淡路島の玄関口にある岩屋漁港を拠点に明石海峡で漁師をしながら、卸売業、飲食店事業まで手掛ける「株式会社長太水産」代表取締役の山崎一馬さんをゲストにお招きし、歩きながら1時間、対談する。
一馬さんは現在、日本の漁業を次世代へと受け継げる“強い”産業へと変革するため、素敵なご縁でGOW,IMPの力強いサポートを受け、漁業先進国のアメリカ・ロサンゼルスに家族で移住し、流通とマーケティングを学んでいる。 山崎一馬/淡路市岩屋で代々続く漁師の家に生まれる。高校卒業後、大阪のNSC(吉本総合芸能学院)で芸人を目指すも挫折。20歳で実家に戻り、稼業の漁師を継ぐ。衰退する漁業のあり方を根本的に変えたいと、25歳で市議会議員に立候補。早朝の漁を終えた長靴のままで選挙戦を戦い、当選。しかし、政治では漁業の仕組みを変えるのが難しいと分かり、一期で退く。
「自分で直接魚を売れないなら自分で漁協から買い戻しをすればいい。漁業を仲買だけに頼らない強い産業に」と、曽祖父の名前・長太を屋号に、卸と小売、飲食の会社を設立。魚を獲るところから、流通、販売、飲食までを一貫して行う。漁師ならではの目利きと技術を生かし、販売先の要望や特徴に合わせた魚を提供することから、料亭やレストランからも高い評価を得ている。また、一馬さん自身が厨房に立ち、漁師料理の腕をふるう。日本が世界に誇れるものは、日本の食文化。それを根底で支えているのが漁師だという自負がある。乱獲で水産資源が減少したので、量より質にこだわり、勝負する。
モットーは、「あきらめずに動き続けることで答えは見えてくる」。一馬さんは日本の漁業を次世代へと受け継げる強い産業へと改革できる方法を模索していた。そんなとき、IMP社の社長から米国でのビジネス展開に参加しないかという話が舞い込み、チャンスが到来。家族全員で漁業先進国のアメリカ・ロサンゼルスに移住、現在に至っている。IMP現地法人で現在は水産物の流通とマーケティングを学んでいる。
ポケットマルシェ代表の高橋博之が、社会を“生きる“ゲストと対談する「高橋博之の歩くラジオ」。ゲストのみなさんは、農家・漁師、起業家、研究者、行政官、メディア、NPO、学生……と様々な立場から、自分たちの生活する場、自分たちの生きる社会をよりよくしていこうと、熱い想いや強い志をもって働きかけている方々です。
「高橋博之の歩くラジオ」では、あらゆる角度から社会についての議論が交わされ、心に響く言葉が生まれています。自分の“生きる“日々を振り返って、ちょっと立ち止まって考えたり、背中を押してもらったり。このラジオが、そんなきっかけになることを願っています。
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