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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、「Webマーケティングの計画をうまく立てられない」というご相談についてお話しします。
自社の強みや市場での位置づけがはっきりしない、お客様のニーズが分からない、短期的なことばかりで長期の計画を作れない。いろいろなお悩みがありますが、まずは、どの部分で止まっているかを分けて考えてみてほしいんです。
計画を考えるときには、「なぜやるのか」というWhy、「何をするか」というWhat、「どうやるか」というHowに分けてみると分かりやすいです。
なぜその事業をするかは、経営の根幹に関わります。小規模事業や個人事業の経営者が考える場合は別ですが、Webや広報、マーケティングの部門で計画するのであれば、基本的には会社の方針を受けて、WhatとHowを作っていくことになります。
私の経験では、計画を立てられないという方には、何をするかは分かるけれど方法が分からない場合と、その両方が分からない場合があります。どちらなのかによって、次にすることが変わるんですね。
Webにはどんな手段があるのか、成果をどう考えるのか、具体的に何を動かせばいいのか。こうしたHowが分からない方は多いです。ただ、その前のWhatについては、すでに経験のある方と、初めて取り組む方に分かれます。
Web以外で広報の計画を作ったことがある、あるエリアにどう営業していくか考えたことがある。そういう方なら、何を考え、どう物事を進めるかは分かっているかもしれません。
それでも「ネットはリアルとは違うから」と、手段が分からないところで止まり、計画が立てられないと思ってしまうことがあります。
Webだからといって、これまでのマーケティングや営業の経験が使えなくなるわけではありません。もちろん、Webが得意なこと、対面が得意なことは違うので調整は必要です。でも、大枠の考え方、進め方、指標の作り方が、まるで別世界になるわけではないんですね。
「特殊な世界だから、今までの経験は役に立ちません」というような言い方を、Web業界が仕事を取るためにしてきたところもあると思います。こちら側の責任でもあるのですが、そのために皆さんの経験を捨ててしまうのは、すごくもったいないです。
何をすべきかを考えられるなら、Webではどんな手段を使えるかを学ぶか、その部分を支えてくれるパートナーを得る。これまでの経験を、Webでどう実現するかに置き換えて考えてみてください。
私が見てきた中でも、営業や商売の経験がある社長さんが、Webの方法を一緒に学んだり、自分で試したりすることで、スムーズに活用できるようになるケースは多いです。
何をするかも、どうするかも分からない場合には、本人だけの問題ではないことがあります。「パソコンに詳しそう」「若いからネットに慣れているだろう」と、Web担当に任命されるケースですね。
本来なら、社内で経験を重ね、お客様と接し、部門間の関係も分かったうえで、計画を作って人を巻き込むようになります。ところがWeb担当になったことで、これまで担っていなかった戦略や計画まで、まとめて任されてしまうんです。それは、できなくても仕方がありません。
日常的にネットを使っていることと、ネットで商売を進められることは別です。メッセージのやり取りはしていても、売買やビジネスのことは考えたことがない人もいます。若いから分かるだろう、という任せ方はやめた方がいいと思います。
何をするかも分からず、どんな手段があるかも分からない。その両方を一気に覚えながら進めるのは、どちらか一つでも大変なのに、かなり厳しい状態です。
相談や社内研修でも、「組織を動かせないけれど、これをしなければいけない。方法も分からないので研修へ来ました」という話を聞くことがあります。
本人は、任された以上やるしかない。何をすればいいか分からないのに、失敗はできず、報告もしなければいけない。そうなると、社内へ「やっています」と見せやすい仕事ばかりを積み上げるようになってしまうことがあります。
何かを作りました、数字が取れました、と分かりやすいものを出して、自分を守ろうとする。周りから「成果が出ていない」と言われ続ければ、大きな負担になりますからね。
でも、目線が社内へ向いた仕事だけでは、お客様からの成果にはつながりにくい。会社として計画を作り、部門間で連携しているところと比べると、差が出てしまいます。任せる側も、そういう状況を作っていないか考えてほしいんです。
では、どうすればいいか。一つは、Whatを考えられる人に入ってもらい、社内調整の後ろ盾になってもらうことです。
他部門の意見を聞く、何かを依頼する、人を動かす。入ったばかりの担当者が、別の部署へ行って「これをやってください」と簡単に言えるわけではありません。上の立場の方が一緒に動く、必要なら自分で調整する、という支えが必要です。
Howについては、みんなで勉強する、自社で試す、コンサルタントや制作会社、広告代理店にパートナーになってもらうなどの方法があります。何をすべきかまで担当者一人へ投げず、できる人と分けて進めるんです。
もう一つは、WhatとHowを一度に学ぼうとせず、期間を分けることです。すぐ動かしたいという会社の気持ちは分かりますが、まず準備として、Webでどんな手段を使えるのかを学ぶ時間を作ることをお勧めします。
実践しながら覚えられればいいですが、なかなかその環境がないこともあります。その場合は座学でもいいと思います。小さなWebサイトを運営する、社内の一部のページを任せてもらうといった方法もあります。
何をすべきかを考えるには、人間関係や商売の経験も関わるので、短期間では身につきにくいです。でも、手段について「こういうものがあり、こんな特徴があり、ここに気をつける」ということを、広く学ぶのは独学でもできます。
使える手段を知っているだけでも、「次はどうしよう」と考えたとき、「このやり方が使えるかもしれない」とつながります。何をすればいいかも、どうすればいいかも分からない状態とは、見通しが違ってくるんですね。
最初から一つひとつを深く掘り下げる必要はありません。解析の本を何冊も読むといったことより、どんな場面でどんな手段が使えるか、頭の中に地図を描くぐらいでいいと思います。
そのうえで、会社の中で計画を作ってきた人と一緒に、何をすべきかを考えていく。自社の強みや市場での位置づけが分からないなら、自社や市場を調べる。お客様のニーズが分からないなら、それを知るために動く。Webを使えば、その部分だけ楽になるわけではありません。
本来、時間のかかることですから、学ぶ時間を取り、できる人を加え、止まらず進むためにどうするかを考える。短い道を探すより、そこへ素直に取り組んだ方がいいと思います。
私がコンサルティングをしていて、うまく進まないと感じるケースでは、会社の中で重要度が低く、周りも見てくれず、人や時間も割かれないのに結果だけを求められる、ということがよくあります。
担当者は何をすればいいか分からず、最後には「時間も予算も使ったのに成果が出ないから、おしまい」となる。本人にはつらいですし、会社にも知識や経験が残りにくい。本当にもったいないと思います。
反対に、最初から複数の人が関わり、「自分たちはこう思うが、どうだろう」と考えながら、Webでの方法を一緒に探していく会社は、進みやすいと感じます。
Webサイトを動かすことを、会社全体の仕事として捉えてほしいんです。昔、Webサイトはインターネット上の支店だと例えられましたが、今でもその考え方は合っていると思います。
本当に支店を一つ作るなら、皆さんで考え、会議をして、意思疎通をしますよね。Webは物理的な店舗ほど場所代がかからないからといって、計画まで担当者だけへ任せていいわけではありません。
どうも現場が動いていないと感じたら、「どうすれば担当者を支えられるだろう」と考えてみてください。これまで培った商売の経験を生かしながら、Webではどう進めればいいかを一緒に考える。その形を作れると、動き方も変わってくると思います。
こちらのフォームへどうぞ。 https://forms.gle/Lvy4nVauyJ2SRhJM7
株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/
投稿 第539回: Webマーケティングの計画が立てられないとき、何をするかと方法を分けて考える は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
YouTubeの公式イベント「Made on YouTube 2024」の内容を元に、これからのWeb戦はどうなるのかを考えます。スマートテレビでの視聴が増加し、YouTubeはWebサイトと同等の重要性を持つ可能性が。中小企業が今から取り組むべき動画活用の具体的なヒントをお届けします。
また、YouTubeは今回の機能追加で何をしたいのか。是非お聞き下さい。
今回は、YouTubeが開催したイベント「Made on YouTube 2024」の内容を踏まえ、今後のYouTubeの方向性と、中小企業がどのように活用すべきかについて解説します。この配信を聞くことで、自社のWeb戦略におけるYouTubeの新たな位置づけが明確になります。
結論から言うと、YouTubeチャンネルの重要性は今後ますます高まっていくと考えられます。それはWebサイトやGoogleビジネスプロフィール、X(旧Twitter)などと同等の存在感を持つ可能性があります。
顧客が会社の名前を知った時、検索エンジンより先にYouTubeで検索する。そんな行動が当たり前になるかもしれません。そのため、Webサイトとは別に、YouTubeチャンネル上にもサービス案内などの情報を動画で揃えておく必要があります。
YouTubeが特に力を入れているのが、スマートテレビ向けのUI(操作画面)改善です。これは、YouTubeをNetflixやAmazonプライムのような映像配信サービスと同じように、テレビの大画面で快適に視聴できるようにする動きです。
実際に、YouTubeがテレビで見られる割合は、私たちが想像する以上に高いです。ビジネス系のノウハウのような専門的な内容でも、視聴デバイスの20%から40%がテレビというデータもあります。エンタメ系では半数以上がテレビということも珍しくありません。
この事実は、YouTubeが単なる動画投稿サイトではなく、テレビ番組の代替としての地位を確立しつつあることを示しています。この流れを捉え、自社の情報発信を見直すことが重要です。
まだ動画に取り組んでいない場合、まずは始めることが最優先です。文章では伝わりにくい内容を動画にするなど、着手しやすいところからで構いません。動画というフォーマットに慣れておくことが、将来の機会損失を防ぎます。
すでに動画を配信している場合は、コンテンツの網羅性を見直しましょう。「もし顧客がYouTubeだけで自社の情報を探したら、十分な情報が得られるか」という視点が大切です。これまで動画化してこなかった内容も、改めて動画にすることを検討する価値があります。
YouTubeはプラットフォームとして、今後以下の3つの強化を進めると考えられます。
新規参入を促すため、YouTubeは制作のハードルを下げる機能を拡充しています。
今回の内容をまとめると、中小企業はYouTubeをWebサイトの付属品ではなく、独立した営業拠点として捉え直す必要があります。スマートテレビでの視聴が増加している今、動画コンテンツは企業の信頼性を伝える上で非常に有効な手段です。
AIによる制作支援なども活用しながら、まずは動画コンテンツ作りに着手しましょう。そして、YouTubeチャンネル内で顧客が必要な情報にたどり着けるようなコンテンツ戦略を描いていくことが、これからのWeb集客で成果を出すための鍵となります。
続きはPodcastをご覧下さい。
【サービス】10代のYouTube Live認知率:約9割・視聴率:約3割(2024年5月13日)|レポート|NTTドコモ モバイル社会研究所
YouTube Unveils 9 New Features At Made On YouTube 2024
こちらのフォームへどうぞ。
株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/
投稿 第532回:「Made on YouTube 2024」から読み解く、これからの動画コンテンツ集客 は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、Webマーケティングの情報をどう取り入れ、どう探していくかについてお伝えします。
ある商工会さんで、よくある情報の落とし穴と、本来はどう捉えるべきかというWebセミナーをやってきました。そのアンケートに「情報の取り入れ方が分かると思っていた」という声が一つあったんですね。誤解を呼ぶタイトルにしてしまって申し訳ないと思いましたので、簡単にお伝えできればと思っています。
情報を取り入れるときに押さえていただきたいのは、情報を手に入れることをゴールにしないということです。
まず一番いいのは、業界の人でも知り合いでもいいので、信頼できる情報源を持つことです。「この人は売り込んでも来ないし、中立な立場で実体験に沿ったものを話してくれる」という人を見つける。あるいは、自分がそういう人になることが目標だと思ってください。
ただ、そんなにすぐ叶うものでもありませんし、この話を続けると「うちに相談してね」になってしまいそうなので、ここはあまり掘り下げません。
その上で、情報を手に入れるときのゴール地点を間違えないでほしいんです。お宝情報、役に立つ情報、こうしたらいいというノウハウを手に入れれば、何かいいことが起きる。使ってすぐ、あるいは1週間ぐらいで反響やアクセスが増える。そういう情報を探しがちかなと思います。
もちろん、そうであればいいんですけれども、有料の情報でも、すぐに結果が出たものには、その裏にいろいろな複雑なプロセスがあります。そのまま実行したところで、同じように成果が出るとは限らないんですね。
手に入れた瞬間に役立つものを探そうとすると、「成功した」「失敗した」「この情報は役に立たなかった」となります。でも、皆さんにぴったり合う情報に偶然出会う確率は極めて低いので、失敗したと思うのも当たり前なんです。
では、どう考えればいいのか。情報は、自分の行動を起こすためのきっかけだと考えていただければと思います。
ビジネスは、環境によってやるべきことが変わります。外部の競争要因もそうですし、内部でどれぐらい動ける人がいるのか、会社の文化や風土はどうなっているのか。皆さんの立場や権限がどれぐらいなのかによっても、やる順番や、やるべきことは全く変わってきます。
例えば、成功している事例を見たら、「こういうふうになりたい」という絵が一つ手に入ったと考える。そこに至るまでにどうしたらいいのかは、事例の中から得られる部分をできるだけ得ます。あとは、自分たちで試行錯誤しながら実現に近づけていくんだ、という考え方です。
ぴったり合う情報に出会う確率にかけるより、きっかけとなる情報をつかんで、実現できるように自分たちで頑張る。あるいは、誰かの助けを借りて頑張る。そういうきっかけを探すのが情報収集だと考えていただくといいと思います。
自分たちの環境に合わせて試行錯誤したほうが、成功に近づけると私は考えています。もちろん工数はかかります。自分たちでやらなければいけないこともたくさんありますけれども、次につながりますし、ノウハウがたまっていきます。
そして、このプロセスをしっかり体験することが大事なんです。情報には、そこに至るまでのプロセスが大体抜け落ちています。成功事例は、まさにその典型例です。
私が一番お勧めしているのは、自分の会社で同じことが起きるという前提で、成功までの道のりを想像してみることです。想像した瞬間に、「あれ、これもあれも足りていない」というものが見えてくるんですね。
そういう問題があると気づき、それを乗り越えていく。そのプロセスを体験することが、会社にとっては最も価値があります。情報はきっかけにすぎなくて、それをどう実現するかは自分たちにかかっている。これが、情報の取り方、扱い方だと私は思います。
このプロセスを省いてしまうのが、丸投げであったり、「これをやればOK」という情報商材だったりします。最近どれぐらいあるかは分かりませんが、大体うまくいかないか、実は他社さんのコントロール下に置かれている、という状況を作りがちです。
丸投げというと、自分たちが何もやらなくて済むからハッピーだと考える方もいるかもしれません。でも、投げている相手がいなくなった瞬間に終わってしまい、自分たちの中には何も残らないことが一番怖いんです。
特に営業など、お金の源泉となるところを他社に任せきっていると、急に値上げを要求されたり、「もうその事業はやりません」と言われたりするかもしれません。相手が倒産した、社長さんが体調を崩して会社を続けられなくなった。その瞬間に、自分たちも共倒れになってしまうということです。
Webがなかった時代なら、売上を生み出すところを一番重要視して、戦略を立てて動いてきたはずですよね。それがWebの世界に入ると、「よく分からないから」と丸投げすることに問題がないと思われがちです。本来、そこは自分たちでしっかり握っているべきだと思います。
「こういう話を聞きました。うちではどうやったら実現できるかな。うちにとって適切なのかな」。こう考えながら、実際に自分たちで動いていく。そのきっかけを探しているというイメージを持っていただくといいと思います。
情報に即効性を求めないでください。即効性をうたう情報は、大体危ないと思っています。情報をきっかけにして自分たちでやっていくことが現実的ですし、それが価値になります。
情報の「積ん読」みたいなものは、本当によくありません。情報に触れたら、その場で自分たちの場合を考えていく。そういう形で情報を探していただければと思います。
Webが入ってきたことで、「分からないものは外に投げればいい」という方向に、業界全体がお仕事を確保するために持ってきた面も、正直あるなと思うんです。でも、自分の商売ですから、基本的には自分たちで上から下までコントロールする。その上で、外に振るべき部分は、分かった上で外に振る。それが本来の形ではないでしょうか。
Webやデジタルがこれだけ発展してきた世界でも、そこは同じです。楽な道はない、ということですね。
成功事例を自社に置き換えて読む方法は、Podcast 第203回:成功事例の途中の判断で立ち止まって考えるで、具体的な例とともにお伝えしています。
集めた情報をどの仕事に使うか迷っている方は、Webマーケティング入門の実行計画の例も参考にしてください。
こちらのフォームへどうぞ。 https://forms.gle/Lvy4nVauyJ2SRhJM7
株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/
投稿 第531回: Webマーケティングの情報収集が役に立たないと感じたら、ゴールを見直す は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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