台湾でタクシーに乗った際、私の話す台湾華語の訛りから、日本人とわかると、運転手さんと日本の話になることがよくあります。もちろん、私がお客さんということもあると思いますが、こういう時、日本の素晴らしさを挙げて、「それに比べて台湾は、、、」という話をする運転手さん少なくないんです。

旅行で日本に行ったことがあるという人もいますが、親戚が暮らしていたり、中には、実際に日本に住んでいた事もあるという人もおり、日本人としては「なるほど」という点もあります。ただ、ずっと「そうですね」と相づちをうっているのも申し訳ないので、長く台湾に暮らしている私が感じる、日本にはあまりない台湾の良さを強調して話すことがしばしばあります。そして、運転手さんも、そうした台湾の良さを否定することはありません。

本日は、大手インターネット掲示板で話題になった、日本に旅行した台湾人による台湾と日本の比較、それに対する同意や反発の声から、台湾の人たちの日本観、そして台湾への見方を探っていきましょう。

リスナーの皆様は、 人をみて、「この人はお金持ちそうだな」と感じる場合、どういう点に着目して、そのように感じられますか。

実際に話をする機会があれば、話し方や、表情、仕草、立ち振舞いから性格を知り、そうした点から感じることもできるでしょうが、そこまで接する時間がない場合、着ている服もふくめ身なりから判断するという方は少なくないのではないでしょうか。

日本でも、本当のお金持ちは、いかにも「お金を持っています」と言わんばかりの、ひと目で周囲に分かるような目立つような服装はしていない、という言われ方をしますが、実はこの点、台湾のギャップは日本以上、まるでドラマのようなケースも多いんです。

先ごろ、台湾在住の日本人女性、インスタグラムのフォロワーおよそ44万人、youtubeのフォロワーもおよそ20万人を誇るインフルエンサー、黑木太太、直訳しますと黒木夫人さんが、自身のyoutubeチャンネルの動画で、あるエピソードを披露したところ、反響を呼びました。

本日は、日本とは大きく異なる？！、台湾のお金持ちの身なりに関する話題をご紹介しましょう。

伝統的な行事は旧暦でお祝いする台湾、今年は長い人で、1月25日から2月2日まで9日間の旧正月休みがありました。旧正月休みは実家で家族や親戚と過ごす人も多い一方、せっかくの長期休暇ということで、海外旅行に出かける人もたくさんいます。そして、海外旅行先で最も人気なのは日本です。

そして、先ごろ某SNSに、この旧正月休みに日本へ出かけたという人から、ある投稿がなされ、大きな反響を呼びました。その内容とは、「自分は一昨年から3年連続で旧正月休みの期間に日本に出かけたが、今年は失望した。台湾人に対する態度が変わってしまったようだ」というものでした。

台湾の人たち、今年の旧正月休みに日本を訪れ、以前との違いについて、どのように感じたのでしょうか。私自身もまさに数日前、台湾人の知人から直接同様の感想を聞きました。

少し刺激的な内容かもしれませんが、もしかすると、観光、ホテル産業など、現場、最前線のスタッフの「SOS」の現れかもしれません。早めに問題を直視し、解決方法を考えた方がいいかもしれません。

1月15日に日本政府観光局が発表した「訪日外客数」の統計によりますと、昨年2024年の一年間の訪日外客数は過去最多の延べ3686万9900人となりました。そして、中華民国台湾から日本への観光客は、国・地域別で3位、2023年と比較して43.8％プラス、そして過去最多だった2019年と比較しても23.6％プラスの延べ604万4400人となりました。リピーターも多いでしょうが、台湾の人口はおよそ2340万人ですので、そのボリュームの大きさを感じていただけると思います。

過去最高の訪日旅客数を記録した昨年の末、12月12日、日本の航空会社、全日空が、台湾航路就航30周年を迎えました。

本日は、全日空台湾航路就航から30年の歩み、現況及び台湾市場開拓への取り組みについてご紹介いたしましょう。

本日のこのコーナーでは、台湾の近代美術界を代表する画家、陳澄波の生誕130周年記念の特別展についてご紹介いたしましょう。

なぜ、このコーナーでご紹介するかといいますと、日本統治時代の台湾で絵画の技法を身に着け、東京美術学校、現在の東京藝術大学に学んだ陳澄波が日本とゆかりの深い画家であることはもちろんですが、今回展示されている8作品のうち、実に2作品が日本から貸し出されたものだからなんです。

台湾語で「私たちの居場所を探して」を意味する「走揣 咱的所在」の題名がついた生誕130年特別展は、台北市の中心部、台北MRTのグリーンライン(松山新店線)の北門駅にほど近い、国立台湾博物館の鉄道部特別展示エリアで昨年12月3日からスタート、5月11日まで開催されます。

台湾の自然環境にとって欠かせない「黒潮」、「北回帰線」、「季節風」という3つのテーマ別に陳澄波の作品を展示、さらに、植物や魚類の標本など台湾の自然に関する国立台湾博物館の収蔵品をあわせて展示することにより、特徴ある台湾の土地、生態系、多様性ある文化について、より多角的に、より深く学ぶことができます。

リスナーの皆様は鹿野忠雄という人物の名前をお聞きになったことはおありですか。鹿野忠雄は、明治39年(1906年)に東京で生まれた博物学者です。その活躍は多岐に渡り、昆虫学者、文化人類学者、探検家としても知られます。第二次世界大戦終戦直前の1945年、日本軍の命を受け調査に向かった現在のマレーシア、北ボルネオで行方不明となり、その消息は現在も不明のままです。

昆虫に魅せられ日本全国を飛び回っていた鹿野は、19歳にして当時日本の統治下にあった台湾に渡り台北高等学校に進学、在学中から台湾全域をめぐりました。そして、昆虫、植物、地質、地理学、民俗学、台湾原住民族など幅広い研究を行い、その業績は今も高く評価されています。1992年には「鹿野忠雄: 台湾に魅せられたナチュラリスト」という伝記が出版されたほか、2002年には、中央公論社から1941年に出版された著書『山と雲と蕃人と』が復刊されました。

そして、この鹿野忠雄に魅せられた作家が台湾にいます。それが詩人、作家で本人のナチュラリストである劉克襄氏です。本日はこの劉克襄氏が鹿野忠雄について記した新作について、そして、公共テレビのドキュメンタリーについてご紹介いたしましょう。

昨年12月、教育部は2023年度の大学、専科学校における留学生に関する統計を発表しました。この統計によりますと、台湾における留学生の数は、11万6038人で、2022年度に比べおよそ9％増加しました。そして、日本人留学生は8427人でした。

日本は、全体トップ、史上最多2万7491人に達したベトナム、2位、1万6725人のインドネシア、3位、1万457人のマレーシアに次いで、国・地域別で4位となり、5位、8158人の香港を上回りました。日本が香港を上回ったのは、史上初めてということです。また、東アジアでは韓国が2924人で10位に入り、はじめてインドを上回りました。

台湾ではこの教育部の統計を受け、日韓の留学生の割合増に注目があつまっています。

2024年シーズンは大いに盛り上がった台湾プロ野球。その台湾プロ野球においてファンを盛り上げる存在といいますと、今やその人気は台湾だけでなく、日本を含め世界でも話題となっている「球場の花」、チアリーダーの皆さんですが、日本人メンバーもいるんです。

昨年2024年シーズン、台湾プロ野球の各チームのチアリーダーで、正式メンバーとして活動した日本人は3人。南部、台南市を本拠地とする統一セブンイレブンライオンズのチアリーダー「Uni-Girls」のChihiroさんとNozomiさん、そして、北部、桃園市を本拠地とする楽天モンキーズのチアリーダー「Rakutenガールズ」のKAHOさんです。「Uni-Girls」のChihiroさんとNozomiさんは、「Uni-Girls」のメンバーに選ばれる前は、埼玉西武ライオンズのパフォーマンスチーム「ブルーレジェンズ」に、KAHOさんは、東北楽天ゴールデンイーグルスの公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」に所属していました。

先ごろ「Uni-Girls」の2人が、熱烈な野球好きで知られるミュージシャン、阿強が進行を務めるyoutube番組に出演し、話題となりました。本日はこの話題をご紹介しましょう。

リスナーの皆様は「五分車」という言葉を聞かれたことは、おありですか。五分に車と書き、台湾台湾語で「ゴーフンチア」と読み、軽便鉄道の事です。過去、台湾でサトウキビを減量に製糖業が盛んだった時代、そのサトウキビを運搬していた鉄道を指すことが多いんです。なぜ、この字を書くのかといいますと、「五分車」の軌間、線路幅は762mmで、国際的な標準軌、1435mmの約半分である事から、台湾人はこのように呼ぶ様になったということなんです。

そして、現在も台湾において、サトウキビを原料として製糖を行っている工場は2つのみ、さらに、こうした「五分車」が現役でサトウキビを運搬している工場は1つしかありません。それが中部、雲林県の虎尾にある虎尾糖廠、虎尾の製糖工場です。虎尾糖廠では先週の18日からサトウキビの運搬がスタートし、来年3月まで行われます。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、こうした中、12月16日、雲林県観光協会と、一般社団法人長野県観光機構が観光交流に関する覚書(MOU)を交わしました。会場となったのは、虎尾鎮のもう一つの重要な文化、観光スポットである、台湾の伝統的な人形劇「布袋劇」の劇場、雲林県布袋戲館です。本日はこの話題をお送りいたしましょう。

正式な国交こそありませんが、非常に良好な関係な築いている中華民国台湾と日本、現在、両国の関係は過去最高といえるかもしれませんね。とはいえ、台湾と日本は異なる民族、エスニック・グループの人たちが暮らす異なる文化、社会です。そのため、様々な点で違いもあります。

さて、この度、世界の人々に多言語で日本の情報を伝えている「LIVE　JAPAN」の台湾版は、最近、台湾人と日本人が交流する機会はますます増えているが、細かいことにこだわらず情熱的な台湾人の「口調」は、基本的に保守的、控えめで、へりくだった態度の日本人を驚かせる可能性があるとして、日本人と交流する時は気を付けなければいけないと指摘しました。

日本語でいいますと、「感動詞」、「感嘆詞」などとも呼ばれる、感動・呼びかけ・応答を表す短い単語です。さて、台湾人が日本人の前では口にしないほうがいい「感嘆詞」とは、一体どんなものなのでしょうか。