Share ビジネス達人の教え
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セールスのお仕事は、日々の成果を求められるなかで挑戦の連続です。相手があることですから、、、自分の努力だけでどうにもならない!!!ということで、気持ちだけが焦るという相談も沢山お聴きします。それでも、私たちは工夫次第で心の余裕を持ち、前向きに進むことができます。ここでは、ストレスを味方に変え、セールスパーソンとして、より充実した日々を過ごすための実践的な方法をご紹介します。
ストレスを感じると、集中力や生産性が低下しがちですが、逆に心を整えることでパフォーマンスはぐっと上がります。セールスは、時に感情のジェットコースターのように感じられることがあります。遊園地であれば、わざわざスリルを感じ味わいたいがために、わざわざお金を払ってジェットコースターに乗ります。セールスの仕事の場面でも、私たちはその感情のアップダウンからくるストレスを味方につけることができたら、どんなに素晴らしいことでしょうか。
例えば、「今の自分には難しい」と思うのではなく、「どうすればできるだろう?」と考える癖をつける事。この小さな転換が、ストレスを軽減し、自信へとつながります。
それでは、デール・カーネギーのストレスマネジメントの原則からセールスの皆様にお勧めできる5つの方法をご紹介します。
1. 今日という一日の区切りで生きる:「今日」に集中するということです。 過去や未来にとらわれすぎると、心が疲れてしまいます。今日という一日に目を向けて、今できることに取り組みましょう。計画は未来のために立てつつも、心配するのではなく、今に集中し一歩ずつ進むことを心がけてみてください。
2. 最悪の事態を想定する: 問題が大きく感じられるときは、冷静に「最悪の事態」を考えてみましょう。良く売れているセールスパーソンの方に、プレッシャーに打ち勝つ方法をお聴きしたら、その方は「昔先輩に、死ぬわけじゃないから、おもいっきりチャレンジしたほうがいい」と言われた。と言っていました。それを聴いてからは、どんなチャレンジに向かうときも冷静に、自分にできる具体的な解決策を考えられ、不安が和らぎ、行動に移しやすくなったそうです。
3. 問題を整理して書き出す 紙に「問題点」「原因」「解決策」「最善の選択肢」を書き出してみましょう。このシンプルな方法は、頭の中を整理し、次に何をするべきかを明確にしてくれます。現代の科学でも証明されているように、心のモヤモヤを言語化しアウトプットすると心が軽くなります。
4. 不可避に逆らわない:変えられないことを受け入れるということです。 すべてをコントロールしようとすると、心が疲れてしまいます。変えられないことを受け入れ、その中で自分にできることを見つけることで、心の負担が軽くなります。
5. 恩知らずを予期する:期待を手放すともいえると思います。 他者に対する過剰な期待がストレスになることもあります。期待を少し手放し、結果を客観的に受け止める練習をしてみましょう。「今は提案が選ばれなかっただけ、自分が否定されているわけではない」と考えると、次の機会に向けて前向きに進めます。そして、お客様候補は5万といらっしゃるのです。自分にあったお客様とお互いにハッピーハッピーなお取引ができたほうが、将来的に幸せです!
そして、ポジティブなセルフトークを取り入れることもお勧めです。
セルフトーク(心の中での自分との対話)は、思いがけず大きな影響を与えます。例えば、「忙しすぎて、とうてい全部終えられない」と思う代わりに、「優先順位をつけて計画すれば、重要なことだけでも終えられる」と言い換えてみましょう。ポジティブな言葉が、行動のきっかけを作り、心の余裕を生み出します。
ストレスを味方にするために、これらの方法は、忙しいセールスの皆様の日常の中でも取り入れやすいものだと思います。ストレスを完全に無くすことは難しいかもしれませんが、考え方を少し変えるだけで、ストレスを乗り越える力が湧いてきます。
ですからみなさん、小さな一歩から始めてみましょう。そうすればストレスを味方にし、さらに前向きな毎日を作ることができます!
想像してみてください。大切なプレゼンの準備をしているとしましょう。テーマはすでに決まっています。まずは、以前作ったプレゼン資料を開き、どれを残してどれを削るかに悩んでいる状態・・・。 はい、多くの方はプレゼンの準備は資料やビジュアル作成、データ集めからスタートします。ここで少し発想を変えてみましょう。資料に頼るのではなく、私たちが話す言葉だけで聴き手の脳内に鮮明なイメージを描かせるようなプレゼンを目指してみるのです。
実は、聴き手の想像力を刺激して、頭の中でビジュアルを描かせることは、単なる情報提供以上に効果的だと近年の研究が証明しています。私たちの脳は、データよりもイメージやストーリーに強く結びつき、そこから生まれる感情や経験とともに記憶されやすくなるのです。さらに、このアプローチはエンゲージメントを高める効果もあります。プレゼンが一方通行ではなく、聴き手と共に旅をしているような感覚になるのです。
プレゼン資料を作り込んだプレゼンは、見栄えは良いのですが、、、気を付けたいことがあります。資料が強調されすぎて、プレゼンターである私たち自身の存在が薄れてしまう可能性があるのです。それなので、新しい視点でプレゼンを校正してみてはいかがでしょうか。つまり、「どの資料を使うか」を考えることからプレゼンの準備を始めるのではなく、「聴き手にどんな絵を想像してもらいたいのか?」という視点で準備をスタートしてみるのです。
実際に「それは3年前のことで、その日はニューヨーク、マンハッタンに大雪が降っていました。」とプレゼンをスタートすれば、私たちは雪に覆われた映画のワンシーンのようなニューヨークの街並み、資料なしでも思い描くことができます。一気にプレゼンのストーリーに引き込まれてしまいます。
後半では、さらに難しいことを分かりやすく、はなすプレゼンについてお話しして参ります。
事実を事実として過不足なく伝えても相手の記憶に残らなければ意味がありません。その点で、弊社のオーストラリア人の社長のエピソードは、大変ユニークだと思いましたのでご紹介します。それは、彼の大学の同級生がブリスベンから離れた場所に住んでいたそうです。ブリスベンからの距離を訊ねたところ、その同級生の方は「到着するまでにスタビー6本飲むくらいの距離だよ」と表現したそうです。もちろん今では違法ですが、当時のオーストラリアでは一般的に「スタビー、すなわちビールの小瓶」の本数で距離感を示すことはよくある事だったと教えてくれました。このようにユニークで具体的な表現をすることで、イメージが頭に浮かびやすくなり、ただ単純に「〇〇キロ離れている」という数字を伝えるよりも、道中の様子やなど多くの映像が脳内に再生され、聴き手の印象に残りやすくなるだけでなく、聴き手との心の距離も縮まります。
データや統計も大事ですが、羅列するとどうしても抽象的になりがちです。ですが、データをストーリーに溶け込ませると、情報が一気に身近で意味のあるものに変わります。例えば、「面積はフットボール競技場3つ分です」と言うより、「フットボール競技場3面が横に並んでいると想像してください」というように実際に脳内に絵を描けるように話すほうが伝わりやすく感じませんか?
もちろん、プレゼンの資料が全く無駄というわけではありません。百聞は一見に如かずですから、写真1枚がスライドに映し出されることで、メッセージを補強することができます。ただし、詳細なテキストや表、数字がずらりと並んだ資料は、情報共有という意味では有効ですが「印象に残るプレゼン」という文脈においてはインパクトに欠けてしまいます。
実際に最近、拝見したプレゼンは、複数のプレゼンターの方々が自社の取り組みや業界の動向をスライドを使い、データや詳細を伝えるプレゼンを行った後、同じ方々がスライド無しでパネルディスカッションを行うというものでした。パネリストの方々がスライドを全く使わず自分の言葉でたとえ話や比喩表現を用いて話してくださったので、スライドを用いたプレゼンよりもパネルディスカッションのほうが、聴き手が脳内に絵を描きながらプレゼンを前のめりで聴くことができ、会場全体が一体感を感じることができました。
ですからみなさん、話す時は聴き手の心の中に絵を描かせましょう。そうすれば、私たちのメッセージが聴き手の心の中で長く生き続けます。
リーダーの皆様は、時間が限られている中で、多くのタスクに取り組んでいらっしゃいます。やるべきことがたくさんあり、メール、会議、そして多くの決断に追われる日々です。私たちは時間を有効に使うことを求められ、効率的に行動しようと努力していますが、時にはその忙しさが私たちのコミュニケーションの仕方に影響を与えることもあります。様々なタスクをこなす中で、チームメンバーに、次に何をすべきかを的確に最短距離で伝えようとするあまり、指示命令をしてしまい、かつ、その行動を行うべき理由や背景を省略してしまうことが往々にして起こります。
常にこのポッドキャストをお聴きの皆様は、指示命令をすることのメリットデメリットは想像がつくことだと思います。デール・カーネギーはこのように言いました。「自分の意志に反して説得された人は、それでもなお自分の意見を変えることはない。」。これは、背景や理由を共有せずに指示を出すと、相手はどのように感じるかに言及しています。指示命令や考えを押し付けられた聴き手は、当然一方的に伝えられた指示命令を自分の意見としてのオーナーシップを持つことはありません。強制的に押し付けられた方は、その指示命令にまたは指示命令を出した方に対して反発心を持ち、能動的な行動には結びつかず、結果作業効率が下がったりミスを連発したりすることが散見される、、、という事態に発展しそうだということは想像に難くありません。また、デール・カーネギーはこうも言っています。「人々が世界を創造する手助けをすることができれば、彼らはその世界の所有権を感じるようになる」。世界とは少々大げさに聞こえるかもしれませんが、ここでは脳内にクリエイトされる世界が私たちの世界です。その世界が自分の手中にあると感じさせてもらえたとしたら、人々は取るべき行動に対する責任感や意欲を感じるようになり、行動も前向きになり、スピードも集中力も増し、ミスも少なくなるという好循環が生まれるのです。
リーダーとして、私たちが目指したいのは、チームメンバーに能動的に動いてもらうということ。単に指示命令を出すだけでは逆効果になってしまうという事を理解したうえで、それでは、我々はどうすれば良いのでしょうか。皆様はしっかりと背景を共有するということはできてますか?さらに、時間が許すならば、チームメンバーに意見を求め、取るべき行動のアイディアを自ら出してもらい、行動してもらうという環境を整えること。それができてますでしょうか?そうすることで、チームメンバーは自分のアイディアを尊重してもらえたという「前向きな感情」で行動を起こします。前向きな感情を持ち、行動を起こしてもらうように促すことは、一見時間がかかるように見えますので、効率が悪いのではと思われがちです。指示命令をし、すぐに行動に移してもらったほうが効率が良いのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。この回り道のように見えるアプローチこそ、メンバーが持続的に高いモチベーションで質の良いパフォーマンスを発揮し続けてくれる秘訣です。結果的には恒常的に高い成果を得ることにつながり、チーム全体のアウトプットにも影響を及ぼすのです。
このような環境が整えば、チームメンバー一人ひとりのモチベーションも向上し、チーム全体が一丸となって目標に向かって進むことができます。そのことで、エンゲージメント向上にもつながります。メンバー1人1人が同じ絵や映像を脳内に再生し、それを基に、ディスカッションが生まれる環境下で、皆で一緒に判断をしていけばいいわけです。一度、そのような循環がうまく作りだせれば、リーダーの仕事は楽になり、余裕が生まれ、よりメンバーの育成や、本来リーダーが取り組むべきタスクに集中できるというゾーンに入ることができるのです。
ですからみなさん、メンバーお一人お一人にその考えを自分の物だと思ってもらえるようにしましょう。そうすれば、職場全体が効率よく働けるサイクルがまわり始めます!
セールスの皆様、日々のストレスを感じることが多いと思います。皆様には、どのようなストレスがありますか? やはりよく耳にするのは、「思う結果が得られない、つまり、クライアントが購入してくれないと、つい感情的になってしまいます」という声です。多くの方が同じように感じているのではないでしょうか。一方で、どんなピンチにも動じず、楽しみながらお仕事をしているセールスの方々にお会いする機会も実は、増えてきました。彼らは共通してこうおっしゃいます。「まービジネスはビジネスです。個人として拒絶されているわけではなく、ただ私たちの提案がクライアントの今の状況に合っていないだけだったと思います。」クライアントの選択には、見えない要因も多くあります。だからこそ、感情に流されず、心を落ち着けて次のチャンスに目を向けることが大切なのです。
もちろん、期待通りの結果が得られないときに落ち込むことも自然です。「もっとできることがあったかもしれない」と思うこともあるでしょう。しかし、私たちは負の感情に振り回されるのではなく、信頼されるアドバイザーとして軸をしっかりと保つべきなのです。たとえば、ライバル企業が選ばれたという連絡を受けた場合、「伝えづらいことを知らせてくださり、ありがとうございます」と感謝を伝え、そのクライアントの成功を心から祈ることはできていますか。そのような事が起こると、逆に今自分達とお取引をしてくださっているお客様に感謝の気持ちが湧いてくることでしょう。そして言わずもがなですが、、、感謝の気持ちを持つことは、ストレスを軽減する効果があり、結果的に自分にも良い影響をもたらします。
精神的に付加がかかる場面でも、前向きな姿勢で対応することで、良い循環を生み出すことができます。今回お取引が成立しなかったクライアントとのご縁を大切にし、常に彼らの状況に目を向け、適切なコミュニケーションを続けることが重要です。時が経てば状況は変わり、私たちが再び必要とされる瞬間が来るかもしれません。大切なのは、そんな時に思い出してもらえ、声をかけてもらえるような関係性を維持しておくという事です。 それまでの期間のフォローアップの際も、クライアントに負担をかけないよう心がけることが大切です。感情を脇に置き、3か月毎4回連絡して反応がない場合は、少し距離を置くという基準を設けるのも一つの方法です。私の場合は、クライアントに誠実な気持ちを向けられるタイミングでのみ連絡するようにしています。ニュースやSNSでその企業の話題を見た時や、そのクライアントの方が関心をお持ちだった事を経験した時などがまさにそうです。そのようなタイミングで連絡をしようと思っていた矢先に、逆に先方から連絡が来ることもあります。面白い事に、実際、常々お会いしたいと思っている方にばったり会った!ということもあります。実は、今年だけで6回もありました。それが駅だったり、カフェだったり、お買い物中だったり仕事とは全く関係のないところで偶然お会いするのです、、、
そして、セールスパーソンとして常に心に留めておくべきことは、状況が常に変わり続けるということです。クライアント企業の担当者が変わることもあります。ビジネスの展開も予測不能です。です から、モヤモヤが心を支配してお仕事が手につかない時こそ、目の前の今できることに誠実な姿勢で取り組んでいれば、どんな時でも必要なチャンスや面白い偶然が訪れる!ということを信じてみるのも一つです。思い通りに進まないことがあっても、心の在り方は自分で選ぶことができます。望んだ結果が得られなくても、心を落ち着け、心の中に余白を持てるように前向きに取り組んでいくことは心がけ次第で可能です。
ですから皆さん、低空飛行の時こそ、自分のこだわりを手放し、感謝の気持ちを思い出しましょう。そうすれば、どんな局面も楽しむ余裕が生まれます。
私たちがAIを活用することで、プレゼンテーションをより効率的に作成できる時代になりました。AIは膨大な情報からデータを集め、短時間で魅力的なスライドを作ることができます。これは非常に便利なツールです。
AIが提供するのはあくまで「素材」や「土台」。ここから自分らしいプレゼンテーションを作り上げるのは私たちの役目です。AIを使ってコンテンツを簡単に作ることもできますが、さらにそれを、ストーリーテリングを用いてプレゼンを行っている方のお話しをお聴きすると、さすがだなーーー。と聞きほれてしまいます。ストーリーテリングは私たちが経験した物語を語る事です。実際に経験した私たちが自らの経験談を話すからこそ、人を惹きつけ魅了するのです。自分にしか話せないストーリーこそ、パワフルで、聴き手を巻き込むものなのです。
デール・カーネギー氏が存命のころには想いもよらなかったテクノロジーが開発された今、AIのテクノロジーの恩恵を頂きながら、効率を上げつつ、私たちが持つ人間らしい魅力をプレゼンテーションにどう活かすかが鍵です。特に、聴き手とリアルなつながりを持つことが重要です。だからこそ、私たちはAIを上手に取り入れながら、自分のストーリーを自分らしく伝えることで、聴き手の心を動かすことができるのです。
AIはプレゼンテーション作成における強力なサポートツールです。データや資料を集める時間を短縮し、整理された形で情報を提供してくれるので、私たちはよりクリエイティブな部分に集中することができます。その上でプレゼンの成功にはやはり自分の声や経験を伝えることが欠かせません。
何を話すかはとても重要ですが、どのように話すかもおろそかには決してできません。例えば、ジェスチャー、声のトーン、ボディランゲージ、アイコンタクトといった要素は、プレゼンに命を吹き込むものです。これらはAIでは再現できない、人間だからこそできる力です。これらをうまく使うことで、聴き手に強い印象を残し、聴き手とのつながりを深めることができます。プレゼンの場に一体感が生まれるのです。
現代は情報過多の時代で、聴き手の集中力を引きつけ続けるのは簡単ではありません。インプットした情報や知識は記憶に定着せず、忘れ去られます。ですが、聴き手は内容は忘れたとしても、プレゼンを通して感じた事は忘れないのです。だからこそ、私たちには「共感」や「物語」を通して、彼らの心を掴む力が必要なのです。AIで得たデータは一つのツールですが、そのデータに私たちの体験や情熱を加えることで、より強いインパクトを与えるプレゼンテーションが可能になります。
ですから皆さん、AIと「感情と共感」という我々の得意分野を融合させていきましょう。そうすれば、新な時代において、聴き手の心に残るプレゼンテーションを行うことができます。
皆さん、新入社員のころ、お仕事を始めたばかりの頃を思い出してみてください。最初のうちは、上司をよく観察しますよね。「今日はどんな様子かな? 今話しかけて大丈夫かな?」なんて、細かいところまで気になります。上司の良いところも悪いところも目に入り、つい同僚とその話をすることもあったと思います。
でも、やがて自分がリーダーになる日がやってきます。多くの場合、それは自分の仕事で成果を出してきたからこそ与えられる役割です。しかし、実際にリーダーになってみると、最初の壁にぶつかります。チームメンバーが自分と同じスキルや専門知識を持っているわけではないという現実です。さらに、彼らには子育てや介護、情熱とを注ぐ仕事以外の趣味といった異なる優先事項があるかもしれません。そんな中で、自分の経験を元にリーダーシップを発揮しようと奮闘しますが、思ったように物事が進まないことも多いかもしれません。
数年経つと、自分ひとりの力だけでなく、チーム全体の力が成功の鍵になると気づきます。ここでリーダーとしての重要なポイントが出てきます。それは、「チームメンバーがどのような個なのか、どうすれば彼らの能力を最大限に引き出せるか」を理解することです。自分が得意とする方法を押し付けるのではなく、チームメンバーそれぞれのスタイルや優先事項に耳を傾けることが大切です。それこそが本当の意味でのダイバーシティなのです。そして、リーダーシップなのです。
リーダーとして経験を積むと、メンバーそれぞれが持つ個性や強みを理解することが重要であることが分かってきます。焦って結果を求めるのではなく、まずは相手に真の関心を向け、相手を知ること。コミュニケーションに時間を割き、チームメンバーとしっかり向き合うことで、より良い結果が生まれるのです。
リーダー職の方々を対象にしたトレーニングではよくこのようなお話しをお聴きします。参加者たちは、つい自分がプレイングマネージャーから脱却できず、チームに任せられない、そしてチームメンバーが育たないことが課題であることが多いです。しかし、メンバーに関心を持ち、できているところを認めてあげることで、チームメンバーのアウトプットが高まり、自分がプレイングを続ける必要がなくなったというエピソードです。これは、リーダーがどれだけチームに信頼を寄せ、サポートするかが大きな成果に繋がる良い例です。
周囲のリーダーたちを見ていると、リラックスした様子でチームを動かしているように見えることがあると思います。彼らは時間に追われておらず、むしろ余裕があるように見え、メンバーとの対話を重視しているように感じます。実は、このアプローチこそが、成果を上げるための秘訣です。リーダーシップとは、ただ指示を出すだけではなく、人々の協力を得るためのスキルなのです。
リーダーとしてさらに高いポジションに昇進すると、今度はさらに異なるコミュニケーションスキルが求められます。指示を出すよりも、メンバーとの信頼関係を築き、協力を得ることが重要になります。昔の自分を思い出すと、せっかちに力業で押し進めようとしていた時期が、今ではずいぶん遠いものに感じるかもしれません。
最終的には、リーダーシップとは常に学び続けるプロセスであり、何をするにも遅すぎるということはありません。今日からでも新しいリーダーシップスタイルを取り入れ、自分自身を進化させていくことができます。もちろん、もっと前から着手していればよかった・・・と思う気持ちは分かります。当然ですが、私たちは今日からできることだけに目を向けて最善を尽くすことしかできません。着手するベストのタイミングは今この時なのです!
ですから皆さん、チームメンバーに関心を持ち、彼らを信頼して任せましょう。そうすれば、彼らの潜在能力を引き出し、驚くほど素晴らしい成果を生み出すことができます。
類は友を呼ぶという言葉のとおり、私たちは、なんだか波長が合うと感じる方といると心地が良いですし、そのような方々が自然と周りにあつまってくるものです。そのような波長が合う人同士は自然と仲良くなります。お互いの状況や境遇が似ていたり、共感点が多かったり、お互いが無理することなく心地よく過ごすことができるものです。
仕事をしていると、様々なタイプの方と接することになります。今日は、セールスパーソンの皆様が知っていると有益な、お客様のパーソナリティスタイル別の傾向と接し方をお話ししたいと思います。
人は皆、異なる価値観を持ち、異なるパーソナリティスタイルを持ち合わせます。その上で、今回は主に大まかに4つのタイプのパーソナリティスタイルに分類してお話しします。この4つのタイプに分類しきれない上に、いくつかのタイプを併せ持つ方もいらっしゃいます。その上で、大枠でこの4タイプについて把握することは、セールスとしてお客様と接する際の一つの指針になり得ると思います。
あくまでもパーソナリティスタイル、タイプなので、どのタイプが優れているとか劣っているということでも、良い悪いでもなく、その方の持つかけがえのない特性なのです。
所説ありますが、弊社のトレーニングで紹介している4つのタイプは以下の二軸で測り分類します。
一つ目は外向的か内向的か
そしてもう一つはタスク重視か人重視か。
外向的でタスク重視の ドライバー
外向的で人重視の エクスプレッサー
内向的でタスク重視の アナリティカル
内向的で人重視の エミアブル
まず、外向的でタスク重視の方、ドライバーの方について見てまいりましょう。
このグループに属する方々は、アイスブレイクなど必要なく、単刀直入に本題に入りたいタイプです。成果、結果にを重視し、言い訳をせずに、自らが設定した基準と期待に突き動かされています。自分にも他人にも同じ期待を持ち、求めます。
彼らは道半ばで物事を諦めたり否定的なことを嫌います。欲しいものは必ず手に入れたいタイプです。このタイプの方々は自分の価値観で自分を評価し、人からの評価は気にならないタイプです。場合によっては、褒め言葉があまり響かない可能性があります。彼らは自分のレースを走ることで突き動かされており、他者からの意見はあまり重要ではないことが多いのです。彼らに接する際にできることは、セールスとしてデール・カーネギーの原則7番の良い聴き手になるという事です。目の前の方に心からの尊敬の念を持ち、共感して聴くことです。このタイプの方は普段は雑談を好みませんが、彼らが話したいトピックについては饒舌になります。彼らは「時は金なり」なので、意味のないことに一秒も時間を使いたくないと強く思う傾向にあります。セールスパーソンとして、スピード重視で正直さ、正義を貫き、一貫性を持ち、自分らしい姿をオープンにし、時には彼らの懐に入り込めるとお互いに心地よい関係性を築くことができます。
前半ではドライバータイプについてお話ししました。後半では他の3つのタイプについても見てまいりましょう。
まずは、外向的で人重視のエクスプレッサータイプについてです。
このグループに属する方々は、人と交流したり、楽しいことをすることがモチベーションになります。
直感が鋭いので、決断は早く、選択の基準は美しいか否か。楽しいか否か。常に笑顔でコミュニケーションをとるタイプです。変化や新しいものを好むイノベーター気質でもあります。このような方々に何かを売る場合、製品や商品のスペックを説明するよりも、効果的な方法があります。それは、この製品を使うとどのような美しい未来が待っているか、その時はどのような気持ちになるか。を想像してもらい、脳内に絵を描いて頂くのです。そして、質問をし、その脳内に描いた絵の状態とそれを手にしたときの感情を、そのお客様の言葉で話してもらうことで、お客様はその製品を持つことへの期待が膨らみワクワクし、その製品を何が何でも手に入れよう!という購買意欲が刺激されます。
この時にセールスとして意識したいデール・カーネギーの原則は、原則7番の「良い聴き手になる。相手に自分のことを話させる。」原則8番の「相手の関心に合わせて話しをする。」です。
このタイプの方はお世辞を見抜く力に長けているのと、ゴマすり臭を嗅ぎ分ける鋭い臭覚を持ちます。表面的に褒めたりすることは逆効果になることも肝に銘じておきましょう。原則2番の「率直で誠実な感謝や賞賛」を与えてください。そして、このタイプのお客様には原則5番「笑顔で接する」は千の言葉で語るよりも多くのメッセージを伝えることができる。ということも付け加えておきたいと思います。
つづいてアナリティカル。内向的でタスク重視の方です。データ、証明、詳細な数字を好みます。
このようなタイプの方々には原則8番、「相手の関心に合わせて話しをする」が有効です。彼らには、スペックや数字を提示する必要があります。それは彼らの興味関心だからです。そのことで、彼らに心地よさを感じてもらう事ができるのです。笑顔はマイナスにはなりませんが、それ以上に事実を重視します。スペックや価格の比較検討が大好きで、直感で購入することはほとんどありません。事実の質問や答えが一つの質問は心地よく感じてもらえますが、感情などを確認する質問や答えが一つに限定できない質問は時としてこのタイプの方には有効ではありません。我々セールスが取り上げるべきトピックは、彼らが興味を持っているものだけにする配慮が必要です。彼らが興味関心を持つものを把握し、そこを深く掘り下げてください。
そして最後のタイプはエミアブル。内向的で人重視のタイプの方々です。
このタイプの方々は、縁の下の力持ちタイプで、周りに配慮し思慮深く、どちらかというと控えめな傾向です。デール・カーネギーの原則2番の率直に誠実な感謝や賞賛の言葉を伝えることはとても効果的です。このタイプの方々は人に興味があるので、人の役に立つ事をモチベーションに感じます。製品を購入することで、彼らの周りにも良い影響をもたらすことができる。ということを伝えて差し上げましょう。そして原則5番の「笑顔で接する」は大変重要です。人重視のこのタイプの方々には安心安全な環境を作ることで、彼らが自分のことを話しやすくなります。彼らが興味を持っていることについて話すと、彼らはあなたとの相性を感じて親しくなります。信頼関係を構築したら、誠実に、そして誠意を持って彼らのために背中を押してあげましょう。そして、共に彼らの選択を祝福しましょう。
以上4つのタイプをご紹介しました。
お客様は数字フォーカスのセールスパーソンの下心に気付く敏感なセンサーを持っています。私たちは、あらゆるタイプのお客様と良い関係性を築くことが求められます。それがセールスパーソンのお仕事の楽しさでもあり醍醐味でもあります。そして、真の誠実さを持ち、お客様との時間を楽めるセールスパーソンの余裕こそ、お客様に安心感と魅力が伝わり、数字に影響するものなのです。
ですから皆さん、自分らしく誠意を持って目の前のお客様と接しましょう。そうすれば、ハッピーなお客様が増え、素晴らしい結果もついてきます!
今回は、プレゼンに内容を盛り込みすぎて、時間内に終わらない!全てカバーすることができない!そんな時のプロフェッショナルな対応、質疑応答までを含めたスマートなプレゼンについてお話しします。
与えられた時間に対して、話す内容が多すぎ、全てカバーする為に、ものすごく急いで話をしてしまうこともあるかもしれません。話すトピックに思い入れがあればあるほど陥りやすい傾向です。プレゼンの時間が足りなくなり用意したスライドが全てカバーできない!そのような時、皆様でしたらどうしますか?もしもそのような状況になった場合でもスライドの早送りはしないようにしましょう。当然ですが、スライドの早送りをすることにより、時間が足りなかったことが聴き手にバレてしまいます。プレゼンターとしては、こんなに準備してきたんですよー。もっと話したいお話しがあるんですよーーーー。という気持ちを込めてスライドだけでも見てもらいたい。と思うのかもしれません。聴き手の立場になって考えて頂くと分かると思いますが、スライドを早送りで見せられるだけ見せられて解説が雑だと、必要な情報をしっかりと網羅されていなかった。という不完全燃焼な気持ちになりませんか?大事な大事なプレゼンターへの信頼にも影響がでてしまいます。何を言うかも大切ですが、誰が話すか。も同じく大切です。信頼を得られるようにスマートにプレゼンを終わらせたいものです。
また、そもそも、アジェンダを先に提示している場合は、予定していた内容を全てカバーできていない事は隠しきれません。なんとしても時間内に全ての内容をカバーしなければならない事になります。そのためには、どうしたらよいでしょうか。後半でスマートなプレゼンテーションを行う方法について、さらに詳しく見ていきましょう。
アジェンダを先に提示している場合は、予定していた内容を全てカバーできていない事は隠しきれません。時間内に全ての内容をカバーしなければならない事になります。プロフェッショナルなプレゼンターになるにはスライドの早送りはできません。。。でしたね。ではどうしたらよいでしょうか。ということについてお話しします。
因みに、皆様は実際のプレゼンの前にリハーサルを行っていますでしょうか。多くの方々はプレゼンのスライドや資料作りに90%もしくは100%の時間を費やすものの、リハーサルにはあまり時間を費やさない傾向にあるようです。スティーブジョブズをはじめ、多くの著名なプレゼンターは実際のプレゼンの前のリハーサルにこそ多くの時間を費やすと言われています。そこで、皆様にも、まずお勧めできることは簡単な事ではありますが「リハーサル」です。これを行うことで、プレゼンの時間配分を把握し、スライドの枚数やコンテンツの強弱を調整することができます。そして、せっかく入念に準備をした内容であればなおさら、リハをしっかり行って、本番では、自信を持って話す。そのことで、聴き手に信頼を与え大きなインパクトを残すことができるのです。
プレゼンの最後に質疑応答の時間を設けるときは、敵対的な質問でない場合は、全員に聞こえるように、質問を繰り返すことをしてみましょう。それをすることで、聴き手の質問をしっかり聞いていたという事を伝えることができます。質疑応答を的確にハンドルしている姿は自信の表れにもなります。プレゼンテーションを通じて聴き手と信頼が築けている場合は、高圧的な質問がくることへの心配をする必要はほとんどないと思いますが、それでも稀に高圧的な質問を受ける場合もあるかもしれません。その場合はその質問をそのまま繰り返さず、その質問のテンションを弱めるために、別の表現に言い換えます。例えば「御社の商品は高すぎると思いませんか?」というポジティブとは言い難い質問があった場合は「高い」という言葉を繰り返さずに「只今のご質問は弊社の価格設定に対するご質問ですね」とにニュートラルに言い換えることができます。多くの場合、質疑応答は、質問者とのみのやり取りになりがちですが、落ち着いて他の聴き手にもしっかりとアイコンタクトを取り、全体に回答を伝えます。その事で、高圧的な質問の熱量を分散することができます。
質疑応答の後は、もう一度メインメッセージを繰り返して締めくくり、要点を押さえて終了します。質疑応答で下がったエネルギーを再び高いエネルギーに戻して終了します。会場全体のエネルギーがマックスでプレゼンを終える事で、そこで改めて会場は拍手喝采で包まれることでしょう。
ですから皆さん、聴き手想いの、聴き手が喜ぶ、聴き手の為のプレゼンをしましょう!そうすれば会場全体が一体となりエネルギーが高い場を創り事ができます!
このポッドキャストをお聴きの皆様も、イベントや会議の場などでのご挨拶やプレゼンを依頼されることがあるかもしれません。例えばそれは朝食付き、昼食付、または夕方からのアルコール付きの場ということもあります。早朝の場合は、参加者はまだエンジンがかかり切っておらず、脳がまだ起きていない状態で、参加者のエネルギーレベルが非常に低い場合があります。昼食後のプレゼンテーションでの場合はランチを食べたばかりで消化機能にエネルギーを奪われているという聴き手を前にプレゼンすることになります。夕方は夕方で、1日のハードな仕事の後に集まる聴き手を前にお話しする。ということになります。プレゼンターの我々はアドレナリンが出て、十分なエネルギーがあるなかで話します。聴き手はというと、、、?眠気と戦うためにエネルギーを使っている状態に陥っているというプレゼン、あるあるだと思います。
もう少し聴き手に自然とつながり、話しにのめり込んでもらうに、話し手である我々ができることはないでしょうか。もちろん話の内容は大切であることは言う間でもありませんが、せっかく素晴らしいプレゼンテーションの内容を用意をしているのであれば、それをさらに素晴らしいプレゼンテーションとしてデリバリーすることができるように気を配れると、さらに聴き手に喜んでいただけると思います。プレゼンテーションは話しの内容を過不足なく伝えることではなく、聴き手とより繋がり一体感が持てる時間をプレゼントすることだということは、これまでもお伝えしてきたとおりです。そのために我々ができることをいくつか見てまいりましょう。
まずは、簡単なことの確認ですが、プレゼンテーション中の立ち位置についてです。プレゼンの際は、中心に立って話していらっしゃいますか?身体の向きは真っすぐでしょうか。聴き手とエンゲージせずにパソコンや資料、または、スクリーンやモニターの方を見て話す方を多くお見掛けします。アイコンタクトどころか聴き手の方すら見ないで話しているプレゼンターへの印象はいかがでしょうか?聴き手はそのような隙を敏感に感じて、繋がりがきれていくと、、、そのつもりがなくても集中力が切れてしまったりします。理想は、お一人あたり6秒間のアイコンタクト。話しながら6秒をカウントするのは難しいので、一文をお一人に話したら、次の一文はまた他の方の目を見て話す。ということを行うと良いでしょう。これは、本当に練習が必要です。6秒は意外と長く感じると思いますが、練習を積んでいくと、意外と慣れてくるものです。人数の関係で全員を見る事ができなくても、聴き手はプレゼンターが会場数名と繋がっていると感じると自分もつながっていると感じるのです。それだけで会場全体が繋がり、聴き手にもエネルギーを送る事ができます。
場合によっては、聴き手のエネルギーを上げる為にも、時には質問に対して挙手していただくなど、物理的に聴衆を巻き込むことも有効です。プレゼンの種類にもよりますが、会議でのプレゼンなど、さらに聴き手を巻き込むことが許されるのであれば、参加者に質問をして、少しの間、隣の方とディスカッションを行っていただくなどというアクティビティを盛り込んだりすることもできるかもしれません。オンラインであればチャットの活用が有効です。そして、何人かに実際に発表して頂いたり、ディスカッションの結果についてクローズドな質問をして挙手をして頂きプレゼンに参加していただくなどということをしても良いでしょう。
もう1つのユニークな方法は、約10秒間意図的な間を作り、サイレントな時間を作る事も有効です。プレゼンターの単調な声の調べが心地よい眠りへと誘っているのであれば、間を作る事で心地よいリズム、パターンを中断することができます。意図的に無音の間を作ると、ちょっと心地良くウトウトしかかった聴き手の方は何かが変わった!と一気に目が覚めて集中力が戻ってくることもあります。
また、「プレゼンに慣れてくると、メリットもありますが、デメリットもあります。」と話してくれたプレゼントレーニングの修了生の方がいらっしゃいました。その方は、プレゼンに慣れてくると、時として一方的な、独りよがりなプレゼンをし、聴き手と繋がれていない、聴き手を疲れさせてしまう話し方になってしまうことがあった。と正直にお話しくださいました。その事に気が付いただけでも本当に素晴らしいと思います。確かにそうなのです。以前、「鳥のさえずりに学ぶ話し方」のエピソードでもお話しした通り、時としてそのつもりがなくてもこちらが悦に入り、力強く話していると、聴き手を疲れさせてしまう可能性があります。聴き手にカロリーを使わせている状態です。聴き手と波長を合わせて時には引きのプレゼンをする余裕があるプレゼンターのお話しに人は自然と共感できたりするものです。勢い任せではない、他者を惹きつけるプレゼンには、声量だけではない部分で熱い想い、自分らしさがプラスのエネルギーとして聴き手に伝わり、そのようなエネルギーの循環が聴き手と双方向に行われるものです。
ですから皆さん、プレゼンは聴き手と一緒に創りだすものとして楽しみましょう。そうすれば、聴き手もリラックスして、最後までのめり込んで聴き入ってくれます!
アラン・ムラーリー氏はフォード社やボーイング社で非常に成功したキャリアを積んできました。彼のリーダーとしてのキャリアで、彼が提唱した原則は「People first、Love them up!」つまり「人が第一!そして彼らを愛すること!」。リーダーシップに愛を用いる。ということを原則として謳ったのです。これは、このポッドキャストをお聴きの皆様でしたら、初めて聞く概念ではないかもしれません。
そして、今日はその愛とリーダーシップについて、さらに詳しくお話しして参りたいと思います。
一見すると愛は非財務資本かもしれません。しかしながら、愛は財務資本の増減に大きく影響するエンジンのようなものなのです。自分らしくあることを自分が自分に許可をだせるようになる。それは自分を受け入れて、自分に対しての愛を感じることができるということでしょう。自分に愛がある環境では、人は他者を大切に想えるようになります。組織であれば、お互いを認め合える環境ができるのです。愛がある環境で、人は輝くのです。
最近では、リーダーシップトレーニングの受講者の方々にトレーニングの最後のご感想をお聴きすると、人を好きになることを学びました。人は愛で動くと思いました。愛があるところで、人は安心して最高のパフォーマンスを発揮できると思いました。このトレーニングを一緒に受講したメンバーの前でなら、安心して挑戦できると思いました。もっと言うと、このメンバーの前でなら、恥ずかしい一面も見せられるようになりました。そんな声が聴けるようになりました。トレーニングを通じて感じた事は学んだことよりもパワフルだと思います。学んだことは忘れても感じた事は生涯にわたり忘れないからです。
先週、このトレーニングを通じて、「やはり、慕われるリーダーは愛を発しているのだなー。」ということを実感するようなあるリーダー達が誕生する瞬間に立ち会う事ができました。
愛を発し慕われるリーダーとはどのようなリーダーでしょうか。
その方々は自分からは指示命令をしなくても相手に影響を与え、行動を促し、安心感と勇気を与えられる方々でした。相手をジャッジせず、ひとの声に耳を傾け、どのような方の心も軽くできるような、そのような愛に溢れる方々でした。デール・カーネギーのリーダーシップの原則も30ありますが、気づいた方はいらっしゃいますでしょうか。「良い話し手になろう。」とか、「説得力のある話し方をしましょう」という原則は一つもありません。デール・カーネギーの原則はむしろ、良い聴き手になる。質問を沢山し、相手にその考えを自分のものだと思ってもらう。。。そして小さな挑戦や成長を応援する。あなたならできる!と激励する!と言う事なのです。デール・カーネギーはリーダーシップを発揮するためには「親しみやすい人になり、他者に良い影響を与えられるようになろう。」と言っているのです。
自分は多くを話さず、皆に慕われ、勇気を与えられるリーダーとは?どのようなリーダーでしょうか、、、。私は、例えて言うならば、日本の場合は観音様のような方なのではないか?と思いました。観音様は自分では特に何も話さなくても、その存在の前に人が集まり、人が慕って、存在に手を合わせる。そして、皆が自分の心の中を話す。そうすると、皆、心が落ち着いたり、勇気が湧いてきて新しい考えが閃いたり、新しいチャレンジを試みてみようと決意が出来たりする。観音様は何か私たちに物理的な言葉を発したでしょうか。当然のように観音様は、物理的な声を発することはないと思います。でも、私たちはその存在の前で手を合わせたり自分の心の中を共有する事で、パワーがみなぎり、何かに挑戦しようと感じるのではないでしょうか。観音様は存在するだけで人に愛と希望を与え、影響を与える事ができるという事なのです。そうなのです。もはや何を言うかではなく、どのような存在としてそこに在るか。で人に与える影響が変わってくるのです。まさに「愛」の存在として居てくれるだけで、皆が居場所を見付け、幸せな組織が出来上がるのです。
先週誕生した、リーダー達はまさに、存在そのものが人々に安心感を与える、「愛」の存在でした。
もしもリーダーがそのような愛の存在だったら、組織は、どのようになるでしょう。チームメンバー、仲間同士、お互いがお互いを好きになり、常にお互いが重要な存在であるということを感じさせあえる組織になっていくことでしょう。そのような環境下では敢えて、マウントをとったり、自分のすばらしさを証明しあうことも必要なく、純粋にお互いのために自分の力を出し合い協力しあえる組織になっていくことでしょう。
それが、冒頭でお伝えした、アラン・ムーリー氏がおっしゃった「ピープルファースト!Love them up!」のリーダーシップが創造する世界にも通じると思いました。
ですから皆さん、愛を伝播していきましょう。そうすれば、自分の周りは愛を理解しあう素敵な仲間たちで一杯に溢れます!
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