残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか"

By kotaro zammaBusinessEntrepreneurship
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残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか" episodes

  • 「Self-as -We」ノベーション(1493回)

    京都先端技術大学の名和高司教授より、哲学者の西田幾多郎さんと出口康夫教授の教えに感動しました


    "西田は、主体 対 客体という二元論を超えて、「他者のことを我がこととしてとらえる」視座の必要性を説く。


    そして、真にその境地に立てた時に、「善」を実践することができると言う。


    西田哲学の流れを汲む京都大学の出口康夫教授は、それを「われわれとしての自己(Self-as -We)」と呼ぶ。"


    ここから私は思いました

    1、共同体感覚

    2、自分事化からの行動

    3、価値の再分配


    1、共同体感覚

    日本の思想の根本に、こういった考えが流れてるということに、とても共感するとともに、感動しました


    時には日本人は個人としての主張がない、、みたいなことも言われたりもしますが、それは、実は、他者のことを我がことのように感じる感性が強いという見方もあると思いました


    それは、アドラーさんの『人間知の心理学』にて言われるところの、共同体感覚にもとても似ていて


    「他者を仲間とみなし、そこに自分の居場所を見いだし、貢献することで自己の価値を実感する感覚」

    にとても近いなと思いました


    それは、イノベーター3つのフレームにもすごく似ていて、実は自己としての主張やパッションから始まり、仲間と共に、自分だけではないみんなが喜んでもらえることを目指す大義へ到達する


    それが、我々としての自己(Self-as -We)なのであるということかなと思いました。さらにそれは、マズローの五段階の欲求の上にくる超越のような、究極の自己実現なのではとも思いました


    2、自分事化からの行動

    そして、イノベーターにとってすごく大事なのは、思うだけではなく、行動を伴うということにある、というようにも感じました


    善の実践、と言われているのは、実はとても重みのある言葉で、実践なきものには、意味がないと言われている気もしました


    リクルートで有名になった、圧倒的当事者意識、という言葉がありましたが、人の痛みを我がこととして感じた上で、さらにそれを自分毎として、行動に移せるのか、そこがイノベーターには問われることだなあと思いました


    3、価値の再分配

    ただ、ここで新たな問いとして、例えば成功したイノベーターには、富が集中しているのではないか?ということも思いました。それは、果たして、Self-as -Weと言えるのか?


    ここで思ったのが、動機としてのSelf-as -Weということと、結果としての富の集中ということです。


    そして、実は、富の集中した結果を、価値の再配分という形で、Self-as -Weへ戻していくアクティビティをしている方がたくさんいるなあと思いました


    例えば、マッケンジー・スコット(アマゾン創業者ベゾスの元妻)さんが、巨額の資産を非営利団体に匿名で寄付し続けていたり、そのほかの名だたる起業家で成功された方が、さまざまな富の再配分をしているのをきくのは、ここに源があるのではないか?


    だからこそ、また次のSelf-as -Weサイクルが回り続ける、継承されていく


    そんなことを思いました


    真のイノベーターは、「われわれとしての自己(Self-as -We)」から、イノベーター3つのフレームを実現し、その後、富が集中したら、価値の再配分を行う


    そういうことなのかと思いました


    一言で言えば

    Self-as -Weノベーション


    そんなことを思いました^^


    参考:本:シン日本流経営 成長のダイナミズムを取り戻す「超進化」 2025年2月18日 著者—名和高司 発行所—ダイヤモンド社


    動画で観たい方はこちら

    https://youtu.be/7fts_Y7T408


    20 min
  • 「体感主義」ノベーション(1492回)

    京都先端技術大学教授の名和高司さんと、オイシックス・ラ・大地の創業者の髙島宏平さんとの対談から、社員にいかに火をつけるか?と言うお話しに感動しました


    高島さん曰く

    "「体感主義」を大事にしていることだと思います。


    社員が(農産物の)生産者と一緒に畑を耕したり、会社にお客様を呼んでパネルディスカッションをやったりして、社員が生産者やお客様と直に接していろんなことを体感する機会を、意識的に増やしています。


    一律に上から教育するというより、一人ひとりが体感によってみずから学んでいくのです。 そういうやり方だと、モチベーションのありようはバラつきますが、〝モチベーションの矢印の長さ〟がそれぞれ伸びるというか、本気の「やりたい気持ち」が各自に湧いてくるんです。


    統一感はなくてデコボコしているんですが、会社全体のやる気エネルギーの総和が大きい。"


    ここから私は思いました

    1、現場に触れる「体感」

    2、内発的動機に火がつく「体感」

    3、デコボコが掛け合わさる「体感」


    1、現場に触れる「体感」

    大きな組織になればなるほど、分業体制が敷かれて、現場のお客様や供給者に直接お会いする人は、ごく僅かな人に限られるようになるかもしれません


    そこを、意識的に、どんな立場の人でも、現場のお客様や生産者とお会いして、お手伝いをして、意見交換をする体験は、自分自身の仕事が何につながっているのか?それがどんな影響を及ぼすのか、などを考えることにも繋がり、めちゃくちゃ良い取り組みだと思いました


    米国の教育学者デービッド・コルブさんは、『経験からの学習』産能大学出版部, 1991、の中で


    「人は、自らの経験を振り返り、意味づけ、概念として整理し、それを次の行動に活かすことで学ぶ」とし、学びとは「経験→内省→概念化→実践」というサイクルで起こると説いています。


    まさに現場からの学びを得る機会を作られているのだなあと思いました


    2、内発的動機に火がつく「体感」

    年間に何時間以上、研修をみっちりやっている大企業も多いと思いますが、自らが学びを掴み取っていくようなやり方というのは、なかなかないかもなあと思いました


    エドワード・デシとリチャード・ライアンが、『人を伸ばす力:内発と自律の心理学』新曜社, 2011、にて


    「自律的に選んだ活動にこそ、人は最も深い満足を感じ、創造的であり続けることができる」と言われている通り、内発的動機に火をつけるような、仕掛け作りが


    まるで子供が泥団子を光るように一生懸命にずっと磨き続けるように、自らのパッションの源が、自らの仕事の中で炸裂する、そんな体感作りが大切だと思いました


    3、デコボコが掛け合わさる「体感」

    さらに素晴らしいのは、そういう個人個人自らが選択して実施する体感は、デコボコでいい、と言われてることにも感動しました


    社員教育というと、ある一定のレベルまで一律にやりがちな気もしますが、デコボコでいい、むしろデコボコだからこそ、様々な意見やwillが出てきて、そこから新たな掛け合わせが始まるのであれば


    多様性によるイノベーションの生まれる可能性が高まるなあと思いました。それは、ミハイ・チクセントミハイさんが、『創造性の心理学』世界思想社, 1999)にて


    「創造性は、異なる価値観・視点・経験を持った個人が対話的に関わることで初めて解放される」


    と言われている通り、デコボコな学びだからこそ、さらなる組織としての創造性が高まることにつながるのではないか


    そんなことを考えさせて頂きました


    一言で言えば

    「体感主義」ノベーション


    参考:本:シン日本流経営 成長のダイナミズムを取り戻す「超進化」 2025年2月18日 著者—名和高司 発行所—ダイヤモンド


    動画で観たい方はこちら

    zhttps://youtu.be/YbPSugHYWGg

    24 min
  • 「津(シン)」日本流経営ノベーション(1491回)

    京都先端科学大学の名和高司教授より、これからの日本経営に必要なことについて、大切なことを教えて頂きました


    曰く

    "なぜ、「津(シン)」化が大切なのか。それは、「進」化が時間軸上の概念であるのに対して、空間軸上ではあふれ出る「津」化がカギを握るからだ。"


    "西洋思想、なかんずく科学的発想が、「分ける」こと、還元することにこだわるのに対して、日本的霊性は「結ぶ」こと、融和させることを目指す。シン日本流は、まずこの点をしっかり押さえておくことから始めなければならない。"


    "外に向かって乗り出し、海を越えて集う場をつくる——それを筆者は「津」化と呼ぶ。これが日本にとっての、もう一つの「シンカ」の可能性だ。海洋国家・日本は、そのような可能性にあふれている。島国根性などという卑屈な世界に閉じこもっている場合ではないのだ。"


    "シン日本流は、日本が「津」、すなわち寄港地であることを目指す。そのためには世界に追いつけ追い越せという古いパラダイムではなく、世界の中で異質性と共感性を獲得することに注力しなければならない。"


    ここから私は思いました

    1、空間イノベーション

    進化が時間的イノベーションに対して、津化は空間的な広がりの中で起きるイノベーションという意味で、空間イノベーションとともいうべき定義に痺れました


    シュンペーターがいうところの、既存の異なるものの結合が新しいイノベーションの種だとすると、ライフネット生命を立ち上げかれた出口治郎さんの、人・本・旅、にあるように、さまざまな異種のものと出会うことができる旅は、イノベーションのタネに溢れている


    私が世界20都市でオープンイノベーションコンテストを実施していた際は、まさにそれを感じていました。


    各々の国々には、各々の風土、習慣、宗教感などかありますので、例えばインドでは、衛生面、渋滞、エネルギーという課題に関するスタートアップがたくさん出てくるなど、色合いが付きますし


    そしてそれらのスタートアップが集まることで、さらなる掛け合わせが生まれて、新たなイノベーションがさらなる加速を見せる、ということが現実に起こっていました  


    ヨハン・ガルトゥングは、構造的多様性と呼んで、文化間における意味の「多重化」や「結節点」(ノード)を重視してますが、大きなイノベーションの種を育てるエコシステムになると思いました


    2、和える文化

    日本は以前より、応用することが得意とされてきたように思いますが、それは特有の和を重んじる文化にあるなあと、改めて思いました


    以前お話しした、発信者責任型である欧米と比較しても、受信者責任型の日本は、まずは先方の話を受けてから、そしてそれを料理していくというスタンスからも


    融合させていくことに長けている民族祭のような気がしました。つまり、オープンイノベーションをより促進する土壌と文化だと思いました


    3、インクルーシブ・イノベーション

    そしてそれは、様々な違いのあるもの、を包摂していくこと、インクルーシブしていくことができる文化であり場所となりうると思います


    ヘーゲルのアウフヘーベンのように、各々を否定することをせずに、空間的な横の広がりも、進化の早い遅い的な縦の深さも、全てを受け入れた上で、そして第3の道を探していくことのできる


    そんな場所としての、寄港先となりうる、「津(シン)」日本こそ、今後のあるべき姿と、いうことに深く感動しました


    一言で言うと

    「津(シン)」日本流経営ノベーション


    そんなことを思わせて頂きました^^


    参考:本:シン日本流経営 成長のダイナミズムを取り戻す「超進化」 2025年2月18日 著者—名和高司 発行所—ダイヤモンド社


    動画で観たい方はこちら

    https://youtu.be/arxrpo8M3Jo


    14 min
  • インフラ・レジリエンス・ワーカー・ノベーション(1490回)

    netflixで話題の、樋口真嗣監督の新幹線大爆破に、大感動して、たくさん考えさせられました


    シネマトゥデイより

    " 1970年代を代表するパニック映画を『シン・ゴジラ』『日本沈没』の樋口真嗣監督がリブートした『新幹線大爆破』。犯人と鉄道人の息詰まる攻防戦をスペクタクルを交えて描いたエンターテインメント大作がNetflixで独占配信される"


    ここから私は思いました

    1、インフラ・ワーカーの誇り

    2、越境プレイヤー

    3、レジリエンス・イノベーター


    1、インフラ・ワーカーの誇り

    鉄道を運行している多数の皆さんと、さらに多数の関係者の方々がおられるからこそ、いつもの鉄道も動いているんだなあと改めて感謝の念を持たせて頂きました


    私自身も、以前は、通信関係のインフラに携わっていたこともあり、「普通に動いて当たり前」そして、「何かあったら本当に大変なことになる人が多数いる」厳しいミッションクリティカルなサービスを


    陰ながら誰にも褒めてもらえないけれども、誇りを持って支えている人たちの姿をリアルに描いて頂いていたので、それにとても感動し、改めてそんな人たちに今の自分が支えられてるんだということを、思わせて頂き、拍手を送りたくなりました


    私もそんな組織にいた頃には、普段は普通の面白いおじさんたちが、一旦危機が訪れると、次々と指示を出したり動いたり、非常時のヒーローのように思いながら見てたことを思い出しました


    2、越境プレイヤー

    ミッションクリティカルなサービスには、上は政府から大企業、そしてそれを支えてる企業や個人、ものすごくたくさん人が関わらないと動かせないサービスなので、何かあった場合には、それらの人たちを全て違う方向へ動かす必要がでてきますが、めちゃくちゃ大変なことだと思います


    そこで今回のドラマにも出てくるのですが、その組織と組織の間を、つなぐ越境できるプレイヤーが、実はとても大切な役割を果たしてるなあと、思わせて頂きました


    イノベーションの世界においても、普段は楽しそうにいろんなところに顔出しているだけに見える人が、大切な場面で必要なキャスティングを実現して、新たな価値を作っていくみたいなこともあるなあと


    ある意味、レジリエンスな際も、イノベーションの際も、越境人材は、必要な人材かもしれないなあとも思いました


    3、レジリエンス・イノベーター

    何となく、イノベーターは、探索をしている人、オペレーターは、深堀をしている人、みたいなのが両利きの経営と思われる節もあるような気もしますが


    実は、普段オペレーティブなことをしている人でも、一旦、ことが起これば、通常のやり方で解決できなければ、イノベーティブな方法を繰り出して前に進めることも当然できると、私は改めてこの鉄道大爆破を見ながら感じました


    つまり、実は、誰でもイノベーターにはなることができて、危機感だったり、パッションの源が炸裂したり、きっかけはいろいろあるんだけど


    ある意味その気、そのタイミングになれば誰でもイノベーターになれるのだと、そんなメッセージも感じました


    ということで、あえて一言で言えば

    インフラワーカーだって、レジリエンスワーカーだって、イノベーターなのである

    という思いを込めて


    インフラ・レジリエンス・ワーカー・ノベーション


    そんなことを思いました^^


    参考:シネマトゥデイ リブート版『新幹線大爆破』樋口真嗣監督が描く“かっこいい鉄道人”の姿 運転台・指令所にもこだわり 2025年4月25日  8時12分https://www.cinematoday.jp/news/N0148554?utm_term=N0148791&utm_source=yahoo&utm_medium=cd&utm_campaign=rel

    参考:Wikipedia 新幹線大爆破 監督 樋口真嗣、主演 草彅剛 制作 netflix    https://ja.m.wikipedia.org/wiki/新幹線大爆破_(2025年の映画)

    23 min
  • 研究に人生を取り戻すノベーション(1489回)

    研究コンサルティングのベンチャー、アルス・アカデミカ代表の阿部幸大さんより、研究・論文へ向かう心構えについて、大切な考え方を教えて頂きました。


    曰く

    "似たり寄ったりのアカデミック・スキルの指南書のなかで「問い」という問題にフォーカスした最良の一冊は、トマス・マレイニー+クリストファー・レイ『研究の出発点』である。"


    "同書の核にあるのは、“self-centered”な問いを見つけよというアドバイスだ。「自己中心的」という意味だが、もちろんそれは自分勝手で傲慢であれという意味ではなく、興味を惹かれるトピックがあるとして、なぜ自分はそのトピックに惹かれるのかを自問せよという趣旨である。"


    "千葉雅也は『勉強の哲学』において、「欲望年表」なる自分史の作成を薦めている。"


    "つまりこの作業の主眼は、過去をふりかえることで人生とリンクしたテーマを見つけ、それをそのまま研究対象とすること――ではなくて、年表をネタにして現在の研究内容と自分の人生とのリンクを人工的につくることにある。"


    "なぜこれが準備として重要なのか。それは、とにもかくにも、だれに要求されたわけでもないのに好きだったり重要だったりするものは間違いなく自分の人生とつながったなにかであるという手応えが得られるからだ。"


    ここから私は思いました

    1、内発的動機理論

    2、自分軸と他人軸のベン図

    3、人生の新たなストーリテリングの創発


    私もいくつか論文を書く機会がありまして、ご指導いただきながら何とか何本が、出させていただきましたので、この本で言っているお話は、物凄く勉強になりました


    さらに驚いたのは、研究をされている方への、自分の人生に乗っかってるのか?というテーゼがあることに感動しました


    1、内発的動機理論

    私が大学で研究をしていたのはイカとヒトデだったのですが、それはまずは研究室の先生が居られて、そこの研究に促する内容のものを相談して決めるというようなやり方でした。


    それは会社生活においても同じで、とりあえず面白そうということで、会社に入って、その中で先輩やお客様の話からやることを決められていたので、パッションに沿ってとか言われても、という感じでした


    なので最初からやりたいことがある人とかは本当にすごいなあと思うのですが、それでもやっているうちに、少しずつ面白くなってきて、やりたいことが出てくるという、ある意味、フローへ向かう挑戦と技術を与えられて成長していく、みたいなルートでした


    ただそうなってくると、仕事での欲も出てきて、ある意味自分としては追求したいみたいなことができてきたわけですが、そうなってくると、少しずつ人生とのシナジーに近づいてきたがします。


    この辺りの仕事への欲が、デシ&ライアンが言われるところの内発的動機というものかなあと、自分の場合は思います。


    「真に持続的で創造的な関与は、人が自分自身の価値観や興味と合致した目標に向かって行動しているときに最も高まる。」


    もちろん、給与とか昇進とかもありましたが、仕事の中身として、面白いと思う時は、特に成果もスキルも伸びていた気がします


    2、自分軸と他人軸のベン図

    私のワークショップでも、実は自分の内発的動機、これをパッションの源と呼びながら、それが何なのかを尽きとめてみよう、そして、それと今ミッションとしてもらってる、お客様の課題や会社のミッションなどの、交わりを見てみることで、人生に乗っかったプロジェクトにすることができる


    みたいなことをお話ししているのですが、ワークライフバランスなので、仕事と人生を混ぜるところがありません、みたいなことも言われたりします。


    ましてや、大学生の研究テーマみたいな話だと、先ほどの私のように、とりあえず単位もらって音楽やりたい、みたいな私だったので、今回のお話は、研究開発分野でも、自分軸と他人軸のベン図は必要とされるとのことに、驚きを得ました。


    確かに、短期出来な成果、つまり卒論出して卒業みな話だと、ワークライフバランスでいいかと思いますが、それを自身の研究テーマにしていくかもしれないみたいな気持ちがある場合は、このベン図を一度やっておく意義はあるかもなあと思いました


    3、人生の新たなストーリテリングの創発

    今回のお話もそうなのですが、自分軸と仕事軸の交わりを探そうという場合に、交わってません、で終わっちゃうケースがあるのですが、そこをあえてストーリー化していこう、ということだということが、とても素晴らしいと思いました


    つまり、最初からパッションが仕事や研究に炸裂してる人は別なのですが、通常は意識してないし、突然言われても、ということなので


    今は交わって見えてないけど、交わるとしたら、どう交わるのか?何が交わるのか?交わらせるためにはどんなストーリーがあるのか?ということを創発することが


    実はイノベーションや研究、さらには仕事みたいな取り組みには、一回でいいので考えてみることが、その後の人生の中長期的展開には、とても役に立つ

    と思いました


    研究と人生だって、イノベーション、仕事などなど、混ぜ合わせることができる、いやむしろ、積極的に混ぜ合わせることで、自分の人生の彩りがとても出てくるし、そしてその時間を貴重な人生の時間に取り戻すことができる


    一言で言えば

    研究に人生を取り戻すノベーション


    そんなことを思いました^^


    参考:本: まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書 著者 阿部幸大 発行日 2024年7月24日 発 行 株式会社 光文社


    17 min
  • 概念的×実験的ノベーション(1488回)

    アダム・グラントさんより、シカゴ大学の経済学教授デイビッド・ガレンソンが、若き天才イノベーターと大器晩成イノベーターに関するお話がとても刺さりました。


    曰く

    "概念的イノベーターは、大胆なアイデアを思い描いてそれを実行に移すというタイプだ。 実験的イノベーターは、試行錯誤をくり返して問題解決を行ないながら学び、進化を遂げていく。


    ガレンソンは、概念的イノベーターは短距離走者で、実験的イノベーターはマラソン走者であるという。


    概念的イノベーターが年齢を重ね、若いころのような目覚ましい業績を達成できなくなるのは、魔法の薬が切れるからではない。蓄積された経験が影響を与えてしまうためだ……概念的イノベーターの真の敵は、考え方が定着してしまうことである……概念的イノベーターは、初期の重要な業績にとらわれてしまう可能性がある。


    反対に、実験的なイノベーションは、必要な知識とスキルの蓄積に何年も何十年もかかるが、オリジナリティの源泉として、より長続きする。"


    ここから私は思いました

    1、新奇性バイアス

    2、確証バイアス

    3、概念的×実験的


    1、新奇性バイアス

    若き天才現る、とか、神童だ!とか、とかく私も大好きなお話ですが、何故そこに魅力を感じてしまうのだろうと思ったときに、


    カーネマン&トヴェルスキーの研究に基づく、ダニエル・カーネマンさんの『ファスト&スロー』(2011年)を思い出しました


    「我々の思考は、過去の経験に照らして新しい情報を過剰に評価しがちである。特に若年層の大きな成果は“予想外の出来事”として強く記憶される」


    意外性とともに、ある意味、生まれながらの神格化されるような、そしてこれからさらにすごくなるのではないかと言う、期待感も含めて、ワクワクすると言うことはあるなあと思いました。


    ところが、それが実は続かないことも多いと言うのが、考え深いところです


    2、確証バイアス

    ニック・シャクルトン=ジョーンズさんが、『The Science of Learning』(2019年)の中で


    「人は過去の成功体験や信念に合致する情報ばかりを選択的に受け入れ、それに反する新たな情報を無意識に排除しがちである」


    と言われているとおり、いわゆる成功体験というものの呪縛からなかなか抜け出せないというは、どんな人にも起こるのだなあと思いました


    いわゆる確証バイアスと言われているものですが、よく言われるのは、大企業の中である程度の成果をだされて、良いポジションになられた方が、若き頃の経験に照らし合わせて、新しい考えを受け入れられないみたいな


    なので、新規ビジネスは、上司には相談するな、という定説まであったりします


    でもそれは、きっと誰にでもあることであり、若き天才と言われた方にも、実はそれは実際に起こっているのだという改めて認識させていただきました


    3、概念的×実験的

    欧米で、ベンチャー起業家の成功する割合が高いのは実は40代という話も以前お話ししたかと思いますが


    実は若き天才イノベーター、すなわち概念的イノベーターがいて、世間の注目を集める一方で、熟練の経験を積んだ上で起業や新たなチャレンジをしていく、実験的イノベーターも実は沢山でできていると思います


    若きジーニアス達はとにかく凄いスピードでいろんな構想を試しながら進みますし、熟練なベテラン達は突っ込んだ専門的な分野や長年培ってきたスキルやノウハウで老練な進め方を熟知しているので、各々とても面白いです


    私が主催しているStartup Emergence Ecosystem(SEE)にも、両方の方が同じ比率くらいでご登壇されていますがその方達が、お互いの良い面をうまく混ぜ合わせることによって、もっと面白いことが起きるのではないかと思って、そんな場所にできたらいいなとも思っています


    一言で言えば

    概念的(若きジーニアス)×実験的(熟練のベテラン)ノベーション


    そんなことをお話ししています^^


    参考:本:ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 電子書籍版  発行日 2016年6月22日  著者 アダム・グラント 解説者 シェリル・サンドバーグ 監訳者 楠木建


    動画で観たい方はこちら

    https://youtu.be/WHg5GQ8fDSw


    19 min
  • 目と心と手ノベーション(1487回)

    富永愛さんから、子育てに関するとても良いお話を頂き、深く考えさせられました


    "先輩から 1ついいアドバイスを受けた時に。 


    目と心と手、っていうのがあって。


    ちっちゃい頃は、親は子供に、目を離さない、手を離さない、心を離さないじゃないですか。


    なんだけれども、小学校上がってくると。手を離さなきゃいけない。自分でできるにしなきゃいけないから。でも、目と心を離さないで。


    次の段階は、目を離さなきゃいけない。でも心は最後まで離さない。"


    ここから私は思いました

    1、愛着理論

    2、足場かけ理論

    3、他者論


    1、愛着理論

    以前、子育ての大切な一つのこととして、アタッチメントがとても重要とのお話を思い出しました。子供へ触れること、そしてハグすること、これがとても子育てには大切なことだと。


    今回の富永さんのお話も、心は離さない、ということは、アタッチメントの見えない形だとしても、それは続けていくことなのかとも思いました


    英国の精神科医のジョン・ボウルビィの『愛着と喪失』では、「愛着は、個体が探索に向かうときに安心感を与える“安全基地”を提供する」と言われています。


    ここで言う「探索」は、両利きの経営における「探索」においても、同じなのではと思います。つまり、イノベーターとしての探索活動は、すぐに結果が出る営みではないため


    ともすると、遊んでるんじゃないか、好きなことだけやれていいよな、的なことを思われがちです。それでも、ボスが、それでいいんだと、心をつなげていてくれたら、きっと良い成果を出すことができる、そんなことも思いました


    2、足場かけ理論

    自転車の補助輪から、補助輪はずして手押しして、離してない離してない、言いながら、離して転ぶみたいなことを繰り返して、自転者は乗れるようになってるのと同じように


    教育学者のジェローム・ブルーナーは『教育の過程』の中で、「支援は常に一時的なものである。学習者が自己で遂行可能になった時点で、支援は引き上げられる」と言われてます。


    まさに、目を離して、手を離して、ということで、人は育つと言うことかと思いますが、逆に目も手も離さない、と言う厄介なこともあるよなあと思います。


    私が、ワークショップなどをやるときに、最初はみっちりサポートしながら、最期は手を離しながら自分で失敗しながらできるようにと、心がけてますが


    終了アンケートで一部から不平不満が出るみたいな、ことを恐れて、ついついみっちり教えてしまいたくなる欲求を抑えてます


    職場でも、成果を出さなきゃと言うプレッシャーから、部下に任せるより、全部指示出してやった方が、確率が高まるみたいな考えに陥ると、実は手を離さない、そんなところが難しいからこそ、大切な考えだなあと思いました


    3、他者論

    フランスの哲学者のエマニュエル・レヴィナスは、『全体性と無限』の中で、「他者に対する責任は、選択されるのではなく、呼びかけに応答することによって始まる」と言われてます


    つまり、社会的な繋がりが生まれるところから、実は倫理的な責任がそこに生じていると、言うことと解釈してます


    イノベーターは、必ず仲間が必要になるので、自身のプロジェクトや仲間に対して、離れても“心をつなぎ続ける責任”を引き受ける存在であるとも言えると思いました


    もっというと、実は、価値観の違う、今は仲間とは言えない他人でも、実は心はつなげることができる、と思えば、たとえ理解できなくても、違う正義を信じていても


    あたかも反抗期の息子に相対するかのように、いつの日にか分かり合える、そんなことまで、心をつなげるということで、できる考え方なのかもしれないなと思いました


    ということで、子供を育てる上での、目と心と手、については、イノベーターや、社員の育成、さらには対立の構造までも、包含してくれる、そんな素敵な考え方かなあと思いました


    一言で言うと、

    目と心と手ノベーション


    そんなことを思いました^^


    参考:NHKアカデミア選 冨永愛(後編)あくなき挑戦

    2025/ 5/14(ZK) PM10:30 ~ PM11:00

    地デジ021 NHKEテレ東京 https://www.nhk.jp/p/ts/XW1RWRY45R/


    動画で観たい方はこちら

    https://youtu.be/sFPt42gW8Is

    22 min
  • 踊る夫婦ノベーション(1486回)

    森山未來さんと長澤まさみさんという、二代俳優が主演の舞台、「踊る夫婦」に感動し、作•演出の蓬莱竜太さんの言葉に考えさせられました


    曰く

    "夫婦、というのは一体なんだろうか。

    もっと激しい感じなのだろうか。

    もっと空気みたいな感じなのだろうか。"


    "きっとそれぞれ、それぞれ、違うのでしょう。

    不穏な世界を共に近くで生きる、ただ共に生きる。そういう当たり前の営みの中で、それ自体を慈しみ、それ自体の奇跡を感じるような、そんな瞬間を舞台上にのせられたら、そんな思いでこの作品に向かっています。"


    私は思いました

    1、曖昧性

    2、ただ共に生きること

    3、日常にある奇跡への気づき


    まさに今をときめく二大俳優の森山未來さんと、長澤まさみさんの、自然な夫婦の演技と、飾り気のない舞台にほんの少しの小道具を、役者の皆さんが自在に動かしながら、さらには、舞台中央の主的な演技者と、その周りを取り囲む脇的な演技者の捌けない構造がとても不思議で面白い空間を作っていました


    1、曖昧性

    淡々と続く日々の中で、強烈な恋愛体験があるわけでもない2人が、自然に一緒になって、そして日々ぶつかりながらも共に生きていく姿が、とてもリアリティあるものとして感じました


    そこには先日お話しした受信者型責任言語である、日本語に特有の、あえて曖昧にしておくことで、あえて相手の意を伺いながら、その関係を気持ちの良いものとしていく、そんな夫婦もいていいのかもしれないなあと思いました


    別に秘密を持ってるわけではないけども、全てを理解し合うなんて、絶対に思ってもいないし、そこに期待をしないけども、たまにはわかって欲しい的な、そんな関係も良いのかもなあと思いました


    それはイノベーションの世界で言えば、ネガティヴケイパビリティに似ていて、わからない答えをわからないけどそれがわかる時が来るまで、探し続ける、そんなことも思いました


    2、ただ共に生きること

    結婚という形式は、書類を役所に出すか出さないか、だけの違いで、実はお互いの関係性には、何も変わるものがないのだけれども


    そこから共に生きていく時間の中で、一緒にいることの意味というのが、生まれてくるものなのかもなあと思いました


    にとは必ず1人で生まれて1人で逝くわけですが、それでも、結婚や契約などの形式的なものとは別に、一緒にいたということが、とても意味を持ってくるのかもなあと、それはアドラーさんのいうところの、共同体感覚をどこかでは求めている、それだけでとても素敵なことなのかもしれないとも思いました


    3、日常にある奇跡への気づき

    外から見るとよくあるお話でも、当事者にとってみると、それは大事件なことというものが、実はたくさんあって、それは良きにつけ悪しきにつけ、日常における奇跡のように、感じることができるなあと思いました


    イノベーションの世界でも、日常の中にある何気ない素敵なことや、もしくは違和感などに、いかに気づいていくかということが、イノベーションの種を作る上ではとても大切なので、日々の当たり前なことにこそ、問いを持ったり、感動を持てるような、そんな日々になればいいなあと思いました


    米国の哲学者のジョン・デューイは、『Art as Experience(経験としての芸術)』の中で、「創造性とは、見慣れたものに新しい光を当てることだ。日常の中にこそ、驚きの種がある」と言われています


    今回の、踊る夫婦、もそんな新しい光を、長澤まさみさん、森山未來さん、そして蓬莱竜太さんから、頂いた気がしました


    日常の一瞬一瞬を大切にしていきたいと、そんなことを思いました。そして、特に最後の場面は、これまでいろんなことに、踊らされていた夫婦のようなものが、自らが、踊る夫婦、になっていったような、そんなメッセージも感じました


    一言で言うならば、踊らされるのではなく

    踊る夫婦ノベーション


    そんなことを思いました^^


    参考:舞台 踊る夫婦 作・演出:蓬莱竜太 出演

    長澤まさみ、森山未來他 会場 THEATER MILANO-Za   [主催/企画・製作] Bunkamura  https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/25_odorufuufu/

    14 min
  • 連続的再学習ノベーション(1485回)

    トップ1%以内でアメリカの医師国家試験に合格した勉強法として、現役医師の安川康介さんから教えて頂いた内容に感動しました


    "アクティブリコール+分散学習=連続的再学習"


    アクティブリコールとは

    "実は、これまでの学習に関する数多くの研究から、何かを記憶するためには、それを積極的に思い出す作業や、脳みそから頑張って取り出す作業こそが、決定的に重要だということが明らかになっています。"


    "つまり、アクティブリコールをしたグループは勉強直後は、他の勉強方法で勉強した人たちに比べて一番自信がなかったのです。実際は一番効果がなさそうだと評価されたアクティブリコールが、一番効果があったというわけです。"


    分散学習(間隔反復)とは

    "『記憶について─実験心理学への貢献』という1885年に書かれた本の中で、エビングハウスは以下のように語っています[39]。 「多くの繰り返しを行う際には、それらを一度にまとめて行うよりも、時間を分散させて行うほうが、明らかに有利である」"


    連続的再学習とは

    "アクティブリコールと間隔反復、この2つを組み合わせた勉強法が、現代の学習の科学的根拠に基づく、誰でも実践可能で効果の高い方法だと考えます。"


    ここから私は思いました

    1、手応えバイアス

    2、再構築力

    3、定着と掛け合わせ


    私は受験勉強の時は、ひたすら書いて覚える、と言うことで、とにかく朝から晩まで書きまくってましたが、それは実は効果が薄いと言うことに衝撃を受けました


    そして、こんな勉強法のコツを知っていたら、もしかしたら、もっと早くいろんなノウハウを身につけられてなのかも、と思いつつ、いやいや、今からだってやっていこう!と思わせて頂ける方法でした


    1、手応えバイアス

    一番驚いたのが、アクティブリコールと言う、方法が、感覚的には、そんなに効率がいい方法に思えないのに、実は一番効果的と言うことです。


    こらは、言って見れば、手応えバイアスと言ってもいいかもしれないと思いました。つまり、手応えが一番あると思い込んでる方法が、効果的ではないといくことの気づきは衝撃的でした


    例えば、筋トレを毎日やりすぎてしまうと、実は筋肉が痩せてしまう、または、糖質を制限し過ぎるとリバウンドが実は激しく起きる、みたいな、自分の実感と、効果ということが、必ずしも一致しないということが、あるのだと改めて肝に銘じました


    2、再構築力

    アクティブリコールとは、私の理解では、アウトプットをたくさんすることで、脳に刻み込まれるということかと思いました


    以前、私の好きな本の、アウトプット大全の際、でもお話ししましたが、インプットをたくさんするためには、実はアウトプットをたくさんすることが重要、というお話と、とてもシナジーがあるなあと思いました


    アウトプットするということは、実は覚えたことをそのまま写す行為ではなく、自分の中で様々な要素を再構成して話さなければならない、ということが言えると思います


    すなわちそれは、よく言語化するといわれたりしますが、一旦抽象的に理解したものを、もう一度、言葉という具現化する作業をしてることと同じだと思います。


    そしてその作業は、実は、イノベーション活動にも欠かせないことであって、例えば、違う業界で行われていることを抽象化してその価値を、自分たちの業界で展開するとどうなるか、みたいな再構築によって、新たなアイデアが生まれたりします


    つまり、アクティブリコールは、再構築力を鍛えてくれるので、イノベーションを起こすための重要なスキルを鍛えてくれる方法とも言っていいのかもしれません


    3、定着と掛け合わせ

    夏休みの宿題は、必ず一夜漬け、試験においても同じなので、試験が終わったらすぐに忘れてしまう、そんなことを繰り返している私の学生時代でした


    しかしそれは、この時間を味方にすると言ってもいい、分散学習の効果がどれほど高いのか、これを認識できていなかったから、なのかもしれないなあと思いました


    私は自称、ものすごく覚えが遅いのですが、今の自分を振り返ると、実は曲の歌詞を覚える時だけは、毎日毎日少しずつ覚えていかないと、絶対に覚えられないことが経験的にわかっているので、一ヶ月かけて、一曲覚えたりしてます


    そして不思議なことに一回これで覚えると、大体後々まで覚えていると、いう結果に結びついてるので、実感としても、分散学習という方法があって良かった、つくづくおもいます


    これをイノベーションの文脈で捉えてみると、京都大学の苧坂直之先生のデフォルトモードネットワークの話を思い出します


    散歩やお風呂などの、実は休んでいるときにこそ、脳は活性化して、さまざまな組み合わせを生み出すというお話ですが、その前提として、さまざまな情報が頭の中にあるということが必要かと思います


    そのためにも、日々積み重ねていくからこそ、新たな掛け合わせのネタが蓄積されていくことになるのかもしれないなあと思います


    分散学習は、試験対策でもありますが、日々のデフォルトモードネットワークのスパークを生み出す秘訣なのかもしれない


    そんなことも思いました


    ということで、最強の学習法である、アクティブリコールと分散学習を組み合わせた、連続的再学習は、実はイノベーション力を育てるのにも、効果を発揮する、そんなことを思いました


    一言で言えば

    連続的再学習ノベーション


    そんな話をしています^^


    参考:本: 科学的根拠に基づく最高の勉強法 安川 康介 2024年2月15日発行    発行 株式会社KADOKAWA


    17 min
  • 破壊せず限界を広げるノベーション(1484回)

    アダムグラントさんのオリジナルズより、とんがったソリューションをどうやって普及させるか?への学びをいただきました


    曰く

    "他者の価値観を変えさせるのはむずかしいが、自分たちの価値観と相手がすでにもっている価値観の共通点を探し、結びつけるほうがずっと簡単である。"


    "仲間に引き込む相手とは正直に接したいところであろうが、時として、自分のアイデアを聴衆受けするものに「構成し直す」必要がある。"


    ライオンキングのミンコフ監督からは

    "「誰もがオリジナリティを求めているものですが、最適なツボというものがある。とがったオリジナリティがある程度ないと、つまらなくなります。


    逆にオリジナリティが強すぎると、周囲が理解するのがむずかしくなることもある。目標は限界の枠を広げることであって、限界を破壊することではないのです」 "


    とのこのです。

    そしてまとめると

    1、価値観の共通点を探す

    2、聴衆受けに構成し直す

    3、破壊せず枠を広げる

    かなと思いました


    そして、ここから私は思いました

    1、相手の頭で考える

    2、限界の枠を広げる

    3、最適なツボから攻める


    1、相手の頭で考える

    イノベーションの定説として、最初は上司には相談するな、というのがありますが、まさにこの罠にハマってる気がします


    イノベーターたるもの、世の中にない仕組みを思いついたことで、ワクワクがとまらなくなっており、相手のことはさておいて、自分のアイディアがいかに素晴らしいかを、等々と述べる、私もよくやってしまってました


    その結果、上司は頭が硬い、上司が変わらない限り、うちの会社は変われない、などという結果になることもよくあるのではないかと思いました


    実は、オリジナルなアイデアすごいでしょ?ということも気持ちはわかりますが、進めるための壁を乗り越えるために何が必要かを考えるということが、まずは必要と思いました


    そのためには、プレゼンの極意でもありますが、まずは相手の頭の中を考えて、そしてその中にあるメリットといかにシナジーするかを、訴えるべき、というのは忘れがちだけど大切なことだなあと思いました


    2、限界の枠を広げる

    私が2013年にオープンイノベーション事業創発室を立ち上げた頃から、欧米ではFintechということが出てきていて、金融業界をディスラプトしていくと、いわれていました


    その数年後、ロンドンのイベントに行った時に、衝撃を受けたのが、デイスラプティブはもう古い、これからは融合だ、的な話に大きく風向きが変わったことを思い出します


    今はほとんどFintech自体あまり聞かなくなりましたが、ある意味、破壊する方向から融合・融和する方向で、Fintechが金融の限界の枠を広げていくことになっていった、そんなことなのかなあと思いました


    つまり、普及・浸透のためには、破壊よりも、限界を広げる戦法が、一つの有効な手段であるということかもしれないなあと思いました


    3、最適なツボから攻める

    どのツボが最適なのかなんて最初からはわからないと思うので、結局はまずはぶち当たってから、みたいなことになるかとは思いながら


    私が新入社員の頃にやっていた画像通信サービスみたいに、めちゃくちゃ早かったインターネットサービスみたいなことが、死屍累々とあるもんだと思います


    内田和成さんの、イノベーション・トライアングルのように、技術、社会構造、心理変化が、バランスよく埋まっていかないと、うまくサービスが続かないということになると思いました


    早すぎても受け入れられない、遅いと先を越されている、なので、ある意味、その見極めと、Fail Fastが求められるかなとも思いました


    それでも、きっとオリジナルでイノベーターは、現状に寄り添いながらも、限界の枠を広げながらも、誰にも見えてない未来に到達するまで、諦めないのだろうなあと


    そんなことを思いました


    一言で言うと

    オリジナルな人は限界を破壊しない

    限界を広げるノベーション


    そんなことを思いました^^


    参考:本:ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 発行日 2016年6月22日  著 者 アダム・グラント  解説者 シェリル・サンドバーグ 監訳者 楠木建 出版 三笠書房


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