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毎週金曜日に配信している
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造
こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。
腰が痛くなった。
肩が痛くなった。
そんな時、
「昨日、何か重いものを持ったかな?」
と、直前の出来事を振り返る方は多いと思います。
中には、
「何もしていないのに、急に痛くなったんです」
とおっしゃる方もいます。
でも、長年人の体を見ていると、痛みは必ずしも「昨日の何か」だけで起きているわけではないことが見えてきます。
5年、10年、15年。
毎日の座り方や立ち方、仕事、スポーツ、過去のけがなどが積み重なった結果として、ある日、痛みとして現れることがあります。
僕はこれを、
「体の使い方の歴史」
と呼んでいます。
たとえば、
重いものを持ったわけでもないのに腰が痛くなった。
咳やくしゃみをした瞬間に痛くなった。
本人からすると、
「たったこれだけで、どうして?」
と思います。
でも、その一回だけで考えるのではなく、それまでの体の使い方を振り返ってみる。
長い時間をかけて同じ場所へ負担をかけ続けていて、最後の小さなきっかけで症状として表に出てきた可能性もあります。
だから、
「痛くなった日の出来事」だけを見ても、本当の背景が分からないことがある
ということです。
腰が痛いから腰だけを見る。
膝が痛いから膝だけを見る。
もちろん、痛みがある場所を確認することは大切です。
ただ、人の体は全部つながっています。
たとえば右の股関節や膝に違和感がある方でも、調べていくと足首の動きに問題が見つかることがあります。
さらに話を聞いていくと、
「昔、反対側をけがしていて、長い間こちら側でかばっていました」
という話が出てくることもあります。
そうすると、
「なぜ今、この場所に負担が出ているのか」
が少しずつつながってきます。
今痛い場所だけでなく、
これまで、体をどう使ってきたのか。
そこを見ることが大切です。
仲野整體では、初めて来られた方にこれまでの体の歴史を書いていただきます。
子どもの頃のけが。
学生時代にしていたスポーツ。
手術歴。
出産。
どんな仕事をしてきたか。
どんな環境で働いていたか。
睡眠は取れていたか。
一見すると、
「今の腰痛と関係あるの?」
と思うようなことまで振り返っていただきます。
50歳の方なら、50年分です。
丁寧に振り返れば、書くだけでも時間がかかります。
でも、その年表を見ながらお話を聞いていくと、
今の体につながるヒント
が見つかることがあります。
たとえば50歳の方に、
「20歳の頃はどうでしたか?」
と聞いてみます。
すると、
「学生時代は何ともなかったですね」
と答えられる。
では、いつから調子が悪くなったのか。
さらに聞いていくと、
「仕事を始めて何年か経った頃、初めてぎっくり腰になりました」
と思い出すことがあります。
その頃の仕事を振り返ると、
「一日中座っていました」
「ノートパソコンを使う時間が長かったです」
という話が出てくる。
そうすると、当時どんな姿勢で何時間過ごしていたのかが少しずつ見えてきます。
今だけを見るのではなく、
症状がなかった時代まで遡る。
すると「どこから体の使い方が変わってきたのか」が分かることがあります。
人間は、自分の体の癖には意外と気づきません。
診療中に、
「座った状態で右を向いてください」
「次に左を向いてください」
と確認すると、
右はよく回るのに、左はほとんど回らない。
そこで初めて、
「こんなに左右で違うんですね」
と驚く方もいます。
長い間その状態で生活していると、それが本人にとっての「普通」になっています。
だから、自分だけではなかなか気づけません。
体の左右差や動きにくさも、その人が歩んできた使い方の歴史の一部です。
体の歴史は、姿勢だけではありません。
何を食べてきたか。
どれだけ眠ってきたか。
どんな仕事をしてきたか。
どんな生活を続けてきたか。
毎日のさまざまな積み重ねによって、今の体があります。
体だけを単独で切り離して考えるのではなく、
これまでどんな生活をしてきたのか
を見ることが大切です。
今回の番組の中で、いきさんから、
「体調の変化や、動きにくいところをメモするようになった」
という話がありました。
これはとてもいい習慣です。
人間の記憶は意外と曖昧です。
「腰が気になり始めたのは先月くらいかな」
と思っていても、以前の記録を見ると、もっと前にも同じことを書いていた。
そんなこともあります。
だから、
といったことを簡単に残しておく。
紙の手帳でも、スマートフォンでも構いません。
記録することで、
自分の体へ意識を向ける時間
も自然と増えていきます。
僕は古いバイクに乗るのが好きなのですが、乗った後には気になったことを記録するようにしています。
「今日は何キロ走った」
「クラッチが少し気になる」
そんな小さなことです。
あとで整備をお願いする時、その記録があると、
「ここが少しおかしかったんです」
と具体的に伝えられます。
調整してもらえば、また気持ちよく乗ることができます。
体も同じではないでしょうか。
僕は患者さんに、
「自分の体は、一生乗り続ける乗り物です」
とお伝えすることがあります。
新しい車なら、何も気にせず乗っていても簡単には壊れません。
でも、長く使っていくほど小さな変化に気づいて、手入れすることが大切になります。
人間の体は、80年、90年と使っていくものです。
これほど長い間使うものは、なかなかありません。
だからこそ、
小さな違和感の段階で気づく。
それがとても大切だと思います。
毎日の体調や違和感を記録していくと、
「こういう生活が続くと腰が重くなる」
「この運動をすると調子がいい」
「最近ここが動きやすくなってきた」
という、自分自身の傾向が見えてきます。
それはある意味、
自分の体の取扱説明書
を作っていくようなものです。
過去の年表だけではなく、これからの記録も残していく。
そうすると、
「以前はこうだったけれど、今は変わってきた」
という改善も確認できます。
悪いことだけではなく、良くなったこともぜひ記録してください。
車に乗る時には、教習所で運転方法を学びます。
でも、自分の体についてはどうでしょうか。
立ち方。
座り方。
歩き方。
物の持ち上げ方。
体をどう使えばいいかを、きちんと学ぶ機会は意外と少ないものです。
だから僕は、
「体の教習所」のように、自分の体の使い方を学ぶことが大切
だと考えています。
自分の癖を知る。
正しい使い方を学ぶ。
違和感が出た時に早めに気づく。
そして必要であれば、使い方を修正する。
その積み重ねが、これからの体をつくります。
今回、60歳を少し過ぎた患者さんのお話もしました。
その方は山歩きが好きで、
「これからも続けたい」
という希望を持っています。
さらに、
「本当は走ってみたい」
ともおっしゃっていました。
でも、今の体の使い方のまま無理をしてけがをするのが怖い。
だから、まず体の使い方を整える。
そして、
「これなら動ける」
という自信が持てるようになったら、新しいことにも挑戦してみる。
年齢だけで、
「もうできない」
と決めてしまう必要はありません。
大切なのは、今の自分の状態を知り、今日からできることを積み上げていくことです。
今の体は、これまで何十年と積み上げてきた結果です。
だからといって、
「もう遅い」
という話ではありません。
今までの使い方が今日の体をつくったのであれば、
今日からの使い方が、これからの体をつくっていく
とも考えられます。
まず、自分の体を観察してみる。
小さな違和感に気づく。
記録してみる。
使い方を少し変えてみる。
良くなった変化にも気づく。
その繰り返しです。
「何もしていないのに痛くなった」
そう思った時こそ、昨日だけではなく、少し長い時間軸で自分の体を振り返ってみてください。
これまでどんな仕事をしてきたか。
どんなスポーツをしてきたか。
どんなけがをしてきたか。
どんな姿勢で過ごしてきたか。
そして今、どこに違和感があるのか。
体には、一人ひとり違う使い方の歴史があります。
その歴史に気づくことが、これからの体を変える第一歩になります。
体を見直す時間は、人生を見直す時間である。
今日から、自分の体の小さな変化に少しだけ目を向けてみてください。
姿勢治療家® 仲野孝明でした。
■仲野整體東京青山|姿勢治療家HEADOFFICE
■Youtube|姿勢治療家の「姿勢の医学」チャンネル
■twitter|勢治療家仲野孝明公式
■動画講座|いつでもどこでも学べる姿勢
■メルマガ登録|仲野孝明メールマガジン
■オンラインSHOP|姿勢治療家印のグッズ販売
■公式ページ|姿勢治療家仲野孝明
毎週金曜日に配信している
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造・運動
こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。
涼しくなって歩きやすい季節になると、
「少し歩いてみようかな」
と思う方も多いのではないでしょうか。
歩くことは、とても身近な運動です。
特別な道具がなくてもできますし、普段の移動そのものを運動にすることもできます。
でも、今回ぜひ覚えていただきたいのは、
歩き方を気にする前に、まず「どう立っているか」を確認してほしい
ということです。
歩こうと思うと、ほとんどの人はいきなり歩き始めます。
でも、歩く直前には必ず「立っている時間」があります。
その立ち姿勢が崩れていたら、崩れた状態のまま歩き続けることになります。
今回は、歩き出す前に確認したい足元、背伸び、重心、そして「みぞおちから歩く」という身体の使い方についてお話しします。
歩く時に、
「歩幅を広げよう」
と考える方は多いと思います。
もちろん、運動としてしっかり歩きたい時には、そうした方法もあります。
しかし、長い距離を自然に歩き続けたいのであれば、まず大切なのはスタート地点である立ち姿勢です。
立った時から身体が傾いていたり、足先が外を向いていたりすると、その状態のまま何千歩、何万歩と繰り返すことになります。
だからこそ、
「歩く前に、正しく立てているか?」
を一度確認してみてください。
立ち方を確認する時、いきなり背筋だけを伸ばすのではありません。
最初に見るのは足元です。
足先を、進行方向に向かってまっすぐ平行にします。
目安としては、
足の2本目の指とかかとが一直線になるようにする。
そして左右の足の間は、こぶし半分程度を目安にします。
普段、足先を外へ向けて立っている人は、これだけでも
「ずいぶん内股に感じるな」
と思うかもしれません。
でも、自分が普段どんな位置で立っているのかを知ることが第一歩です。
次に確認するのが足裏です。
一度、足の指を持ち上げてみてください。
そして、
かかと・親指の付け根・小指の付け根
の3か所で地面を感じます。
その状態で身体を少し左右に動かして、真ん中へ。
次に前後へ少し動かして、また真ん中へ戻ります。
「ここなら3点で地面を捉えられているな」
という場所を探してみてください。
そこが見つかったら、親指から順番に足の指を地面へ下ろします。
足裏全体で地面を感じながら、身体のど真ん中に立つ。
まずこの感覚をつくります。
足元が決まったら、いつもお伝えしている背伸びです。
今回のポイントは、ただ腕を上へ伸ばすだけではありません。
足元を整えた状態から、順番に身体を引き上げます。
この姿勢が、歩き始める前の基本姿勢になります。
イメージとしては、身長を測る時のように、頭のてっぺんを上から引っ張られているような姿勢です。
ここからが歩き方です。
僕が普段お伝えしているのは、
「みぞおちから歩く」
という感覚です。
人間は、足だけを前へ前へ出して歩いているわけではありません。
まず身体がまっすぐ立っている。
そこから身体の重心が少し前へ移動すると、身体が自然に前へ傾き始めます。
その身体を倒さないために、足が自然に前へ出てくる。
つまり、
まっすぐ立った身体の傾きと重力を利用して歩く
という考え方です。
足を力いっぱい前へ送り出すよりも、身体全体を使いやすくなります。
「みぞおちから前へ進んで、その下から足が出てくる」
そんなイメージを持ってみてください。
長い時間歩こうとすると、ずっと力んで歩き続けることはできません。
だから大切なのは、
リラックスした状態で歩けること。
頭は上へ引き上げる。
身体はまっすぐに保つ。
でも肩には余計な力を入れない。
そこから身体を少し前へ傾け、みぞおちから進んでいく。
歩いている途中で、
「どこか力が入っていないかな?」
と、自分の身体を感じてみてください。
歩くこと自体が、身体を本来の位置へ戻していく練習になります。
もうひとつ大切なのが、足の裏の感覚です。
足の指先や足裏で、私たちは地面の状態を感じています。
ところが、足先が窮屈な靴を履き続けていると、足の指を自由に動かしにくくなります。
僕自身は、なるべく足先に余裕があり、フラットなベアフットタイプの靴を選ぶことが多くなっています。
家の中を裸足で歩く時のように、
「今、地面のどこに足がついたか」
を感じやすい状態をつくりたいからです。
足元がリラックスすると、上半身も力を抜きやすくなります。
実際に足の指を上げてみると、
「全然上がらない」
という方もいます。
その場合は、無理に歩き方だけを変えようとせず、まず足の指が動きやすい環境をつくることから始めてみてください。
番組では、5本指の靴下を使ったり、足の指を広げたり、関節を動かしたりする方法についてもお話ししました。
立つための土台である足が動きやすくなることは、歩く準備にもつながります。
こうした練習を続けていると、少しずつ足裏の感覚が分かってきます。
歩き出した瞬間、
「今日は少し外側に着いているな」
と、自分の身体を感じられるようになってきます。
誰かに言われた「正しい歩き方」をそのまま再現するだけではなく、
自分の身体の中で、どこを通ると歩きやすいのかを探していく。
これも大切です。
一人ひとり、これまで使ってきた身体も筋肉の状態も違います。
最初は少しぎこちなくても構いません。
意識して繰り返していくと、少しずつ習慣になっていきます。
ウォーキング専用の時間を取らなくても、私たちは毎日歩いています。
駅まで歩く。
電車を降りて会社まで歩く。
買い物へ行く。
家の中を移動する。
その一歩一歩を、
身体を整える時間
に変えることができます。
歩き始める前に、一度背伸びをする。
足先が平行か確認する。
身体を上へ引き上げる。
そして、みぞおちから歩き始める。
毎回すべて完璧にできなくても構いません。
何度も繰り返すことで、少しずつ身体に染み込んでいきます。
ぜひ一度、鏡の前でも確認してみてください。
足先を平行にして、背伸びをした状態で正面を見ます。
その時、
肩の高さは左右同じでしょうか。
耳の高さはどうでしょうか。
首がどちらかへ傾いていないでしょうか。
普段は自分の姿勢を正面から見ることがないので、意外な左右差に気づくことがあります。
髪の長い方は、髪をまとめてから見ると耳や首の位置が分かりやすくなります。
自分が普段「真ん中」だと思っている場所と、実際の真ん中が違っていることもあります。
だからこそ、一度確認してみることが大切です。
今回お伝えしたかったのは、単に「きれいに歩きましょう」という話ではありません。
歩ける時間が長ければ、自分の行動範囲が広がります。
自分の足で出かけられる。
自分でトイレへ行ける。
好きな景色を見に行ける。
紅葉を見に行くこともできる。
歩けることは、人生の自由と深くつながっています。
だからこそ、今歩けている時から、
どう立って、どう歩いているのか
を見直してほしいと思います。
今回、一番実践していただきたいことはシンプルです。
歩き始める前に、一度背伸びをしてください。
足先を平行にする。
足裏の3点を感じる。
身体を上へ引き上げる。
肩の力を抜く。
そして、みぞおちから身体を少し前へ運ぶ。
そこから歩き始めてみてください。
歩くことは、毎日できる身体のトレーニングです。
何気ない一歩を少し見直すことが、これから先も自分の足で歩き続けるための準備になります。
身体を見直す時間は、人生を見直す時間である。
まず今日、次に歩き出すその瞬間から試してみてください。
姿勢治療家® 仲野孝明でした。
■仲野整體東京青山|姿勢治療家HEADOFFICE
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■twitter|勢治療家仲野孝明公式
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毎週金曜日に配信している
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造
こんにちは。姿勢治療家®の仲野孝明です。
今回のテーマは、**「肩の動かし方」**です。
洋服に腕を通した時に肩が痛くなった。
車のシートベルトを取ろうとして肩を痛めた。
そんな経験はありませんか?
浅川先生によると、こうした肩のトラブルを考える時に大切なのが、
「腕だけで動かしていないか?」
という視点です。
肩は、腕の付け根だけで動いているわけではありません。
鎖骨と肩甲骨、そして腕の骨まで含めて動かす。
ここを理解すると、日常の肩の使い方が大きく変わってきます。
身体に、
といった感覚が出ている時、その場所ばかりを使いすぎていることがあります。
肩も同じです。
たとえば、後ろにあるシートベルトを取る時。
腕だけを後ろへ伸ばして取ろうとすると、肩の関節部分に負担が集中しやすくなります。
でも、
鎖骨や肩甲骨から身体全体を使って取りにいく
と、動ける範囲に余裕が生まれます。
つまり、肩への負担を減らすためには、
「肩だけで頑張らせない」
ことが大切です。
普段、「肩を動かす」と何気なく言っています。
でも、肩という言葉は少し漠然としています。
実際には、
などが連動しながら、腕の大きな動きをつくっています。
特に大切なのが、鎖骨と肩甲骨の動きです。
腕を上げる時も、
「腕を上げる」
だけではなく、
身体の中心に近い鎖骨から動きが始まっている
と考えてみてください。
この意識だけでも、腕の上がり方が変わってきます。
肩甲骨が動くことは、イメージできる人も多いと思います。
でも、
「鎖骨も動いている」
と言われると、意外に感じるかもしれません。
実際には、肩甲骨と鎖骨はセットになって動いています。
たとえば、
肩を耳に近づけるように上げる。
これも鎖骨・肩甲骨の動きです。
すくめた肩を、下へ戻す。
これも鎖骨・肩甲骨が動いています。
胸を開くように肩甲骨を寄せる。
背中を少し丸めるように、肩甲骨を外へ動かす。
この、
上げる・下げる・寄せる・前へ出す
という動きを組み合わせると、肩甲骨と鎖骨は円を描くようにも動きます。
肩は思っている以上に立体的に動く場所なのです。
肩の調子が気になる方に、ぜひ試してほしいチェックがあります。
お風呂上がりなどに、鏡の前に立ってください。
姿勢を整えた状態で、
両肩をゆっくりすくめてみます。
その時、
を確認してみてください。
たとえば、
左肩はしっかり上がるのに、右肩だけ上がりにくい。
そんな左右差があれば、鎖骨や肩甲骨の動きに違いが出ている可能性があります。
次に、
という動きもやってみます。
大切なのは、
「良い・悪い」と決めつけるより、自分の左右差に気づくこと。
まず自分の身体を知るところから始まります。
左右差に気づいた時に、最初にやることは難しい筋トレではありません。
先ほどの動きを繰り返します。
5回、10回程度でも構いません。
特に巻き肩になっている方は、
肩甲骨を後ろへ寄せて、そのまま少し下げる動き
が苦手になっていることがあります。
上げ下げだけではなく、
寄せる+下げる
という立体的な動きを入れてみてください。
緊張すると、
気づかないうちに肩が上がっている人もいます。
仕事に集中している時。
スマートフォンを見ている時。
パソコンを操作している時。
肩がずっとすくんだままになっていることがあります。
そんな時は、
一度肩を上げてから、ストンと下ろす。
さらに、
肩甲骨を後ろへ寄せる。
これだけでも、肩周りの力が抜けやすくなります。
「肩の力を抜いてください」
と言われても難しいものです。
だったら一度、自分でしっかり動かしてから戻す。
その方が、「力が抜けた状態」を感じやすくなります。
肩甲骨を動かせるようになったら、その次は身体を支える力も重要になります。
番組では、懸垂の話も出ました。
懸垂というと、
腕の力で身体を持ち上げる運動
と思われがちです。
でも実際には、鎖骨や肩甲骨をしっかり動かし、背中の筋肉を使うことが重要です。
仲野整體に通われている歯科医師の方で、長年、仕事中の前傾姿勢による首・背中周りの負担に悩んでいた方がいました。
その方が懸垂に取り組み、10回程度できるようになってくると、
「背中が随分楽になった」
と感じられたそうです。
歯科医師の仕事は、どうしても下を向く時間が長くなります。
その姿勢を支える背中側の筋肉が弱ければ、首や肩周りに負担が集中します。
肩甲骨を動かし、背中で身体を支える力をつくる。
これも一つの考え方です。
※痛みがある方がいきなり懸垂を行うという意味ではありません。まずは無理なく肩甲骨を動かすところから始めてください。
もっと簡単にできるのが、いつもお伝えしている背伸びです。
ただし、ここでもポイントがあります。
単に腕を上へ伸ばすのではなく、
鎖骨の付け根、胸の中央にある胸骨付近から腕を持ち上げるイメージ
を持ちます。
身体の真ん中から腕が始まっているような感覚です。
セミナーなどでも、最初は腕が上がりにくい方に、
「鎖骨から動かしてみてください」
と伝えると、動きが変わることがあります。
腕は肩先から生えているのではありません。
身体の中心から、鎖骨・肩甲骨を介して腕がつながっている。
その身体の構造をイメージして動くことが重要です。
日常生活の動作で考えると、さらに分かりやすくなります。
車に座って、後ろにあるシートベルトを取る時。
腕だけを後ろへ伸ばすのではなく、
身体の中心から、鎖骨→肩甲骨→腕
とつながって動くイメージを持ってみてください。
さらに姿勢を整えた状態で動けば、身体全体を使いやすくなります。
こうした小さな動作こそ、毎日何度も繰り返しています。
だからこそ、
日常動作を変えることが身体を変えることにつながります。
ここまで肩の話をしてきましたが、さらに見ていくと骨盤にもつながってきます。
骨盤の位置が崩れれば、その上にある背骨のラインも変わります。
背骨が崩れれば、肩甲骨の位置や動きにも影響します。
つまり、
肩だけを切り離して考えることはできません。
足元。
骨盤。
背骨。
肩甲骨。
鎖骨。
腕。
すべてがつながっています。
だから身体の説明を始めると、終わりがなくなります(笑)。
でも、そこが身体の面白いところでもあります。
最近、患者さんと話していて感じることがあります。
健康情報を非常によく知っている方が増えました。
InstagramやYouTubeなどで、
「肩甲骨はこう動かす」
「骨盤はこうする」
「足はこう使う」
と、さまざまな情報を見ています。
ところが、
それぞれの情報が自分の身体の中でつながっていない
ことがあります。
「この人はこう言っていた」
「あの動画では違うことを言っていた」
知識はたくさんあるけれど、
じゃあ自分は何をすればいいの?
が分からない。
そんな方が増えているように感じます。
最近の診療は、身体を治療するだけでなく、
身体の使い方を一人ひとりに合わせて整理する
時間が増えてきました。
足の向きから確認する。
身体の中心とはどこなのかを確認する。
骨盤の位置を確認する。
背骨を整える。
そして肩甲骨や鎖骨の動きへつなげていく。
バラバラだった情報を、
「あなたの場合は、この順番です」
と整理していく。
最近は、
身体の使い方の家庭教師
のような仕事になってきたなと感じています。
同じ肩の痛みでも、身体は一人ひとり違います。
だから本当は、伝え方も一人ひとり違うのです。
今回、一番覚えてほしいことはとてもシンプルです。
腕を、肩だけで動かさない。
鎖骨から。
肩甲骨から。
身体の中心から腕がつながっていることをイメージして動かしてみてください。
まずは鏡の前で、
左右の違いを確認してみましょう。
動かなくなっている部分は、まず動かす。
そして日常生活の中で、
身体全体をつないで使う。
洋服を着る時も。
シートベルトを取る時も。
スマートフォンを使う時も。
毎日の何気ない動作の積み重ねが、未来の身体をつくります。
体を見直す時間は、人生を見直す時間である。
姿勢治療家® 仲野孝明でした。
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毎週金曜日に配信している
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の運動
山に登るためのトレーニングとして、トレッドミルを使っている方も多いと思います。
僕自身、長い坂を走れる場所が身近にないため、トレッドミルに傾斜をつけて山の練習をしています。
今回も、傾斜をつけて走ったり、さらに傾斜を強くして歩いたりしながら準備をしていました。
もちろん、これはとても良いトレーニングになります。
ただ、実際に北アルプスを歩いて改めて感じました。
トレッドミルと、本当の山はやっぱり違います。
そしてその違いにこそ、年齢を重ねても一生動ける身体をつくるヒントがあるように思います。
今回は、人生初登山だった弟と北アルプスを歩いた経験から、「山で身体を鍛える」ということについて考えてみます。
山へ行く前、僕はトレッドミルを使って坂道の練習をしていました。
たとえば、
といった方法です。
平地しかない場所でも、機械を使えば「上り」を再現できます。
山が近くにない人にとって、これは非常にありがたい方法です。
心肺機能を鍛えるという意味でも、山登りの準備として十分使えます。
ところが実際の山へ行くと、
「同じ坂道でも、身体の使い方が違う」
ことに気づきます。
トレッドミルは、基本的には同じ場所を同じ条件で動き続けます。
足を置く場所も安定しています。
一方、山には同じ一歩がありません。
常に身体が判断し続けています。
だから、単純な脚力だけではありません。
バランス、体幹、足首、股関節、視覚、判断力。
全身を総動員して進みます。
トレッドミルでは一定のリズムで鍛えられても、山では一歩ごとに身体を適応させなければなりません。
ここが大きな違いです。
僕自身、練習していて感じたのが「地面の違い」でした。
トレッドミルのベルトは、実際の道路や岩場に比べると柔らかい。
そのため、地面から受ける感覚も変わります。
実際の山では、硬い岩や地面に対して身体を支えながら、一歩ずつ進みます。
トレッドミルでは鍛えられるものと、山へ行かなければ身につきにくいものがある。
だから結局、
山に強くなりたければ、山に行く回数を増やす。
これはとてもシンプルですが、大切なことだと思います。
今回、一緒に北アルプスへ行った弟は、これまで本格的な登山をしたことがありませんでした。
それでも「行ってみたい」と。
そこで、
「北アルプスを歩くなら、それなりの準備は必要だよ」
と伝えました。
弟はスポーツ選手の身体づくりに関わる仕事をしているため、自分でトレーニングメニューを組み始めました。
体幹トレーニングを入れたり、階段状になったマシンを1時間続けたり、ランニングで有酸素運動を行ったり。
自分なりに数か月準備をしてきました。
こういうところは、僕以上にストイックかもしれません。
一度ルーティンを決めると、かなりきっちり続けられるようです。
ただし、トレーニングはしていたものの、登山用品の準備はかなり直前でした。
海外から帰国したその日に登山用品店へ行き、
「これから槍ヶ岳へ行きます」
と伝えて、必要なレインウェアなどを一気にそろえたそうです。
お店の方からすれば、
「今から槍ヶ岳ですか?」
という感じだったと思います(笑)。
その後、僕のところへ来てもらい、荷物の確認とパッキング。
そして東京から松本へ移動し、翌日から山へ入りました。
人生初登山としては、なかなかのスタートです。
今回、僕がかなり意識していたのが荷物です。
山では、持っていけば安心するものがたくさんあります。
でも、その安心のために荷物を増やせば、その重量を何時間も自分の身体で運ぶことになります。
だから必要なものは持つ。
でも、
「あったら便利」くらいのものは、できるだけ減らす。
山小屋泊なので、寝るためのテントや大きな寝袋は必要ありません。
行動中の服。
山小屋で着る服。
移動時に使う服。
かなりシンプルに絞りました。
弟は15リットル程度のザック。
水を入れても、重量はそれほど重くならないようにしました。
準備をしてきた弟も、最初は比較的順調でした。
ところが、4時間ほど動き続けると、急に脚が疲れてきます。
これはトレーニングをしていても、実際に長時間山の中で身体を使ってみないと分からない部分です。
そこで、
「1時間に一度は何か食べよう」
といった補給の方法も伝えながら進みました。
山では、
体力がなくなってから食べるのでは遅い。
疲れる前に補給する。
冷える前に着る。
喉が渇き切る前に飲む。
こうした「先回り」が大切になります。
身体を壊さずに長く動き続けるための考え方です。
そして今回、天候にも恵まれました。
雲海。
夜の星空。
そして朝日。
槍ヶ岳周辺から見る景色は、本当に素晴らしいものでした。
弟はこれまでバックパッカーとして世界のいろいろな場所を旅してきました。
それでも、
「人生で一番きれいな景色かもしれない」
と言っていました。
世界の有名な観光地を見てきた人が、日本の山の上でそんな言葉を口にする。
一緒に連れてきた側としても、とてもうれしい瞬間でした。
山に登る魅力は、身体を鍛えることだけではありません。
自分の脚でそこまで行った人にしか見られない景色がある。
その経験も、登山の大きな魅力だと思います。
山を歩きながら、弟とも身体の話をしていました。
そこで出てきたのが、
「山登りは、本当に良い身体のトレーニングだね」
という話です。
上りでは脚力と心肺機能を使います。
下りでは身体を支える力が必要です。
不安定な石の上ではバランス能力が求められます。
片脚になる瞬間も多い。
そして何時間も動き続けます。
つまり、
を一度に使っています。
ジムで一つひとつトレーニングすることもできます。
でも山へ行けば、すべてを使わざるを得ません。
弟が山を歩きながら面白いことを言っていました。
登っている人たちを見ながら、
「この人たちが来年、もっと楽に登れるようになるトレーニングを組めると思う」
と。
これは非常に面白い視点だと思いました。
たとえば、
を普段から鍛えておく。
そうすれば、同じ山へ行った時に身体の余裕が違います。
70歳になったから登れなくなるのではなく、
70歳になっても登れる身体を、今からつくっておく。
これは僕が伝えている「一生動ける身体」にも、そのままつながります。
僕は山を、
年齢を重ねるほどやった方がいい運動の一つ
だと思っています。
もちろん、安全への配慮と準備は必要です。
でも、毎年同じ山やお気に入りのルートを歩けば、自分の身体の変化も分かります。
去年はここまで余裕だった。
今年は少し息が上がる。
逆に、トレーニングして今年の方が楽になった。
こうした違いが分かる。
健康診断の数字とは別の、
「自分の身体を実際に使った体力測定」
になります。
お気に入りの山を一つ決めて、毎年登ってみる。
これはとても良い健康習慣になると思います。
今回も最後、山から下りて平坦な道に入ったところから、上高地まで少し走りました。
僕は勝手に、
「ウイニングラン」
と呼んでいます。
何時間も山を歩いたあとです。
普通なら、
「もう歩きたくない」
となりそうなところから走ります(笑)。
でも、これがまた良い練習になる。
最後は河童橋で写真を撮って終了。
その後は温泉に入り、身体を温めながらストレッチ。
山をしっかり使い切った一日でした。
ここまで読むと、
「じゃあトレッドミルは意味がないの?」
と思われるかもしれません。
そんなことはありません。
トレッドミルは、とても良い練習道具です。
街に住んでいて、毎週山へ行くことができない人も多い。
その場合、
傾斜をつけて歩く。
これだけでも十分トレーニングになります。
息が苦しくなりすぎない程度の強度で、ある程度の時間を歩き続ける。
その時に、
ことを意識します。
これなら日常の中でも「登る身体」を準備できます。
トレッドミルは、山のための非常に便利なトレーニングです。
でも、
山とまったく同じではありません。
不安定な地面。
毎回違う段差。
上りと下り。
長時間の運動。
天候。
荷物。
補給。
そして景色。
それら全部を含めて「山」です。
だから、
トレッドミルで準備して、実際の山で身体を完成させる。
この組み合わせが一番良いのだと思います。
そして山登りは、単に山頂へ行くための遊びではありません。
自分の脚で歩き続ける。
バランスを取る。
呼吸する。
食べる。
休む。
また歩く。
人間が本来持っている身体の機能を、全部使います。
一生、自分の脚で好きな場所へ行ける身体でいるために。
身近な低山でも構いません。
まずは、自分の身体を使って山を歩いてみてください。
去年より今年。
今年より来年。
同じ景色を、もっと元気な身体で見に行ける。
そんな身体づくりも、とてもいいと思います。
姿勢が変わると、人生が変わる。
動ける身体があれば、行ける場所はまだまだ増えていきます。
体を見直す時間は、人生を見直す時間です。
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毎週金曜日に配信している
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)
最近、初めて番組を聴いてくださる方も増えてきたので、今回は改めて原点に戻って、
「そもそも健康とは何なのか?」
を整理してみたいと思います。
僕は健康を、ひとつの要素だけで考えていません。
大切にしているのは、
姿勢・睡眠・食事・運動・呼吸・精神
という6つの視点です。
これを僕は「6ヘルス」として考えています。
どれかひとつだけを完璧にするのではなく、今の自分に足りていないものを見つけて、少しずつ整えていく。
それが、健やかに生きるための土台になると考えています。
健康というと、
「運動すればいい」
「食事を変えればいい」
「姿勢を良くすればいい」
と、ひとつのことに集中しがちです。
でも実際には、身体はそんなに単純ではありません。
たとえば、姿勢を意識しようと思っても、寝不足で頭がぼんやりしていたら続きません。
食事に気をつけていても、まったく身体を動かしていなければ、それも十分とは言えない。
気持ちが荒れている時には、呼吸も浅くなります。
全部つながっています。
だからこそ、健康を6つに分けて考えると、
「今の自分は、どこが足りていないのか?」
が見えやすくなります。
僕は姿勢治療家なので、最初に中心に置いたのが「姿勢」です。
ここでいう姿勢は、ただ背筋を伸ばすことではありません。
大切なのは、
身体をどう使っているか。
立つ。
座る。
歩く。
持つ。
しゃがむ。
こうした毎日の動作を、骨格に無理のない使い方にしていくことです。
どれだけ治療を受けても、日常の身体の使い方が変わらなければ、また同じ場所に負担がかかります。
だからまず、
「自分の身体を正しく使える状態をつくる」
ことが、健康のひとつの土台になります。
以前は「まず姿勢」と考えていました。
でも長年多くの方を診ていると、
「先に寝てもらった方がいいんじゃないか」
と思う場面も増えてきました。
睡眠不足の状態では、
ということが起こりやすくなります。
その状態で、
「姿勢を意識してください」
と言っても、なかなか難しい。
だから最近は、
寝られていない人には、まず寝ること。
これもとても大切だと感じています。
食事は、とても難しいテーマです。
人間は、いろいろなものを食べられます。
食べ物が十分にない環境なら、目の前にあるものを食べるしかありません。
でも現代は違います。
選択肢が多すぎるほどあります。
だからこそ大切なのは、
「自分の身体にとって、何を選ぶか」
ということです。
絶対にこれだけ食べればいい、という単純な答えではありません。
自分の身体の状態や生活に合わせながら、
「これは自分に合っているかな?」
と考える。
食事も、自分の身体と対話する習慣のひとつです。
患者さんからよく聞くのが、
「先生、運動が大事なのは分かっているんですけど、なかなかできなくて」
という言葉です。
特に難しいのが、
今、身体に痛みがない人。
痛くない。
体調も悪くない。
そうすると、
「別に運動しなくても大丈夫なんじゃないか」
と思ってしまいます。
でも、10年後、20年後を考えるとどうでしょうか。
今の生活に運動が欠けているなら、
調子がいい今こそ、運動を始めるチャンスです。
悪くなってから始めるより、動けるうちに習慣にしておく。
これは本当に大切です。
今回の会話では、80歳でも毎日1万歩ほど歩き、1時間程度身体を動かしている方の話も出ました。
年齢を重ねるほど、
「もう歳だから動かない」
ではなく、
動く時間を意識して確保する必要があります。
若い頃は、通勤したり、仕事で歩いたり、自然に動いている時間があります。
でも生活が変わると、その量は減っていきます。
だからこそ、
「体育の時間を自分でつくる」
くらいの感覚が必要です。
運動については、週150分程度というひとつの目安もあります。
でも、
「150分なんて無理」
と思って、何もしなくなるのが一番もったいない。
最初は30分でもいい。
週末だけでもいい。
まず始めてみる。
続けているだけでも、何もしない状態とは大きく違います。
僕が大事にしているのは、
100点を目指して0点になるより、30点でも続けること。
身体は、使えば維持されます。
使わなければ、少しずつ使えなくなっていきます。
呼吸は、誰もが毎日行っています。
でも、意識して使っている人は意外と少ないかもしれません。
呼吸の面白いところは、
自分でコントロールできること。
ゆっくり吸う。
ゆっくり吐く。
一度止める。
深呼吸する。
これだけで、身体だけでなく気持ちの状態も変わります。
日常生活では、思い通りにいかないことがたくさんあります。
電車の中。
仕事。
車の運転。
人との会話。
「なんでそんなことするんだろう」
と思う瞬間もあります。
そこで、すぐに反応しない。
一呼吸置く。
今回の会話では、アンガーマネジメントの例として「7秒ほど間を取る」という話も出ました。
イラッとした瞬間にそのまま言葉を出すのではなく、
一度呼吸する。
数秒止まる。
すると、
「この人も今日は何かあったのかもしれない」
と違う見方ができることがあります。
これはとても大切な視点です。
自分のコンディションがいい時は、多少のことが起きても流せます。
でも、
が重なると、余裕がなくなります。
すると、普段なら気にならないことにもイライラしてしまう。
つまり、
心の状態も健康状態を映すひとつのセンサーです。
「今日はなんだかイライラするな」
と思ったら、
相手を責める前に、
「昨日ちゃんと寝たかな?」
「疲れていないかな?」
と自分の身体を確認してみる。
それだけでも変わります。
最近、僕は昔の中国の古典や歴史に関する本も読むようになりました。
そこで改めて面白いと思ったのが、
人間にとって大切なものとして、
「仁」
が語られていることです。
簡単に言えば、
相手を思いやる心。
そして「義」。
悪いことをしない。
ものすごくシンプルです。
でも考えてみると、
人を思いやり、
悪いことをしない。
それだけでも社会はずいぶん良くなるはずです。
古典を読んでいて印象的だったのが、
社会の基本は家庭にある
という考え方でした。
家庭の中で、
それが積み重なれば、結果として良い社会につながる。
ものすごくシンプルです。
年齢を重ねていくと、
子どもの頃に教わったことが、結局一番大切だったと気づくことがあります。
「人に優しくしましょう」
「悪いことをしてはいけません」
「ちゃんと寝ましょう」
「身体を動かしましょう」
難しく考えすぎなくてもいいのかもしれません。
今は健康に関する情報があふれています。
SNSを開けば、
「これを食べろ」
「これは食べるな」
「この運動が最高」
「この睡眠法がいい」
と、次々に新しい情報が入ってきます。
でも、情報が多すぎることで、
本当に大切なことが見えにくくなっている
とも感じます。
そんな時こそ、
6ヘルスに戻ります。
健康を完璧にしようとすると大変です。
だから、6つを一度に全部変えなくてもいい。
今日の自分を振り返って、
と確認してみる。
そして、
一番足りないところを少しだけ補う。
それだけでも十分です。
僕自身も、毎日完璧ではありません。
でも、
「なんだか今日は調子が悪いな」
と思った時に、
6ヘルスを頭の中で確認します。
寝不足かな。
最近運動できてないかな。
呼吸が浅くなってないかな。
食事が乱れてないかな。
精神的に余裕がなくなってないかな。
そうやって自分自身をチューニングしています。
今回、一緒に番組を続けているいきさんから、
「10年前より健康になったことは間違いない」
という話もありました。
最近は睡眠をしっかり取るようにしていて、
睡眠時間が取れると、
という変化を感じているそうです。
これは、6ヘルスの考え方そのものです。
ひとつ整うと、他の部分にも良い影響が広がっていきます。
健康という言葉を聞くと、
「病気ではないこと」
と考えるかもしれません。
でも僕は、
健やかに毎日を生きられる状態
だと考えています。
よく寝る。
身体をきちんと使う。
自分に合うものを食べる。
運動する。
呼吸を整える。
人を思いやれる精神状態をつくる。
それらが全部つながって、
「健康」になっていきます。
姿勢治療家として健康について考え続けてきましたが、結局、基本はとてもシンプルです。
6ヘルス
健康について迷ったら、
「今の自分は、この6つのどこが不足しているだろう?」
と考えてみてください。
全部を完璧にする必要はありません。
今日は早く寝よう。
今日は30分歩こう。
今日は食事を少し整えよう。
イラッとしたら一呼吸置こう。
家族に少し優しくしよう。
その小さな積み重ねが、
10年後、20年後の自分の身体と人生をつくっていきます。
姿勢が変わると、人生が変わる。
身体の姿勢も、生きる姿勢も。
健康を難しくしすぎず、まず自分に足りないひとつから整えていきましょう。
体を見直す時間は、人生を見直す時間です。
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こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の運動
こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。
今回は、富士登山競走・山頂コースに挑戦したお話です。
結果からお伝えすると、
山頂まで到達することはできませんでした。
5合目の関門で終了。
「5合目まで?」と思われるかもしれません。
でも、この大会。実際に参加してみると、改めてものすごいレースだと感じました。
そして、完走できなかったからこそ見えた課題と、
「達成したい」という気持ちと、「健康のために無理をしない」という気持ちをどう両立するか。
そんな、自分自身の「生きる姿勢」についても考える機会になりました。
富士登山競走の山頂コースは、富士吉田市役所付近の標高約770mからスタートし、富士山頂まで一気に登っていくレースです。
ゴールは標高約3770m。
つまり、
標高差は約3000m。
しかも制限時間は4時間30分です。
一般的な登山なら何時間もかけて登るルートを、ほぼ止まらずに駆け上がっていきます。
僕自身、これまで砂漠レースや100kmウルトラマラソン、長距離のトレイルなど、いろいろな挑戦をしてきました。
それでも今回、
「もしかすると、これが一番過酷なんじゃないか」
と思うほどでした。
実は、誰でもいきなり山頂コースに出られるわけではありません。
まず5合目コースで一定のタイムをクリアし、山頂コースへの出場資格を獲得する必要があります。
僕は以前、5合目コースを2時間20分以内で走り、山頂コースへの出場権を獲得していました。
だから今回、ようやく山頂コースへ。
ただし、山頂コースに出場する選手は、全員がその基準をクリアしてきた人たちです。
つまり、スタートラインに立っている時点で、
みんな速い。
約1700人が一斉にスタートします。
走り始めた瞬間から、その熱量が違いました。
スタートは朝7時。
気温そのものは、それほど高くありません。
それなのに、走り始めるとものすごく暑い。
周囲の選手が全員、かなりのペースで上っていくからです。
スタート前は、
「山頂は寒いかな」
「何を着ていこうかな」
そんなことも考えていました。
でも始まってしまえば、それどころではありません。
短パンとノースリーブでも暑い。
そして何より、
まず5合目を通過しなければ、山頂へは行けない。
山頂のことを考える余裕はありませんでした。
今回、一番大きな課題になったのが「馬返し」でした。
スタート地点から馬返しまで、およそ10km。
標高770m付近から1500m付近まで、ほぼずっと上りです。
さらに馬返し以降は登山道が狭くなります。
多くの選手が一気に登山道へ入るため、ここで渋滞が起きます。
つまり、
渋滞が始まる前に、どれだけ前へ進めるか。
これが非常に重要になります。
目安になるのが、馬返しまで約1時間5分。
今回の僕は、そこから数分遅れてしまいました。
「たった数分」
と思いますよね。
でも、この数分が非常に大きい。
ここを数分縮められなければ、その先でどうしても詰まってしまいます。
今回、5合目には
2時間19分51秒
で到着しました。
数字だけを見ると、
「2時間20分を切ってるじゃないか」
となります。
実際、山頂コースの出場資格という意味では、そのタイムでも基準内です。
しかし、その先の山頂を目指すためには、さらに余裕を持って通過しなければならない。
僕の場合、
あと5分程度縮める必要がある。
わずか5分。
でも、その5分を縮めるには、今の走力そのものをもう一段階上げる必要があります。
今の僕のフルマラソンの走力を考えると、次に必要なのは単純です。
やるべきことは見えています。
だからこそ、悩みます。
できないわけではない。
手順を組めば、可能性はある。
でもそのためには、かなり高い強度のトレーニングが必要になります。
ここが、今回一番考えたところです。
僕は姿勢治療家として、
一生動ける身体をつくること
を大切にしています。
だから当然、健康を壊すようなトレーニングをすすめる立場ではありません。
一方で、今回のようなレースを完走するには、高い負荷をかけなければ届かない領域があります。
つまり、
健康を優先して無理をしないのか。
それとも、
見えている景色を見に行くために、もう一段階負荷を上げるのか。
これは単なるスポーツの話ではなく、
「どう生きるか」
という話にも近い気がしています。
市民ランナーの世界には、「グランドスラム」と呼ばれる一つの目標があります。
代表的なのが、
です。
どれも簡単ではありません。
僕自身、
フルマラソンは3時間19分台。
100kmは10時間台。
富士登山競走も今回、あと一段階届かない。
全部、
見えているけれど、まだ届いていない。
そんな位置にいます。
だからこそ面白い。
でも同時に、
「本当にそこまでやるのか?」
という問いもあります。
長い距離をゆっくり進む能力と、速く走る能力は少し違います。
年齢とともに特に落ちやすいのは、スピードや高い心拍を維持する能力です。
富士登山競走は、
4時間以上、かなり高い強度で動き続ける。
そこが独特です。
100kmをゆっくり走るのとも違う。
長いトレイルを進むのとも違う。
心拍数が高い状態で、ずっと上り続ける。
本当に特殊なレースです。
ただ、今回の挑戦は結果だけではありませんでした。
練習のため、何度も富士山へ行きました。
そして久しぶりに、息子とも富士山に登る機会がありました。
息子が初めて富士山に登ったのは、まだ5歳の頃。
当時、
「本当に登れるのかな」
と思いながら、友人家族と一緒にゆっくり登りました。
無理なら下山しよう。
そう言いながら進み、結果的に山頂まで登ることができました。
その5歳だった息子も、今では19歳。
久しぶりに一緒に登ってみると、
やはり余裕がある。
本人も、
「よく5歳で登ったな」
と言いながら、
「でも、やっぱり簡単だった」
という感覚を持っていました。
ここで改めて感じたことがあります。
5歳の時に、
「日本一高い富士山に登れた」
という経験をした。
するとその後、
「富士山は登れる山だ」
という前提で生きることができます。
飛行機や新幹線から富士山を見た時にも、
「あそこに自分は登ったことがある」
と思える。
この経験は大きいです。
成功体験というのは、
「何かを成し遂げた」
という結果以上に、
「自分はやればできる」という前提を、自分の中につくってくれる。
それは人生のいろいろな場面で、自信になります。
今回、僕自身は山頂コースを完走できませんでした。
だから、まだ成功体験にはなっていません。
でも、
あと数分。
もう少し力を上げれば、見えてくる景色がある。
その場所までは来ています。
だからこそ悩ましい。
やるのか。
やらないのか。
もし次の富士登山競走を目指すなら、まず一つの目安になるのが東京マラソンです。
フルマラソンの走力が上がれば、
にも良い影響が出る可能性があります。
だから、まずは走力そのものを底上げする。
東京マラソンでどのくらいまで戻せるのか。
その結果を見ながら、
「次の富士山をどうするか」
を考えていくのも一つの方法だと思っています。
今回の富士登山競走を通して感じたのは、
挑戦は、必ずしも健康と同じ方向を向いているわけではない
ということです。
スポーツは健康に良い。
これは間違いありません。
でも、
どこまでも負荷を上げればいいわけではありません。
記録を求めること。
健康を守ること。
人生を楽しむこと。
そのバランスをどこに置くかは、人それぞれです。
僕が伝えている「姿勢」という言葉には、
身体の姿勢だけでなく、
生きる姿勢
という意味も含んでいます。
今回まさに、
「どうしても達成したい」
という自分と、
「健康のためには無理をしない方がいい」
という自分がいました。
正解はまだ分かりません。
ただ、
答えが分からない場所に立って、自分で考えることそのものが、人生の姿勢なのかもしれません。
今回の富士登山競走は、5合目で終了しました。
でも、失敗だったとは思っていません。
そして何より、
まだ見たことのない景色が、少しだけ近くなった。
それだけでも、今回挑戦した意味は十分にあったと思っています。
来年、もう一度挑戦するのか。
まだ決めていません。
でも、もし挑戦すると決めたなら、
今度は「何となく頑張る」のではなく、
必要な数字を一つずつ積み上げて、もう一度スタートラインに立ちたいと思います。
姿勢が変わると、人生が変わる。
身体の姿勢も、生きる姿勢も。
これからも、自分自身の身体と向き合いながら、まだ見たことのない景色を探していきます。
姿勢が変わると、身体の使い方が変わる。
気になる方は、お気軽にご相談ください。
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こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造
食後になると胃が重い。
こうした不調が続けば、まず大切なのは医療機関で診てもらうことです。
胃に炎症があったり、胃の入口や出口の働きに問題があったりする場合には、当然、適切な検査や治療が必要です。
一方で、
「検査では特に問題ありません」
と言われたのに、なぜか胃の不快感が続いている。
そんな時に、もう一つ見てほしい場所があります。
それが、
肋骨と背骨の動きです。
今回は、仲野整體 東京青山の浅川先生と一緒に、胃の不調と身体の「外側」の関係について考えてみます。
食事をすると、胃は食べ物を受け入れるために広がります。
その胃の周囲には、横隔膜や肋骨、背骨、さまざまな筋肉があります。
ところが、胸郭まわりの動きが硬くなっていると、身体全体としての広がりや呼吸の動きも小さくなります。
浅川先生が臨床で着目しているのが、
「胃の周囲にある肋骨や胸郭が、きちんと動いているか?」
という視点です。
胃だけを見るのではなく、
なども含めて、身体全体を確認していきます。
「内臓の問題だと思っていたけれど、実は身体の動きにも改善できる部分があった」
というケースもあるわけです。
自分の身体で考えてみましょう。
胃は、おおまかにはみぞおちから少し左側に位置しています。
上には横隔膜があり、その周囲には肋骨があります。
そのため、左側の肋骨が動きにくかったり、背中側の胸椎が硬くなっていたりすると、身体を動かした時の左右差として感じられることがあります。
まずは、
「自分の右と左の肋骨は、同じように動いているかな?」
と感じてみるだけでも、身体を見る目が変わってきます。
肋骨だけが単独で動いているわけではありません。
肋骨は背骨とつながっているため、背骨、特に胸椎の動きと深く関係しています。
たとえば、
こうした生活が続けば、胸椎や肋骨周辺は動きにくくなりやすくなります。
仲野整體でも、胃の不調を訴える方の身体を見た時に、背骨の動きが非常に少なくなっているケースがあります。
身体を整えた後に、
「胃のあたりが軽く感じます」
と言われることもあります。
もちろん、すべての胃の不調が背骨や肋骨から起きているという意味ではありません。
ただ、
「胃の調子が悪い=胃だけを見る」
ではなく、
「胃の周囲を含めて身体全体を見る」
という視点を持っておくことは大切だと考えています。
では、自分では何ができるでしょうか。
一番簡単なのが、
背伸びです。
背伸びをすると、背骨が伸び、肋骨も引き上げられます。
そこから、
この3つを組み合わせます。
両手を前で組み、そのまま上へ伸ばします。
身体を上に長くするイメージです。
一度顔も上げて大きく伸びたら、顔だけ正面へ戻します。
これだけでも肋骨が引き上がります。
伸びた状態を保ちながら、ゆっくり右へ倒します。
できるだけ身体を長く保ったまま倒すと、脇から肋骨のあたりが伸びてくるのが分かると思います。
そこで、ゆっくり息を吸います。
無理のない範囲で少し止め、ゆっくり吐きながら戻ります。
反対側も同じように行います。
今度は背伸びした状態から、ゆっくり右へひねります。
一番気持ちよく動けるところまでいったら、そこで深呼吸。
反対側も同じです。
大切なのは、無理やり大きく動かすことではありません。
「自分の身体は、どちらが動きにくいかな?」
と感じながら行ってみてください。
肋骨を動かす時に欠かせないのが呼吸です。
肋骨は、呼吸のたびに動いています。
そのため、
身体を伸ばした状態で深く呼吸する
というだけでも、普段動いていない部分を動かすきっかけになります。
背伸びして、横へ倒して、呼吸する。
背伸びして、ひねって、呼吸する。
特別な道具は必要ありません。
毎日少しずつ繰り返すことで、
「右は動くけど左は硬い」
「前より深く呼吸できる」
といった変化に気づけるかもしれません。
もう一つ、浅川先生がおすすめしているのが歩くことです。
ただ歩くだけではなく、
腕をきちんと振って歩く。
これがポイントです。
腕を振ると、身体には自然なひねりが生まれます。
背骨が回り、肋骨も動きます。
ところが、スマートフォンを両手で持ちながら歩いていると、腕が振れません。
すると上半身の回旋も小さくなります。
歩く時くらいはスマートフォンから手を離して、
腕を振りながら、身体全体で歩く。
これだけでも日常の運動量は変わります。
長時間走っていると、脚だけでなく肋骨の間が筋肉痛になることがあります。
僕自身、長い距離を走っていると、
「肋骨の間もずいぶん使っているんだな」
と感じることがあります。
身体は、脚だけで走っているわけではありません。
腕を振り、背骨をひねり、胸郭を動かし、呼吸しながら前へ進んでいます。
スポーツ選手の動きを見ても、上半身が完全に固まったまま動いている人はほとんどいません。
速く、しなやかに動く人ほど、身体全体を使っています。
これはアスリートだけの話ではありません。
人間は本来、全身を連動させて動くようにできています。
胃の不調があると、どうしても
「何を食べたのが悪かったんだろう?」
「胃薬を飲んだ方がいいかな?」
と、胃そのものに意識が向きます。
もちろん、それも必要です。
ただし、医療機関を受診して大きな問題が見つからない場合には、
そんな視点も加えてみてください。
身体の中と外は、別々に存在しているわけではありません。
内臓が入っている「器」である身体そのものを動かす。
これは、姿勢治療家として非常に大切にしている考え方です。
最後にまとめます。
胃もたれや膨満感などが続いている場合、まずは医療機関で胃そのものに問題がないか確認してください。
そのうえで異常が見つからない場合には、
まずは1週間、無理のない範囲で続けてみてください。
身体は、使わない場所から動かなくなります。
逆に言えば、
動かしていけば、身体は少しずつ「動ける身体」を思い出していきます。
胃の調子が気になる時こそ、胃だけを見るのではなく、
「最近、ちゃんと身体を動かしているかな?」
そんなところから、自分の身体を見直してみてください。
胃の不調に限らず、
「病院では問題がないと言われたけれど、なんとなく調子が悪い」
という方の身体を見ると、背骨や肋骨をはじめ、長く使われていなかった場所が見つかることがあります。
仲野整體 東京青山では、症状が出ている場所だけを見るのではなく、姿勢や可動域、身体全体の使い方を確認します。
身体は全部つながっています。
姿勢が変わると、身体の使い方が変わる。
気になる方は、お気軽にご相談ください。
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今回は、「姿勢が変わると、人生が変わる」という言葉を、まさに体現された患者さんのお話です。
来院されてちょうど1年が経った方と、これまでの変化を振り返る機会がありました。最初に来院された時は、朝起きて最初の一歩でかかとが痛い。歩き出すこともつらい。ランニングや山歩きも不安。足底筋膜炎かもしれない、年齢的に仕方がないのかもしれない。そんな不安を抱えながら、会社の同僚の紹介をきっかけに、覚悟を持って来院してくださいました。
50代で仕事が忙しくなり、通勤時間も長くなり、帰宅は夜9時、10時。週末には疲れ切って何もする気が起きない。以前は山登りをされていたものの、15年ほどほとんど運動をしない生活になっていました。体もかなり動かしづらい状態で、まずは背伸びや座り方、歩き方など、基本的な体の使い方を一つずつ確認しながら整えていきました。
すると、少しずつ体が動くようになり、考え方にも変化が出てきました。仕事を早く切り上げる意識が生まれ、自分の時間を大切にしようという気持ちも出てきたのです。さらに、水曜飛脚の歩く練習に参加し、その後は少しずつ走ることにも挑戦。ランナーであるご主人と一緒に走る時間もできるようになってきました。
体が変わると、行動が変わります。
今回の症例で大切だと感じたのは、体の痛みを改善することだけがゴールではないということです。本当に大事なのは、その先にある「何をしたいか」です。もう一度山に行きたい。家族と一緒に走りたい。休みを取って旅行に行きたい。自分のための時間を取り戻したい。そうした願いが、体を整える大きな力になります。
また、日本人は特に仕事を優先しすぎて、自分の人生の大事な予定を後回しにしがちです。でも、人生はいつまでも続くとは限りません。だからこそ、やりたいことを先に予定に入れることが大切です。仕事の予定だけで1年を埋めるのではなく、「今年これをやった」と言える大きな石を、最初にスケジュールに入れていく。
体の姿勢を整えることは、生き方の姿勢を整えることにもつながります。
足の痛みや疲れやすさ、年齢による不安を抱えている方、仕事に追われて自分の時間を失っている方に、ぜひ聴いていただきたい回です。今日の一歩が、これからの人生を変えるきっかけになるかもしれません。
体を見直す時間は、人生を見直す時間です。
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こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造・精神
濱口竜介監督の映画『急に具合が悪くなる』を観て感じたことをもとに、「老い」「介護」「人間らしく生きること」についてお話ししました。
普段、あまり映画の内容を語ることは得意ではないのですが、この作品は観終わった後も心に残るものが多く、姿勢治療家としての仕事にも深くつながる映画でした。舞台はフランス・パリ郊外の介護施設。施設長のフォンテーヌは、尊厳を持った一人の人間として高齢者に向き合うケアを理想に掲げながらも、人手不足や制度の壁、スタッフとの意識の違いに悩みます。そこに、がん闘病中の日本人演出家との交流が重なり、「人間とは何か」「どう生きるのか」という問いが浮かび上がっていきます。
映画を観ながら特に考えさせられたのは、介護が制度化されることで、本来の目的から離れてしまうことがあるという点です。本当は、その人が少しでも良くなり、自分らしく生活できるように支えることが大切なはずです。しかし現実には、要介護度や施設運営の仕組みの中で、「良くすること」が必ずしも評価されにくい構造もあります。これは日本だけでなく、世界中で起きている問題なのかもしれません。
その中で印象的だったのが、歩くこと、足を触ること、身体を動かすことの大切さです。人が人間らしく生きるためには、ただ命をつなぐだけではなく、自分の足で立ち、歩き、誰かと関わり、生活の中で体を使うことが欠かせません。診療の中でも、足の動きや股関節、背骨の使い方を大切にしていますが、この映画を観ながら「自分がこの施設に関わるなら、何ができるだろう」と自然に考えていました。
老いにどう向き合うのか。介護とは何のためにあるのか。幸せに生きるために、その人にとって本当に必要なケアとは何か。これは医療や介護の現場だけでなく、家族を持つすべての人に関係するテーマだと思います。
さらに驚いたのは、この映画を観た翌週、当院に来られた新患の方が、偶然にもこの作品の日本パートを撮影された映像カメラマンだったことです。映画を観て感じたことと、現実の出会いがつながり、映像の力や映画監督の表現のすごさも改めて感じました。
身体、老い、命、人間らしさ。
体を見直す時間は、人生を見直す時間です。
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今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造・精神
愛知県のリスナーTさんから届いた「73歳のお母様の足の痛み」についてのご相談をもとにお話ししました。
お母様は、お尻からハムストリングにかけてピリピリする痛みが5年ほど続いており、整形外科では神経や骨に異常はなく、坐骨神経痛と診断されたそうです。たくさん歩いた日や寒い日に特に右足が痛くなり、15分から30分ほど歩くことでもつらさが出るとのこと。さらに、筋肉が落ちていることを指摘され、ご本人も「年齢的なもの」と諦めかけているという内容でした。
今回まずお伝えしたいのは、筋肉はいくつになっても使えば変わるということです。もちろん、痛みが強い時に無理をする必要はありません。しかし、まだ15分歩ける今だからこそ、体を動かす習慣を少しずつ増やしていくことが大切です。歩けなくなってから取り戻すよりも、歩ける今のうちに筋肉を使う時間を作る方が、はるかに回復の可能性は高くなります。
たとえば、壁に手をついてつま先立ちをする。椅子の背もたれを持ちながら片足を後ろに引く。足を横に動かす。階段を上がるように片足を持ち上げる。こうした簡単な動きでも、ふくらはぎ、お尻、股関節まわりの筋肉を使う練習になります。大切なのは、特別な運動を一気に頑張ることではなく、毎日の中に「体を使う時間」を作ることです。
また、筋肉をつけるためにはタンパク質も重要です。食事で意識している方でも、年齢とともに消化吸収の力が落ちることがあります。必要に応じて、吸収しやすいWPIやWPHタイプのプロテインを水や豆乳で溶いて、食事とは別に補うのも一つの方法です。
そしてもう一つ大切なのが、本人のやる気をどう支えるか。家族が「運動した方がいい」と正論を伝えるだけでは、なかなか続かないこともあります。一緒に散歩する。一緒に買い物に行く。帰省の回数を少し増やして、体を動かすきっかけを作る。そうした温かい関わりが、本人の意欲につながることもあります。
人の体は、命がある限り使い続けるものです。10年後に始めるより、今日始めた方がいい。今日が、これからの人生で一番若い日です。
坐骨神経痛や足の痛み、筋力低下に悩むご家族がいる方に、体の使い方、運動習慣、栄養、そして家族の支え方を考えるきっかけにしていただける回です。
体を見直す時間は、人生を見直す時間です。
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