この番組は、数字がちょっと苦手な中小企業経営者の方が、数字に強くなって業績をばりばりあげてもらうための応援番組です。
今回も、中小企業診断士の四ッ柳茂樹先生にお越しいただき、四ッ柳先生の新刊、「起業のルールゼロからでもムリなく確実に成功をつかむ本気の鉄則」の内容についてお伺いしていきます。
今回は、7つのアイディア発想法についてお伺いします。
四ッ柳先生は、かつて、ドリームゲートという起業支援団体に所属し、起業家の方の相談を受けていたそうです。
当初は、1人あたり、1時間程度の時間を要していたそうですが、やがて、短時間で相談を終えるようになったそうです。
その要因を調べてみたところ、最初の5分で、相談者の方の困っていることや、問題点が理解できるようになったそうです。
では、どうしてそうなったのかというと、相談者の方の相談内容をパターン分けできるようになっていたということに気づいたそうです。
そして、それを7つに分類してできたものが、つぎの、7つのアイディア発想法の原型になったそうです。
(1)自分ニーズ発想法:自分が欲しいものを満たすことや、不便なことを解決することを事業にすることだそうです。
ただし、これは、他の人も欲しているものでないと、事業では成功しないので、注意が必要ということです。
(2)社会ニーズ発想法:お客さまが感じている不満や、社会から解決を求められている問題を解決することを事業にすることだそうです。
これは、需要は確実にあるものの、なかなか解決できない問題からこそ、課題として残っていることから、それを事業化することの難易度は高いそうです。
(3)場所ギャップ発想法:別の場所で流行している事業を、別の場所で行う事業だそうです。
例えば、海外で流行している事業を、日本で行うというような事業です。
(4)業界ギャップ発想法:ある業界で成功した事業を、別の事業に採り入れる事業だそうです。
例えば、建設業やIT業界で使われていた人員管理システムを、営業部門用に作り直して販売したところ、成功した事例があるそうです。
(5)成長ギャップ発想法:何かのビジネスが成長していくと、次に、それに関連したビジネスも発生するので、その新たなビジネスを考える発想法だそうです。
例えば、来年、東京でオリンピックが開催されますが、それにともなう需要に応えるビジネスを行おうとする発想法です。
(6)掛け合わせ発想法:既存の事業に、通常は関連しない要素を合わせる発想法だそうです。
例えば、黎明期のユニクロでは、紳士服を販売していたそうですが、単色の背広だけを揃えたり、3着割引セールを行うなどして、業績を上げていったそうです。
(7)組み合わせ発想法:通常は関連しない3つのキーワードを組み合わせることで、新しい事業を見つけ出す方法だそうです。
例えば、旅行、レストラン、クリーニングという言葉を組み合わせ、旅行先の高級レストランで着ることができる、おしゃれな服をレンタルするクリーニング店という事業を発想することで、今までは思いつかないような事業を発想できるようになるということです。