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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
メールの配信先が何万人になった、という数だけを大事にしていないでしょうか。お客様や見込み客との接点として、メールのリストを育てることは重要です。ただ、増やすことと同じように、今は必要としていない方へ送り続けないことも考えたいんですね。
今回は、メールアドレスのリストのクリーンナップについてお伝えします。配信数を小さくすること自体が目的ではなく、必要な方へ届けられる関係を保つための手入れです。
展示会で名刺をいただいた、お問い合わせを受けた、訪問先で連絡先を教えていただいた。そうしてできたリストをためておき、時々、全員へ同じメールを送る会社もあると思います。
でも、受け取る方の状況は変わります。一度登録したけれど、今は必要がない。キャンペーンをきっかけに登録しただけで、その後の案内にはあまり関心がない。自分の受信箱を見ても、届いたら必ず読むメールは、ごく一部ではないでしょうか。
過去に接点があったことと、今も配信を必要としていることは、同じではありません。それを考えず、とにかく数を増やして配信し続けると、関心のない方へ何度も送ることになります。
新規のお客様を毎回一から集めるのは大変ですから、見込み客や既存のお客様とつながるリストは大事です。だからこそ、ため込んだ数だけで良し悪しを判断しないでほしいんです。
たくさん送れば、どれか一つは反応してもらえるかもしれない。そう考えることもあると思います。でも、受け取る側からすれば、必要のないものが繰り返し届く状態です。
不要になった方が、いつも丁寧に配信解除の手続きをしてくれるとは限りません。面倒なので迷惑メールとして扱って、受信箱から見えなくすることもあります。強い悪意があるわけではなく、その方にとって、もう見たくないメールになっているということです。
うちへも、お客様に送ったメールが迷惑メールへ入ってしまう、という相談があります。届き方の問題には気をつけたいですが、その前に、何かあったら昔のリスト全員へ一斉配信する、という運用を見直してほしいと思います。
反応がない方へ送り続けることを、何も損をしない行動とは考えないでください。不要になった方が、簡単にその意思を示せるようにしておくことが大事です。自分たちから、送らないという選択肢を用意することも必要になります。
リストの手入れをするには、どんな反応があるかを見られる形で配信する必要があります。誰がメールを開いたか、リンクをクリックしたかなどの情報をもとに、確認する対象を考えていくわけです。
例えば、何回か続けて反応が見られない方や、一定期間リンクをクリックしていない方を取り出してみる。原則として、配信する間隔は会社によって違いますから、回数や期間も、それに合わせて考えることになります。
リストの反応を見て、継続する意思を確かめる対象とタイミングを決めておきます。毎回その場で判断するより、ルールに沿って進められる仕組みを作るということです。
ただし、ここで気をつけたいことがあります。開封などを計測することを拒否するツールを使っていると、実際には読んでいるのに、こちらから反応が見えないケースもあります。反応が記録されていないからといって、すぐ読んでいない人と決めつけてはいけません。
反応が見られない方へ、いきなり送らなくすると、読んでいたのに急に来なくなった、ということになりかねません。それはもったいないですよね。
そこで、対象になった方へ「引き続き読みますか」と確認するメールを送り、解除するか、継続するかを選んでもらう方法があります。継続の意思が確認できなければ、配信をしない側へ移す、という流れです。
計測された反応だけで即座に切るのではなく、受け手が意思を示せる段階を挟みます。こうした確認をルールに沿って行えれば、今は必要としていない方へ、同じように送り続ける状態を減らせます。
配信ツールを選ぶ時も、メールを一斉に送れることだけでなく、対象を取り出し、確認を送り、継続の希望に応じて扱いを変える流れを実現できるかが、考えるポイントになります。
一度得たアドレスへ送るのをやめるのは、もったいないと感じるかもしれません。でも、今必要がなければ、繰り返し送っても反応にはつながりにくいんです。また興味が出た時に、登録していただくこともあります。
何万人に送っているかより、どんな方が必要として受け取っているか。その方たちとの関係を保つ方向で、リストを育てていってください。
リストのクリーンナップを、メールで関係を続けるための、通常の運用に入れておきましょう。増やす活動だけでなく、不要になった方が簡単に離れられ、続けたい方が意思を示せるようにする。そういう手入れまで含めて考えることが、メールを活用していく上で大事だと思います。
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株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/
投稿 第297回:メールアドレスのリストは、増やすだけでなく手入れする は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
Webサイトの高速化というと、細かい技術の話になりがちです。そのため、社内に詳しい人がいない会社ほど、何から手を付ければよいか分かりにくいテーマでもあります。ただ、難しいから後回しでよいわけではなく、ページがすぐ表示されるかどうかは、そのままお客さまの行動に響きます。
検索順位のためだけに高速化するというより、読み込みが遅いと、そもそも他のページを見てもらいにくくなります。最初にぱっと表示されるか、操作できるまで待たされないか。この差は、回遊や問い合わせ率にかなり影響します。
高速化案件がやっかいなのは、単にお金がかかるからだけではありません。下手に踏み込むと、更新のたびに特別な手順が必要になったり、フォームが動かなくなったり、自社での運用がしづらくなったりします。だからこそ、まずは日常運用を崩さない対策から入るのが現実的です。
今回の話の中心は、専門部署がなくても比較的進めやすく、しかも効果が出やすい手を優先することでした。
特に効果が出やすいのが、レンタルサーバーの乗り換えです。昔からの安いサーバーを使い続けているケースでは、ここを変えるだけでかなり改善することがあります。とくにWordPressのような動的なサイトでは、サーバー性能やデータベース周りの速さが初動に直結しやすく、細かい調整を重ねるより先に見直したいポイントです。
次に優先したいのが、GZIP圧縮やHTTP/2への対応、それから画像サイズの適正化です。これらは、運用フローを大きく変えずに効くことが多い施策です。特に画像は、スマートフォンで撮ったものをそのまま上げるだけで急に重くなります。見た目のサイズに合わせて事前に軽くする意識を持つだけでも、体感はかなり変わります。
改善したつもりでも、見る環境が違えば印象は変わります。ここを見落とすと、社内では速いのに現場では遅い、ということが起きます。
会社の中でスマートフォンを開いて速かったとしても、それは通信環境が良いだけかもしれません。人が多い場所、実際にお客さまが検索しそうな場所、別キャリアの回線、iPhoneとAndroidの違い。そうした現場寄りの条件で一度見ると、体感の差が分かりやすくなります。
計測ツールはとても役に立ちますが、あくまで問題点を見つけるための道具です。最終的に速いかどうかは、実機でどう感じるかが大事です。オフィスの数字だけを見て安心するより、現場で一回表示させてみる方が判断を誤りにくくなります。
高速化と聞くと、すぐに強い手を入れたくなります。ただ、ここでも運用との引き換えをきちんと見ておく必要があります。
WordPressの静的化は、確かに速くなる場面があります。けれども、その分フォームやコメント、検索など、動的な前提で動いていた機能が使えなくなることがあります。更新のたびに吐き出し作業が必要になることもあり、簡単そうに見えて実は運用制約が増加しがち手です。ここは気軽に飛びつくより、何が使えなくなるかを先に確認した方が安全です。
WebやITが苦手な会社ほど、高速化は難しそうに見えるかもしれません。けれども、最初から複雑な施策に踏み込む必要はありません。まずはレンタルサーバーの見直し、圧縮や通信設定、画像の軽量化のように、運用をあまり変えずに効くものから進めることです。そのうえで、実際の利用環境で速さを確かめる。この順番で進める方が、無理なく成果につながります。
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株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
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投稿 第296回:WebやITが苦手な企業におすすめのホームページ高速化とは? は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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音声コンテンツの広がり自体は、かなり見通しが立ってきています。作るコストは動画より低く、移動中や運転中のように耳の方が合う場面も多いからです。ただ、その先にある音声検索への備えを考えるときは、少し前提を置き直した方がよい、というのが今回のお伝えしたいことでした。
まず切り分けたいのは、音声で入力することと、その結果を音声だけで受け取ることは別だという点です。話しかけて検索する精度は上がっていても、返ってくる情報まで全部耳だけで理解するのは難しい。視覚を使わずにやり取りを完結させるのは、まだ相当ハードルが高いという見立てです。
現実的には、入力や簡単な操作は声で行い、結果は画面や別の表示で受け取る形の方が先に広がるだろうとお伝えしました。スマートフォンかもしれませんし、スマートグラスのような形かもしれません。少なくとも、今すぐ全部を音声だけで伝わるようにしなければと考えるのは早い、というのが出発点です。
では、企業として今から何を準備するべきか。結論はかなり実際の現場的で、検索する人の言葉に合わせてコンテンツを作り直していくことが中心になります。
音声検索では、検索窓に単語を打ち込むよりも、話し言葉のまま質問される場面が増えます。そのときに大事なのは、自社の専門用語できれいに説明することより、お客さまが実際に使う語彙や言い回しに寄せることです。専門家には自然でも、お客さまには伝わらない表現が多いなら、そこは見直しどころになります。
音声での検索は、どうしても質問ベースになりやすいものです。だからこそ、「これは何か」「こういうときはどうするのか」といった問いに、そのレベル感に合わせて答えるページが効いてきます。単にFAQを並べるというより、一つの質問に対して、きちんと答えと関連情報まで用意したページを増やしていく考え方です。
音声検索の準備というと、新しい機器や派手な未来像に目が向きがちですが、実際には今あるテキストの作り方を少し変えることの方が先に効いてきます。
聞いて受け取る情報は、読むときほど速度を自分で調整しにくいものです。そのため、質問に対する概略や要点が最初に分かる形になっているかは大きな差になります。検索結果から最初に返される一言や、ページの冒頭で伝わる内容がぼやけていると、そこで取りこぼしやすくなります。
話の後半では、表示の中心がもっと軽いディスプレイへ移る可能性にも触れられていました。そうなると、派手な見た目を積み上げるより、内容をどう整理し、どう構造化しておくかの比重が上がります。音声検索への備えは、未来の機器を追うこと以上に、今のコンテンツを見つけやすく、理解しやすくしておくことにあります。
音声検索に備えるうえで、まず考えるべきなのは、全部が音声だけで完結する未来ではありません。先に来るのは、音声で入力し、必要に応じて視覚でも受け取る世界です。その前提に立つと、やるべきことはかなりはっきりします。お客さまが使う言葉に合わせること、質問にきちんと答えるページを増やすこと、そして要点を短く伝えられる形に整えること。この積み重ねが、音声検索時代のいちばん現実的な準備になります。
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投稿 第295回:音声コンテンツは見通しOK、では音声検索の世界にどう備えるか? は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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今回は、2021年度の中小企業白書をWebコンサルの視点で読むと何が見えてくるかを整理します。WebやITの話から少し離れて見えるかもしれませんが、そもそもそれらは経営課題を解くための手段です。だからこそ、白書をどう読むかは、そのままWeb活用の考え方にもつながります。
倒産件数が抑えられている一方で、頑張り続けてきた経営者や支える側の疲れはかなりたまっています。そんな時期だからこそ、派手な手段の話ではなく、会社がどう変わると前へ進みやすいのかを押さえておく意味があります。
白書を読むときに最初に押さえたいのは、WebやITやDXそのものを目的にしないことです。経営や販売の課題が先にあり、それを解くために使うのが手段です。
事例を見ると、デリバリーを始めた、オンライン化した、リモート対応に切り替えた、といった手段が目に入りやすいです。でも本当に見るべきなのは、その会社が何を変えたかったのか、何を守りたかったのかです。手段から入ると、同じことを真似しても外しやすくなります。
手段を正しく選ぶには、財務や利益の考え方・方向性も欠かせません。どれくらい投資できるのか、どこまでなら広告費をかけられるのか、一人のお客さんがどれだけ価値を生むのか。こうした数字を見ないまま「とにかく安く集客する」に走ると、本来取れたはずのお客さんを他社に渡し続けることになります。
白書から見えてくる大きな前提は、変化は担当者一人では起こせないということです。経営者だけが頑張っても、現場だけが頑張っても足りません。
販売から生産まで、上から下まで、会社全体が一体になって動けるかどうかが重要です。特にブランディングでは、売る時に語っていた内容と、実際に届いた体験がずれると一気に信頼を失います。だから、変化は一部門だけの話にしてはいけません。
デジタル化も同じです。紙文化が強い会社にいきなり大きな仕組みを入れると、できる人とできない人に分断が生まれます。Excelやシステムの使い方を無理のない速度で教え、不満や悩みを聞きながら進める方が、結局は早いです。急いで入れて反発や派閥を生むより、全体をゆっくり底上げした方が長く効きます。
「うちは昔からこうだから」という言い方は、変化の場面ではかなり危ういです。白書の事例でも、変化に対応できた会社ほど、そこにしがみついていません。
企業文化を守ること自体が悪いのではありません。ただ、それを理由に変化を拒むと、環境変化に押し切られます。大事なのは、今までのやり方そのものではなく、自分たちは何を価値として提供してきたのかというコアの部分です。そこに立ち返ると、変えるべきものと残すべきものが見えやすくなります。
外の専門家を入れれば、新しい事業や方向性がそのまま出てくるわけでもありません。歴史のある会社ほど、今の商売は人や関係性や現場感覚と一体になっています。だからこそ、答えは中から湧いてくる形の方が強い。外部は、事例や視点を持ち込み、壁打ちをする相手として使う方が機能しやすいです。
白書の事例はとても参考になります。ただ、表面だけを読むと危険です。成功した場面だけを切り取ると、そこへ至るまでの苦労や準備が見えにくくなります。
たとえば、店舗縮小を前倒ししたり、漁船を買って流通を見直したりする飲食の事例は、さらっと読むと大胆な判断に見えます。でも、実際にはそれを受け止められる組織状態や、以前からの危機感の積み上げがなければ動けません。タクシー会社が物を運ぶ側へ広がった事例も同じで、地域との信頼関係や現場の納得があってこそです。
一方で、旅行業の会社が動画配信やオンライン観光をやってみた結果、映像制作の仕事が広がったように、最初から狙い切っていたわけではない成功もあります。こういう事例から学ぶべきなのは「動画が正解」ではなく、苦しい時に数を打ったから当たりを拾えた、という点です。オンラインだからいいのではなく、目的に沿って試した結果として、その手段が残ったのだと読むべきです。
中小企業白書をWebやITの文脈で読むときに見るべきなのは、新しいツールや派手な成功例そのものではありません。会社全体を巻き込めているか、企業文化を言い訳にしていないか、数字を見ながら動けているか、そして事例の裏側まで読み取れているか。そこが変化の条件です。
手段は後から選べます。大事なのは、自分たちの価値を起点にして、無理のない速度で会社を変えられる土台を作ることです。白書は、その土台をどう見るかを学ぶ資料として使うと、実際の現場への効き方がかなり変わってきます。
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投稿 第294回:Webコンサルの観点で押さえる2021年度中小企業白書の要点 は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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今回は、企業とフリーランスがどう関わると幸せになりやすいのかを整理します。WebやITを進めたいのに人を正社員で採りにくい、固定費も重くしたくない、でも個人へ頼むのは不安だ。そう感じる中小企業にとって、外部人材との付き合い方は避けて通れないテーマです。
個人へ仕事を頼むとなると、ちゃんとやってくれるのか、連絡が取れなくならないか、法律で守れるのか、と不安が先に立ちます。その気持ちは自然ですが、最初の捉え方を少し変えるだけで見え方はだいぶ変わります。
不安が大きくなる理由の一つは、最初から完璧な相手を引き当てようとしているからです。でも実際には、外部人材との関係は一回で決め切るものではありません。何人かと仕事をしてみて、自社に合う相手を見つけていく前提に立つと、必要以上に身構えなくて済みます。
雇用は、一度採ると簡単には切り替えられません。それに比べると、業務委託は契約の範囲で区切りやすく、合わなければ次の相手を探しやすい面があります。もちろんお金はかかりますが、中小企業にとっては「何人か試しながら、自社と合う人にたどり着ける」というのは、むしろ前向きな特徴でもあります。
フリーランス活用を成功させるうえで、実は企業側が磨かなければいけない力がかなりあります。ここを外すと、相手が誰でもうまくいきにくくなります。
何を頼みたいのか、どこまでやってほしいのか、どの状態なら完了なのか。これをきちんと伝え、上がってきたものを見て判断する力が必要です。納品時に確認せず、後からおかしいと文句を言っても通りにくい場面はあります。だからこそ、発注と検収の精度は企業側の基礎体力になります。
「うまくやっておいて」「いい感じでお願いします」のような依頼は、仕事を難しくします。スキルのある人ほど、そういう依頼元の危うさに敏感です。後から条件が増える、最初に聞いていないことを求められる、判断材料が足りないままやり直しになる。そうした発注者は避けられやすくなります。
契約や法律はもちろん大事です。ただ、それだけで安心できるわけではありません。実際の現場では、もっと手前の運用がものを言います。
何かあった時に法律でしっかり守れるなら安心したい、という気持ちはよく分かります。ただ、相手が逃げてしまったら、そこだけで全部が解決するわけではありません。法的な保護を過度に期待するより、そもそもトラブルになりにくい相手を選び、運用で防ぐ方が現実的です。
オーソドックスですが、紹介のある人、実績のある人、評価が十分にたまっている人はやはり見やすいです。プラットフォーム上の評価も、数がある程度たまっていれば参考になります。逆に、何年もやっているのに何でもやりますと広く受ける姿勢ばかりが目立つ人は、少し慎重に見た方がよい場面もあります。できる人は忙しく、得意不得意をはっきり言うことが多いからです。
最後は人と人の相性です。だからこそ、一回で決め切ろうとせず、出会い方そのものを設計しておく方がうまくいきやすくなります。
最初から大きな金額を賭けるのではなく、失敗しても致命傷にならない範囲で試し、相性の良い人を見つける。そう考えると、業務委託はかなり使いやすくなります。何人かに依頼して、一人でも長く付き合える相手が見つかれば、十分に元は取れます。
フリーランス側も依頼元を見ています。発注が明確で、検収が丁寧で、無理な要求を後から足さない会社には、良い人が集まりやすいです。つまり、企業が外部人材を活かせるかどうかは、相手の質だけではなく、自社がどんな依頼元であるかにも左右されます。
企業とフリーランスの幸せな関わり方は、完璧な相手を一発で当てることでも、法律で完全に守られることでもありません。少しずつ試しながら、自社に合う相手を見つけていくこと。そして、そのために必要な発注と検収の力を企業側が持つことです。
フリーランス活用をネガティブに見るだけでは、機会を逃しやすくなります。むしろ、中小企業だからこそ試せる柔軟さがあると捉え直し、良い依頼元になる努力をする。その積み重ねが、結果として良い外部人材との長い関係につながっていきます。
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代表取締役・コンサルタント 中山陽平
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投稿 第293回:経営者側労働事件のプロ向井蘭先生に聞く、企業とフリーランスの幸せな関わり方 は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
Webマーケティングを勉強したいけれど、何から始めればよいのでしょうか。担当者になった方からも、社員に学んでもらいたい方からも、よくいただくご質問です。
私がお勧めしているのは、まず目の前で必要になったところから学ぶことです。全体を理解してから動きたい気持ちは分かりますが、その順番が誰にでも合うとは限りません。
Webマーケティングは、商売の中でWebを使う仕事です。検索の仕組みだけでなく、お客さんの理解や伝え方、売り方にも関わります。最初に全体を薄く知っておこうと思っても、範囲はかなり広いんですね。
営業を学びたいと言われたときにも、その方が今どんな仕事をしていて、どこで困っているかを聞くと思います。それと同じように考えてみてください。
学ぶ順番は、知識の一覧からではなく、今解決したい問題から考えましょう。サイトへ人が来ないことに困っているのか、数字を見ても意味が分からないのか。それによって、最初に調べることは変わります。
まだ利用者としての感覚がないなら、実際にネットで商品を探して買ってみることが、出発点になる場合もあります。何を学ぶと仕事が前に進むのかを考えることが大切です。
学ぶこと自体が好きで、放っておいても本を読み、いろいろ試す方もいます。そういう方であれば、興味のあるものから広く学ぶ方法も合うと思います。
一方で、自分にどう関係するのか分からない内容を、最初からたくさん覚えるのはつらいという方もいます。これは優劣の話ではありません。同じ教材を渡せば、誰でも同じように身に付くわけではないということです。
「この問題を解決したい」という必要が生まれると、教材の読み方も変わります。例えば解析の本も、まず自社の数字を見て分からないところが出てきてからなら、知りたい部分を探しながら読めます。
これから使うから、と入門書を一冊渡すだけでは、読む目的が曖昧なままになるかもしれません。実際の仕事と、学ぶ内容をつなげていただきたいと思います。
自分からどんどん学ぶ方であれば、必要な予算や時間を用意し、ある程度任せる方法があります。ただ、好奇心の向く方向と、会社で担ってほしい仕事が離れすぎていないかは確認が必要です。
営業やマーケティングを考えてほしいのに、システムの仕組みにばかり関心が向いている、ということもあります。その力を別の仕事へ活かすのか、今の役割へ戻すのかは、会社として考えます。
自分だけでは進めにくい方には、仕事をしながら質問できる相手がいるとよいですね。先輩に聞いて、「こういうときはこう考えるのか」と分かるような形です。社内に詳しい方がいなければ、外部の支援も選択肢になります。
本人に合う学び方と、困ったときに進めるための支えを用意してください。一律の研修だけで済ませず、実際の取り組みを一緒に見てもらえると、質問も具体的になります。
初心者に実際の仕事を任せてよいのか、不安になる方もいると思います。ただ、経験のある人でも、一度で必ず当たるわけではありません。状況を見て修正し、目標へ近づけていく力が大切です。
最初の失敗を強く責めると、担当者が無難なことしかしなくなったり、都合のよい数字だけを報告したりすることも心配です。それでは、何が起きたのかを会社として学べません。
試した理由と結果を説明してもらい、次にどうするかまで一緒に考えましょう。何でも好きに失敗してよいということではなく、仕事の目的と、経験から学ぶことを両方大事にするわけです。
いきなり会社の重要な部分を任せるのが難しければ、担当する範囲を絞る方法もあります。自分が動いたことで反応がどう変わったかを確かめられる仕事にすることが、学ぶ意欲にもつながります。
慣れないうちは、目の前の作業を終えることで精いっぱいになりがちです。日報に書くことを作ろうとして、何のための仕事だったかが後ろへ行ってしまうこともあります。
そこで、上司の方は目的や目標へ繰り返し戻してあげてください。何をしたかだけでなく、何が分からず、何を調べ、どう考えたかも、仕事として見ていただきたいと思います。
作業の件数だけでなく、判断するために考えたり調べたりした過程も確認することが大切です。そうすると、手は動いているのに目的へ近づいていない、という状態にも気づきやすくなります。
学ぶ側へ努力を求めるだけでなく、学びながら仕事を進められる環境を作ることも、管理する側の役割です。
私自身、説明するときの板書も、実際にやるから気づくことがあります。手元の紙では書けても、人に見せるために立てた面へ書くと感覚が違う。文字の大きさや見え方も、使う場面があって初めて考えるようになります。
Webの仕事も同じです。教材を読むことに加えて、使ってみて分からなかったこと、直してみて分かったことが、自分たちの知識になります。
何を学び、どう試し、何が分かったかを、会社の中へ蓄積していきましょう。結果だけでなく、その過程が残ると、次の課題にも取り組みやすくなります。
何から勉強するか迷ったら、まず今の仕事で困っていることを一つ挙げてみてください。その解決に必要な知識を入れ、使い、また分からないところを聞く。その繰り返しを、会社として支えていただければと思います。
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投稿 第292回:Webマーケティングは何から勉強する?担当者が実務を通じて学ぶ進め方 は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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今回は、中小企業がWebやITを使いこなせるようになるための「最初の一歩」を整理します。派手な改革や大きな投資に見える話ほど目を引きますが、実際に前へ進みやすいのは、もっと地に足のついた始め方です。
WebやITが苦手な会社ほど、最初に大きく変えようとしてしまいがちです。ただ、そこから入ると止まりやすくなります。
いきなり全社の仕組みをひっくり返す、DXだから一気に変わる、といった進め方は現実に乗りにくいです。特に部署が分かれていて、役割も文化もそれぞれ違う会社では、急な方針転換ほど反発を招きます。CRMやSFAや自動化を一気に入れるような提案は見栄えはしますが、現場がついてこなければ長続きしません。
一方で、いつか自社にぴったりの仕組みがどこかから出てくるだろう、と思って待っているのも危険です。会社は経営者だけで変わるものではなく、現場も一緒に変わらなければ動きません。だからこそ、最初の一歩は受け身ではなく、自分たちで小さく踏み出す必要があります。
中小企業にとっておすすめなのは、分かりやすい一箇所だけを先に変えるやり方です。小さな成功が積み上がると、会社全体が少しずつ変化を受け入れやすくなります。
たとえば、電話で受けた問い合わせを受注情報と結びつける、同じ相手からの電話で過去の履歴を見やすくする、FAXをインターネットFAXへ変える、写真や資料をクラウドで共有する、Webサイトから問い合わせが来るようにするといったことです。こうした一工程だけの改善でも、現場の負担はかなり変わります。
一箇所でも変わると、WebやITは思ったより特別なものではない、と感じられるようになります。営業やマーケティングの考え方自体は、オフラインと大きく変わらないことにも気づきやすくなります。手作業が減り、仕事が少し楽になる体験が入ると、苦手意識は一気に下がります。
小さく始めると言っても、行き当たりばったりでよいわけではありません。後からつながる設計と、社内に知見を残す進め方が欠かせません。
個別に入れるツールも、後で結合できる前提で選んだ方が安全です。今は別々に見える改善でも、あとで情報をつなぎたくなる場面は必ず出てきます。最初からその道筋を意識しておけば、後になって総入れ替えする痛みを減らせます。
一番避けたいのは、外に丸投げして、できあがったものだけを使う形です。それでは、なぜ導入したのか、何が改善されたのか、なぜうまくいったのかが社内に残りません。担当者や関係部署の責任者が、理由とプロセスと結果を共有していくことではじめて、次の改善へつながる土台ができます。
こうした積み上げを続けると、ある時点から会社が勝手に前へ進み始めます。そこまでは地ならしですが、その先は一気に加速します。
今まで何も言わなかった部署から、こういう仕組みはできないか、このツールを試してみないか、計測できないか、といった話が出始めたら流れが変わった合図です。会議の中で自然にWebやITの話題が出るようになれば、会社はかなり柔らかくなっています。ここまで来ると、中小企業の持つ足の速さや柔軟さが活きてきます。
中小企業にとって怖いのは、大きな投資に失敗して、社内全体がWeb嫌いになることです。一度そうなると、その傷は何年も残ります。だからこそ、もし失敗しても再挑戦しやすい規模から始める方がいい。小さな成功を重ねるやり方は、前に進むためだけでなく、嫌いにさせないためにも有効です。
中小企業がWebやITを使えるようになる第一歩は、最初から全社改革を狙うことではありません。まずは一箇所、目に見えて変化が分かるところから入り、現場が便利さを体感し、理由と結果を社内に残していくことです。
その積み上げが会社を柔らかくし、やがて現場から提案が出るようになり、自走が始まります。小さく始めることは遠回りではなく、結果として最短距離になりやすい。そんな考え方・方向性でWebやITの導入を考えると、最初の一歩はかなり踏み出しやすくなるはずです。
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投稿 第291回:中小企業がWebを活用できるようになる「第一歩」の踏み出し方 は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
自分は独立して仕事をするのに向いているのか。今すぐではなくても、将来は個人で働くことを考えている方には、気になるところだと思います。
私自身、大学在学中に一度開業し、そこで失敗して、ほぼ畳んだ状態にしています。その後、いろいろな仕事を経験してから二回目の独立をし、今の法人設立につながっています。その経験と、起業したい方のお話を聞いてきた中で感じることをお伝えします。
個人事業主に向いている人という話では、営業ができること、仕事を自分で完遂できることなど、いろいろな条件が挙がります。もちろん、その通りだと思います。代わりにやってくれる人がいるわけではありませんからね。
ただ、私がもっと根っこの部分で大事だと思うのは、世の中に興味を持てるかどうかです。人に対してだけでなく、いろいろなものに好奇心を持ち、この世の中を楽しいと思えるかということですね。
目の前の仕事や仕組みに興味を持ち、何を提供したら役立つだろうと考えられることが、独立の適性に大きく関わると思います。これは、私が経験上感じていることです。
いろいろなものに興味があれば、仕事をつまらないものとして終わらせず、「これは別のところで役立つ経験になるのではないか」「なぜこういう仕組みになっているのか」と考えます。そうして知識やできることの幅が広がり、引き出しが増えると、人とのつながりも生まれてくるんですね。
今の仕事が面倒だ、上司とのやり取りが嫌だ、何をするにも承認が必要だから自由にやりたい。そういう理由から独立を考えることもあると思います。
ただ、何かを避けるために独立しようとしているなら、今その形で進むのはやめた方がいい、というのが私の考えです。独立すると、やることは増えます。会社で誰かが代わりにやってくれていたことも、自分でしなければいけません。
今まで見えていなかった、事業を回すための仕事も押し寄せます。面倒なことから離れたつもりなのに、また面倒なことがやってきた、と感じると、そこで嫌になってしまうんですね。
「これをやりたいから、自分でやるしかない」という気持ちで出ていけるかを考えてみてください。もちろん、その気持ちがあれば必ず成功する、ということではありません。
私にも、面倒だなと思いながらしている仕事はあります。でも、「どう効率化したら面白いか」「自分が担当者なら、どう改善するか」「相手の会社は何を加えたら、喜んで使ってもらえるのか」と考えてみるんです。
避けられないことに対しても、興味を持って向き合えるか。そうした心持ちが、続けていくうえでは大事ではないかと思います。
お客様に何を提案すれば喜んでもらえ、お金を払っていただけるか。そこに興味が向くと、「これは売れるのではないか。試してみたい」と考えるようになります。
DMを何度か出して反応を比べたり、ホームページの内容を変えて広告の反応を見たりする。アクセス解析で人の動きが変わったら、なぜだろうと考える。そういうことにも、楽しく取り組めるんですね。
実現したいことがあれば、そのために必要な営業や勉強も、自分から取り組むものになっていきます。お客様にこうなってほしいから、これを勉強しよう、という順番です。
ホームページを作れば、問い合わせがどんどん来るわけではありません。自分で開拓することも必要です。営業ができるか、人脈があるかという条件を見るだけでなく、その準備をしようと思えるかが関わってくると思います。
運よくよいパートナーと出会い、商売の仕組みに入れてもらえることもあるかもしれません。でも、そこを前提にするより、自分でどう届けるかを考えたいですね。
独立してうまくいった人の話は、いろいろなところで見かけます。本人が発信することもありますし、メディアで紹介されることもあります。そういう話ばかりを見ていると、自分もうまくいきそうな気がしてきます。
でも、うまくいった人が目立ち、そうでなかった人は見えにくい。いわゆる生存バイアスがかかっているわけです。
成功した人の話を真に受けて、自分にも同じことができると考えるのは、やめた方がいいと思います。話半分くらいで受け止めておいた方がいいですね。
私自身も、失敗の繰り返しです。取り上げられるような華やかな売上を誇っているわけでもありませんし、ここに至るまでには大変なこともありました。簡単に飛び込めばいいとは、やはり言えません。
起業する人の方が偉い、会社に勤めている人はよくない、というような話には全く賛同できません。会社の中で、すごい仕事をしている方はたくさんいます。その人たちが、独立している人より劣っているわけではありません。
会社の中で楽しく力を発揮できているなら、無理に独立する必要はないと思います。個人でやった方がいい人、自分で会社を作った方がいい人は、その形でやればいい。対等な関係です。
私の場合は、自分で何でもやりたいから独立したタイプです。営業もシステムも、事務的な仕事や紙のデザインなども楽しかった。その中で、マーケティングとコンサルティングが一番楽しかったので、今の仕事をしています。
いろいろなことに興味を持ち、障害を一つずつ解いていくことも楽しめる。だから続けられているのかな、と感じます。独立という形を先に選ぶより、自分が何に興味を持ち、どんなふうに働くと力を発揮できるかを考えていただければと思います。
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株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/
投稿 第290回:独立に向いているかを、仕事への好奇心と自分の経験から考える は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
今回は、Z世代は本当に「自分で調べるのは面倒くさい」のか、という話を整理します。結論は単純で、調べなくなったのではなく、調べ方と選び方の位置が前にずれただけです。その前提で見ると、売り手が考えるべき接点も、商品設計も、かなり変わってきます。
「最近の若い人は自分で調べない」「SNSで誰かがおすすめしたものをそのまま買う」という考え方・方向性は、表面だけを見るともっともらしく見えます。ですが今回の話では、その理解は危ないと言っています。
今の世代も、十分に考えて行動しています。ただ、昔のように検索窓へ言葉を入れて、比較記事を何本も読んで、最後に決めるという流れが外から見えにくくなっただけです。誰かの紹介を見てすぐ買っているように見えても、その手前には別の準備があります。
彼らは思考停止しているのではなく、最終決定の段階までに自分へ合う候補が届く状態を作っています。だから最後の行動だけ切り取ると、あまり比較していないように見える。実際には、選別のタイミングが一つ前へずれているのです。
この違いを理解するには、昔ながらの検索行動と、今の情報行動の差を見る必要があります。
少し前の世代は、欲しい情報を自分で探しに行き、集めて、比較して決める形が中心でした。ところが今は、アルゴリズムやレコメンドが当たり前にある環境で育っています。だから発想の出発点が違います。どうやって調べるかより、どうやったら自分に合う情報が流れてくるかを先に考えるのです。
そのために、見てもいい、出してもいいと思える情報はネット上へ出し、自分の好みや行動を少しずつ学習させていきます。結果として、自分に合う候補が日常的に集まるようになる。そうなれば、最後はその中から選ぶだけなので、即断に見えても不思議ではありません。
情報量が昔より圧倒的に増えていることも大きいです。昔が家電量販店の棚一列から選ぶ感覚だとすれば、今は巨大な売り場全体から選ぶようなものです。最初にフィルタリングしなければ、そもそも見切れません。
この前提で考えると、売り手がやるべきことは、ただ商品情報を出すことではありません。その前段階で、どうやって相手のフィルターへ入り込むかを考える必要があります。
たとえば収納商品を売るとして、収納メディアや収納系の検索だけを見ていては足りません。なぜ収納が必要なのかを掘ると、部屋を広く使いたい、リモートワークで机まわりを整えたい、引っ越しで部屋が狭くなった、といった事情が見えてきます。そうなると、接点はインテリア、不動産、在宅勤務、部屋づくりの文脈にも広がります。
そのとき出すべき言葉も変わります。収納です、と正面から言うだけでなく、机の横に何センチ空間が増えるのか、プリンターを置くスペースをどう作れるのか、といった生活文脈の言い方に変える必要があります。
この構造を見落として、フォロワーの多い人に紹介してもらえば売れる、と考えるのは危険です。影響力のある人の発信も、あくまで最後に届く候補の一つにすぎません。そこに絶対的な忠誠があるわけではなく、自分に合うかどうかで判断されます。だから重要なのは、誰に言ってもらうかだけではなく、その人のアンテナへどう引っかかるかを設計することです。
接点の作り方が変わるだけでなく、商品そのものや会社の動き方にも柔軟さが必要になります。
同じ商品でも、ニーズに合わせてまとめ方や見せ方を変えられる会社は強くなります。収納の例なら、リモートワーク向け、狭い部屋向け、すっきり見せたい人向け、というように切り口を変える余地があります。固定の言い方と固定の商品パッケージだけで戦うより、その時々の状況に合わせて見せ方を調整できる方が、今の情報行動に合います。
ただ、こうした変化を場当たり的に繰り返すだけでは、社内でズレが出ます。だからこそ、自分たちは何で喜ばれているのか、何を価値として提供する会社なのかを、会社全体で共有しておく必要があります。上だけが方向を決めても、配送、サポート、営業、制作で価値観がずれれば、最終的な体験にほころびが出ます。
私自身も、社名やサービス名以上の価値で喜ばれている現実に触れながら、名前や見せ方を超えて、自分たちを定義し直す難しさに触れています。これは多くの中小企業に共通する話です。変化に合わせて商品や見せ方を変えるには、その根っこが必要になります。
Z世代は、自分で調べるのが面倒だから誰かのおすすめに流されている、という理解では足りません。実際には、自分に合う情報が集まるように、もっと手前で環境を整えています。だから売り手も、最後の比較表や最後のおすすめ枠だけを見ていては遅いのです。
必要なのは、相手が何を欲しがっているかだけでなく、なぜそれが必要なのかまで掘り、その前段階の文脈へ接点を作ることです。そして、その文脈に合わせて商品や見せ方を柔軟に変えられること。その土台として、会社としての価値やミッションが共有されていること。そこまで整えられる会社ほど、これからの世代に対しても強くなっていくはずです。
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代表取締役・コンサルタント 中山陽平
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投稿 第289回:Z世代は本当に「自分で調べるのは面倒くさい」のか?その裏にある情報を得るための行動の変化とは は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
今回は、Googleマップの機能追加から見えてくる、中小企業が今のうちに着手しておきたいことを整理します。ポイントは、Googleマップを単なる地図だと思わないことです。現実世界の情報をより細かく載せ、しかもその人に合う形で見せる入口へ変わっていく中で、店舗やオフィスの見せ方そのものが、ますます重要になります。
今回の話でまず強調されているのは、Googleマップがどこへ向かっているかです。昔の地図は、道と場所を単純化して示すものでした。けれど今のGoogleマップは、その単純化を減らし、現実世界の情報をどんどん詰め込み始めています。
ルート案内一つを取っても、単に最短距離や所要時間だけではなく、急ブレーキが起きやすいかどうかまで織り込んでいこうとしています。地図の見た目も、公園の中の道や中央分離帯、横断歩道のような細部まで描き込まれ、まるで72dpiの荒い表示が、滑らかな高解像度へ変わっていくような方向にあります。
さらに、何でも全部見せるのではなく、その人に今必要そうな情報を前に出す動きも強くなっています。朝なのか夜なのか、仕事の移動中なのか、週末の外出なのか。その違いに応じて、コーヒーショップや観光スポットなど、見せる対象が変わる世界です。つまり同じ地図でも、見る人と状況によって入口が変わるようになっていきます。
この変化は、単に便利になるというだけではありません。お客さまの判断が、もっと手前で終わるようになるということでもあります。
ライブビューやストリートビューへの導線が強くなると、現地へ行く前に、周辺の雰囲気や店の外観をかなり具体的に見られるようになります。混雑状況も、店単体だけでなく、エリア全体で把握しやすくなります。現地へ行って初めて分かった情報が、事前にどんどん取れるようになるわけです。
これまでは、入り口が多少分かりにくくても、看板が地味でも、来てしまえばそのまま入る人がいました。けれど事前に細かく見えてしまうなら、雰囲気が合わない、何となく雑然としている、入りづらそう、という印象だけで離脱されることが増えます。レストランなら席や空間の感じ、場合によっては厨房まわりの印象まで含めて、判断材料になっていきます。
しかも見るのは来店予定の人だけではありません。今すぐ客ではなくても、誰かに勧めるかもしれない人、話題にしてくれるかもしれない人もいます。そう考えると、マップ上で見られる情報は、単なる所在地案内ではなく、評判の入口そのものです。
ここから実際の現場に落とすと、やるべきことは意外とはっきりしています。マップの設定だけを触る話ではなく、見られる空間そのものを整えることです。
店舗ビジネスなら、客席や導線、外観、看板、入口まわりがそのまま評価材料になります。来店が少ない業種でも、オフィスの入口や看板、社内の空気感は、信頼感に影響します。実際に中へ入らなくても、その会社がどんな仕事をしていそうか、どんな感覚を持っていそうかは、視覚情報からかなり判断されます。
今はテイクアウトやオンライン対応が増えて、店内の優先度を下げたくなる気持ちもあります。けれど、今後はむしろ逆です。行かない人ほど、視覚情報だけで評価します。行ってしまえば許される小さな違和感が、行く前に見えた時点で機会損失になる。だから、実際に人がどれだけ来るかとは別に、「見られる前提」で空間を整える必要があります。
もう一つ大きいのは、ローカル集客を数字だけで管理しにくくなることです。
マップは位置情報の影響が強く、さらに時間帯や行動文脈に応じた表示が進めば、誰にとっても同じ見え方にはなりません。昔のように、ある場所で検索して何位だった、で話が済みにくくなります。遠隔から数字だけ見て改善するやり方には、どうしても限界が出てきます。
ここで必要になるのは、数学やプログラムより、お客さまがどう感じるかという感覚です。地元の人がどう通るのか、外から見たときにどう映るのか、何を不安に感じるのか。そうした商売の嗅覚や観察眼を、デジタルの場へ持ち込むことが重要になります。結局、出発点は現場を知っている皆さん自身に戻ってきます。
Googleマップは、単なる地図から、現実世界をかなり高い解像度で扱う入口へ変わっていきます。しかも、それをその人の状況に合わせて出し分ける方向に進んでいます。ということは、マップ上で見られる情報が、来店や問い合わせの前段階の判断を、これまで以上に左右するようになります。
だから中小企業が今のうちに着手すべきなのは、マップの小手先の設定だけではありません。店舗やオフィス、入り口や看板、周辺を含めた見られ方そのものを整えることです。そして数字だけで追い切れない部分は、お客さま目線の定性的な感覚で磨くこと。そこに早めに向き合える会社ほど、この先のマップ時代で強くなっていくはずです。
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代表取締役・コンサルタント 中山陽平
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投稿 第288回:Googleマップの機能追加から見える、中小企業が早めに着手すべきこととは? は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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