ラップ界の大手宝石商、エリオット・エリアンテが、ラッパーのプレイボーイ・カルティに対して、10万ドルの未払い訴訟を起こしていることが明らかになった。ロディー・リッチや、リル・ウージ・ヴァートのジュエリー製作で有名なエリアンテ氏はTMZの取材で、カルティが購入したジェエリーの支払いが、まだ97,000ドルも残っていると明かした。
訴訟の資料によると、昨年の9月に誕生日を迎えたカルティから、14キャラットのホワイトゴールド、ダイヤモンドロザリーチェーンの製作依頼を受けたとしている。合計金額197,063ドルのお会計に対して、カルティは今年の1月に100,000ドルしたかまだ払っておらず、残りの差額分を支払うよう訴訟を起こした模様。
今年の2月に、リル・ウージ・ヴァートの額に2,400万ドル(日本円で約27億円)のダイヤモンドをインプラントしたことで、全世界に衝撃を与えるとともにその名を轟かせたエリアンテ氏だが、ここのところ偽物のジュエリーをつかまされたとして、訴えを上げるラッパーの声のも少なくない。例えば直近では、リル・ベイビーがニューヨークで購入したダイヤ入りの時計が偽物であったことが発覚し、事実を認めた宝石商がお詫びとして、リル・ベイビーに4つの特大ダイヤ入りリングをギフトした話もある。
USのラップ市場は日本の1,000倍のスケールと言われているが、大手レーベルと契約をする新人アーティストはまず宝石で身を固める傾向にあるが、不動産投資と違い、宝石の価値は一度中古になってしまうと、購入した金額の1/10になると言われており、あまり賢い投資とは言えないのが現状である。さらに本物のダイヤを一度も見たことがないラッパーの多くは、何千万もするジュエリーを見ても、本物か偽物か区別がつかないケースも多いのかもしれない。
多くのレコード会社を所有する白人系アメリカ人から多額の契約金を得ても、結局同じ白人系アメリカ人が市場を牛耳る宝石商にお金を返してるようなもので、ジェイ・Zや、50セントのような賢い投資ができるラッパーはまだ、アメリカと言えど少ないようにも思える。