。
優秀さとは、片方を選ぶ能力ではありません。
一見矛盾する二つを、高いレベルで同時に成立させる能力。
「OR」ではなく「AND」で考える。
これができる人ほど、仕事にも人間にも深みが出てきます。
今、自分が「どちらかを選ばなければ」と思っていることを、一つ書き出してみてください。
そして、その下にこう書きます。
「どうすれば、両方できる?」
仕事と家族。
答えがすぐ出なくても大丈夫。
大切なのは、二択から降りること。
人生を変える答えは、AにもBにもなく、「A AND B」にあるかもしれません。
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「真面目ですね」
これ、褒め言葉だと思っている人が多いですよね。
もちろん真面目さは大切です。
約束を守る。手を抜かない。責任を果たす。
仕事において大きな武器になります。
でも、「真面目すぎる」と話は別。
実は、真面目すぎることには、かなり大きなデメリットがあります。
新しい挑戦ができない。
だから私は、大人になったら意識的に身につけたほうがいい能力があると思っています。
それが、
「いい加減さ」です。
「いい加減な人になりましょう」というと、ちょっと危険な自己啓発みたいですよね(笑)
でも、ここで言う「いい加減」は、無責任という意味ではありません。
漢字の通り、「良い加減」を見つける能力です。
100点を取る必要がない仕事なら、80点で出す。
この柔軟性が、ものすごく大事。
心理学には「認知的柔軟性」という考え方があります。
簡単に言えば、一つの考え方に固執せず、状況に応じて視点や行動を切り替える力。
真面目すぎる人は、
「こうあるべき」
という「べき思考」が強くなりがちです。
もちろん、それで成果が出る場面もある。
でも人生って、予定通りにいかないんですよね。
経営なんて特にそうです。
計画を立てた翌日に環境が変わる。
そんな世界で、
「計画通りにやらなければ!」
と頑張っていたら、計画と一緒に沈没します。
だから、一流の人ほど意外と「いい加減」です。
ただし、何でも適当なのではありません。
大切なことには徹底的にこだわり、どうでもいいことは手放す。
ここがポイント。
つまり、「いい加減さ」とは手抜きではなく、力の配分能力なんです。
私はこれ、年齢を重ねるほど重要になると思っています。
若いうちは、全部全力でもなんとかなる。
でも、仕事も増える。責任も増える。家族もいる。体力にも限界がある。
全部100点を目指したら、人生そのものが赤点になります。
だから、
仕事はここまで。
こうやって自分の中に「余白」を作る。
すると不思議なことに、発想も柔らかくなるし、新しいことにも挑戦できるようになります。
何より、一緒にいる人が楽になります。
いつも100点を求める人の横にいると、周りも疲れますからね。
本人だけじゃない。空気まで真面目になる(笑)
真面目さは才能です。
でも、いい加減さも才能。
しかもこちらは、意識すれば後天的に身につけられます。
大切なのは、
「ちゃんとやる」ことではなく、「大切なことをちゃんとやる」こと。
それ以外は、少しくらい適当でいい。
人生は、そのくらいの「良い加減」でちょうどいいんじゃないでしょうか。
今抱えている仕事や悩みを一つ思い浮かべてください。
そして自分にこう質問します。
「これ、80点で終わらせるとしたら、何をやめられる?」
一つ手放してみましょう。
100点を80点にする勇気。
その20点の余白から、次の挑戦が始まります。
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「昨日、3時間しか寝てないんですよ」
これをちょっと誇らしげに言う人、いますよね。
睡眠を削る。食事は適当に済ませる。運動もしない。
体調が悪くても、気合いと根性で乗り切る。
そして、
「今月、休みゼロです」
と武勇伝のように語る。
でも私は、これは努力の証明ではないと思っています。
単に、自分という経営資源をマネジメントできていない。
厳しい言い方をすれば、まだプロではない。
本当に優秀な人ほど、自分のコンディションを徹底的に管理しています。
なぜなら、体は最大の資産だから。
特に経営者はそうです。
意思決定、集中力、発想力、胆力、人とのコミュニケーション。
全部、脳から生まれます。
そして、その脳を動かしているのは体です。
睡眠不足になると、注意力や判断力、感情のコントロールなど、さまざまな認知機能が落ちていく。
経営者が寝不足で重要な判断を誤ったら、会社によっては数千万、数億円の損失になるかもしれない。
イライラした状態で人事を決めれば、社員の人生まで変えてしまう可能性もあります。
会社のキャッシュフローは毎日見るのに、自分の睡眠時間は見ない。
財務諸表はチェックするのに、自分の健康状態は放置。
……それ、経営としてかなり危ないですよね。
僕は睡眠を削って働くことを、
「未来の自分から借金している状態」
だと思っています。
今日、睡眠を2時間削れば、確かに2時間仕事ができる。
一見すると得したように見えます。
でも実際には、未来の自分から、体力、集中力、判断力を前借りしているだけ。
そして借金には、必ず返済日が来ます。
疲労が抜けない。
集中できない。
イライラする。
仕事への意欲が落ちる。
最悪の場合、本当に体を壊してしまう。
そこで初めて、
「あのとき、もう少し自分を大切にしておけばよかった」
と思っても遅い。
健康は、なくなって初めて価値に気づく資産でもあります。
だから私は、健康管理は単なる自己管理ではないと思っています。
周りの人への責任です。
自分を信じて働いてくれている社員がいる。
応援してくれる家族がいる。
サービスを待ってくれている顧客がいる。
そう考えれば、自分の体を壊す自由なんて、実はそんなにない。
私はアルコールを飲みません。
できるだけ薬にも頼らない。
運動を習慣にして、睡眠を優先する。無用な危険も極力避ける。
もちろん完璧ではありません。
でも、10年後、20年後も元気に仕事をしたい。
70代、80代になっても、最高の意思決定ができる自分でいたい。
そのために今の体を管理する。
これも仕事の一部です。
若い頃は、無理ができます。
徹夜しても翌日なんとかなる。
だから勘違いしやすい。
「自分は丈夫だ」
でも、体は請求書をすぐには送ってきません。
これが怖い。
10年後にまとめて請求してくることもある。
本当のプロフェッショナルとは、今日だけ成果を出す人ではない。
10年後も20年後も、高いパフォーマンスを出し続けられる人。
仕事だけでなく、体まで含めてマネジメントする。
それがプロだと私は思っています。
今日は1分だけ、自分に聞いてみてください。
「今の働き方を、この先10年間続けても大丈夫か?」
睡眠、食事、運動、ストレス。
一つだけ、「これはまずいな」と思うものを選びましょう。
そして今日、たった一つ変える。
30分早く寝るでもいい。
10分歩くでもいい。
夜のお酒を1杯減らすでもいい。
人生を変えるのは、たまの大きな努力ではありません。
最高の自分を、毎日仕事場に連れていくこと。
自分の体を管理できることまで含めて、プロの仕事です。
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