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今日まで残されているのは20曲ほどしかない寡作の作曲家、ポール・デュカスの『交響曲ハ長調』を聴きます。
始まりは快活だけれども暗い和音があり、ダンディをはじめいろいろな作曲家の作品の断片が次第にちらちらと聴こえてくるような曲です。
当時パリのサロンでは「◯◯(作曲家の名前)風に」と、その作曲家の作風を意識して演奏することが知的遊びとして流行っていたようで、その影響かもしれません。
番組後半では、中田先生がフランスに興味を持ち、フルートを始めたきっかけとなった加藤恕彦さんについての思い出が語られます。
中田昌樹さんのFacebookでは番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】ポール・デュカス作曲『交響曲ハ長調』第1楽章
ジャン=リュック・タンゴー/指揮、アイルランド国立交響楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
モーリス・ラヴェルのオペラ『子供と魔法』の最終回です。
やんちゃをした男の子にモノの逆襲は続きます。算数の教科書から不思議な老人が現れ、闊達な音楽にのって、蛇口から出る水や電車の発車時間を言い立てたり、呪いの言葉のように4 x 4 = 18など間違った計算して男の子を困らせます。
動物たちも彼に襲いかかります。やがて男の子のそばに怪我をした小さなリスが転がり落ちてきます。すかさずキズの手当てをした男の子。それを見ていた動物たちは「ママ!」と叫んでお母さんを呼び、「彼はいい子だよ、賢いよ、とても優しい...」と歌いながら、オペラは穏やかに終わります。そこにラヴェルの優しさが感じられます。
番組後半では、ラヴェルの唯一の高弟で、ラヴェルの評伝を書いた指揮者のマニュエル・ロゼンタールと彼に師事したジェローム・カルテンバックとの交流も語られます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲歌劇『子供と魔法』より
"Deux robinets coulent dans un reservoir!"/ 二つの蛇口からひとつのタライに水が流れ込む! (小さなおじいさん、子供、数字たち)
"Il est bon, l'enfant, il est sage"/ いい子だよ、この子は(動物たち、子供)
レナード・スラットキン/指揮、エレーヌ・エブラー/ソプラノ、デルフィーヌ・ガルー/コントラルト、フランス国立リヨン管弦楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
モーリス・ラヴェルのオペラ『子供と魔法』の3回目です。
やんちゃをした男の子の幻はまだ続きます。夜が訪れ、暖炉に近づくと、暖炉の火が男の子を脅し文句を放ったかと思うと火は消え、男の子は一人真っ暗闇の中に残されてしまいます。
かと思うと、今度は男の子と遊びにオス猫が登場。でもすぐに庭に出てメス猫とデュエットを奏でます。
番組後半では、オランダ人指揮者のユベール・スダーンや『仔象のババール』にまつわるエピソードも披露されます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲歌劇『子供と魔法』より
"Arriere ! Je rechauffe les bons"/ おさがり、私は良い子はあたためる(火、子供)
"Duo miaule"/ ネコの二重唱(黒猫、白猫)
レナード・スラットキン/指揮、エレーヌ・エブラー/ソプラノ、デルフィーヌ・ガルー/コントラルト、フランス国立リヨン管弦楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
今週もモーリス・ラヴェルのオペラ『子供と魔法』をお届けします。
お母さんに叱られ家の中であばれて悪さをした男の子が、今度は逆に家具や調度品などから仕返しをされます。
踊りながら出てくる中国製のティーポットや英国製のティーカップは、東洋っぽい意味不明の言葉をいくつか発します。その中の「セッシュウハヤカワ」は早川雪洲のことで、当時欧米で大成功を収めた日本の俳優です。
言葉の羅列で音の面白さが堪能できる場面ですが、とても高い音域のトロンボーンは、後の『ボレロ』にも活かされたのではないかと思われます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲歌劇『子供と魔法』より
"Ding, ding, ding, ding"/ ディン ディン ディン ディン(時計、子供)
"How's your mug?"/ マグはいかが?(ティーポット、中国製のカップ)
"Keng-ça-fou, mah-jong" / ケン-サ-フォウ マー-ジョン(中国製のカップ、ティーポット)
レナード・スラットキン/指揮、エレーヌ・エブラー/ソプラノ、デルフィーヌ・ガルー/コントラルト、フランス国立リヨン管弦楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
当時売れっ子作家だったコレットの台本にモーリス・ラヴェルが曲をつけたオペラ『子供と魔法』をお届けします。
舞台はノルマンディ地方の何もかもが古びた家の中。6歳ぐらいの男の子が宿題をやりなさいとお母さんに叱られ、逆に捻くれて家の中のものを壊したり、猫のしっぽをつかんだりして悪さをし放題。そんな情景から始まります。
毎小節のように頻繁に変化する拍子と、五度/四度音程のオーボエと、コントラバスのとても高いポジションでのハーモニックス奏法で始まる冒頭は、所在のない中にも不思議な風が通り抜けるような感覚が味わえるかもしれません。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲歌劇『子供と魔法』より
"J'ai pas envie de faire ma page!" / ぼく 勉強したくないよ(子供)
"Bébé a été sage?" / 坊や おりこうにしてた?(ママ)
"Ça m'est égal!" / 気にするもんか(子供)
レナード・スラットキン/指揮、エレーヌ・エブラー/ソプラノ、デルフィーヌ・ガルー/コントラルト、フランス国立リヨン管弦楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
前回に続いてモーリス・ラヴェル作曲『マ・メール・ロワ』をお届けします。
『ラ・ヴァルス』や『高雅で感傷的なワルツ』と同様、拍子がはっきりとはわからないように、楽器や和声、音程の使い方を工夫しながら、拍子の輪郭を歪めたり、角を丸くしたりするような書法で作曲されています。そのため、空気がふわっと動くような浮遊感を感じられる印象の曲となっています。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲『マ・メール・ロワ』
第2曲 親指小僧
第5曲 妖精の園
指揮/ケネス・ジーン 演奏/スロヴァキア放送交響楽団
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
シャルル・ペローが民間伝承を詩の形でまとめた昔話を題材に、モーリス・ラヴェルが作曲した『マ・メール・ロワ』をお届けします。
もともとゴデブスキ夫妻の二人の子供たちのためにかかれたのはピアノの連弾曲ですが、今回はラヴェル本人が管弦楽組曲にアレンジした版をご紹介します。
番組後半では、この曲にまつわるキリル・コンドラシンとの思い出も語られます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲『マ・メール・ロワ』
第1曲 眠れる森の美女のパヴァーヌ
第3曲 パゴダの女王レドロネット
指揮/ケネス・ジーン 演奏/スロヴァキア放送交響楽団
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
7つのワルツとエピローグからなり、それぞれ異なる表情が味わえる作品です。1911年、独立音楽協会が趣向を凝らしたサル・ガヴォーでのコンサートで初演されました。
シューベルトの天才的な転調からインスピレーションを得て、ラヴェルのこの曲もまた、輪郭が浮遊するような独特の調性感で書かれています。この系譜はオリヴィエ・メシアンにも繋がっていきます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲『高雅で感傷的なワルツ』より 第1番 中庸の速さで・第3番 中庸の速さで・第7番 いくらか活発に
指揮/Leonard Slatkin 演奏/Lyon National Orchestra, (指揮)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
前回に続いて、ラヴェルの『ラ・ヴァルス』をお届けします。
今回は色彩感豊かなオーケストラ・バージョンとは違った、いわば同じ色合いで濃淡をくっきりと浮かび上げるピアノならではのサウンドをお楽しみいただきたいと思います。
番組後半では、吉田秀和氏が朝日新聞に長年執筆していた「音楽展望」という記事に触れ、ラヴェルの人間像を物語る3つのエピソードが披露されます。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲『ラ・ヴァルス』 指揮/中田昌樹 演奏/エルムの鐘交響楽団(管弦楽版)、今岡美保・望月美希(2台ピアノ版)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
2週にわたって、モーリス・ラヴェルの『ラ・ヴァルス』をお届けします。
ワルツはフランス語だとヴァルス。はじめピアノ・ソロのために書かれた曲ですが、後にラヴェル自身がピアノ・デュオとオーケストラのために編曲しました。今回はピアノ・デュオ版とオーケストラ版を聴きましょう。
単色の墨絵のような情景から、多色の錦絵の世界へと変化する様が如実に現れ、それぞれの良さをうまく生かした作品が味わえるのではないでしょうか。
中田昌樹さんのFacebookでは番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲『ラ・ヴァルス』 指揮/中田昌樹 演奏/エルムの鐘交響楽団(管弦楽版)、今岡美保・望月美希(2台ピアノ版)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
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