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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
AIツールの話になると、どれを選べばいいのか、無料版で十分なのか、自動化まで一気に進めたほうがいいのか、といったご相談を本当によくいただきます。実際には、中小企業のAIツール活用は、難しいことから始めないほうがうまくいきます。
中小企業のAIツール活用で押さえておきたいのは、
便利さだけを追いかけるのではなく、現場で使い続けられる形に落とし込んでいくと、AIは十分に力を発揮してくれます。
最初にお伝えしたいのは、悩んでいるなら使ったほうがいい、ということです。今はChatGPT、Gemini、Claude、それからGrokやCopilotのように、選択肢はいくつもあります。どれが絶対に正しいかという話ではなく、実際に触ってみないと、自分に合うかどうかは分かりません。
AIツールは、性能の高さだけで決まるものではありません。やり取りのしやすさもありますし、自分が思っていることを引き出しやすいかどうかもあります。
人と仕事をするときと同じで、相手の能力が高くても、うまく引き出せなければ成果にはつながりません。反対に、多少癖があっても、自分にとって扱いやすければ、そちらのほうが結果として役に立つこともあります。
AIツールは、使い始める前より、使い始めてからのほうが可能性が見えてきます。最初は、文章を書かせる、要約させる、そのくらいしか思いつかないかもしれません。
けれど、日々触っていくと、これもできるかもしれない、あれにも使えるかもしれない、という形で仕事とのつながりが少しずつ見えてきます。
ですから、比較記事を読み続けて決めきれずにいるより、まずひとつ選んで触るほうが早いです。普段からGoogle Workspaceに寄っているならGeminiでもいいですし、まわりにChatGPTを使っている人が多いならChatGPTでもいい。
日本語での書き味が気になるならClaudeでしょうか。なんにせよ、悩んでいる時間が長いなら、まず目の前のものに三千円前後を払って試したほうが、得られるものは大きいはずです。
これはかなり強くお伝えしたいのですが、無料版だけでそのツールを判断しないほうがいいです。
無料版は入口としては悪くありませんが、そのツールの持っている力や、本来の使い勝手は、どうしても見えにくくなります。無料版のまま何とかしようと頑張るより、有料版にして仕事の中で試したほうが、判断はずっと正確になります。
しかも、有料版にしていても、上位のモデルや機能を使っていないケースは珍しくありません。けれど、その差は意外と大きいです。
出力の質も、考え方の深さも、作業の進み方も変わってきます。個人で使う場合でも、可処分所得がある程度ある方であれば、有料版を使って元が取れない、ということはあまりないのではないかと思います。
AIツールは変化が早いので、最初から年払いにする必要はありません。年払いのほうが安く見えることはありますが、途中で乗り換えたくなる可能性が十分にあります。実際、使っていくうちに、自分には別のツールのほうが合うと分かることはよくあります。まずは月額で始めて、合っているかを確かめながら続けるほうが安心です。
私自身、プロプランや各種APIも含めると、毎月かなりの金額をAIに使っています。ざっくり言えば、一桁上、つまり十万円以上は毎月使っていますが、それでもコストに見合わないと感じたことはありません。それだけ、きちんと使えば仕事に返ってくる余地があるということです。
最初から、自分で一から全部組み立てようとしないほうがいいです。SNSを見ていると、すごく複雑なことをやっているように見える投稿がたくさん流れてきます。
けれど、ああいうものは、その一つの投稿の裏に、かなりの試行錯誤や積み重ねがあります。最初から同じところを目指そうとすると、たいてい止まってしまいます。
それより、まずは真似から入るほうが自然です。同業の人が使っているやり方でもいいですし、勉強会で見た手順でもいい。まずなぞってみる。
そのうえで、ここは自分向きに変えよう、ここはうちの業務に合わせよう、と少しずつ寄せていくと、仕組みが見えてきます。そうやって初めて、自分でも作れる感覚が育っていきます。
真似というと、あまりよくない印象を持たれるかもしれません。
ですが、最初の段階では、遠慮なく真似して大丈夫です。真似してみると、どこが使いやすくて、どこが使いにくいのかが分かります。その差分が、そのまま自社向けの調整ポイントになります。
AIツールは、使い方そのものが成果を左右します。だからこそ、いきなり独自流に走るより、よい型を借りて、自分の現場に合う形へ直していくほうが、ずっと前に進みやすいです。
AIの話になると、自動化への期待はどうしても大きくなります。
寝ている間に何かが終わっている、ほうっておいたら作業が片付いている、そういう話は魅力的です。ただ、最初からそこを目指すと、期待したものが返ってこないことが多いです。むしろ、見た目ほど簡単ではありません。
まずは、自分が見ているところで動かすことを基本にしたほうがいいです。
別のウィンドウで作業させる程度ならまだしも、複雑な処理を一気通貫で自動化するとなると、AIのできることとできないことをかなり把握していないと厳しいです。
結果として手戻りが増え、かえって手間がかかることもあります。
たとえば、決まったフォルダに入れたものを整理する、日報のような定型情報を整える、といった単純な作業なら、自動化の入り口としては悪くありません。
ただ、複雑な調査や、複数の判断をまたぐ業務を、最初から丸ごと任せるのはおすすめしません。そこにはかなりの試行錯誤と、自分なりのやり方が必要になります。
AIに慣れてくると、これは自動化したら楽になるな、というものが自然に見えてきます。その順番で十分です。最初から自動化を目的にしすぎると、思ったほどの成果が得られず、苦手意識だけが残りやすくなります。
もう一つ気をつけたいのが、ブラウザを操作させる権限です。これは便利そうに見えるのですが、かなり慎重に扱ったほうがいい領域です。限定された社内ページを巡回させて情報を取る、決まった作業を補助させる、そのくらいならまだしも、何でも自由に触らせる方向へ進めるのは、今の段階ではおすすめしにくいです。
特に、ログインや入力をまたぐ操作は、想像以上に気をつける必要があります。便利さに目を奪われず、どこまで任せてよいかを細かく区切ること。ここは中小企業のAIツール活用で、かなり差がつくところだと思います。
AIがあることで、ちょっとした社内ツールやアプリを自分で作ろうと思う方は増えています。それ自体はとてもよい流れです。
ただし、社内の情報やアクセス解析のデータ、顧客情報、認証を含むものは、安易に外へ公開しないほうがいいです。自分のレンタルサーバーに置いて、家からでも会社からでも触れるようにする、といった形は、便利さの裏に大きな怖さがあります。
本当にまずいのは、何か起きてからでは遅いことです。個人情報や認証まわりは、一度事故が起きると取り返しがつきません。
ですから、こういうものは、まず自分のマシンの中や閉じた環境で使うところまでにとどめておくほうが無難です。外に出すなら、AIに作らせたから大丈夫、ではなく、システムやセキュリティに詳しい人と一緒に進めるべきです。
認証まわりを自前で持つのは、それだけで責任が重くなります。私自身、この種のものを扱うときは、できるだけ自分でクリティカルな情報を持たない形を選びます。Googleアカウントでのログインや、ワンタイムのコード入力のように、責任範囲を絞れる形のほうが安心です。
AIが開発を後押ししてくれる時代だからこそ、公開範囲と認証だけは、便利さより先に考えたほうがいいです。ここを甘く見ると、せっかくの活用が一気に危うくなります。
最近は、LM StudioやOllamaのように、自分のマシンの中でAIを動かせる環境もかなり身近になってきました。さらに、先日発表されたGemma 4 E2Bのように、軽量で扱いやすい方向のモデルも出てきています。こうした流れを見ると、ローカルで動かしたくなる気持ちはよく分かります。
ただ、中小企業のAIツール活用をこれから始める段階なら、ここにすぐ飛びつかなくて大丈夫です。性能面も運用面も、まずはChatGPTやGemini、Claudeのような主要なサービスを実務の中で使いこなすほうが先です。
ローカルモデルは、自由度が高いぶん、扱う側にも知識と工夫が求められます。必要性がはっきり見えてきてからでも、十分間に合います。
AIは、使わない手はないと思います。けれど、使う順番を間違えると、かえって遠回りになります。まずは触る。無料版だけで判断しない。
真似から入る。自動化や公開は急がない。この流れを守るだけでも、現場での定着はかなり変わってきます。
派手な活用事例を見るより先に、自分の仕事の中で、毎日少しずつ使える状態を作ることです。その積み重ねの先に、ようやく自社らしいAI活用が見えてきます。中小企業のAIツール活用は、特別な会社だけの話ではありません。順番を外さなければ、十分に現実的な武器になります。
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株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
Webサイト:https://roundup-inc.co.jp/
投稿 第590回:[現場から]中小企業がAIツール導入で失敗しないために、最初に見直す6つの判断軸 は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
AIや業務効率化、さまざまなシステム活用の話題が飛び交う昨今、それらをうまく取り入れている会社と、どうにも手が出せない会社がきれいに分かれてきている印象があります。
成功事例として持ち上げられるように、スムーズに進んでいるところ、そこそこ実現できている実感があるところもある。
一方で、現場としても経営層としても「どうも活用できない」と感じている会社さんも少なくない印象です。
どちらの会社さんからもご相談をいただく中で、両者の違いや課題について考えることが増えました。そこで今回は「どうすればデータを元に動ける組織になれるのか」というテーマで、現場で感じていることをお伝えします。
データ活用というと、どうしても算数や数学的なイメージがつきまとい、うまくいかない原因を「リテラシー不足」「意識が低い」「主体性がない」といった個人の課題に集約しがちに感じます。
しかし、現場に入ってみると、そういうところ以前の課題が横たわっていることが実に多いのです。
ざっくり言えば、データをうまく使えない組織というのは、スキルがないから動けないのではなく、「データを元にして動くと損をする環境」に人々が置かれてきた結果、そうなっているケースがほとんどです。
つまり、個人の能力ではなく環境が課題のケースが多い、少なくとも原因に占める割合としては大きい。
もしこれがシンプルに個人の課題であれば、話は簡単です。
「このデータはこういうふうに読むと、こういうことが分かるんですよ」と伝えるだけで、どんどん変わっていきます。
組織として研修を行えば、翌日から少しずつデータを見てくれるようになったり、「勉強会をもう一回やりましょう」という声が自然と上がったりする。個人がボトルネックであれば、やり方をお伝えするだけでちゃんと前に進んでいく。
しかし、課題が環境にある場合は違います。
データが使えるということは分かっている。でも、それを活かせる「空気」がない。やりたいと思っていてもやれない。そういう状態が生まれているのです。
では、環境に課題があるケースにはどんな特徴があるのか。
私がよく目にするのは、次のようなもの
こうした状態にある組織では、過去にデータを根拠に動こうとした人が、ポジティブなフィードバックではなく
「そんなデータで何が分かるんだよ」「否定するなら説明責任を取れよ」と一方的に押し付けられてきた経験があることが多いのです。
結果として、今のやり方とは異なる判断軸を持ち込んだときに、それを受け入れられない体質ができあがってしまいます。
そういう状況なら、個人個人のスキルを上げたところで解決しません。
むしろ、やる気やモチベーションのある人から先にやめていってしまうという深刻な事態を招きかねません。
管理者としてこの状況を変えたいのであれば、まずは組織の空気そのものを変えることが出発点です。
影響力のある立場の方ほど率先して行動し、たとえ失敗しても「うちは変わるんだ」という姿勢を見せることが重要です。
データ活用がうまくいかない原因は大きく4つに分類できると私は考えています。
1つ目は、シンプルに今までやってこなかったという経験値の課題です。
データの見方が分からない、解釈の仕方が分からない、そこから何ができるのか行動に結びつかない。
やったことがなければ最初うまくいかないのは当たり前のこと。実際、仕事というのは何でもやってみて覚えることの方が多いもの。
このケースであれば、雑に言えば「教えればどうにでもなります」。
むしろ現場の方々は、定性的・定量的な知識を豊富に持っています。私のような外部の人間がとやかく言うよりも、はるかに生々しく良いアウトプットを出してくれることも珍しくありません。
2つ目は、組織の構造に起因する課題です。
「言い出した人がやる」という暗黙のルールが存在していたり、データに基づいて誰がどう動くのかという役割分担が曖昧だったりします。やろうと思っても権限がないというケースも少なくありません。
ここでいう「権限がない」とは、会社の制度上の話だけではありません。むしろ多いのは「空気的な」権限の欠如です。
提案したことに対して「いいね、やってみなよ」というポジティブな後押しがないのはつらいです。
評価制度も、自分で発案して行動し、成果を出したことがきちんと認められる仕組みになっていない。動きたいのに、動ける心理状態に自然となれない構造が出来上がっているのです。
3つ目は、個人の心理的な課題です。
データを活用すると、これまで「こうすればいい」と信じてきたやり方が覆される場面がどうしても出てきます。
そのとき、「否定されたくない」「今までの自分が失敗だったと思われたくない」という感情が湧き上がり、過去の判断と自分の存在価値を結びつけてしまうことがあります。
これは性格や考え方の癖に根ざす部分が大きいため、一朝一夕には解決できません。
構造の課題をきちんと整えた上で、実際に動いてもらい、それを認めるというステップを踏んでいく必要があります。
大切なのは、「今までのものを否定するためにデータを使う」のではなく、「今までの土台があった上で、さらに良くするために使えるものなんだ」というメッセージをトップの人間がしっかり発信し続けることではないかな、と思うところです。
そして4つ目、これが最も根深い課題だと感じていますが、企業文化の壁です。
とりわけ厄介なのが「あらさがし文化」です。前例絶対主義、提案が歓迎されない空気、新しいことに対してまず失敗の証拠を探そうとする姿勢。これは日本固有の課題ではなく、海外の方に話を聞いてもグローバルに見られる現象のようです。
あらさがし文化の何が致命的かといえば、何か新しいものが見えたとき、最初に「悪い点を見つけよう」「誰が責任を取るんだ」という方向にエネルギーが向かってしまうことです。
行動を起こすたびに逆方向への力が働く環境では、前に進むのは難しい。
この文化が根づいた背景には、さまざまな事情があるでしょう。
頑張ったけれど裏目に出た、うまく評価してもらえなかった、そうした経験の積み重ねが組織全体の行動様式を変えてしまったケースもあるはずです。
しかし結果として、あらさがし文化のもとでは以下のような悪循環が生まれます。
こうなると、データの精度という一番大事な土台が崩れ、良いことも悪いことも何も起きない「現状維持」だけが組織の行動原理になってしまいます。今あるやり方をキープしながら、ちょこちょこと微調整して何とか生き延びる。それがあらさがし文化の行き着く先です。
このような要因を見極めて対処して行くと、良い結果が出てくると思います。
ここで、成功事例の読み方についても触れておきたいと思います。
最近、特に製造業の方のデータ活用事例が多く目に入ってくるのですが、表面的に読んでしまうと大事なことを見落とします。
たとえば、ある岐阜の金属加工メーカーの事例をこの間聞きました。
製造現場の生の声からデータ活用を進めた結果、不具合が3年間で約40%減少したという話。
具体的には、現場の困りごとを収集してIT活用を設計し、ダッシュボードを開発。装置稼働データや保守履歴をクラウドで集約・可視化し、熟練技能をAIやeラーニングで伝承する仕組みまで自社開発したとのことでした。
さらっと読むと「なるほど、うちでもできそうだ」と思えるかもしれません。
しかし、行間を読んでいくと、この事例が成立するための前提条件が浮かび上がってきます。
つまり、技術的にどうやったかという表層の情報よりも、「それを実行できる組織の風土があったからこそ成功した」という点のほうがはるかに重要なのです。
事例というものは全体の情報量の10%程度しか表に出ません。
残りの90%が、実際には成功と失敗を分けています。
AIやデータを活用して、一人ひとりがより気持ちよく働ける状況を作ることは、十分に実現可能です。
WebやシステムやAIは、そのための強力な道具になります。しかし、その道具が機能するには、「新しいことに取り組める土壌」が不可欠です。
もし今、データ活用やAI導入がうまくいかないと悩んでいるなら、研修や自己学習、資格取得といった個人の能力向上だけでは解決しないケースが多いことを知っておいてください。
それよりも、それを取り巻く環境のほうがはるかに重要です。まず上の立場の方から変わっていくこと。客観的な視点を持った外部のパートナーや専門家と一緒に、組織の文化そのものを見直すこと。そこからがスタートです。
社内に波風を立てづらいのであれば、外部の人間に「悪役」を担ってもらう方法もあります。外で働いている人間は、そういう役回りには慣れていますから、遠慮なく使っていただければと思います。
文化が変われば、研修も生きてくる。考え方のシフトを伝えるだけでも効果が出る。道具を揃えるだけでも動き出す。すべては、土壌づくりから始まります。
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株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
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投稿 第589回:Web活用・データ活用できない会社の原因を「個人のスキル不足」と決めつけることについて は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、勝手ランキングや比較記事、○○選記事のようなセルフプロモート型のページが、なぜ今あらためて見直しの対象になっているのかを、現場で見えてきた変化とあわせてお伝えします。
自社をよく見せる「前提」で作られた、セルフプロモート型の記事はリスクが高くなっています。Googleも厳しく見てくる動きが現れ始めています。
また、今は検索だけでなく、生成AIでの再参照や情報探索が一気に広がっています。そのため、法的な見られ方、そして読者の信頼まで含めて、短期的な露出より長く残るデジタルタトゥーを警戒すべきです。
自作自演的なランキング記事が少しでも話題になれば、あるいはそう言った業者に対する風当たりが強くなれば、そこに依頼しているあなたも、未来に続く営業負債を抱えてしまうかも知れません。
要点
もともと比較記事やランキング記事には、読者に選択肢を渡す役割がありました。それ自体は悪いことではありません。実際、丁寧に比較し、評価軸を明示し、経験をもとに書かれた記事は、読み手にとってとても役に立つものです。
ところがその中には、最初から自社を押し上げるために作られたページがあります。
おすすめ、比較、○○選といった形を取りながら、実際には読者の判断を助けるより、自社への導線づくりが主目的になっているものです。
見た目は情報提供でも、中身はPRの延長になっている。そういうページが、ここしばらく目立つようになってきました。多くの場合それは自作自演か、そう言った業者によるコンテンツ作成サービスによる記事です。
現場で見ていても、この手の提案は増えています。
社のクライアントに寄せられる営業をチェックしていますが、生成AIに強いという話が出回ってから一気に増えています。
後えば、特定の地域や業種について「おすすめを教えて」と生成AIに聞かれたとき、先に一覧ページを作っておけば引用されやすい、という営業文句ですね。
自社を1位に入れる、自社を10選の中に入れる、掲載されていること自体を実績のように見せる。そうした見せ方を成果として売っている提案です。
読み手の判断材料を増やしているのではなく、最初から誘導先が決まっているなら、それは比較記事の形を借りた販促に近くなります。
その違和感は、いままで以上に見抜かれやすくなっていますが、あくまで対話型AIに引用されるために作っている、コンテンツ自体を見せないようにするという点で巧妙です。
その前提で見ておきたいのが、2025年12月のコアアップデート以降の変化です。Googleの公式記録でも、2025年12月11日から29日までコアアップデートが行われたことが確認できます。Google Search Status Dashboard
その後、2026年2月4日に公開された Google may be cracking down on self-promotional ‘best of’ listicles では、自社を上位に置くベスト記事を多く抱えたサイトで、可視性が大きく下がった事例が紹介されていました。
もちろん、これだけで世の中のすべてを断定はできません。ただ、少なくとも「こうした作り方は今後も安全資産になる」とは言いにくくなっています。
実際に見られたらマイナスだがGoogleのAImodeなどで好意的に露出できるなら差し引きプラスだという考え方が通用しなくなる可能性が高いからです。
念のためお伝えしたいのは、Googleが比較記事やランキング記事そのものを否定しているわけではない、ということです。
Googleの Google Search’s reviews system でも、比較やランキング形式のレビュー自体は対象に含まれています。
問題になるのは、今回話題にしたような実際に見たり使ったりした経験、独自の調査、一次情報、明確な評価軸がないまま、自社を持ち上げるために作られた薄いページです。EEAT的な文脈でもあります。
Googleは Creating Helpful, Reliable, People-First Content でも、検索順位を動かすためではなく、人の役に立つ内容を重視する姿勢を明確にしています。
ですから、守るべきなのは「ランキングという形式」ではなく、「そのページが何のために作られているか」です。そこがぶれると、長く残るページにはなりません。
いちばん大きいのは、順位の変化よりも先に、読者の信頼を失うことです。
私も何度も経験をしています。
例えば以前、WordPressテーマを探していて、なるほど1位はこれなのかと思って見ていたら、そのテーマを販売している会社のページだった、ということがありました。
自分で自分を1位にしているのか、と気づいた瞬間、そのページだけでなく、その会社に対する考え方・方向性まで変わってしまうんですよね。もちろん悪い方向に。
商売をしていると、法に触れないなら試してみてもよいのでは、と考えたくなる場面はあります。必死です、商売って、分かります。
ですが、今の環境では、見抜かれたときの印象の悪さが大きすぎます。
自社サイトの中でやる場合も、別ドメインのメディア風サイトを使う場合も同じです。オウンドメディア構築サービスなど。読者は思っている以上に、そこにある不自然さを見ています。
そして、その印象はその場限りで終わりません。
選ばれない理由が積み重なれば、営業にも採用にも、紹介にも静かに響いていきます。派手ではなくても、こういう傷は後からじわじわ効いてくるものです。
もう一つ重いのは、公開した情報が後からまとめて参照されやすくなったことです。
以前よりも、過去のページ、掲載先、評判、炎上の文脈がつながって見られやすくなっています。その場しのぎの見せ方だと思って出したものが、後になって会社の姿勢そのものとして読まれてしまうことがあります。
これはAIによる情報収集がもたらしたものです。
掲載先のメディアや運営会社が問題を起こしたときも同じです。そこに載っていた企業名の一覧は、すぐに掘り返されます。
依頼した側にまで「そういう見せ方を選んだ会社なのか」という印象が返ってくるので、後からきれいに切り離せるとは考えない方がよいです。
生成AIについても、Googleではだめでも他では出るから構わない、と単純には考えにくくなっています。
Googleの AI Features and Your Website でも、AI Overviews や AI Mode のために特別な最適化が必要なわけではなく、基本のSEOと、人の役に立つ内容が前提だと案内されています。近道に見えるやり方ほど、土台が弱いまま残りやすいのです。
法律面も外せません。比較広告そのものは禁止されていませんが、消費者庁の 比較広告 では、お伝えしたいことする内容が客観的に実証されていること、数値や事実を正確かつ適正に引用すること、比較の方法が公正であることが必要だと示されています。
比較すること自体より、どう比較するかが問われるということです。
また、消費者庁の No.1表示に関する実態調査報告書(概要) では、自社商品を選択肢の最上位に固定して誘導する例や、合理的な根拠に基づかない表示が問題になるとされています。ランキング記事は表現が違っても、見せ方を誤ればかなり近い構図になりやすいです。だからこそ、「みんなやっているから大丈夫」とは考えない方が安全です。
では何をするのか。遠回りに見えても、やることははっきりしています。第三者に正当に選ばれる状態をつくることです。
どこかに載ることを目標にすると、見せ方が先に立ちます。選ばれるに足るものになることを目標にすると、結果として検索にもAIにも耐える土台が残ります。是非実践して頂ければと思います。
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投稿 第588回:その勝手ランキング・比較・○○選記事、大丈夫ですか?|Google評価とAI時代の新リスク は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
AIが社会を大きく変えていく今、スキルアップに何を選べばいいか迷うという声をよく聞きます。コミュニケーションやプログラミングなど候補は多いですが、現場でAI活用の差を見てきた私の結論は一つ、「生の経験を積み重ねること」です。
AIを使って成果を出せる人ほど、もともと自分の中に「やってきた量」があります。営業でも制作でも開発でも、泥臭く手を動かしてきた人は発想の幅が広く、AIへの指示の出し方そのものが変わります。
AIの返答が「なんか違う」と感じるとき、多くの場合その原因は「どこからどこまで考えるか」という範囲のズレです。これはAI分野で「フレーム問題」と呼ばれる考え方に近く、AIは指示がなければいくらでも思考範囲を広げてしまいます。つまり、AIに「どこまで考えてほしいか」を明示できるかどうかが、成果の分かれ目です。
経験がある人はAIに対して「これも考えて」「そこは要らない」と的確に判断でき、返ってきた案の何が足りないかを言葉にして修正できます。一方、経験が浅いままふわっと「調べておいて」と頼むだけでは、返答もそれなりにしかなりません。
AIを使いこなす人ほど、最初に次の3つの条件を整理してから対話を始めています。
この条件を頭だけで組み立てるのには限界がありますが、その領域で実際に手を動かした経験があれば「ここが落とし穴」「ここは余計」という勘所が育ち、AIの出力を現場に乗せやすくなります。
AIやロボティクスの発展で代替される領域は今後も広がるでしょう。そのため「どうせなくなる仕事」と割り切り、経験を積まずにいる人が増えています。しかし私の実感では、仕事は「消える」のではなく「形が変わる」のほうが正確です。スピードが上がり作業が軽くなっても、改善・安全性・コスト見直しなど手を入れる余地は常に生まれます。形が変わった仕事の中で何をどう改善すべきか判断できるかどうかは、過去の経験量に大きく左右されます。
便利さが増すほど、「体験する機会」そのものが減っていきます。AIの効率化が進むほど、人が直接手を動かす場面は確実に減るからです。現場の温度感や細部の感覚は画面越しに見ているだけでは身につかず、あとから取り戻すことも容易ではありません。気軽に経験できる今のうちに、実際に手を動かしておくことが重要です。
大げさに考える必要はありません。大切なのは「学びで終わらせず、現場で役割を持って動く」ことです。
体験を積んでおくと、AIを使う場面で「何を任せ、どこを自分で見るか」の判断がしやすくなります。道具を価値に変えるのは、使う側の解像度です。
個人スキルの話から視野を広げると、法人側も大きく揺れています。特にメディア業界は収益モデルと専門性の両面で厳しい局面に入りつつあります。Google Discoverのように検索なしで情報が届く仕組みに加え、対話型AIが「おすすめ枠」形式で情報を届ける方向へ進んでいます。さらにMCP(外部ツールと対話型AIをつなぐ仕組み)の普及が重なると、情報の流通経路そのものが根本から変わっていきます。
支援先でもAIツールを使う方は増えていますが、まだ「当たり前」とは言えない段階です。キャズム(普及の谷)を越える瞬間はいつも急にやってきます。無料版と有料版の性能差を実感する場面も増えており、個人利用であれば有料版一択です。企業の場合は情報の取り扱いも含め慎重な運用が必要ですが、ポテンシャルの差は明らかです。
AIがさらに普及する前の今こそ、実際に触れて経験を積むことが大きなアドバンテージになります。実践×AIのかけ算——これが今後を左右するポイントです。
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投稿 第587回:AI時代のスキルアップに必須な“生の経験の蓄積”を急いで行おう は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。対話型AIを使っても、思った結果が返ってこない。凡庸なものしか出ないし、調整したいけれど、どう伝えればいいか分からない。そんな悩みを持っている方は多いですし、私も日々悩んでいます。
品質を上げる方法はいろいろありますが、今回はビジネスをする上で、どんな力を伸ばすとAIからいい結果を得やすくなるか、というお話です。私が現場で感じているのは、作りたいものを言葉にする力と、相手に合わせて伝え方を変える力が大きく関わっているということです。
AIそのものの知識は、もちろんあった方がいいです。G検定などで学ぶ知識も、背景を理解したり、システムを組んだりするときには役立つでしょう。ただ、AIをうまく使うという観点では、それだけで劇的に変わるわけではないと、私は感じています。
うまくいかない方のプロンプトを見せていただくと、結構ぼんやりしていることがあります。文章をWebページにしたいときに「分かりやすいテキスト記事にしてください」とだけ書いてある。画像なら「この説明を、みんなに分かりやすいA4のものにしてください」というぐらいです。
それだと、AIからもぼんやりしたものが返ってきます。でも、「もっと具体的に」と言われても、何を書けばいいか分からない。書いてみたけれど、伝わっていないようだ。そこが壁になっているんですね。
指示を出し、返ってきたものを解釈し、求めるものへ近づける対話を続けられるか。ここを伸ばすために、大きく二つの力を考えていただきたいと思います。
ツールでも、チラシでも、文章でも、最終的にどんなものを作りたいかは、頭の奥にもやもやとあるはずです。メールなら「この人には、こんな感じの文章を送りたい」。Webサイトに載せる図なら「こんな感じの図が欲しい」というイメージがあると思います。
ただ、それをAIにうまく伝えられていない。頭の中にあるイメージを、仕様書を作るように具体的な言葉へ落とす力が必要なんですね。
言わなくても察してもらうような内容は、AIにも伝わりづらいです。背景を含む言葉をうまく使えると力になりますが、まずは自分が何を求めているかを、言葉にできるようにすることです。
練習の一つは、日記や日誌です。何があって、どうなったのか、自分がどう感じたかを文章にしてみる。手書きである必要はなく、キーボードやスマートフォンでも構いません。
こういう練習は、誰かに添削してもらう方が伸びます。ただ、気持ちを書いた日記は見せたくないかもしれません。その場合は、ニュースの背景や、個別の出来事がどんな意味を持つかを、学生時代のノートを作るように、具体的にまとめてもいいと思います。
もっと気軽にできるのは、街を歩いていて「いいな」「面白いな」「気になったな」と思ったときです。なぜそう思ったのかを、誰かに説明できるぐらいまで言葉にする。できれば、メモにも残します。
そういうことをたくさんやると、とっさに感じたことや、周りの変化に対する自分の反応を、言葉にしやすくなると思います。
同年代の友人に話すのと、その分野に詳しい人、全く詳しくない人、小学生に話すのでは、使う言葉も順番も変えますよね。どこまで前提を説明するかも違います。
伝えたいことは自分の中でしっかり理解した上で、相手に伝わる言い方へ調整する。現場でAIからいい結果を引き出すのがうまい人は、この力がある方が多いなと思っています。
システム部門の方に限りません。カスタマーサポートや営業の方が、使い方をお伝えすると、すごくうまく使うこともよくあります。プログラミングやシステムの知識と全く関係ないとは言い切れませんが、そこだけではないんですね。
この力があれば、想定外のものが返ってきても、「どこを調整すれば、自分の欲しいものに近づくか」と考えて、やり取りを続けやすくなります。
一番いいのは、実際の人に何かを教え、理解してもらえたかを確認できる場があることです。私もWeb関係の研修では、社内発表会を定期的に開き、持ち回りで発表しましょうとお伝えしています。
ただ、小学生や高齢の方に教える機会は、簡単には作れません。そこで、AIに役を設定して練習する方法もあります。
例えば、「小学校低学年の子に、この分野を分かりやすく伝えられるかを確認したいので、伝わっていないところを指摘してください」とお願いする。会社のお客さんに合わせた立場を設定して、対話してみてもいいと思います。
ただし、AIとのやり取りはシミュレーションであり、実際の相手をどこまで反映するかはモデルによります。その前提はありますが、言い方を練習するだけでも違うと思います。
一つ目の言語化にも、AIを使えます。自分の考えを、最初はわざとざっくり書いて、そこから具体的にするためのやり取りをしていくんです。
このときは、褒めてもらうのではなく、考えを具体化することが目的だと伝えるといいと思います。「価値の判断や意見は述べず、頭の中にあるものを具体的にするためのやり取りをしてください」という形です。
1日10分でも、そういう時間を作る。そして、例えば3か月続けた後に、以前のプロンプトや参照情報と比べてみる。皆さん、「これでは伝わらないな」「ここまで気にしなければいけなかった」と驚かれるんですね。まず、自分で気づくことだと思います。
もう少し基礎から考えると、語彙や、言葉を正しく理解しているかも関わります。「自然な」「ふわっとした」「何々風」という言葉の裏には、いろいろな情報が入っています。
例えば「ゴッホ風」という短い指定にも、独特のタッチや時代背景などが含まれます。こういう言葉をうまく使えると、伝えられる情報量は変わってきます。
動画を作る方の話でも、日本の速いコマ割りを表す言葉を入れたら、急に思ったものに近づいたというものがありました。正確な言葉は少し違ったかもしれませんが、短い指示の裏に、いろいろな表現方法が含まれているわけです。
言葉を理解し、誤解のない文章を作るという基礎が、AIへの伝え方にも効くのではないかと感じています。
国語力は、いつからでも伸ばせると思います。私も、デザイナーだった頃は文章が全然書けませんでした。文章の添削塾のようなところに出すと、10点中2点という状況だったんです。
それでも、ブログ記事を書いたり、発表したり、資料を作ったりすることを繰り返してきました。今は以前よりできるようになったと思っていますし、遅いということはないと思います。
5分、10分でも、具体的に考えて伝える練習を続けてみてください。3か月、半年、1年と積み重なれば、変わってくるはずです。
自分なりに使えるという感覚ができると、新しいAIのニュースを見て「今のツールでは損をしているのでは」と、追い立てられることも減ってくると思います。
中小企業では、人を増やすのも簡単ではありません。一人ひとりがAIを使えるようになれば、いろいろな業務に応用できるでしょう。私もコンサルティングで使っていて、やれることは本当に増えました。その分、働く時間も増えていますが、楽しいんですね。まずは、こういう伝え方の練習から取り組んでいただければと思います。
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株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
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投稿 第586回: AIから思った答えが出ないとき、依頼を具体化する2つの力と練習法 は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
AIとメールが結びつくことで、過去のメール営業や日々のやりとりが、あとからまとめて掘り返される時代に入っています。人間が忘れていた履歴まで参照される前提で、メールを「負債」にしない書き方と運用を心がけることが必要です。今回はそんな内容です。
2026年1月にGoogleが「Personal Intelligence」を発表しました。GeminiにGoogleアプリを接続し、過去のGmail、Googleフォト、YouTube、検索などの情報をもとに回答を生成する、という方向性です。
ここで大事なのは、単に「便利な機能が増えた」という話ではありません。人間が忘れていたやりとり、見逃していた履歴、細部の情報まで、AIが平然と拾い直して、将来の判断材料として差し出してくるようになる、ということです。
メール自体は、もともと特に距離のある相手とのやりとりそして、意思決定の為に大きな役割を果たしていました。チャットツールが出てきてもここは代替されていませんね。
今回の話は「メールが意思決定に使われるようになった」という話ではなく、意思決定に使われるメールが、AIによって深く、広く、容赦なく参照されるようになる、という話です。
いちばん分かりやすいのは、問い合わせフォーム営業のメールです。
迷惑な営業メールは山ほど来ますが、私たちは多くを無視して、会社名や担当者名も細かくは覚えていません。そのため、そこまで私たちの意思決定に大きな影響はありませんでした。
ところが…AIは忘れません。新しく営業が来て「ちょっと検討してみようかな」と思った瞬間に、過去の履歴をまとめて突きつけて「過去にこんなことがあった会社ですが良いですか?」とくる可能性があるわけです。
たとえばAIがGmailに接続されている状態で、ある会社から提案が届いたとします。そこでAIが「同じ社名から過去に何年何月に何通、こういう内容のメールが届いている」と整理して出してきたら、どうでしょうか。
これまではスルーされ、気づかれず、忘れ去られたからこそ表に出なかった雑な営業、雑な一斉配信、雑な対応が、後になって“判断材料”として再登場するわけです。
さらに、過去のやりとりをベースに外部情報へつながっていく流れもあります。
過去のメール履歴を足がかりに、ウェブ上の情報まで合わせて「この会社はこういうことをしていて、評判としてはこういう話がある」と掘り起こす方向に進むのは、私は確実だと思っています。
そうなると、「当時の担当者が違う」「昔の話だ」という言い訳は通用しません。企業とのやりとり一つひとつが、良くも悪くも、将来まで残り続けます。
技術の世界には「技術的負債」という言葉があります。
とりあえず動かすために雑に実装したものが、後の運用や改修で首を絞めてくる、あの感覚です。これと同じことが、メール営業にも起きます。
未承諾の一斉配信、フォーム営業、雑な問い合わせ営業、言葉足らずな返信、途中でのトラブル、社内向けの愚痴っぽい返信――そういった履歴がメールボックスに残ったままと、将来の意思決定にマイナスに使われる可能性が十分にあります。
しかも厄介なのは、取り返しのつかない過去の分まで、まとめて対象になることです。
営業やダイレクトメールは「100件中1件当たればいい」「1000件中数件で十分」という発想になりがちです。
私は以前から、当たらなかった側へのケアを軽く扱うと、後からまとめて跳ね返ってくる、と繰り返し話してきました。
マッチしなかったときに、嫌がられる形で終わらせないことが肝心です。
「今回は見送り」という結論でも、相手の時間を尊重し、やりとりの最後をニュートラルに閉じる。これだけで、後々の印象は変わります。
アプリ接続を許可すれば、Gmailに届いている過去のメールがすべて参照対象になります。
私自身、GmailでGeminiを使って、過去に買ったエアコンの型番を探したり、明細をまとめて拾わせたり、会社名で過去のやりとりを洗ったりしたことがあります。
そのように、誰でも簡単にできるようになったとき、雑なマーケティングを積み上げてきた会社ほど、過去が重くのしかかります。
場合によっては、会社名を変えて出直すくらいの話にまで発展しかねない。
そこまで行くと別の論点も絡みますが、いずれにしても「過去は戻せない」ことだけは動きません。
営業電話にはトークの練習やトークスクリプトがあります。テレアポ全盛の時代があったからです。
ところがメールは、ひな形はあっても、そこから先の口調や流れが個人任せになりやすい。なので、ここが抜けている事は少なくありません。
メールを「その場の返事」ではなく「将来に読まれる文書」として扱うべきだと思っています。強い言い回しで押し切るのではなく、きちんと対応することを優先する。そのうえで、AIに要約されても誤解されにくいように、やりとり自体を構造化しておく。
チャットツールが普及しても、距離のある相手とのやりとりは、結局メールが中心です。Slack、Discord、Microsoft Teamsのようなツールは、すでに関係性ができている相手やプロジェクト内でこそ力を発揮しますが、距離のある相手との入口に混ぜたくありません。
メールは記録として残り、程よい距離感を保てます。だからこそ、これからは「書きっぱなし」「送りっぱなし」が通用しません。AIが掘り返し、要約し、意思決定の材料として並べる前提で、今日から整えていきましょう。
AIによって、考えなければいけないことは増えました。それでも、やることはシンプルです。メールを雑に扱わない。負債ではなく資産として積み上げる。その切り替えができるかどうかが、これからの差になります。
もし「どこから手をつければいいか分からない」「自社のメール運用を点検したい」といった悩みがあれば、外部の専門家としてサポート致しますのでお声がけください。
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株式会社ラウンドナップ(ラウンドナップWebコンサルティング)
代表取締役・コンサルタント 中山陽平
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投稿 第585回:Gmail×AIで「メール営業の負債が露わになる」時代に…今すぐ対応すべき事とは は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
Webサイトの反応が落ちている…と感じるときどうすればよいでしょうか?
今回おさえて頂きたい観点は良い点と悪い点の順番。
具体的には、商品やサービスの「良い点」を先に積み上げるよりも、まず比較検討の場で最初に確認される条件を先に示したほうが、読み手の不安が下がり、最後まで読まれやすくなるということ。
伝える情報の順番を変えるだけで、問い合わせや商談の質が変わるんです。
最近、物が売れにくくなっていると感じていませんか?。BtoBでもBtoCでも、これまで成果が出ていた施策が、同じようには成果につながらないことが増えていると感じます。
例えば、チラシの見せ方を変えても反応が鈍い、Webでも自分たちの訴求がうまく伝わっていない気がする、問い合わせで聞かれるポイントが以前と変わってきた。こうした変化があるときは、要因をいくつも検討する必要がありますが、今回はその中でも「比較検討の情報をどんな順番で出すか」に絞ってお話しします。
昔ながらのセールスやページ作成の流れは、まず魅力をたくさん並べ、読み手の興味を高めてから、価格や手間のような“引っかかり”を後ろに置く形でした。
広告のランディングページ(広告から遷移して最初に見る販売ページ)などは、まさにこの構造が多いですよね。
ところが今は、読み手の気持ちの持ち方が変わっています。
大きな成功よりも、失敗や無駄を避けたい。時間もお金も、余計に使いたくない。
その感覚が、タイムパフォーマンス(時間対効果)やコストパフォーマンス(費用対効果)といった言葉にも表れています。
販売ページや紹介ページは、上から順番に丁寧に読まれているとは限りません。
ヒートマップ(ページ上の行動を可視化する分析)やマウストラッキングを見ると、素早く下まで視線が動いていることがあります。
ここで大事なのは、単に“流し見”されているのではなく、読み手が必要な情報を探しているという点です。特に、比較検討でまず探されるのは「自分の譲れない条件」を満たすかどうかです。
読み手が最初に確認したいのは、たとえば次のような情報です。ここを先に出してあげるだけで、読み進められ方が変わります。
読み手にとって気持ちが悪いのは、「最低条件を満たすかどうか分からない」状態です。ここが曖昧だと、ページ全体を疑いながら読むことになり、良い点まで素直に受け取りにくくなります。
反対に、できるならできる、できないならできない、と最初に整理されると、人は冷静になります。
そのうえで「条件は少し厳しいけれど、内容は気になるから読んでみよう」と、心を少し開きながら読み進めてくれることが増えます。
良い点を読ませたあとで、「実は高い」「実は導入後にかなり頑張る必要がある」と分かると、売り手が悪いことをしたわけではなくても、読み手の心にはがっかりが残ります。すると、「それを先に書いてほしかった」という感情が出やすいんですね。
この感情が残ると、買わないだけでは終わりません。紹介されなくなったり、場合によっては「なんとなく印象がよくなかった」と伝わってしまったりします。だからこそ、足切りになり得る情報は、隠すのではなく、自然な形で先に提示しておくほうが、長い目で見て損をしにくくなります。
誤解してほしくないのは、最初から否定的なことを並べる必要はない、という点です。「これはできません」「あれもできません」と書くのではなく、「価格はこうです」「契約はこうです」「この作業が必要です」と、条件として落ち着いて書けば十分です。
さらに、「こういう人に向いている」「こういう人は別の選択肢のほうが合うかもしれない」と書けると、かえって反応が上がることがあります。良い点だけが並ぶページは、いまは逆に疑われやすいからです。
値上がりが続き、買い物に慎重な空気が強くなっています。たとえばデロイトの調査(2025 Deloitte Holiday Retail Survey)では、ホリデー品の値上がりを予測する人が77%、来年は景気が悪化すると見ている人が57%という数字が出ています。
またPwCの調査(Holiday Outlook 2025)では、今後6か月で支出を抑える必要があると考える人が84%という結果も出ています。こういう空気の中では、読み手が最初に確認したい情報を先に示し、納得した人だけが続きを読む設計のほうが、結果として成約に近づきやすくなります。
実際の現場としておすすめしたいのは、顧客インタビューです。売れにくさを感じたときほど、「何が良かったか」だけでなく、何が不安だったかを丁寧に拾ってください。
たとえば、「最初にどこが気になりましたか」「良い点以外で、迷ったところはどこでしたか」「社内で説明が必要でしたか」「導入後にどんな手間を想像しましたか」。こうした声を集めて、サイトの構成や、営業トークの台本に反映していくと、改善が積み上がりやすくなります。
比較検討で最初に確認されやすいので、ページの早い段階に置くのがおすすめです。条件が見えると不安が下がり、良い点も落ち着いて読まれやすくなります。
価格帯、購入形態(サブスクリプションかどうか)、契約の縛り、導入後に必要な作業量などです。読み手が「検討する価値があるか」を判断する材料を先に揃えます。
隠すよりも、条件として落ち着いて示したほうが不信感を生みにくくなります。最初に納得した人が読み進める設計にすると、結果として問い合わせの質が上がります。
上から順に読まれているかではなく、条件情報が探されているかを見ます。価格や条件の近くで視線が止まるのか、行き来しているのかを確認すると、配置の改善点が見えます。
「最初に気にした点」「迷った点」「不安だった点」「社内説明が必要だったか」「導入後の手間をどう想像したか」などを聞きます。その言葉をサイトと営業トークに反映すると、訴求の順番が整っていきます。
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投稿 第584回:Webサイト制作の民主化がより進むAI時代、中小企業が伸ばすべき領域はどこか? は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、商品やサービスを比較検討してもらうための情報を、どんな順番で出すかという話です。
以前は反応があったチラシの打ち出しが効かなくなったり、Webでもうまく伝わっている気がしなかったり。問い合わせでお客様が聞いてくるポイントも、何か変わってきたな、と感じている方もいるのではないでしょうか。
もちろん、そこにはいろいろな要因があります。今回はその中でも、「まず良さをアピールするのか、それとも不安を解消するのか」という順番に絞ってお伝えします。
従来の売り方では、まず興味が湧く、欲しくなるような情報をたくさん並べていくことが多かったと思います。良いところを十分に知ってもらえれば、多少値段が高かったり、導入が大変だったりしても、買ってもらえるだろうという考え方ですね。
広告用のランディングページは、特にそういう形が多いですよね。導入するメリットや価値をたくさん書き、その後で「実は価格がこのぐらいです」と、買う方には少しマイナスになる情報を出す。普通の商品紹介ページも、基本的には同じような構造になりがちです。
ただ、私がお客様の反応を見て感じているのは、成功したい気持ちだけでなく、失敗したくない、無駄な時間を過ごしたくないという気持ちが強いということです。頭もお金も、無駄なことには使いたくない。タイパやコスパという言葉も、その一つの表れとして考えるといいのではないかと思います。
もちろん、他の商品との違いやメリットも知りたいはずです。でも、その前に「この金額以内に収めたい」「サブスク形式は避けたい」という条件があるかもしれません。
サービスなら、自分の工数をなるべく割きたくない、考えることを少なくしたい。あるいは、なぜこれを選んだかを周りにくどくど説明しなければいけないものは避けたい、ということもあるでしょう。
そうしたお客様が嫌だと思っていること、避けたいと思っていることについて、先に分かるようにした方がいいケースが増えていると感じています。
解決できるなら、それを伝える。解決できない場合も、ただ「できません」と書くのではなく、「ご利用に当たっては、皆さんにもこういうことをしていただく必要があります」と、必要なことを最初に示しておくんです。
ヒートマップなどで動きを見ると、すごい勢いで下まで見ている人がいますよね。ざっと全体を眺めているだけ、と受け取りがちですが、自分にとって譲れない条件が書かれている場所を探していると考えられる場合もあります。
何かを買うなら、金額、購入形態、契約上の縛りなどを先に探す。それがクリアになれば、「これを検討しても時間の無駄にはならなそうだ」と思い、初めてメリットや他との違いを読もうとする。私は、そういう見方をするお客様がいることを意識した方がいいと思っています。
売り手としては、最初に自分たちの良さを書きたくなります。でも、それが伝わるのは、お客様が読む気になってからの話なんですね。
代わりの商品もありますし、なければないで何とかなるものもあります。だから、比較に無駄な時間を使わないよう、先に自分の条件で絞り込もうとする。その情報を探しやすくしておくことが大切です。
良いところをずっと読んだ後で、「でも、自分には高いじゃないか」「導入した後、こんなに頑張らなければいけないのか」と分かったら、お客様はどう思うでしょうか。
売る側が悪いことをしたつもりでなくても、「それを早く言ってくれよ」と感じることがあるんですね。理不尽といえば理不尽かもしれませんが、そう思ってしまうことはあります。
条件を後から知った失望が、商品やサービスへの嫌な印象として残ってしまうことは避けたいです。本来なら、自分は買わなくても「前にこういうツールがあったよ」と紹介してもらえたかもしれない。それが、がっかりしたことで紹介する気にならなかったり、「あれはあまり良くなさそうだった」と言われたりする可能性もあります。
ですから、「これができません、あれができません」と並べる必要はありませんが、「こういう価格です」「こういう条件です」「こういう作業が必要です」と、自然に伝えておいた方がいいと思うんです。
最初に条件を見せると、そこで読まれなくなるのでは、と心配になるかもしれません。ただ、最低条件を満たしていないと思っても、商品やサービスに魅力があれば、「読むだけ読んでみるか」となることもあります。
その状態は、知りたい条件が分からず、探し続けている状態とは違います。できること、できないことが分かれば、少し落ち着いて良さを読めるんですね。
自分の最低条件を満たすかどうか分からないままでは、気持ちが悪いですよね。「何かあるんじゃないか」と疑いながら見てしまう。でも、条件が決まっていれば、「少し予算からはみ出すけれど、一応見てみよう」と考えられることがあります。
そのうえで良さが伝わり、「前提条件から少し外れるが、確かに良さそうだから、頑張って買おうかな」となる人もいると思います。最初に条件を見せることは、必ずしも、その後の検討を止めることにはならないんです。
避けたいのは、気になる情報を隠したまま、良い情報だけを与えて何とか買ってもらおうとする形です。先にお客様が気にするポイントを自然に伝え、納得した人に続きを読んでもらう。私はその順番を勧めたいと思っています。
商品紹介ページでも、キャッチコピーや主要なポイントは先に出していいと思います。そのうえで、価格や利用条件、購入後に必要な作業を、分かりやすいところへ持ってくることを考えてみてください。
サービスでも同じです。良いところばかり並べるより、「こういう人に向いています」「こういう方なら、別のこちらのサービスがいいかもしれません」と伝えた方が、反応が良くなることもあります。
自社の販売ページを見て、お客様が最初に気にすることが、そもそも書いてあるか。書いてあるなら、商品やサービスのページの分かりやすいところにあるか、あるいはそこへ案内できているか。その順番や流れを見直してみてほしいと思います。
「何か変わってきた」「以前のように売れない」と感じたら、その見方でお客様に話を聞いてみてください。「最初はどういうところが気になりましたか」「良いところもあったと思いますが、どこに不安がありましたか」といった聞き方です。
お客様から聞いた不安や条件を、サイトや営業のトークに反映していくと、良くなることは多いと感じています。自分たちの良さを伝える前に、お客様が何を確かめたいのか。その順番を意識してもらえればと思います。
お客様がすべてを比較するとは限らないという考え方は、Podcast 第487回:マキシマイザーとサティスファイサーの考え方で扱っています。
購入時の不安や不便に気づく方法は、Podcast 第546回:買い手としての体験から顧客理解を見直すも参考にしてください。
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投稿 第583回: タイパ重視のユーザーに対してやるべき事は?|良いことばかり書いても売れない時代のWeb戦略 は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
皆さんこんにちは、ラウンドナップウェブコンサルティングの中山です。本日も「会社と経営者を強くする実践ウェブ活用ポッドキャスト」を始めていきたいと思います。ぜひとも最後までお聞きいただければと思います。
今回は、YouTubeショートなどで配信している2分前後の動画のまとめ回です。各回の始めに内容のタイトルを流し、それぞれ1分から3分程度お話ししております。YouTubeショート、Facebookのリール、Instagram、TikTok、stand.fmなどで毎日リアルタイム配信も行っておりますので、隙間時間の活用として、ぜひそちらも合わせてチェックしてみてください。
検索エンジンからの集客を重視する場合、まず行っていただきたいのが「お客様ロールプレイ」です。これは、お客様が検索しそうなキーワードを使って、皆さん自身が実際に検索を行い、どのような結果が出るかを確認する作業のことです。
お客さまロールプレイをSEO全体の方針や施策へつなげたい方は、中小企業のSEO対策を基本から扱うページもあわせてご覧ください。
単なる競合調査と思われるかもしれませんが、それ以上に重要なのはGoogleの検索結果の変化を確認することです。現在、検索結果にはショッピング枠や地図などが大きく表示されるようになり、キーワードによって表示内容は大きく異なります。
Googleは検索キーワードに応じて最適な表示を常に変化させています。そのため、定期的にお客様の視点で検索画面をチェックすることが重要です。検索結果はパーソナライズされるため、必ずシークレットモードなどで確認することをお勧めします。「なぜか検索流入が減った」といった原因も、このロールプレイで判明することが多々あります。
「画像検索SEOは重要ですか?」という質問をよく受けます。一般的には重要だと言われることもありますが、現場の実感としては、積極的にリソースを割くほどの優先度ではないと考えています。
アパレルやECサイトにおいては確かに重要ですが、それ以外の業種で画像検索経由の流入が購入につながるケースは稀です。画像が表示されたとしても、ユーザーは慣れているサイトで購入する傾向があります。
サイト全体の評価向上などの副次的効果はあるものの、ビジネスへのインパクトは限定的です。画像検索SEOにこだわるよりも、他の施策にリソースを集中させた方が良いでしょう。
未経験からWebマーケティング職へ就けるかどうかは、「未経験」の中身によります。もし社会人経験や対人業務の経験が全くない場合は、非常に厳しいと言わざるを得ません。
マーケティングは広い意味での「客商売」です。個人のアフィリエイトのように誰とも会わずに完結するイメージがあるかもしれませんが、企業のWebマーケティングは、マネジメントやセールスの経験が求められます。
逆に、営業や接客、マネジメントの実際の現場経験があれば、Webの知識が未経験でも十分に可能性があります。ビジネスの基礎があれば、Webの知識は後から習得できるからです。
未経験から目指す場合のアプローチとしては以下が考えられます。
資格の有用性は「意味」をどう捉えるかによって変わります。
資格勉強は、普段触れない領域の知識を強制的に学ぶ良い機会となります。自分の対応領域を広げ、結果としてクライアントへの提案力を高めるために活用するのが良いでしょう。
デジタルマーケティングではデータ分析が重要視されますが、アクセス数が月間4桁程度の中小企業サイトの場合、統計的に有意なデータを得ることは困難です。
データが少ない段階では、アクセス解析に時間をかけるよりも、実際のお客様へのヒアリングを重視してください。具体的には以下の3点を聞くことをお勧めします。
これらをヒアリングした上で、自社サイトがそれに応える構成になっているかを確認することで、自然と反響が得られるようになります。
AIによる議事録作成ツールは非常に便利ですが、後で見返した時に「要領を得ない」「分かりにくい」と感じることはありませんか。
その原因の多くは、AIの性能ではなく、人間側の話し方にあります。社内の略語、指示語(あれ、それ)、文脈依存の曖昧な表現を多用すると、AIは正確に記録できません。
AI議事録を導入する場合は、AIにも伝わるように主語を明確にし、略語を避けて話すルールを設けてみてください。これは議事録の精度向上だけでなく、普段のコミュニケーションの質を高めることにもつながります。
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投稿 第582回:ショート動画まとめ回「SEOでの集客がメインのWebサイトでは「お客さまロールプレイ」が効果大です」など は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
皆さんこんにちは、ラウンドナップウェブコンサルティングの中山です。本日も「会社と経営者を強くする実践ウェブ活用ポッドキャスト」を始めていきたいと思います。ぜひとも最後までお聞きいただければと思います。
今回は、YouTubeショートなどで配信している2分前後の動画のまとめ回です。各回の始めに内容のタイトルを流し、それぞれ1分から3分程度お話ししております。YouTubeショート、Facebookのリール、Instagram、TikTok、stand.fmなどで毎日リアルタイム配信も行っておりますので、隙間時間の活用として、ぜひそちらも合わせてチェックしてみてください。
中小企業においてAI活用がうまくいかないパターンの一つとして、「0から1にする部分」までAIにやらせようとしているケースがあります。
0から1を作るというのは、AIには絶対に無理というわけではありませんが、やはりパートナーとしての人間がいないと厳しく、AIが本来の力を発揮できない部分です。「新規事業のアイデアを出して」「キャッチコピーを作って」と指示しても、平凡なものしか出てこないことが多いのはそのためです。
AIはあくまで「掛け算」の存在であり、使う人の能力を倍々にしていくものです。しかし、元の数字(ゼロ)を何倍にしてもゼロのままです。
このように、0.5倍の労力で済むようにする、といった発想を持っていただくと、活路が見えてくるのではないでしょうか。
AI活用に挫折してしまう会社さんは少なくありません。その大きな原因の一つは、「AIを使えばすぐに便利さやメリットが得られる」という風潮にあると考えています。
実際には、活用しようとすると最初に壁にぶち当たります。「便利になると思ったのに全然ならないじゃないか」という怒りやストレスを感じることも多いでしょう。しかし、そこを何とかクリアしていくと、急に便利さが自分に舞い降りてくる、その繰り返しのプロセスが必要です。
最初から美味しい結果があると思わず、「これを乗り越えた先にいいものが待っている」という心得を持つこと。試行錯誤の過程で、「自分たちにはこういう使い方が合っている」というノウハウが見つかります。これが活用できる会社になるために重要です。
Webコンテンツにおいて、生成AIをどう使うかは悩ましい問題です。全てをAIで作れば低品質になり、スパムと判定されるリスクもあります。そこでお勧めするのは、全体の流れを大きく3つに分け、「最初」と「最後」を人間が担うという考え方です。
その間の部分、例えば「構成をどうするか」「情報を肉付けしてより良くする」「誤字脱字のチェック」などは、生成AIを積極的に使うことで品質が上がります。
頭とお尻の部分は人間が監修し、真ん中をAIに任せる。このブロック分けを意識してみてください。
Webページの文章が分かりづらいと言われる場合、その原因として多いのが「論理の飛躍」です。
例えば、「明日の朝は冷える。だから早く起きましょう」と言われたら、違和感がありますよね。しかし、話している人の中では以下のような論理がつながっています。
このように、自分の中で当たり前と思っていることや、あえて話す必要がないと思っている前提が抜けていると、相手には伝わりません。専門的なことに詳しい人ほどこの傾向があります。「自分の論理の流れは、相手にとっても当たり前だろうか?」と疑ってみることが、分かりやすさへの第一歩です。
「Webコンテンツはテキストがいいのか、動画がいいのか」という議論がありますが、ここに落とし穴があります。どうしても「これが一番いい」という一つの形態に収めてしまいがちですが、実際には一つに絞る必要はありません。
ユーザーの好みやシチュエーションによって、適した形は異なります。
できるだけ幅広い形に対応させておくのがベストです。もしリソースの問題で一つに絞らなければならない場合は、読み上げ機能への対応や一覧性の高さなど、汎用性が高い「テキスト」が無難であると考えます。
ブログ記事などで引用を行う際、出典元へのリンクを貼ると「ユーザーがそちらへ逃げてしまうのではないか」と心配される方がいます。結論から言えば、きちんと引用元を示してリンクを貼るべきです。
今のユーザーは、リンク先へ飛んだとしても、すぐに戻ってきます。「行って帰ってこない」というケースは稀です。
むしろ、重要な情報をピックアップし、「もともとはこのサイトの情報ですよ」と正直に示す誠実さが、ユーザーに良い印象を与えます。また、blockquoteタグやciteタグを使って適切に引用することは、SEOの観点からもプラスになります。引用で悩んだら、隠さずにしっかりと明示することをお勧めします。
今回のYouTubeショートまとめは以上になります。このようなトピックを、YouTubeショート、Facebookリール、Instagram、TikTok、stand.fmなどで毎日配信しております。昼活のようなイメージで、毎日の習慣としてチェックしていただければ幸いです。
Web活用についてご不安なことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。ラウンドナップウェブコンサルティングの中山がお送りいたしました。また次回もよろしくお願いいたします。
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投稿 第581回:ショート動画まとめ回「AIにゼロ→イチを任せていませんか?それがAIの返事に満足できない原因かも?」など は 中小企業専門WEBコンサルティング会社・ラウンドナップWebコンサルティング(株式会社ラウンドナップ) に最初に表示されました。
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